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2021年1月

2021年1月29日 (金)

【横浜店】JVC “EXOFIELD THEATER”(エクソフィールド・シアター)「XP-EXT1」使ってみました

2021.1.21更新:2021年以降、ブログのプラットフォームが変わりました。

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横浜店 渡邉です。

横浜店にもJVC “EXOFIELD THEATER"(エクソフィールド・シアター) 「XP-EXT1」が届きました。

JVC “EXOFIELD THEATER"(エクソフィールド・シアター)「XP-EXT1」 https://www.victor.jp/technology/exofield/

機材はこの様な感じです。

中身についてはプロセッサーユニットとヘッドホン、 後はACアダプタとセットアップ用のピンケーブルです。 ではセットアップを開始します。

今回は既存アンプシステムに挟み込む形で設置しました。

こちらのシステムは動作のほとんどをスマートフォンなどのデバイスで行います。

最初に「EXOFIELD THEATER」のアプリをダウンロードします。 本体の接続と電源を入れた後、Bluetoothのペアリングを「本体」と 「スマートフォン」で行い(ヘッドホンではないところがミソです) アプリを起動するとこんな画面が出て来ます。

 

次にヘッドホンの調音を開始します。 こんな画面です。

EXOFIELD THEATERは使用者それぞれの耳に合わせて調音用の音を流し、 頭外定位を行う為の調整を行います。あまり時間はかかりません。

調整と言っても人それぞれ耳の形などが違うのですが、本体側、というより Bluetooth接続するスマートフォンのアプリ側には複数のプロファイルがあり 測定者によって違う結果を保存しておくことができます。

実際、当店店長の藤中と私ではプロファイルを変えると聞こえが変わりました。

そんな調整が終わるとメイン画面が出て来ます。

]仮想スピーカーの配置は7.1.4CHになります。

では、早速聞いてみます。

映像と重なりますが、画面の下にある「EXOFIELD」のボタンを押すと……

はい、音がちゃんと頭の外、いわゆる「頭外定位」で飛び交っています。

画面上の表示も「DolbyAtoms」になっており、画面には出ませんが「LPCM2.0CH」や「Dolby True HD5.1」「DTS:X」なども受け止めております。

次にDolbyのデモディスクを用意してチャンネルチェックもしてみました。

当たり前と言えば当たり前ですが、フロント、センター、サラウンドは真横、 サラウンドバックは斜め後ろ、トップスピーカーはちゃんと上で鳴っています。

音の出方はトップだけでなくハイトスピーカーの機能も兼ねるような鳴り方でした。

サブウーファーが思った以上にがっつり鳴るのはびっくりしました。

また、先程の映像では右側のヘッドホンから少し音が出ておりますが、 音量調整もスマートフォン側

で行った方がスムースでした。

今回「ん?よくある疑似シアターかな?」と思いながらセットアップしたXP-EXT1ですが、実際に動かしてみると思った以上に立体音響の音が飛び交い、驚くことが多い機材でした。

特にDolbyatoms/DTS:Xをしっかり受け入れてヘッドホンに振り、それぞれの音がちゃんと立体音響として成立している点は十分な内容でした。

ホームシアターへの組み込みとしてはメインのホームシアターシステムを鳴らすことが難しい深夜などの環境において、こちらの“EXOFIELD THEATER"を追加してお一人でも周囲を気にすることなく楽しんで頂く、と言うご提案が出来るかと思います。

もちろん“EXOFIELD THEATER"単独での使用やテレビへの追加なども問題ありませんので、マンションなどで高音質を狙う方にも十分なものだと思います。

事前のご連絡等でアポイントを入れて頂くとよりお楽しみいただけるかと思います。

ご予約等、お待ちしております。   3密とお客様同士の重複を避ける為 事前のご予約をオススメしております https://corp.avac.co.jp/contents/reservation_form

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2021年1月23日 (土)

横浜店】JVCプロジェクターの買い替え、最終進化形のDLA-X590Rと最新システムのDLA-V5、どっちがいいでしょうか?

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横浜店 渡邉です。

今回は既存のプロジェクターを使い続けられたお客様、特にJVC系の機材をお使いのお客様へのご案内も含めたエントリーとなります。 JVC系の機種をお持ちのお客様(それ以外でも結構です)「WOWOWも始まるし、そろそろ4Kに」とお考えのお客様は JVC DLA-X590RとDLA-V5の二つの選択肢があるかと思います。

 DLA-X590RはDLA-V系の一つ前のモデルとなり、DLA-V系へのモデルチェンジまではこの筐体でした。 最初にこの筐体を採用したのはDLA-X3/X7/X30です。

以後長い間、筐体は変わらず、DLA-X系列の機種として長い間そのままに性能を向上させてきました。 この「筐体が変わらない」と言う点は、民生用としても業務用としてもとても都合の良いものです。 「外観やレンズなどが変わらない」と言う事は「設置方法も変わらない」と言う事になります。

言い方を変えれば「本体だけを変えれば機能の向上を図ることができる」と言う事に繋がります。

逆に難点としては「投射距離や設置方法が決まっているシステム」では、機材のリプレイスを行うには大きさや重さなどの制約があります。

そして二年前、全面モデルチェンジを行った現行のDLA-V系列が発売されました。

全機種フル4Kを搭載し、最上位のDLA-V9Rに至ってはE-Shift 8Kにまで進化し、4K映像に対して究極の情報量を提供できるようになりました。

その結果として、既存の機種であるDLA-X990Rは生産を終えましたが、DLA-X590Rは業務用機種の需要が続いていた事から、生産は継続されていました。

現在、業務用ラインナップからDLA-X系の商品は無くなり、DLA-V系の機種は発売されてからそろそろ二年が経過します。

もちろんDLA-X590Rは現在も入手可能ですが、そういつまでも生産されるとは限りません。

この話の裏側には、業務用のDLA-V系列の機種も徐々に発売され、静々とリプレイスが始まっているという事実があります。

このまま置き換えが進めば、いずれ「生産終了」になるかもしれません。

さて、ここで問題が出て来ます。

おそらくDLA-X系列の機材はこれが最後です。

結果として生産完了後は既存のお客様にはDLA-V5/V7/V9Rへの買い替えをお勧めする事になりますが、DLA-V系列は以前ご紹介ブログの通り 大口径レンズの「DLA-V9R」を念頭に置いており、筐体は全体的に少し大きくなります。 この変更は「今回は機材を変えると『今回は』設置条件が変わる」事を示唆しています。

投射距離や投射位置などが決まっている皆様も、この設置条件の問題から逃げる事が出来ません。

今までは「大きさの面や設置条件などが何も変わらなかったので変えなかった」という状況が続いておりましたが、 今回は「そのまま機材更新する」と言うわけには行かない、と言う事です。 このような考え方から更新機材を選定すると、昨年販売させて頂いたDLA-X990RA、DLA-X系としては究極の機材となった「赤い」DLA-20LTDなどの 特別な価値を持つ機材を除けば、リプレイスとして考えられる機種はDLA-X590R以外なくなります。

別の条件として考えられる中古機ですが、こちらは最低でも4K・HDR対応、HDCP2.2対応はしたいところです。

しかしこれらの機種に対応しているDLA-X750R/550R以降の機種は、現時点で必要十分な性能を持つことから機材を手放す方も少なく、機材の絶対数が少ないものと思います。

そのような点から考えると「DLA-X590R」は現在新品で入手可能な「そのまま更新できる」DLA-X系の最終進化形と言っても良いかと思います。

そんなわけで「DLA-X系列、最後にして最終進化形」DLA-X590Rをご紹介します。 比較は直系の後継機であるDLA-V5になります。

コントラストはネイティブ40000:1、ダイナミック400,000:1と変わりません。 光源も高圧水銀ランプ1800lmと変わりません。 ビデオフォーマットは最大3840X2160p 60fpsとこちらも変わりません。

問題は外観・寸法と画そのものです。

こちらがDLA-X590R こちらがDLA-V5 DLA-V5はDLA-X590Rからは一回り大きくなります。

後は金具の設置ですが、キクチ科学のSPCMを使用した場合、既存のDLA-Xの金具をそのまま用した

場合……。

 金具使

 

こんな風に取り付け部分が後ろにずれ、本体が前に出てしまいます。

数字としては概ね50mm程度になりますが、結果として投射距離が短くなってしまうのが問題です。 この問題の対策として、金具メーカー様も新しいアタッチメントプレートを出しており、こちらを使用すると

 

真ん中になります。

逆に言えば後ろに伸びる事になります。

DLA-X系統の機種をギリギリで取り付けた場合、DLA-V系の機種は後ろに出っ張っることになります。

ここからは実例です。

こちらの案件はDLA-X500RからDLA-V5への更新になりました。 この案件は下見で投射距離を確認した結果、金具を新型にしても投射距離が短くなる事がわかりました。 実際の作業では金具を外して後ろにずらす加工を行いました。

電源パネルとの位置関係が変わっているのがわかるかと思います。

取り付けが終わりました。

概ね118インチ、120インチにちょっと隙間が出来るくらい状況まで持って行けました。

設置環境にご不安がある場合、下見などで実際の現場を確認し「どこまで出来るか」を調べて頂く事をお勧めします。

次に性能面です。

最大の違いはフル4KかE-Shift-4Kかと言う事になりますが、画はこのような感じです。 こちらがDLA-V5 そしてこちらがDLA-X590Rです。 撮影カメラやモードに変更はありません。

この二機種、コントラストはネイティブ40000:1、ダイナミック400,000:1と変わりません。 光源も高圧水銀ランプ1800lmと変わりません。

ビデオフォーマットは最大3840X2160p 60fpsとこちらも変わりません。

……だいぶ違いますよね。

実際の映像ではDLA-V5は明るく鮮明に見え、DLA-X590Rは立体感が少なくなり、黒が強調されているように見えます。

「ん?じゃあなんで同じコントラスト40000:1何ですか?」

このご質問への答えは「開口部」と「密度」です。 DLA-X590Rは元々の画素数が1920X1080で0.7インチD-ILAユニット。 これをE-Shift5で3840X2160に解像度を上げています。

所謂「疑似4K」です。

これに対して、DLA-V5はリアル4Kの4096X2160で0.69インチD-ILAユニットです。

E-Shiftなどはありません。

この二機種、ほぼ同じ大きさのユニットで解像度は倍、分割部分縦横2倍で4倍になります。

ここが肝です。

実はプロジェクターの「黒」は漆黒ではありません。

可能な限り漆黒に近い黒を表示する事で「真っ黒」と知覚させています。

DLA-X系のユニットは画素と画素の間の仕切り空間が少なく「荒い」故に1ユニットごとの色密度が増します。 また、比較的輪郭と真黒部分と光の部分を強調する方向で画を組んでいる事も「黒の沈み込み」に繋がっているわけです。

逆に言えば同じ40,000:1であってもDLA-V5はユニットごとの密度は低いですが、それぞれのユニットの色が変化する事で「階調」の変化が繊細です。

もう一つご紹介します。JOKERの最初の方です。

このシーンはポストに何もないという状況を示していますが、DLA-V5では奥が見えています。 次にDLA-X590Rですが 黒は黒、光の加減で奥が見えないという映画としての表現はこれもアリです。

この方が「映画らしい」とお考えになる方もいらっしゃると思います。

私個人の意見ですが、価格差と表現方法が違う二機種ですが「どちらもどちらで良い」と思います。 このようなフィルム撮影のオールド系、特にハイビジョンまでのコンテンツでは明らかに590Rの方が見ごたえがあり、明らかに4Kクラス以上のカメラで撮影したテレビの味を 強くしたものではV5の方がクリアに見えます。

価格の問題や性能の方向性などそれぞれ違いますが

「4Kらしさ」「表現や階調などの美しさ」をお考えになるのであればDLA-V5(V7であれば黒も近くなります!)

「映像表現」「白は光、黒は影」と言うスタンスの方でであればDLA-X590R

既存の環境がギリギリ、または予算的にと言う事であれば、事前のメールやお電話でのご相談の上で、下見等を入れつつどちらか

こんなところかと思います。

最初の映像でも出しましたが、アバック横浜店ではどちらの機種もそろっております。

実際に試聴してから決めて頂くことも可能ですし、お電話でお話を聞くことも可能です。

是非御一考ください。 アバック横浜店では3密を避ける為に事前予約をオススメしております。 https://corp.avac.co.jp/contents/reservation_form

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2021年1月21日 (木)

【横浜店】改めて店舗へのご案内をさせていただきます。

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アバック横浜店 渡邉です。

今回は短めに。

0701yokohama_top

「アバック横浜店ってどうやって行けばいいのでしょうか」と ご質問をいただくことも多いので、今回は改めて店舗の案内を。


YouTube: 【アバック公式】vol.06~アバック横浜店へ行ってみた~#ホームシアターのアバック

直近の目印は日本郵政の「長者町郵便局」です。

交差点で言えば『不老町3丁目』となります。

お車の場合、ナビでは電話番号で入力されればよろしいかと思います。

〒231-0033 神奈川県横浜市中区長者町4-9-1

045-651-0082

こちらの郵便局(オレンジ色の柱が目印です)ビルのはす向かいにある 青いビルが当店のビルです。 提携駐車場はありませんので、お近くの駐車場をご利用下さいませ お近くの駐車場はこちらからご確認下さい。

Google検索 長者町三丁目 駐車場 (パラカ幸山パーキングは閉店しています)

次に公共交通機関ですが 最寄駅は横浜市営地下鉄ブルーライン「伊勢崎長者町」2番出口ないし 1番出口になります。 ブルーライン「伊勢佐木長者町」1番出口からは (2番出口の場合は出て右側の道路に向かってください。1番出口が見えてきます。)
1、ぐるっと出口を回って前の通りへ

2、右手に長者町郵便局が見えてきます。

こんな看板があります。前は公園です。

3、正面を見てください。

このビルです。そのまま信号を渡って進んでください。

横浜店に到着でございます。 店舗のメイン入口はビルの左側です。

Google MAPではこちら。表通りから1本裏になります。

徒歩や地下鉄の方に向け不老町三丁目交差点からの映像を動画にしてみました。

※こちらは新ブログでお読みください。

私共が入っているTKプラザビルから撮影しています。

画面左に郵便局、正面左に見えている公園が日の出川公園です。

道の奥には横浜文化体育館や横浜スタジアム、手前が野毛の方向から撮っています。

店舗の黒い看板がシックです。 長者町3-8の電柱も目標でしょうか。

来店ご予約フォームに記載して頂いた上、感染対策をしっかり行って頂きご来訪ください。

アバック横浜店 来店予約フォーム https://corp.avac.co.jp/contents/reservation_form

ご予約もお待ちしております。

2021年1月18日 (月)

【横浜店】年始のご挨拶と少しだけ今年以降のお話です。後編:コンテンツ編

2021.1.7更新:2021年以降、ブログのプラットフォームが変わりました。

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アバック横浜店でございます。

新年あけましておめでとうございます。

今年もアバック横浜店をよろしくお願い致します。

最初にも書かせて頂いておりますが、こちらのブログ新ブログの転載となりんまます。

近日中に更新を終了します。新しいブログのアドレスはこちらです。

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ご質問を頂きましたが、新ブログから今までのブログは「ショップブログ一覧」の「過去ブログ」からご覧いただけます。 こちらもご覧ください。

https://blog.avac.co.jp/yokohama/

では、本題です。

さて、昨年末のブログ 【横浜店】年末のご挨拶と少しだけ来年のお話です。前編:ハードウェア編 https://blog.avac.co.jp/yokohama/2020/12/post-d0af.html

は機材関係を中心に書かせて頂きましたが、今年最初のブログはソフトウェア側・コンテンツ側を中心とした内容でちょっと予測を含めた事を書かせて頂こうと考えております。

とはいえ今年の予測、と言っても情報予測をする機会そのものが少なかった事もあり、デバイス関係の発表や海外の動向、コンテンツ側の動きなどなど……。正直な所予測の情報が足りません。

ネット上で発表されるものは概ね追いかけているつもりですが、特にコンテンツ関係は変動が早いものです。ここはあくまでも私の予測、と言う事でお願いします。

では始めさせて頂きます。

1、音楽コンテンツについて まずは音楽系です。 今年の問題の中、結果として自宅に「いなくてはならない」時間は長くなり、久々に機材の電源を入れたら……あれ?と言うケースや、テレワークで音楽や映像(ながらが出来ます)が欲しいと言うケースなど「音楽が必要な」「映像が欲しい」という気持ちは、特に音楽において大きくなっています。 他方、スマートフォンなどを起点にした音楽の可搬性と言う点ではもう動くことはないかと思います。 実際には「アカウント」を基準にして音楽の可搬性はむしろ向上しています。

これはとても大きな変化です。   

一昔前はレコードやカセット、CDやMD、DAT、MP3やFLAC、DSDなどのメディアはあくまでもそれぞれの機材に情報をスタンドアローンで保存し、単に持ち運びが可能な音源でした。 そのような状況の中、今までの音楽の聴き方として 「好きな時に好きな音楽を好きな場所で」という自宅にベースを置き、媒体をPC経由で取り込むこと集積するという変化があったものの「自分の所有する音楽を持ち歩き、それぞれを別に聞いてゆく」という方向性が出来上がっていました。

しかし、ストリーミングの場合、前回お話した通り基本的にはアカウントがベースとなり、機材の縛りはほとんどなくなっている事には皆様お気づきかと思います。

昨年はこんな状況の中、半ば強制的にではありますが 「好きな時に好きな音楽を好きな場所で新しい曲も古い曲もどんな曲も聴くことが出来る様になった」 言う事が「結果として分かる事になった年」になったのではないでしょうか。

皆様も、昨年は音楽を聴く時間自体が増え、サブスクリプション型のサービスでは思いもよらぬ昔の曲が流れた事も多いかと思います。 懐かしい曲、新しい曲、時代が変わっても価値の変わらない曲はたくさんあることにお気づきになった方も多いのではないでしょうか。

今年以降、聞く人を元気にしてくれる音楽はさらに扱いやすく、且つ新曲ではなくても、世代を超えて広がっていくことになるのだと思います。

そういう意味では、今年は新しい歌手の皆様には少し荒波、今まで代表曲をお持ちの方には追い風が吹くという、音楽コンテンツ全体としては飛躍の年になるかと思います。

特に昨年から動き出したMQA関連やTIDALなど今まで準備段階だったシステムがどこまで飛躍するか、と言う点をベースに、後はコンテンツホルダーの競合と連合が進むことになるかと思います。

どちらにせよ使う側の利点は良くなるだけですので、音楽はもっと身近に、機材の関係の無い付かず離れずの方向になるのではないかと思います。

次に映像関係です。

2、映像コンテンツに関して

こちらの変化は音楽よりさらに大きかった印象です。

今年の状況は、本来数年かけて移行されるはずであった働き方や産業構造とメディアのパラダイムシフトを劇的に加速させ、変革を一気に進めています。

 

そんな中でステイホームやテレワークでは、これらのシステムに対して供給の素地を半ば強制的に普及させた形になりました。

これは先程の音楽とぴったり重なりますが、ビジュアルコンテンツの所有は一昨年あたりから固定された「モノ」をそれぞれ所有するという「プロダクト型」の方式から、広く薄く代金を収集する「サブスプリクション型」に移行し始めていたかと思います。

しかし、今回の状況の中ではコンテンツの使用時間自体が劇的に伸びた事で映像コンテンツの状況と音楽コンテンツの状況はほぼ重なりました。 そして、サブスクリプション型の映像コンテンツは、新作やオリジナル作品だけでなく、膨大な量の過去資産に対しても再び価値を与える事が出来るという大きな果実を得ることになりました。

そして、ここまで大きく変化した状況の中であってもサブスクリプションのシステムでオールドコンテンツを流す方法は、h264に対応している現状の配信システムでは簡単に組み込めます。

しかも、一度システムに組み込んでしまえばメンテナンスもさほどの費用が掛からず、基本的に維持費用のみになります。

このような仕組みが出来上がっている現状、しかも今年の様な状況で一定の効果を得ることがわかれば、もう既存の媒体ベースの商売に戻る理由もありません。

今年以降、各種メディアのストリーミング移行の流れは競合し、品質を高めつつ加速してゆくも思います。

 

具体的な流れとしては、既存のDVDやBlu-Rayで発売されていたメディアについては既存の媒体販売が終わり、配信への移行がさらに進むことになります。

配信に移行すれば新作だけでなく旧作も、コンテンツサーバーに置いておけば、いろいろな形で見て頂ける方は必ずいらっしゃいます。

しかもそれらのコンテンツは「著作権やパッケージ、在庫問題等を考えなくて済む、少ないながらも純粋なお金」になりうるわけで、場合によっては高解像度リマスタリングなどで古い作品を「新しい作品」として再び息吹を吹き込むことができるという利点もあり、旧作も「商売」になります。

じゃあ、もう既存の媒体は販売が無くなってゆくのか?と言うご質問もあるかと思いますが、もちろん、レガシーメディアとしてディスク媒体などの各種メディア自体はそのまま残ります。

但し、発売されるのは新作やクオリティ重視のUHD-BD、現状のCD規格の中でさらに高音質を狙ったMQA-CD(どちらも配信への併用が容易な媒体です)、初めからマニアの方だけ向いた状況のSACDやレコード(レコード含んだ空間そのものがいいんです。)系のユーザーなど、こだわりのある方向けの小さな市場と言う事になり、価格は高止まりの方向になるかと思います。

この辺りを考えると、今年以降これらの市場は現状維持以上の状況になることはもう難しいのかなと言う印象です。

Wowow4k

  次に放送メディアに関してもですが、既存の放送メディアについては同様の状態に近づいていますが、ブロードキャストというコンテンツそのものをリアルタイムに作成する機能を持っていますから、

既存のメディアに比べれば対応能力はあります。 

また、現状は比較的高年齢層に偏ってしまった既存客層はそのままに、Youtubeなどに移動して広告効果が落ち始めている若い顧客層を戻そうという動きも見えてきます。

同時に競合相手としてのストリーミングに対しても、すでにテレビ局側や制作局側が持つ「ライブラリー」と言う形で寄り添う方向を見せています。 NHKプラス、NHKオンデマンド、日テレオンデマンド、AbemaTV、TELASA、テレ朝動画、TBSFREE、テレビ東京ビジネスオンデマンド、フジテレビオンデマンド…… 

これ、すべて在京キー局(+NHK)の配信です。

ここにはとても書ききれませんが、Webブラウザを介せば地方の各放送局も(水曜どうでしょうでおなじみのHTBなどは2012年から始めています)配信は行っており、各局の最新番組を含み、ParaviとTELASAを加えればほぼ全放送局が見逃しに対応している状況です。

また、速報性の高いニュースはテレビだけではなく、そのままWebで流しています。

ここまで来ると「テレビの電波で見る」ということ自体の意味合いが縮小し、あえて「いつの間にか」と言う言い方をしてよいかと思いますが、生放送などを除けばテレビとネットの垣根がなくなっている事になります。 それでも「ライブラリーに見たいものがない!」というご意見も多いかと思いますが、その理由は画面に映り込んでいる人たちの著作権関係がほとんどです。

このような理由から、過去の放送ではなく事前に問題に対応した最近の番組を「見逃し配信」や「シリーズ」の形で組み込み始める事で、既存メディアとネットとの融合は進んでいます。 なお、弊社でも昨年からYoutubeを始めております。

特にネットコンテンツとして代表的なYoutubeなどは「プロ」と言える人々が参入し、雁字搦めになった地上波などの制約の無い配信且つライブラリーというコンテンツの「いいとこ取り」を行う事で、さらに傾くことが予想されます。

今年以降、放送メディアは「配信やネットとの競合」から「コンテンツとしての共存」の方向にかじを切りつつ、両者の垣根はさらに低くなることが予想されます。

ただ、今回の状況ではお手軽プロジェクター+BDレコーダーやWIFIで繋ぐチューナー(配信系のアプリが入っています)が「放送も含めた全部入り大画面テレビ」と言う方向で見直された部分もあります。 この辺りは家電系で今後の方向性や進化の部分にかかわって来るのではないかと思います。

次はオンデマンド以外の生配信を念頭に置いたコンテンツとその周辺についてとなります。

こちらは今年の大きな動きの一つになるかと思います。

特に大きい変化は配信と5Gなどモバイル系通信との連携です。

これはメディアとコンテンツの中間の様な方向となります。

昨年の状況から、今年以降も接触や密を避ける方向は継続する事、昨年の状況で配信関係の受信について急速にかつ強制的に素地が固まってきている事、送信する側にしても安価で且つ生放送を含めたシステム構築方法も試行錯誤の末確立された事から、演劇、演奏会、ライブなどのオンライン配信関係は来年以降、有料配信を収入の柱として最初から考えるはずで、スケールの大きさにかかわらす配信ライブや興業はさらに伸びるかと思います。

お客様と一体になったライブやライブ会場での物販は、ここ最近エンターテイメント業界の収入源として貴重でしたが、このモデルを取り戻すにはおそらく最低一年はかかるはずで、新しい方向性を見出しても既存の方向性を持つこと自体は可能です。

先日、とあるテレビの中でビジュアル系バンドの皆様がそれぞれ別の電話番号を用意し「お客様の予約に直接対応する」いう対応をしていましたが、お客様と直接会う事が出来ない今、このような方法は素晴らしい方法かと思います。

ただ、恐らく同じようなこと様々な皆様が多々なされているかもしれないのですが、方法論としての対応能力に感銘を受けました。 今後の配信系エンターテイメントは「直接逢えないけど、間接的に逢える」と言うタイプの変化が必要になるのかな、と言う印象を強く持ちました。 さて、ここまで生配信関係のコンテンツの部分について書かせて頂きましたが、実はこれらのコンテンツ配信は、同時接続と遅延の無さが特徴の一つである「5G」は提供に最適な媒体の一つです。

実際にはエンドユーザーの機材がMHLや宅内5G、決済システムや配信しシステムに対応出来るかと言う問題はありますが、仮に携帯電話会社がスポンサーなどで主導権を取り5Gでの配信が実現すれば、ひとつの座席で多数のお客様が同時に配信に接続出来、さらに品質の良い大規模な配信が多くなります。

また、理論上は双方向になりますのでこちらから応援も送ることが出来ると言う事が十分考えられます。

個人的には、来年一年で「5Gが必要になったから」「利便性が向上するから」という理由、そして若い方を中心に「配信でいろんなものが生で見られて、どんなところでも楽しめるから」「コンサートの配信が5Gだから」などのある意味単純な理由で、5G普及が加速するのではないかと思っています。

但し、現行の5Gには問題点もあります。

現時点での5Gプランは概ね20GBのラインです。 実はこのプランの範疇、且つ5Gの通信だけを用いてすべてをこなすこには「全く」容量が足りません。

これは結果論ではありますが、来年以降、各ご邸宅には速度の速いWifi関係の充実は必須になるかと思います。

さて、ここまで配信で個人に直接コンテンツが流れる方向性で書いてきましたが、最後は興行所関係についてです。

今年は映画館などの興業所について、以前とはまた別の方向性を考えなくてはならない状況になるかと思います。 今年の流れは既存の足を運ぶというシステムの前提条件である「安全」と言う面で大きな課題を残し、それは現在も続き、今後しばらくの間続くことになります。 そうなるとコンテンツホルダー側は収入の軸足を配信関係に移行する事は半ば必然となります。 昨年特にインパクトの大きかっ

たのは、Disnyが配信に軸足を向けた事です。  特にスターウォーズ系の新作は軒並み「Disney+」での配信がメインとなっており、劇場と言う言葉がほとんど見当たりません。

他の配給会社や制作会社も今年以降、これに追随する可能性は高いと考えます。

ただ、映画館というものは映画を見る空間自体を含めた場所や雰囲気もエンターテイメントの一部です。 あの雰囲気は代えがたいものであり、本当にお金を掛けないと同じ状況の実現は不可能です。 そういう意味で映画館が無くなることなど考えられないと思います。

しかし、映画館は元々の人数制限だけでなく、利益面で貢献する飲食の制限から収入面で問題が出始めており、私達も今まで通り映画を鑑賞する事は難しい状況です。

今後は大ヒットした鬼滅の刃無限列車編の様な「劇場公開先行」のような形を取ったり、映画館での上映自体を配信したりする事で「映画館でしかできない」「映画館ならでは」の方向性と空気も含めたものを採算性と天秤を取りつつ考えて行くことになるかのかなと言う気がしています。

最後に、弊社の販売するホームシアターシステムについてです。

ここまで書かせて頂きました通り昨年は特殊な状況であり、既存の考え方が一時的ではない変質を見せ

た年でした。  そのような状況の中、ご自宅で映画館など所謂「大画面を用意する」と言う形で壁映しを含めた機材をご購入の皆様、そして「自宅にホームシアターを作り出す」事に一歩を踏み出されたお客様、もう一つ「今回の状況より前からホームシアターを導入された」お客様。

皆様は今年以降、さらに広がるエンターテイメントコンテンツを「普通の皆様」より良い状況で見るアイテムとしてお役立ていただけるものと考えておりますし、実際今年はそうなるかと思います。

問題は「その先」になりますが、方向性は色々だとしても、一度この大画面を確保してしまうと、正直な所、もう元には戻れなくなります。

さて、それらの点を踏まえた今後の「ホームシアターの可能性」ですが、 簡易なシステムのお客様は音の面で本格的な物にステップアップ すでにシステムを導入されているお客様はシステムの更新と言う形で4Kクラスへの対応やオンラインコンテンツへの対応に進めて頂く事でさらに満足度の増すシステムを構築する このような方向に進む事になるかと思います。

また、今年以降のホームシアターの位置付けは、元々の「大画面」「映画館」と言う方向だけでなく「安全」を確保しつつ「雰囲気」やコンテンツの柔軟性も含めて最良の状況にする事も含まれてくるかと思います。

今年は色々な物が配信系統に変更され、ホームシアターと言うより、ご自宅での娯楽はさらに定着する方向になるかと思います。

当店では配信も含めた各種メディアに精通しております。

今の状況にもどかしさや物足りなさを感じた皆様は是非ご相談ください。

さて、ここまで色々と書いてきましたが来年以降のお話は今まで経過と予測による「結果論」が多く、正直な所……読めないことが多いのが実情です。

ただ、生活そのものはもう以前には戻らず、大きな変化がなされています。 来年は私個人としても出来るだけの知識を得て、ご相談のお客様には最良の選択をご提示できるように精進できればと考えております。 今回は前編のハードウェアと対になるコンテンツ系でお話をちょっとだけしてみました。 色々と厳しい状況は続きますが、今年もよろしくお願い致します。

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