4K・8K

2016年6月23日 (木)

【HT横浜関内店】ホームシアター、将来の問題。 NHK技研を踏まえて

HT横浜関内 渡邉です。

P1040952_2_2 今回は、ちょっと真面目なお話です。

ホームシアターをお考えの皆様には、将来性を考えたシステムを構築したいというご要望が多くあります。

今回はご要望に沿って、5年先、10年先を見越したシステムを構築したい皆様にはぜひお読みいただきたいと思います。技術的なことが入りますので、わかりづらい場合は、色のついているところだけでもお読みください。

先日NHK技研2016が終わり、その中で4K/8Kの方向性が示されてきた印象があります。技研の展示内容を踏まえてお話していきます。リンクのPDFファイルもご覧ください。

まず、大型ディスプレイに関しては有機ELが本命ですが、素材的に酸素や水には弱くガラス基板であることからこれ以上の大型化は価格的に難しい状況です。 素材面では「IGZO」から「ITZO」への技術的開発が始まっており、逆構造有機ELなどを含めて実用化すればシート型の液晶や有機ELパネルとなるかと思いますが、大型化はまだ難しい状況です。

シート型ディスプレーの要素技術 大型・軽量な8Kディスプレーの実現を目指して http://www.nhk.or.jp/strl/open2016/pdf/E2.pdf

そんなわけで、大画面にはプロジェクターの役目はまだまだ続きます。

スクリーンはとてもいいですよー。

また、 将来的にシート型ディスプレイにするためのスペースを考えて空間構成を考えられます。

ディスクメディアについてはホログラフィックが本命ですが、精度や価格の問題があり、まだ民生レベルまでは降りてこないですね・・・。 現時点では、8Kの放送が始まっても基本的に録画はHDDになるのではないかと思います。

アーカイブ用ホログラムメモリー

http://www.nhk.or.jp/strl/open2016/pdf/A4.pdf

いろいろ書いてきましたが 実は、最もネックなのは

「どうやって放送波で4K/8Kを届けるか」という部分です。

今年の技研を見ても、やはり衛星と光回線がメインになりそうです。

これは新築でホームシアターをお考えの方には大きな問題です。

4Kは現時点でCS放送波や1GbitのEthernetで何とかなります。但し、8Kには足りません。 8Kの場合、既存の光でないケーブルテレビは根本から考え直す必要があります。おそらくチャンネル数が3分の1になります。

スーパーハイビジョン衛星放送のケーブルテレビ再放送技術 http://www.nhk.or.jp/strl/open2016/pdf/A6.pdf

光回線でも多チャンネルには「10Gbps級の伝送速度を持つ次世代の光インターネット回線」が必要になります。

MMTによる8Kスーパーハイビジョン伝送技術 http://www.nhk.or.jp/strl/open2016/pdf/A9.pdf

フレッツ・ドコモ光などでは、現段階ではこのあたりがはっきりしません。 そうなると現段階の4K/8K受信の本命はBS/CS左旋の衛星放送になります。

(将来的には安定したネット回線との混成が本命になるかと思います。)

5年先、10年先にはこの問題が必ず持ち上がってきます。

BS/CS左旋は4K/8Kを既存のシステムで受信できるためのシステムで、周波数帯が上がることから、今までのアンテナでは受信ができません。アンテナで受信をされている方は、アンテナ交換の必要があります。 本当は配線も交換なのですが、こればかりはやってみないと何とも言えません。

地上波の4K・8K?当分無理です。

地上波はインフラとしてしばらくは2Kのまま残るのではないでしょうか。

次世代地上放送システム http://www.nhk.or.jp/strl/open2016/pdf/A8.pdf

そんな中、マスプロ電工様、DXアンテナ様からやっと現実的な価格で4K/8K左旋対応アンテナが発売されました。 配線関係は現段階で手を付けられる唯一の部分です。 マスプロ電工様は1月に既に発売しておりましたので、これで大手2メーカーが出そろう事になります。

マスプロ電工 BC45RL

Masupuro_4k8k

DXアンテナ BC453S

Dx_antena4k8k_1_5通常は45cmサイズで十分かと思います。

雨・雪を気になされているのであればDXアンテナ様から50cmが出る様です。

現在4K放送が流されているCS124/128°は別のアンテナになりますので、アンテナ2台になります。

4K/8K用の配線関係部材も発売されておりますので、ご新築の際は部材の指定をお勧めします。 また、8K伝送にはMMTと呼ばれる技術で複数の通信回線を使って受信を行いますので、最低Cat5e、できればCat.6レベルへLAN配線の強化をお勧めします。

最近は景観の関係からフレッツ光などケーブルで受信の方が多くなっておりますが、規格の変化への対応はなかなか難しいのが現状です。新築の場合、もしもの場合を考えて屋根へ予備配線を伸ばすことをお勧めします。 あとで弄れないですからね。

ホームシアター構築相談はアバックホームシアター横浜関内店までご用命ください。

追伸です。甲鉄城のカバネリBD vol.1 届いております。

有機ELで見ておりますが、夜のシーンがとても綺麗です。解像度上がると違います。

なお、LGの有機EL55インチは店頭展示品販売がございます。ホームシアター横浜関内店の機材は比較的使用時間が短いものになりますので、お買い得です。

ご興味のある方はご連絡をお願い致します。

2016年6月 9日 (木)

【HT横浜関内店】 パナソニック UHD-BDプレイヤー2機種発売!(2016.9.2更新)

2016.9.3更新:DMP-UB900の展示を開始しました!

Imag4099 タイトルも数タイトルありますので、ご来訪時視聴が可能です。

P1040952_2先日の「UHD-BDをフルHDで再生すると・・・」の中で6月中にPanasonicから再生機が発売されるのではないかとの話を書きましたが、もう出てきました!

(実際にはブログを乗せた数日後に情報が入ってきました。)

パナソニック、日本初のUltra HD Blu-rayプレーヤー「DMP-UB900」「DMP-UB90」2機種発売です。

Phile-Web「パナソニック、日本初のUltra HD Blu-rayプレーヤー「DMP-UB900」。約13万円

http://www.phileweb.com/news/d-av/201606/08/38943.html

AV WATCH「パナソニック、初のUltra HD Blu-rayプレーヤー「DMP-UB900」。音にこだわる日本仕様

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1004068.html

ラインナップはクオリティ重視のUB900と手軽に使用可能なUB90の2機種です。

 Panasonic_yhdbd まず、上位機種「DMP-UB900」です。

 http://panasonic.jp/bdplayer/products/ub900/Dmpub900_front DMP-UB900は予想通り、ドイツで発表されたモデルとほぼ同じものになりました。

全体的にはDMR-UBZからレコーダーの機能を省いたという印象でしょうか。かなり音楽の再生にも気を使っているシステム構成です。欧州仕様に加え、100V用にUBZ1の電源をさらにチューニングしている日本仕様です。但し、XLRがありませんのでアナログ音声はRCAとなります。(AV WATCH記事より)

Ub900_rear_2

海外のレビューから性能は予想されておりましたが、「4Kリアルクロマプロセッサplus」(Plusがミソです。)とダイナミックレンジ変換も装備しており、シャシーのコンセプトもUBZ1と同じ印象です。NETFLIXの4K配信に対応しているのはうれしいですね。YoutubeやAmazonVideoの配信も「4Kリアルクロマプロセッサplus」で画質処理を行う形になり、今後のアップデートによる再生ソース追加に期待です。

音楽再生については、ファイル形式はWAV/FLAC/MP3/AAC/WMA(最大192khz/24Bit)に加え、DSD(5.6MHz/2.8MHz)、ALACにも対応しています。

しかも、192kHz/32bit対応のDACを5基搭載でアナログ7.1ch出力に対応。

部品吟味も半場ではなく、大容量電源用平滑コンデンサー、非磁性炭素皮膜抵抗、アクロス・ザ・ラインコンデンサーを新採用。さらにOFC電源トランス、高耐圧ショットキーバリヤダイオード、コモンモードフィルタ、大容量スイッチングMOSFET、とどめはDMR-UBZ1に付属していたUSBパワーコンディショナーに使用していたマイカコンデンサを本体に内蔵・・・。

どこの高級BDプレーヤーでしょうか・・・。

規模の大きいパナソニックだから出来るんでしょうね・・・。

またアップコンバート機能の中に「真空管サウンド」というモードがあり真空管テイストの音も堪能できます。DLNA経由でNASから音楽ファイルを引っ張ることにも対応しています。既存のBDプレーヤーの更新に十分使用可能かと思います。

前述の記事でも紹介しておりますが、2KでもUHD-BDはとてもきれいです!是非、下記の記事をご覧ください。

 【HT横浜関内店】 UHD-BDをフルHDで再生してみると・・・

https://blog.avac.co.jp/yokohama/2016/05/uhd-bd.html

UHD-BDは、テレビやプロジェクターが4KでなくてもHDMI2.0でなくてもHDCP2.2でなくても「ダイナミックレンジ変換」が威力を発揮し、BDとは全く違う絵をだすことができます。

お問い合わせはこちらからお願いいたします。

アバックホームシアター横浜関内店 お問い合わせ

 https://www.avac.co.jp/contents/yokohama_inquiry.html

お電話でもOKです。045-228-9881 店舗スタッフまで!

そしてもう一機種、こちらは驚きました。

普及帯機種「DMP-UB90」です。

http://panasonic.jp/bdplayer/products/ub90/

Dmpub90_front こちらはまだUSやEUROでも発表されておりません。今の段階では日本が初になります。

新型の全自動DIGAシャーシーベースにDMP-UB900のアナログ音声出力を抜いた基盤でUHD-BDの再生システムを搭載した印象です。その代り音声にかかわる部分はバッサリ・・・。アナログマルチ、コアキシャルはなし。デジタルに割り切ったシステムですHDMIは2系統出力がありますのでシアターユースには十分使用可能です。

最大の違いは映像処理回路です。

「4Kリアルクロマプロセッサ」「4Kリアルクロマプロセッサplus」から色信号処理の精度を高め、色の輪郭をより正確に再現する部分を省いているようですので、

映像の立体感などの部分で、画質には差が出るものと思われます。

予想ではありますが、この部分は4Kの肝と言っていい部分であり、特にソニー系の4Kプロジェクターでの再生は・・・差が出るでしょうね・・・。

音声再生機能、DLNAなどその他デジタル関係の処理はそのままの様です。無線LANは省かれています。

 スペックを比べてみる限り、一番重要な「4Kリアルクロマプロセッサ」の部分で差があることから、現段階ではDMP-UB900一択の様な気がします。

唯一気になるのが動画再生機能がどうなっているのか分からないことですが、このあたりは今までのパナソニック機種ではそれなりに再生可能ファイルがありましたので、情報を待ってもいいのではないかと思います。

発売は6月末(UB90は7月末)になります。現時点では納期が読めませんので、ご予約の順となります。お問い合わせはこちらから。

アバックホームシアター横浜関内店 お問い合わせ

 https://www.avac.co.jp/contents/yokohama_inquiry.html

お電話でもOKです。045-228-9881 店舗スタッフまで!

UHD-BDがどんな絵になるのか、当店ではDMR-UBZ1を使用した、4Kプロジェクター、フルHDプロジェクターどちらでも再生可能です。

週末は是非ご来訪ください。

あ、追記です。

特にプロジェクターのお客様、HDMIケーブルの見直しをお忘れなく。

4K60P:18Gbpsは今までとは別のレベルです。

UB900には1本付属していますのでご注意。

2016年5月26日 (木)

【HT横浜関内店】 UHD-BDをフルHDで再生してみると・・・(2018.7.15追記あり)

2018.7.15更新:BS-4K/CS110°ー4Kについてのご質問を受けております。

基本的にこちらのエントリーの内容から外れたことはありません。HLGについてはSDR(通常放送の事です。)の上位互換になりますので、UHD-BDよりは画質が落ち通常ハイビジョンと同程度の画質になるものと思われます。8Kについては理論上はダウンコンバート可能かと思われます。このあたりはチューナーの対応次第となります。

なお、BS-4K・CS110°ー4K、8Kについては2018年7月で新しい情報を作成しております。

横浜店】 BS4K・CS4K放送について2018年7月版

https://blog.avac.co.jp/yokohama/2018/07/ht-bs4kcs4k2018-2c2a.html

こちらもご参照ください。

2017.2.17追記:OPPO UDP-203とVIVITECK H1188の組み合わせでも再生を確認しました。色幅とフォーカスがしっかりしていてこちらもいいようです。

Imag5197 

HT横浜関内 渡邉です。

P1040952_2

UHD-BDのタイトルも増えてきました。日本仕様がおおよそ260タイトル。海外込で300タイトル前後かと思います。

日本でも状況は整いつつあり、「UHD-BD再生専用機」に加え「レコーダー+UHD-BD再生機能」のレコーダーも発売されています。

 パナソニック DIGA

http://panasonic.jp/diga/lineup/index.html?regular

店舗には Panasonic DMP-UB900DMR-UBZ12機種が展示中です。

Oppo UDP-203も展示中です。

 

Udp203

 

ソニー・JVC・EPSON各メーカーの4Kプロジェクターも出揃いました。

2016new_1

昨年はウルトラハイエンドと言ってもいいSONYVPL-VW5000,JVCDLA-Z1も発売されておりますHDRについてはHLG(ハイブリットログガンマ)方式が出てきており、今年のモデルから対応です

が、しかし・・・・

世の中のほとんどの方がまだ2Kのテレビであり、2Kの放送です。

「40万近いものなんてそんな簡単に買えるか!」

というご意見、ごもっともです。

2016.7.27追記:

Epsontw830060万円台じゃない、30万円台後半の4K・HDR対応プロジェクター EPSON EH-TW8300が発表されました。リンクはこちら。

【HT横浜関内店】 EPSON 4K/HDR対応新機種「EH-TW8300」視聴フェア開催! (2016.11.19)常設展示中です。

https://blog.avac.co.jp/yokohama/2016/07/ht-epson4khdr-cbef.html

2018.7.16更新:30万円以下の日本メーカー製DLP-4K JVC LX-UH1が登場しています。

レンズシフト量など通常のDLPプロジェクターよりお勧めしやすい機材です。ご検討下さい。

Jvclxuh14kuhdprojectorwhitefinish30

【横浜店】 JVC LX-UH1 4K-DLPプロジェクター展示開始しました!

https://blog.avac.co.jp/yokohama/2018/06/jvc-lx-uh14k-dl-be99.html

 

じゃ、UHD-BDプレーヤーを2Kで再生したらどうなるのか?

やってみました。

対象機種は EPSON EH-TW8200(生産完了です

 →現行機の2KモデルはVIVITECK H1188とSONY VPL-HW60となります。VIVITECKはOPPOとの再生を確認しました。

Ehtw8200blog

 ホームシアターとしては標準的なフルハイビジョンプロジェクターです。発色良好なベストセラー商品です。

再生機器は言わずと知れたPanasonic DMR-UBZ1

Ts_uhdbd01_2 

ダイナミックレンジ変換を掛けますが、変換は「-6」

(VPL-VW1100ESをHDRのように見せた設定です。) で行います。

https://blog.avac.co.jp/yokohama/2016/04/ht-3-dead.html

※4/30追記の所でご覧ください。

 比較対象として、VPL-VW515(HDR)の映像を比較に出します。

Imag3450

もちろん、ソフトウェアバージョン2.202 HDR機能アップデート済みです。

(5/27追記:VPL-VW515はランプ交換を行っております。)

対象ソフトは「エグゾダス 神と王」で行っています。

単純に一番見ていること、日本語仕様とおそらく同じであろうという事の2つが選定基準です。 シーン選択基準はエグゾダスの4K-UHDデモシーンから撮っています。

以下シーンの写真です。

CH.2 出陣シーン

EH-TW8200 UHD-BDImag3421_3 

EH-TW8200 BDImag3430 

VPL-VW515 UHD-BD(HDR:ランプ使用時間0

Imag3472

 CH.22 真っ赤に染まる河

EH-TW8200 UHD-BD

Imag3443_2 

EH-TW8200 BDImag3442_4

VPL-VW515 UHD-BD(HDR:ランプ使用時間0

Imag3469

 CH.13ツィポラとの婚礼シーン

EH-TW8200 UHD-BDImag3424 

EH-TW8200 BDImag3432 

 VPL-VW515 UHD-BD(HDR:ランプ使用時間0

Imag3467_2

 CH36 クライマックス 迫りくる津波を見るラムセス

EH-TW8200 UHD-BD

Imag3439_2 

EH-TW8200 BD

Imag3440_3 

VPL-VW515 UHD-BD(HDR:ランプ使用時間0

Imag3473

 思った以上に差が出ます。

もちろんダイナミックレンジ変換の効果が大きいのでしょうが、

共通しているのはUHD-BDで再生したほうが、たとえ2Kであってもコントラストの差が大きく、色幅も明らかにでているところです。あとBDは全体的に明るいですね。

元の情報量が違うと、ここまで変わるものなのかと視聴した一同、唖然としました。

たとえHD画質であっても、いわゆる「4Kマスタリング」「Masterring4K」とは違い、4Kの情報量・色域を可能な限り残したまま「BDの基準にとらわれることなく表現すると」こうなるのでしょう。

もちろん4Kプロジェクターには立体感でかないませんが・・・。

いずれにせよ現状2Kのプロジェクターをお持ちの方も、UHD-BDのプレーヤーを購入して損はないようです。

そろそろタイムリミットです。

増税直前!!駆け込み応援キャンペーン開始しました。

0903_k_bana

https://www.avac.co.jp/contents/topics/kakekomi2019.html

なお、お問い合わせはメール・お電話でも可能です。

メールの場合はこちらのお問い合わせフォームから!

https://www.avac.co.jp/contents/yokohama_inquiry.html

お電話はこちら!

045-228-9881 (営業時間 11:00~20:00まで)

※水曜は定休日になります。

FAXの場合はこちら!

045-228-7283

24時間受付:定休日の場合は翌営業日以降の対応) となります。

ご来訪・ご連絡をお待ちしております。

2016年3月25日 (金)

【HT横浜関内店】 DLA-X750R+UHD-BD+BT2020=どうなる?

2016.5.30追記

フルHDのプロジェクターにUHD-BDを出した結果も出ております。こちら。

【HT横浜関内店】 UHD-BDをフルHDで再生してみると・・・

 https://blog.avac.co.jp/yokohama/2016/05/uhd-bd.html

HT横浜関内店 渡邉です。

P1040952_2本日JVCケンウッド様よりBT2020プロファイルが発表され、DLA-X750Rへの導入が可能になりました。

で、やってみました。とりあえずDLA-X750Rを優先します。

DLA-X750R/DLA-X550R キャリブレーション ソフトウェア

http://www3.jvckenwood.com/projector/support/calibrationsoft/dla-x750r_calibrationsoft.html

Imag2777 今回はキャリブレーションソフトウェアをインストールしたPCからのインストールです。キャリブレーションソフトウェアはシリアルナンバーが必要になりますのでご注意。

キャリブレーションソフトウェアを立ち上げ、プロファイルをインストールします。

Imag2767

まずメーカーホームページの「UHD画像の鑑賞について」のリンクから HDR用の設定を導き出します。

ガンマ設定 D

ピクチャートーン +12

暗部補正 +5

明部補正 +4

ランプパワー 高

次にプロファイルを「BT.2020」に変更します。今回はカラーマネージメントを「OFF」でそのまま通します。

Imag2771 出た映像がこちら。一番見慣れているエグゾダスで流しています。

Imag2786_2

ここから先は個人的印象のみで感想を記載します。

 ビクターは全体的に色が濃くなった印象です。HDR設定の時だけでもそれなりにコントラストは感じましたが、今回は色幅が増えた分さらに光の輝きが美しいく鮮やかにそれでいて黒の深みを感じました。今回の設定では、黒の沈み込みが大きく、エッジが立っている印象を持ちます。かなりメリハリのある印象です。エグゾダスでは光と影がはっきり出るシーンが多いのですが、シーンによってはビクターのほうがむしろシャープに見えます。

こちらはソニーVPL-VW515。

Imag2778 ソニーのHDRはどちらかといえば繊細さや色のグラデーションがきっちり現れていることから配色が綺麗に出ており、少しソフトさを感じます。4K画素数の向上を繊細さに割り当てているような、全体的に青味が濃い目の印象です。(空の色などはかなり異なります。)逆にコントラストは少し抑え目・全体的に明るい印象です。

以下、ほぼ同じ映像で750RとVW515の比較となります。

こちらはチャプター2の後半部分。モーゼの鎧の色具合、ラムセスの鎧の輝き、黒馬と白馬、そして背景といろいろと比較点があります。

DLA-X750R

Imag2775_4 VPL-VW515

Imag2779_3 チャプター6?だったかと思います。ファラオの飲食シーン

DLA-X750R

Imag2776 少し後ろの部分ですがVPL-VW515

Imag2781_2 かなり印象が違います。 

最後にチャプター13、このシーン、見方にもよりますが どこかの名画のような印象を持つシーンです。いや、こちらの方かもしれません。明らかに意識しているなあと思えるシーンです。

こちらがDLA-X750R。

Imag2783 こちらがVPL-VW515。

Imag2782 個人的な感想を言い始めるときりがありませんが、これは好みがわかれるかなあという思いです。特に、いままで4Kはフォーカスありきで考えておりましたが、ちょっと印象が変わりそうです。色味に関しての考え方や、光の入り方などは相当違います。

率直に言えば「どちらが上」ではなくどちらもいい、個性の問題というところでしょうか。

ビクターの黒沈みは色域やネイティブコントラストの力を最大限出そうとしていますし、逆にソニーはテレビベースの今までの映像と印象が異なり、繊細さが前に出ており、こういう4Kの使い方もあるんだなあと思いました。

正直なところ、まだ設定を追い込んでいるわけでもなく、どちらもまだまだ伸びしろがあるかとは思います。この辺はそのうち各メーカー様に調整を依頼できればと考えております。

どちらも本日より視聴可能でございます。 週末は是非ご来訪ください。

2016年3月12日 (土)

【HT横浜関内店】 UHD-BD、こんな感じです。(5/29追記あり)

2016/3/25追記有

DLA-X750RにBT2020プロファイルを入れたシステムにVPL-VW515との比較記事を載せました。下記もご参照ください。

【HT横浜関内店】 DLA-X750R+UHD-BD+BT2020=どうなる?

https://blog.avac.co.jp/yokohama/2016/03/dla-x750ruhd-bdbt2002.html

2016/05/29追記 UHD-BDをフルHDプロジェクターで再生してみました!

https://blog.avac.co.jp/yokohama/2016/05/uhd-bd.html

ホームシアター横浜関内店 渡邉です。

P1040952_2_2

まずはご連絡。

4/9はJVC Presents「 4K Ultra HD Blu-Ray & HDR体験会」

神奈川会場は1回目・2回目共に満員御礼でございます

Jvc_bana_4 

このブログは前エントリーと重複しますが、わかりにくい!とのご指摘がありましたので、記事を分けさせていただきます。その分内容は増量しております。

UHD-BDのタイトルが増えました!

先日届いた「エグゾダス 神と王」に続いて、PAN、アメイジング・スパイダーマン2、MADMAX、THE SMURES2、そして「MARTIAN」の5タイトルが届いています。

Imag2735

 まずは簡単に「MARTIAN」の比較を。今回はソニー VPL-VW515、スクリーンはオーエスSTPの146インチピュアマットⅢを使用しています。

チャプター1のワトニーが砂の採取をする部分がこちら。こちらはUHD-BDです。モードはメーカー推奨の「シネマ フィルム2」となります。HDRは自動認識です。カラーモードも「BT2020」に変更になります。

Imag2728_2

そのまま入力をBDに切り替えると、HDRが動いたままになるので色がおかしくなります。この絵の場合、赤で全体が埋まり、何とも変な絵になります。

この部分は手動で「シネマ フィルム1」に切り替えます。

Imag2729_3 

シネマ フィルム1のモードにすると

Imag2730_2

こうなります。色の出具合がかなり変わります。HDRの項目自体が消え、色はBT709になります。この場合、色域はBT2020に変更できますが、ちょっと濃くなった程度です。

全体として、BDのほうが今まで見た絵ではあるのですが、HDRに対応しているUHD-BDの方が全体的に色が濃く、黒のしまりが強く出ます。最初は戸惑いますが、慣れてしまうと戻れない印象です。

なお、この状態でHDRを切るとBDの映像より色ぬけした白っぽい絵になります。

一般的にハイコントラストであればあるほど立体感が出る傾向がありますが、右側の明るいところからワトニーの陰の部分までグラデーションにかなり差があり、結果として立体感が増しています。なんというか、今までが無理やり伸ばしていた印象のものが、そのまま表現できるようになったという印象でしょうか。

もう一つ。チャプター3の冒頭、こちらがUHD-BD。

Imag2733 

こちらがBD。かなり露骨に違います。

Imag2734_2 

こちらもハイコントラストなシーンであることから、色だけでなく岩のゴツゴツ感や砂の流れなど、ディティールもかなり変わります。よく見ると奥の山の稜線自体が線密度が高くなったのがよくわかります。立体感というものはどのように表現されるかという典型的なシーンになるかと思います。

もう一つ、前回絵だけ出したエグゾダスです。

Imag2577_2 モーゼの婚礼シーンです。花嫁のベールに当たっている光と顔の銀細工、どちらも綺麗に光が当たっていますが、ベールに当たる直射日光と銀細工に当たる光の具合がそれぞれ違います。

ここまで明るいと本来は全体的に明るくなり、背景の女性の顔に影がないように見えてしまうものですが、このシーンではすべての部分にちゃんと光が当たっています。

私個人としては、現時点で一番HDRの恩恵を受けているシーンではないかと思います。UHD-BDのデモファイルでもこのシーンは取り上げられており、今回最初にこのタイトルを購入する決め手となったシーンでもあります。忘れていましたが、この写真は146インチのプロジェクターの写真です。テレビじゃないんです。

Imag2576_3

Imag2572_2 Imag2571 順番が逆ですが、ラムセスとモーゼの出陣シーンとなります。上がプロジェクター、下2枚が有機ELです。このシーンはラムセスの黄金の鎧の光沢と奥の建物の陰までの色の変化がとてもよく出ています。日光の当たり方にもご注目ください。また、実際の映像ではファラオであるセティの眉毛などの黒と、侍従や姫の姿などがとてもしっかりしたコントラストで映っています。このあたりは解像度が上がった影響が大きいかと思います。

さすがに全部のタイトルはまだ見ておりません・・・。

順次、情報は上げさせていただきますので、よろしくお願い致します

UHD-BD自体は週末から視聴可能です。是非ご来訪ください。

2016年3月11日 (金)

【HT横浜関内店】 日テレ8K試聴記でございます。

追記有:4/9 JVCイベント 満員御礼でございます。

UHD-BDの記事は別記事にさせて頂きました。

【HT横浜関内店】 UHD-BD、こんな感じです。

https://blog.avac.co.jp/yokohama/2016/03/ht-5f3b.html

HT横浜関内 渡邉です。

P1040952_2今週は話題を2つほど。

3/8・9 汐留の日本テレビで日テレ技術展「デジテク」が開催されました。

8Kの放映、4Kのライブ配信などが目玉であり、NHKの技術展示より、若干現実的なものとなります。

Imag2625_2 で、行ってきました。

入ってすぐ「笑点」の皆様が大喜利を行っております。

Imag2636_2 今までも桂歌丸師匠が4Kでの収録を行い、4kの試験放送で流れていたりしますが、今回は大喜利で8K。引きの絵と各落語家の方々のアップが交互に流れる「笑点」らしい絵になりました。実際の放送に近い印象です。離れてみていればですが・・・。

実は私は落語を見に行くことが多く、現在の笑点に出演されている噺家の皆様の寄席はすべて2回以上は観覧しております。(山田孝雄さんは除きます。)

その印象からお話すると、8Kのアップは現実以上の解像度を得ていました。

笑点の大喜利は落語の世界から見ると特殊な部類に入ります。

実際の寄席はもう少し下から(観客席から)舞台全体的にスポットライトが当たる形でみるか、ホール落語では少し離れた所から見ます。

Ct4_sy2_4c_02_2 写真は末廣亭です。そのため噺家の表情は見えますが、顔をアップで見るわけではありません。本来、その話口や所作や空気感も含めたものが落語です。

笑点8Kでは実際に見る状況以上に噺家の皆さんのアップが映ります。あまりにも立体が際立つことがかなり気になり、皮膚の質感まで映ります。これは内容によっては相当厳しいことになるなあと感じました。写真を載せてはいますが、デジカメ程度ではわからないかもしれません。

Imag2628 写真は当日の画面を撮影させていただいた林家たい平師匠ですが、8Kのアップでは貫禄のあるお顔になります。(当然です。)ただ、ライトの当たり方は一考の余地があるような気がしました。カメラのパンなどもまだ映像がちらつきます。 

「見える物を見たまま」ではなく「見えるものを見えすぎてしまうところまで」見てしまう。8Kまで向上した絵は、テレビの作り方や見方を根本的に変えなくてはいけないような印象を持ちました。

4K HDRの実演ライブ映像もありました。一番奥のモニターはSDRです。ちょっと全体的に明るいかと思います。

Imag2682

Imag2697  殺陣やファッションショーのようなアップと引きが混じる絵の中で4KHDRのライブが行われましたが、HDRは明るすぎて、既存の携帯電話カメラでは撮影しきれませんでした。他にも展示がいくつかありましたが、一つ取り上げさせていただきます。

日本テレビ様が提示されている「20XX年のリビング」です。

Imag2659 Pepperが横で踊ったり、何ともうるさそうな印象でしたが、目の前のテーブルが超短焦点プロジェクターでリモコンになったり、時計を表示したりという機能がありました。

Imag2669 ソニーの超短焦点プロジェクター「LSPX-P1」と手元側のセンサーを応用しているようです。

ポータブル超短焦点プロジェクター LSPX-P1

http://www.sony.jp/video-projector/products/LSPX-P1/

Lspxp1_2 この技術は実現可能であり、応用ができないものかと考えています。

これからのホームシアターがどうなるか、見えてくるような気がします。

2016年2月28日 (日)

【HT横浜関内店】 UHD-BD視聴可能です!(3/25追記あり)

2016/3/25追記有

DLA-X750RにBT2020プロファイルを入れたシステムにVPL-VW515との比較記事を載せました。下記もご参照ください。

【HT横浜関内店】 DLA-X750R+UHD-BD+BT2020=どうなる?

https://blog.avac.co.jp/yokohama/2016/03/dla-x750ruhd-bdbt2002.html

追記:タイトル数が増えております。下記のリンクから最新の記事をご確認ください。

【HT横浜関内店】UHD-BD、こんな感じです。

https://blog.avac.co.jp/yokohama/2016/03/ht-5f3b.html

ホームシアター横浜関内店 渡邉です。

P1040952_2_2表題の通りです。UHD-BDが到着しました!

まずは1タイトル先行して届いております。

届いたタイトルは『エクソダス:神と王』です。

http://www.foxmovies-jp.com/exodus/

Imag2563 最新タイトルではありませんが、「エグゾダス」を選んだ理由は、リドリー・スコット監督作品という事もあり、全体的に影と光の差をを多用したシーンやライティングが多く、HDRの効果が出やすい印象があったこと、旧横浜店でご覧になった方も多いかと思いますが、4K-HDRのデモでエグゾダスが公開されており、明らかに効果を実感できたことが選定の決定条件になりました。Amazonはやはり早いです!

パッケージに張られた「HDR」のシール

Hdr ULTRA HD PREMIUMの表記もあります。

Imag2565 早速、再生してみました。まだ20分ほど前ですが・・・。

まずLGの有機EL。

Imag2575 「ダイナミックレンジ変換出力」の文字が出ています。HDRを変換しているようですが、USBからのHDRデモ再生とあまり差がないような気がします。

イメージとしては、デモで流れていた映像がそのまま流れます。金色がちゃんと金色になっています。

Imag2574

次にVPL-VW515です。120インチにも関わらず、解像度感が素晴らしいです。

Imag2577 まずは簡単なインプレッションまで。

 

是非、ご来訪ください!

2015年8月17日 (月)

【横浜店】 SHARP AQUOS 4K NEXT 「LC-80XU30」 8K相当って何?(2017.9.1更新)

2017.9.1更新:70インチですがついにリアル8Kモニターが発表されました。

AQUOS 8K「LC-70X500」です。

Lc70x500 リアル8Kになりますので「4KNEXT」とは方式が根本的に異なりますが、ついに手の届く範囲で8K解像度モニターが手に入ります。こちらの記事をどうぞ。

【HT横浜関内店】速報! シャープ「AQUOS 8K」100万円前後で発売!

浜店 渡邉です。

P1040952_2

そもそも「8K相当って何?」と素直に思いました。

簡単にご説明します。

通常「4K」とは画素数が4K(3840×2160)が該当します。

Digital_video_resolutions_vcd_to_4k

実際には4K UHDTV やDCI4Kなどの規格が存在しますが、通常は4K UHDTVが基準となります。先日発表された「UltraHD Blu-Ray」(いわゆる4KBD)でも3840×2160が基準となります。規格の違いをお知りになりたい方はWikipediaが便利です。

Wikipedia 4K解像度

https://ja.wikipedia.org/wiki/4K%E8%A7%A3%E5%83%8F%E5%BA%A6

この考え方から進めると「8K」は本来7680×4320の画素数で表示されます。

Wikipedia 4320P

https://ja.wikipedia.org/wiki/4320p

Wikipedia スーパーハイビジョン

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3

現段階ではNHKの『スーパーハイビジョン』8Kが存在します。そして国際レベルの規格は一応4320Pというものになりますが、撮影機器・表示機器、そして編集機器に膨大な処理能力が必要で、現実的ではありません。

 

Nhk8k

0696_01_2

Ceatec14_01_19

 

そこで出てきました「AQUOS 4K NEXT LC-80XU30」の「8K相当画質」。

どうやって「8K相当」の画質を出しているのでしょうか。

それが4Kを超える解像度を実現する「X8-Master Engine PRO」です

http://www.sharp.co.jp/aquos/products/lc80xu30_picture.html#title02

シャープ独自の「クアトロン」4原色パネルを用い、さらに画素内のコントロールで輝度ピークを用いる事で4色×輝度ピークの上下2つで8色という形で解像度を「8K相当」にまで持ち上げることに成功しました。

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クアトロン自体は当初試行錯誤の様子もありましたが、ここに来て見事に昇華したことでこの性能を出すことができました。

もちろん「X8-Master Engine PRO」に合わせたアップコンバージョンシステムも搭載していますので、今までの2Kレベルの物を見る事にも支障はありません。

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余談ですが、もし8Kのシステムをそろえようと思ったとき、現用の民生機器で代用可能なものはスピーカー関連ぐらいです。インターフェイス関係はすべて刷新、動画フォーマット、著作権保護、すべて刷新です。

実際の映像ですが、通常、4K映像の特徴はそのフォーカス感とコントラストから発生する立体感です。

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今回の「AQUOS 4K NEXT LC-80XU30」では輝度コントロールでさらにコントラスト感が上がっているものと思います。システム構築が楽しみです。

追伸:一足早く「AQUOS 4K NEXT LC-80XU30」が店舗に届いています。

 

Imag1953

とりあえず大きさだけですが・・・。横のチラシはA3 4枚分です。実際、かなりの迫力です。是非ご来訪ください。