【HT横浜関内店】 DLA-X750R+UHD-BD+BT2020=どうなる?
2016.5.30追記
フルHDのプロジェクターにUHD-BDを出した結果も出ております。こちら。
【HT横浜関内店】 UHD-BDをフルHDで再生してみると・・・
https://blog.avac.co.jp/yokohama/2016/05/uhd-bd.html
HT横浜関内店 渡邉です。
本日JVCケンウッド様よりBT2020プロファイルが発表され、DLA-X750Rへの導入が可能になりました。
で、やってみました。とりあえずDLA-X750Rを優先します。
DLA-X750R/DLA-X550R キャリブレーション ソフトウェア
http://www3.jvckenwood.com/projector/support/calibrationsoft/dla-x750r_calibrationsoft.html
今回はキャリブレーションソフトウェアをインストールしたPCからのインストールです。キャリブレーションソフトウェアはシリアルナンバーが必要になりますのでご注意。
キャリブレーションソフトウェアを立ち上げ、プロファイルをインストールします。
まずメーカーホームページの「UHD画像の鑑賞について」のリンクから HDR用の設定を導き出します。
ガンマ設定 D
ピクチャートーン +12
暗部補正 +5
明部補正 +4
ランプパワー 高
次にプロファイルを「BT.2020」に変更します。今回はカラーマネージメントを「OFF」でそのまま通します。
出た映像がこちら。一番見慣れているエグゾダスで流しています。
ここから先は個人的印象のみで感想を記載します。
ビクターは全体的に色が濃くなった印象です。HDR設定の時だけでもそれなりにコントラストは感じましたが、今回は色幅が増えた分さらに光の輝きが美しいく鮮やかにそれでいて黒の深みを感じました。今回の設定では、黒の沈み込みが大きく、エッジが立っている印象を持ちます。かなりメリハリのある印象です。エグゾダスでは光と影がはっきり出るシーンが多いのですが、シーンによってはビクターのほうがむしろシャープに見えます。
こちらはソニーVPL-VW515。
ソニーのHDRはどちらかといえば繊細さや色のグラデーションがきっちり現れていることから配色が綺麗に出ており、少しソフトさを感じます。4K画素数の向上を繊細さに割り当てているような、全体的に青味が濃い目の印象です。(空の色などはかなり異なります。)逆にコントラストは少し抑え目・全体的に明るい印象です。
以下、ほぼ同じ映像で750RとVW515の比較となります。
こちらはチャプター2の後半部分。モーゼの鎧の色具合、ラムセスの鎧の輝き、黒馬と白馬、そして背景といろいろと比較点があります。
DLA-X750R
DLA-X750R
最後にチャプター13、このシーン、見方にもよりますが どこかの名画のような印象を持つシーンです。いや、こちらの方かもしれません。明らかに意識しているなあと思えるシーンです。
こちらがDLA-X750R。
個人的な感想を言い始めるときりがありませんが、これは好みがわかれるかなあという思いです。特に、いままで4Kはフォーカスありきで考えておりましたが、ちょっと印象が変わりそうです。色味に関しての考え方や、光の入り方などは相当違います。
率直に言えば「どちらが上」ではなく「どちらもいい、個性の問題」というところでしょうか。
ビクターの黒沈みは色域やネイティブコントラストの力を最大限出そうとしていますし、逆にソニーはテレビベースの今までの映像と印象が異なり、繊細さが前に出ており、こういう4Kの使い方もあるんだなあと思いました。
正直なところ、まだ設定を追い込んでいるわけでもなく、どちらもまだまだ伸びしろがあるかとは思います。この辺はそのうち各メーカー様に調整を依頼できればと考えております。
どちらも本日より視聴可能でございます。 週末は是非ご来訪ください。
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