ホームシアター

2021年2月18日 (木)

【横浜店】【アバック公式Youtube】vol.88~お客様投稿企画 DENON AVC-X6700HとAVC-A110の比較について 補足ブログ

2021.2.11更新:2021年以降、ブログのプラットフォームが変わりました。

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横浜店 渡邉です。

先日Youtubeの新しいコンテンツ

【アバック公式】vol.88~お客様投稿企画 DENON AVC-X6700HとAVC-A110の比較

が上がりました。

東京都のK様、ありがとうございました。

今回はこのYoutubeコンテンツの補足(撮影した後で思い出す事もあります……)を簡単に上げさせて頂きます。

今回のご要望は

DENON AVC-X6700H

DENON AVC-A110の音はどう違うのでしょうか?と言うご質問でした。

この二機種、グレードしてはAVC-A110はAVC-X8500Hと比べても別格のアンプと言う事で  

Avc110all

私の頭の中では「6700Hと比較すると3ランクほど上の商品」という感覚です。

そんな事もあり、今回の撮影の前に過去にAVC-A110とAVC-X8500Hとの比較を行ったYoutubeやブログ、そして6700Hと4700Hと6700Hと6500Hの比較ブログも読み返しました。

  【横浜店】DENON AVC-A110の「音」について書かせて頂きます。(2020.10.16更新) https://blog.avac.co.jp/yokohama/2020/10/post-add6.html

【横浜店】DENON AVC-X6700H/AVR-X4700H 8K Ultra HD対応AVアンプ発表です!

https://blog.avac.co.jp/yokohama/2020/07/denon-avc-x6700-7840.html

【横浜店】Youtube連動企画:DENON AVC-X6700HとAVC-X6500Hの「音」を比較してみました。 https://blog.avac.co.jp/yokohama/2020/07/6500-c9f9.html

その当時の結論としては

AVC-X8500HはAVC-X6700Hよりパワーや厚みの点で明らかに上

AVC-A110との比較は8K入力など機能性や部品のレベルは明らかに上

AVC-A110とAVC-X8500Hは音の「グレード」も「方向性」も違う

但し、AVC-X8500Hが「悪い」訳ではない。

と言う内容でした。

正直な所、今現在も「AVC-X8500HとAVC-A110の比較」については今も印象が変わっておりません。

映画らしさ、荒々しさを求める場合はAVC-X8500Hと言う選択肢もあり得るると思いますし、音そのものクオリティや滑らかさ、Dolbyatoms/DTS:Xなどのオブジェクト型のサラウンドが繋がり、一体化するほどの幅を持つのは間違いなくAVC-A110の方が上です。

ともあれ、今回の比較はAVC-X6700Hです。

入出力はともかく筐体の作りやパワーアンプ部からして全く違うものです。

このニ機種を改めて聞いてみるとAVC-X6700Hの「音の方向性」そのものは、前回6700Hのブログで書かせて頂いた「音の成分にふくよかさが加わった」音であり AVC-X8500Hや6500Hなど、所謂「500系」のパワフルさを全面に出した音とはだいぶ変わり、音の方向性としてはむしろAVC-A110に近くなっています。

ただ、6500Hと8500Hの違いとして存在したアナログ部分の違い、所謂「パワフル感」の違いがベースの段階で壁の用に存在しており、コンデンサなどの改良を施した6700Hで音色をA110に近づけても、アナログ的な部分が埋まりません。

また、仮にAVC-X8500Hの後継機として「AVC-X8700H(仮)」と言う機種が存在した場合、音色が6700にパワー感を加えたAVC-A110に近いものになるかと思いますが、AVC-X8500Hの回路にピュアオーディオの要素を加えたAVC-A110は想定よりさらに一回り上になっています。

それらの違いの結果、最終的な音自体が比較する事が難しいレベルの差が出ます。

AVC-X6700Hをベースにストレートに例えてしまうのであれば、AVC-X6700Hにピュアオーディオのアンプをプリアウトでチャンネル分繋いで「ピュアオーディオの音」で鳴らしたらこうなるのだろうという音、という事になるでしょうか。

Youtubeでどこまで伝わったか何とも言えませんが「音の厚み」がもたらす柔らかさや響きの変化による滑らかさは、音の鳴る空間にいる事で体感としてさらに差を実感する事になります。

ともあれ、今回のご要望と比較はとても意義のあるものでした。

今回のご要望をお受けした際、価格や性能などを改めて勉強し、冷静に考えてみると別の見方が出来るようになりました。

AVC-X6700HとAVC-A110の差として一番大きい部分は 「本体価格は二倍程度」「大きさが違う」 と言う事です。

しかし、冷静に考えるとこの問題点に対して利点も多い事に気づきます。

簡単に上げてゆくと……。

「機材のランクは実質的に3つ以上上の物」

「音が良いのは確実」

「4K120/8K対応でしばらく大丈夫」

「110周年の機材と言う事で保証期間は5年間」

などの点を考えれば、利点の方が多くなることは確実であり 同じ時間を過ごす「クオリティ」の面から考えた場合、AVC-X6700Hをお考えであれば価格の問題は別として、購入の候補として考えられるのではないか、と言う印象に変わりました。

もし、これから中位以上のAVアンプをお考えの皆様には、AVC-A110は価格以上の利点があり、十分検討の対象に入るかと思います。

ちなみに、アンプ上級者やピュアオーディオユーザー様向けの機能として

「カスタムモードはアンプ出力がほぼ『なんでもあり』のアサインが可能で、ピュアオーディオシステムとの組み合わせで13CHアンプの利益を柔軟に行使できる」 と言うAVC-X8500H以上の機種のみで使用できる利点もございます。

フロント3chのみBi-Ampと言うオーディオ寄りのセッティングや5x2ch Bi-Ampという過激なセッテイングはピュアのシステムをお持ちのお客様には、クオリティの面から考えてこのセッテイングにパワーアンプを繋ぐことでイマーシブサウンドを追加する事にも適していると考えます。

いかがだったでしょうか。

Youtubeで話し切れない部分、伝えきれない部分を書いてみました。

これからも同じような形で作成させて頂ければと考えております。

さて、AVC-A110、AVC-X6700H、AVC-X8500Hそれその機種、店舗ごとに展示機種は異なりますがご準備させて頂いております。

予約フォームでご予約を頂いた上、お好きなBlu-RayやSACD、CDなどをお持ちの上ご来訪ください。

また、アバックYoutubeではメインページ「Youtube」の部分から「見たい動画リクエスト」を募集しております。内容を精査させて頂いた上、可能な物から対応させて頂ければと考えております。

合わせてお申し込みください。

ご予約をお待ちしております。

最後に東京都のK様、今回は貴重なご意見ありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。

2021.6.12最後に……ちょっと追加します。

ホームシアターで見る「閃光のハサウェイ」は凄まじいですよー。
公開中に付き具体的な部分は書けませんが、ホームシアター、特にハイレベルなアトモスシアターには最高のDiskになりそうです。
個人的には横からの音が下から上に90°回りながら縦回転すると言うのはちょっと初めてです。
やはり初めから作った音は凄い!
なお、先行販売のBDは通常のBlu-Rayですが、おそらくガンダムでは初となる最初からDolbyAtoms収録です。
映画館で是非ご覧いただき、先行販売のBDもぜひ手にお取りください。
これは応援していい作品です!

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2021年2月11日 (木)

【横浜店】KEF KC62が到着しました!大きさに見合わぬ「力」と「密度」を持つサブウーファーです。

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横浜店 渡邉です。

本日は久々の新商品のご案内です!

Dsc_0176
KEF KC62になります! 

Kc62_mineralwhite_front_angle_480x

KEF KC62

https://jp.kef.com/products/kc62-subwoofer

思ったより小さい……早速箱を開けてみます。 開封動画はこちらの新ブログから。

中を見た時、第一印象は「小さい?」だったのですが……重っ! 思わず声が出ました。 

Dsc_0180

映像の通り本当にコンパクトなのですが、みっしり詰まっております。

現在店舗で用意しているEclipce TD520SWと比較すると大きさがわかると思います。

Dsc_0179

寸法はH256xW246xD248となり、TD520SWのW459×H420×D444のほぼ半分です。

Dsc_0181

さて、肝心の性能ですが、カタログスペックではこの大きさで500Wx2=1000W!(RMS)という大きさに見合わない出力です。

再生周波数は11Hz – 200Hzと必要十分なものとなっています。

しかし本当に小さい……でも重さはなんと14kg! 表面も梨地の様な質感ですが、金属の冷たさを感じます。 何でこんな大きさに1000W?とお考えになるかと思いますが、理由はKEF独自のドライバー構造にあります。

20210115150925

UNI-Coreドライバーです。

左右のユニットが振動を双方で打ち消し合う事で振動を抑制し、小型化にも貢献しています。

また、中間のストレス(固定)ユニットも軽量化と振動抑制に貢献しています。

なんとなくこの構造を250mm角の箱に詰め込むと、重さの意味合いも分かる気がします。

それではセッテイングを開始します。 まず背面。

Dsc_0182

Dsc_0183

EXPは拡張端子、隣はHPF(フィルター)そして位相の切り替えです。

Dsc_0184

更に横にはEQのスイッチがあります。

実はこの「EQ」もちろんイコライザーの事ですが、これもまた画期的です。

EQのモードにはROOM、WALL、CORNER、CABINET、APARTMENTの5つがあります。

通常の設置方法であるROOM

Eq_room

側面などの壁に寄せるWALL

Eq_wall

お部屋の角に置くCORNER

Eq_corner


なんとラック内(開放型だとは思いますが左右77mm以上を離す条件で対応するとの記載があります)モードであ るCABINET 

Eq_cabinet

さらに低周波の壁面を伝う振動を避けるために非常に低い周波数のレベルを下げるAPARTMENTとなります。

Eq_apartment_2

この辺りの調整はやりようがないか、手作業で調整(角では音が反響してしまうので吸音するなど)を掛けるかと言うのがいままでの考え方でしたが、特にCABINET、APARTMENTのモードはサブウーファー側で気遣ってくれるという点で画期的だと思いますし、シーンに応じたという考え方もセッテイングの煩雑さを緩和してくれるという点で良い方法かと思います。

Dsc_0186

次に入力ですが、通常のLFE入力にライン入力のIN・OUTが付いています。

なお、ライン入力の「Smart connect」の文字ですが、ライン入力として入力した場合、ステレオやモノラルの入力を瞬時に判断してサブウーファーへの割り当てを自動的に行うシステムです。

このシステムをピュアオーディオで用いた場合、サブウーファーの能力の中で低音の割り振りを自動的に行う事が可能となります。

また、ハイレベル(スピーカー端子からの入力:専用コネクタ付属)にも対応していますので、 柔軟性の点でも大きさに見合わないかなりの物だと思います。

セッテイングが終わりました。

Dsc_0190

今回はDENON AVC-A110で構成する7.1.4CHシステムのサブウーファーとしてLFE接続した所「音が大き過ぎる」の表示。

最終的なセッティングでは-10db以上の数字が出てしまう程でした。

実際の所「ズズズズズ……」となり続ける音は明らかに大きさと釣り合っておらず、若干の床振動を感じる程でした。

やはり小さい、しかし重低音は大きい……。

Dsc_0191_2

音自体は残響が響き続けるタイプのサブウーファーではなく、ピタッ・ピタッと振動のON・OFFを決められるタイプの「足が速い」音でした。

最近のサブウーファーの傾向として、イマーシブオーディオへの適性をより良くする為に 「ドン!」と振動して「ピタッ」と止まるという言い方の方がよろしいでしょうか。
結果としてピュアオーディオの正確さにも追随する事も出来るようになっています。

明らかに大きさに見合わない音が出ているのに切れがいい(音離れがいい)事から、振動に「残り」がありません。 尤も、ズーンと揺れているようなシーンでは破たんする事もなく鳴り続け、やはりシーンが終わるとピタッと止まります。

それ故、十分な重低音が出ているにも関わらず、本音として「うーん、ツインにしたい」という印象を持ちました。

大きさに見合わない出力と振動、そしてみっしり詰まった感の強い重さも、動作時に筐体が余り振動しないという点で高評価です。 キャビネットモードは是非試してみたいと思っています。

Kef_kc62_color

さて、こちらのKEF KC62色は白と黒の二色、店舗には写真の黒がございます。

この時間に到着しておりますので、実際にお聞きいただけるのは正式発売の2/11以降となります。

ご視聴を希望されるお客様はご予約の上来訪ください。

また、ご試聴開始日の2月11日から2月28日まで『KEF NEWサブウーハー買い替え応援フェア』を開催します。

【横浜店】KEF NEWサブウーハー買い替え応援フェアのご案内 https://corp.avac.co.jp/shopblog/archives/yokohama/20210208

フェア中はお買い換えの特典として ・サブウーファー下取15%アップ ・サブウーファーケーブル3mプレゼント と言う好条件もそろっております。

パーソナルな増設にも本格的なツインウーファーにも対応できる、手軽な価格帯とは思えない密度を感じさせてくれるKEF KC62。

ご試聴希望のお客様は事前のご予約の上、ご来訪下さい。

また、メールなどを使った買い替えのご相談もお待ちしております。  

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2021年2月 6日 (土)

【横浜店】ご自分で撮影した写真や映像をスクリーンで見てみませんか? CP+2021 ONLINEに寄せて

2021.1.21更新:2021年以降、ブログのプラットフォームが変わりました。

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横浜店 渡邉です。

今年もCP+の時期がやってまいりました。

今年の開催期間は2021年2月25日から2月28日までの3日間となります。

https://www.cpplus.jp/

今年の開催は「ONLINE」の表示の通り、急遽中止された昨年と違い、オンライン開催となっております。

https://www.cpplus.jp/download/jp/2021_pr_21_01j.pdf

実物がない以上、実機に触れたりファインダーから覗いたりなど感覚に触れる部分は如何ともしがたいのですが、今回は開催後も映像アーカイブは3/31まで残ります。

時間や場所に縛られる事無く見る事が出来るという点は大きいのではないかと思います。

またCP+2021 ONLINEは入場事前登録がございます。

事前登録を行う事で来訪特典などをご用意しているメーカーもあるようなので、お早目の登録をお勧めします。

今回のCP+2021は昨年以前に登録されたIDは利用できませんので、改めてご登録ください。

CP+2021 事前登録

https://reg.cpplus.jp/public/login?page=auth&return_path=/public/application/add/208&lang=ja

出展については現時点では
アトモス
エプソン販売株式会社
OMデジタルソリューションズ株式会社
カムラン
キヤノン株式会社/キヤノンマーケティングジャパン株式会社
株式会社ケンコー・トキナー
スリック株式会社/株式会社ケンコープロフェショナルイメージング
株式会社サードウェーブ
サイトロンジャパン/LAOWA
Silence Corner, Inc./CORNER DESIGN CO., LTD
株式会社シグマ
ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ株式会社/ソニーマーケティング株式会社
合同会社ZONER
株式会社タムロン
ツアーボックステック株式会社
株式会社ニコン/株式会社ニコンイメージングジャパン/株式会社ニコンビジョン
Nextorage株式会社
パナソニック株式会社
富士フイルム株式会社
株式会社マウスコンピューター
リコーイメージング株式会社
(敬称を除かせて頂きます)

基本的には日本の企業ですが、オンラインゆえの海外メーカーの参加も増えてくるのではないかと思います。

また、中小の企業の皆様には支援もあるとの事なので、こちらも期待したいと思います。

誠に申し訳ありませんが、昨年同様アバック横浜店での連動は行いません。

ただ、店舗には4K49インチテレビと120インチスクリーン、そしてフル4Kプロジェクターもございますので、こんなことができます。

画面の大きさの差を実感して頂けましたでしょうか? 映像は写真の様な物を選んでみました。 実際のサイズ感はこのような感じです。

Photo

参考に全紙と四つ切を入れています。

最近の一眼は普通に4Kの撮影もできますので、むしろこのような使い方は普通になりつつある様に思えます。

実際に撮影されている方はわかるかと思いますが、写真は写真の中だけでなく周囲全体の空間をギュッとまとめて表示していますが、解像度的には半切、サイズとしては全紙にしても、撮影場所の周囲の空気やスケール感は出しずらい傾向にあります。

液晶や有機ELでは大きさゆえの密度の点で有利な部分があり、有機ELの発色は素晴らしいものがあります。 しかし、プロジェクターには液晶テレビや有機ELの綺麗さでは表示できない「大きさゆえに生じる現場にいるような実物感覚」があります。

「自分の写真をこんな風に大きなサイズで見てみたいのだけれど、どういう機材が必要ですか?」 「プロジェクターで写真を見る事が出来るんですか?」

と言うご質問には、まずはメールなどお問い合わせください。

プロジェクターや大型テレビどちらもご相談に対応させて頂きます。

余談ですが同じ場所で85インチBRAVIA KJ-85Z9GH(8Kテレビ)と8K素材を使うとこのような感じになります。

また、昨年からの変化で「壁に大画面」という考え方も増えてきました。
今までのホームシアターシステムを用いた本物の大画面だけでなく、壁面に自分の作品を投影したりと言う パーソナルな使い方もご提案できるかと思います。
 
皆様のご相談をお待ちしております。
 
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2021年1月18日 (月)

【横浜店】年始のご挨拶と少しだけ今年以降のお話です。後編:コンテンツ編

2021.1.7更新:2021年以降、ブログのプラットフォームが変わりました。

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アバック横浜店でございます。

新年あけましておめでとうございます。

今年もアバック横浜店をよろしくお願い致します。

最初にも書かせて頂いておりますが、こちらのブログ新ブログの転載となりんまます。

近日中に更新を終了します。新しいブログのアドレスはこちらです。

ショップブログ アバック横浜店

https://corp.avac.co.jp/shopblog/archives/category/yokohamablog/

ご質問を頂きましたが、新ブログから今までのブログは「ショップブログ一覧」の「過去ブログ」からご覧いただけます。 こちらもご覧ください。

https://blog.avac.co.jp/yokohama/

では、本題です。

さて、昨年末のブログ 【横浜店】年末のご挨拶と少しだけ来年のお話です。前編:ハードウェア編 https://blog.avac.co.jp/yokohama/2020/12/post-d0af.html

は機材関係を中心に書かせて頂きましたが、今年最初のブログはソフトウェア側・コンテンツ側を中心とした内容でちょっと予測を含めた事を書かせて頂こうと考えております。

とはいえ今年の予測、と言っても情報予測をする機会そのものが少なかった事もあり、デバイス関係の発表や海外の動向、コンテンツ側の動きなどなど……。正直な所予測の情報が足りません。

ネット上で発表されるものは概ね追いかけているつもりですが、特にコンテンツ関係は変動が早いものです。ここはあくまでも私の予測、と言う事でお願いします。

では始めさせて頂きます。

1、音楽コンテンツについて まずは音楽系です。 今年の問題の中、結果として自宅に「いなくてはならない」時間は長くなり、久々に機材の電源を入れたら……あれ?と言うケースや、テレワークで音楽や映像(ながらが出来ます)が欲しいと言うケースなど「音楽が必要な」「映像が欲しい」という気持ちは、特に音楽において大きくなっています。 他方、スマートフォンなどを起点にした音楽の可搬性と言う点ではもう動くことはないかと思います。 実際には「アカウント」を基準にして音楽の可搬性はむしろ向上しています。

これはとても大きな変化です。   

一昔前はレコードやカセット、CDやMD、DAT、MP3やFLAC、DSDなどのメディアはあくまでもそれぞれの機材に情報をスタンドアローンで保存し、単に持ち運びが可能な音源でした。 そのような状況の中、今までの音楽の聴き方として 「好きな時に好きな音楽を好きな場所で」という自宅にベースを置き、媒体をPC経由で取り込むこと集積するという変化があったものの「自分の所有する音楽を持ち歩き、それぞれを別に聞いてゆく」という方向性が出来上がっていました。

しかし、ストリーミングの場合、前回お話した通り基本的にはアカウントがベースとなり、機材の縛りはほとんどなくなっている事には皆様お気づきかと思います。

昨年はこんな状況の中、半ば強制的にではありますが 「好きな時に好きな音楽を好きな場所で新しい曲も古い曲もどんな曲も聴くことが出来る様になった」 言う事が「結果として分かる事になった年」になったのではないでしょうか。

皆様も、昨年は音楽を聴く時間自体が増え、サブスクリプション型のサービスでは思いもよらぬ昔の曲が流れた事も多いかと思います。 懐かしい曲、新しい曲、時代が変わっても価値の変わらない曲はたくさんあることにお気づきになった方も多いのではないでしょうか。

今年以降、聞く人を元気にしてくれる音楽はさらに扱いやすく、且つ新曲ではなくても、世代を超えて広がっていくことになるのだと思います。

そういう意味では、今年は新しい歌手の皆様には少し荒波、今まで代表曲をお持ちの方には追い風が吹くという、音楽コンテンツ全体としては飛躍の年になるかと思います。

特に昨年から動き出したMQA関連やTIDALなど今まで準備段階だったシステムがどこまで飛躍するか、と言う点をベースに、後はコンテンツホルダーの競合と連合が進むことになるかと思います。

どちらにせよ使う側の利点は良くなるだけですので、音楽はもっと身近に、機材の関係の無い付かず離れずの方向になるのではないかと思います。

次に映像関係です。

2、映像コンテンツに関して

こちらの変化は音楽よりさらに大きかった印象です。

今年の状況は、本来数年かけて移行されるはずであった働き方や産業構造とメディアのパラダイムシフトを劇的に加速させ、変革を一気に進めています。

 

そんな中でステイホームやテレワークでは、これらのシステムに対して供給の素地を半ば強制的に普及させた形になりました。

これは先程の音楽とぴったり重なりますが、ビジュアルコンテンツの所有は一昨年あたりから固定された「モノ」をそれぞれ所有するという「プロダクト型」の方式から、広く薄く代金を収集する「サブスプリクション型」に移行し始めていたかと思います。

しかし、今回の状況の中ではコンテンツの使用時間自体が劇的に伸びた事で映像コンテンツの状況と音楽コンテンツの状況はほぼ重なりました。 そして、サブスクリプション型の映像コンテンツは、新作やオリジナル作品だけでなく、膨大な量の過去資産に対しても再び価値を与える事が出来るという大きな果実を得ることになりました。

そして、ここまで大きく変化した状況の中であってもサブスクリプションのシステムでオールドコンテンツを流す方法は、h264に対応している現状の配信システムでは簡単に組み込めます。

しかも、一度システムに組み込んでしまえばメンテナンスもさほどの費用が掛からず、基本的に維持費用のみになります。

このような仕組みが出来上がっている現状、しかも今年の様な状況で一定の効果を得ることがわかれば、もう既存の媒体ベースの商売に戻る理由もありません。

今年以降、各種メディアのストリーミング移行の流れは競合し、品質を高めつつ加速してゆくも思います。

 

具体的な流れとしては、既存のDVDやBlu-Rayで発売されていたメディアについては既存の媒体販売が終わり、配信への移行がさらに進むことになります。

配信に移行すれば新作だけでなく旧作も、コンテンツサーバーに置いておけば、いろいろな形で見て頂ける方は必ずいらっしゃいます。

しかもそれらのコンテンツは「著作権やパッケージ、在庫問題等を考えなくて済む、少ないながらも純粋なお金」になりうるわけで、場合によっては高解像度リマスタリングなどで古い作品を「新しい作品」として再び息吹を吹き込むことができるという利点もあり、旧作も「商売」になります。

じゃあ、もう既存の媒体は販売が無くなってゆくのか?と言うご質問もあるかと思いますが、もちろん、レガシーメディアとしてディスク媒体などの各種メディア自体はそのまま残ります。

但し、発売されるのは新作やクオリティ重視のUHD-BD、現状のCD規格の中でさらに高音質を狙ったMQA-CD(どちらも配信への併用が容易な媒体です)、初めからマニアの方だけ向いた状況のSACDやレコード(レコード含んだ空間そのものがいいんです。)系のユーザーなど、こだわりのある方向けの小さな市場と言う事になり、価格は高止まりの方向になるかと思います。

この辺りを考えると、今年以降これらの市場は現状維持以上の状況になることはもう難しいのかなと言う印象です。

Wowow4k

  次に放送メディアに関してもですが、既存の放送メディアについては同様の状態に近づいていますが、ブロードキャストというコンテンツそのものをリアルタイムに作成する機能を持っていますから、

既存のメディアに比べれば対応能力はあります。 

また、現状は比較的高年齢層に偏ってしまった既存客層はそのままに、Youtubeなどに移動して広告効果が落ち始めている若い顧客層を戻そうという動きも見えてきます。

同時に競合相手としてのストリーミングに対しても、すでにテレビ局側や制作局側が持つ「ライブラリー」と言う形で寄り添う方向を見せています。 NHKプラス、NHKオンデマンド、日テレオンデマンド、AbemaTV、TELASA、テレ朝動画、TBSFREE、テレビ東京ビジネスオンデマンド、フジテレビオンデマンド…… 

これ、すべて在京キー局(+NHK)の配信です。

ここにはとても書ききれませんが、Webブラウザを介せば地方の各放送局も(水曜どうでしょうでおなじみのHTBなどは2012年から始めています)配信は行っており、各局の最新番組を含み、ParaviとTELASAを加えればほぼ全放送局が見逃しに対応している状況です。

また、速報性の高いニュースはテレビだけではなく、そのままWebで流しています。

ここまで来ると「テレビの電波で見る」ということ自体の意味合いが縮小し、あえて「いつの間にか」と言う言い方をしてよいかと思いますが、生放送などを除けばテレビとネットの垣根がなくなっている事になります。 それでも「ライブラリーに見たいものがない!」というご意見も多いかと思いますが、その理由は画面に映り込んでいる人たちの著作権関係がほとんどです。

このような理由から、過去の放送ではなく事前に問題に対応した最近の番組を「見逃し配信」や「シリーズ」の形で組み込み始める事で、既存メディアとネットとの融合は進んでいます。 なお、弊社でも昨年からYoutubeを始めております。

特にネットコンテンツとして代表的なYoutubeなどは「プロ」と言える人々が参入し、雁字搦めになった地上波などの制約の無い配信且つライブラリーというコンテンツの「いいとこ取り」を行う事で、さらに傾くことが予想されます。

今年以降、放送メディアは「配信やネットとの競合」から「コンテンツとしての共存」の方向にかじを切りつつ、両者の垣根はさらに低くなることが予想されます。

ただ、今回の状況ではお手軽プロジェクター+BDレコーダーやWIFIで繋ぐチューナー(配信系のアプリが入っています)が「放送も含めた全部入り大画面テレビ」と言う方向で見直された部分もあります。 この辺りは家電系で今後の方向性や進化の部分にかかわって来るのではないかと思います。

次はオンデマンド以外の生配信を念頭に置いたコンテンツとその周辺についてとなります。

こちらは今年の大きな動きの一つになるかと思います。

特に大きい変化は配信と5Gなどモバイル系通信との連携です。

これはメディアとコンテンツの中間の様な方向となります。

昨年の状況から、今年以降も接触や密を避ける方向は継続する事、昨年の状況で配信関係の受信について急速にかつ強制的に素地が固まってきている事、送信する側にしても安価で且つ生放送を含めたシステム構築方法も試行錯誤の末確立された事から、演劇、演奏会、ライブなどのオンライン配信関係は来年以降、有料配信を収入の柱として最初から考えるはずで、スケールの大きさにかかわらす配信ライブや興業はさらに伸びるかと思います。

お客様と一体になったライブやライブ会場での物販は、ここ最近エンターテイメント業界の収入源として貴重でしたが、このモデルを取り戻すにはおそらく最低一年はかかるはずで、新しい方向性を見出しても既存の方向性を持つこと自体は可能です。

先日、とあるテレビの中でビジュアル系バンドの皆様がそれぞれ別の電話番号を用意し「お客様の予約に直接対応する」いう対応をしていましたが、お客様と直接会う事が出来ない今、このような方法は素晴らしい方法かと思います。

ただ、恐らく同じようなこと様々な皆様が多々なされているかもしれないのですが、方法論としての対応能力に感銘を受けました。 今後の配信系エンターテイメントは「直接逢えないけど、間接的に逢える」と言うタイプの変化が必要になるのかな、と言う印象を強く持ちました。 さて、ここまで生配信関係のコンテンツの部分について書かせて頂きましたが、実はこれらのコンテンツ配信は、同時接続と遅延の無さが特徴の一つである「5G」は提供に最適な媒体の一つです。

実際にはエンドユーザーの機材がMHLや宅内5G、決済システムや配信しシステムに対応出来るかと言う問題はありますが、仮に携帯電話会社がスポンサーなどで主導権を取り5Gでの配信が実現すれば、ひとつの座席で多数のお客様が同時に配信に接続出来、さらに品質の良い大規模な配信が多くなります。

また、理論上は双方向になりますのでこちらから応援も送ることが出来ると言う事が十分考えられます。

個人的には、来年一年で「5Gが必要になったから」「利便性が向上するから」という理由、そして若い方を中心に「配信でいろんなものが生で見られて、どんなところでも楽しめるから」「コンサートの配信が5Gだから」などのある意味単純な理由で、5G普及が加速するのではないかと思っています。

但し、現行の5Gには問題点もあります。

現時点での5Gプランは概ね20GBのラインです。 実はこのプランの範疇、且つ5Gの通信だけを用いてすべてをこなすこには「全く」容量が足りません。

これは結果論ではありますが、来年以降、各ご邸宅には速度の速いWifi関係の充実は必須になるかと思います。

さて、ここまで配信で個人に直接コンテンツが流れる方向性で書いてきましたが、最後は興行所関係についてです。

今年は映画館などの興業所について、以前とはまた別の方向性を考えなくてはならない状況になるかと思います。 今年の流れは既存の足を運ぶというシステムの前提条件である「安全」と言う面で大きな課題を残し、それは現在も続き、今後しばらくの間続くことになります。 そうなるとコンテンツホルダー側は収入の軸足を配信関係に移行する事は半ば必然となります。 昨年特にインパクトの大きかっ

たのは、Disnyが配信に軸足を向けた事です。  特にスターウォーズ系の新作は軒並み「Disney+」での配信がメインとなっており、劇場と言う言葉がほとんど見当たりません。

他の配給会社や制作会社も今年以降、これに追随する可能性は高いと考えます。

ただ、映画館というものは映画を見る空間自体を含めた場所や雰囲気もエンターテイメントの一部です。 あの雰囲気は代えがたいものであり、本当にお金を掛けないと同じ状況の実現は不可能です。 そういう意味で映画館が無くなることなど考えられないと思います。

しかし、映画館は元々の人数制限だけでなく、利益面で貢献する飲食の制限から収入面で問題が出始めており、私達も今まで通り映画を鑑賞する事は難しい状況です。

今後は大ヒットした鬼滅の刃無限列車編の様な「劇場公開先行」のような形を取ったり、映画館での上映自体を配信したりする事で「映画館でしかできない」「映画館ならでは」の方向性と空気も含めたものを採算性と天秤を取りつつ考えて行くことになるかのかなと言う気がしています。

最後に、弊社の販売するホームシアターシステムについてです。

ここまで書かせて頂きました通り昨年は特殊な状況であり、既存の考え方が一時的ではない変質を見せ

た年でした。  そのような状況の中、ご自宅で映画館など所謂「大画面を用意する」と言う形で壁映しを含めた機材をご購入の皆様、そして「自宅にホームシアターを作り出す」事に一歩を踏み出されたお客様、もう一つ「今回の状況より前からホームシアターを導入された」お客様。

皆様は今年以降、さらに広がるエンターテイメントコンテンツを「普通の皆様」より良い状況で見るアイテムとしてお役立ていただけるものと考えておりますし、実際今年はそうなるかと思います。

問題は「その先」になりますが、方向性は色々だとしても、一度この大画面を確保してしまうと、正直な所、もう元には戻れなくなります。

さて、それらの点を踏まえた今後の「ホームシアターの可能性」ですが、 簡易なシステムのお客様は音の面で本格的な物にステップアップ すでにシステムを導入されているお客様はシステムの更新と言う形で4Kクラスへの対応やオンラインコンテンツへの対応に進めて頂く事でさらに満足度の増すシステムを構築する このような方向に進む事になるかと思います。

また、今年以降のホームシアターの位置付けは、元々の「大画面」「映画館」と言う方向だけでなく「安全」を確保しつつ「雰囲気」やコンテンツの柔軟性も含めて最良の状況にする事も含まれてくるかと思います。

今年は色々な物が配信系統に変更され、ホームシアターと言うより、ご自宅での娯楽はさらに定着する方向になるかと思います。

当店では配信も含めた各種メディアに精通しております。

今の状況にもどかしさや物足りなさを感じた皆様は是非ご相談ください。

さて、ここまで色々と書いてきましたが来年以降のお話は今まで経過と予測による「結果論」が多く、正直な所……読めないことが多いのが実情です。

ただ、生活そのものはもう以前には戻らず、大きな変化がなされています。 来年は私個人としても出来るだけの知識を得て、ご相談のお客様には最良の選択をご提示できるように精進できればと考えております。 今回は前編のハードウェアと対になるコンテンツ系でお話をちょっとだけしてみました。 色々と厳しい状況は続きますが、今年もよろしくお願い致します。

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2020年12月28日 (月)

【横浜店】年末のご挨拶と少しだけ来年のお話です。前編:ハードウェア編(2021.1.7更新)

2021.1.7更新:2021年以降、ブログのプラットフォームが変わりました。

アドレスはこちらになります。

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https://corp.avac.co.jp/shopblog/archives/category/yokohamablog/

引き続きよろしくお願い致します。

アバック横浜店でございます。Yokohama_clew

今年最後の投稿となります。
今年もお世話になりました。

毎年恒例ですが、今年の振り返りと来年の展望について少しだけ書かせて頂きます。

なお、今回は長くなりましたのでこちらの前編「ハードウェア関係」を今年最後のブログに

「コンテンツ」関係を年明けに公開させて頂こうと思います。

では、始めます。

まず最初に、今年のお話をする上でどうしても避ける事のできない点について書かせて頂きます。
新型コロナウイルスです。

Covid19

今年は「新型コロナウイルスの世界的な広がり」と言う要因を避ける事が出来ない年となりました。
このお話は来年のお話にの部分にも直接影響が及んでおりますので、先に書かせて頂きます。

実際、私共にもいろいろな影響がありました。

まず今年前半は各国のウイルス蔓延に寄り工場が停止、これにより商品の供給が世界的に止まり、海外生産品を中心にご注文から商品の御引き渡しまで長期のお時間を頂く事になりました。

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また、テレワークに移行するメーカー様も多く、ご質問から情報の提供までの時間も長引きました。
こちらについては相手国の事情も多分に含まれており、代理店の皆様にも私共にもどうしようもない状況が続き、申し訳ない気持ちはありましたが「天災」としか言い様がありませんでした。

また、店舗としても大きな問題がありました。
一番大きな問題は、店舗自体を利用したイベントなど、体験して頂くタイプの施策がやりずらくなった点です。当店はブログや今年始めさせて頂いたYoutubeなどの情報発信を行っておりますが、こちらは「音をどのように表現するか」と言う所で難しさを感じています。

特に問題になった事は
「お店でお話をしながら機材を決めたり、情報収集をしたり……」
という、少し前までは当たり前であった「感性」も含めたお話がとてもやりずらくなった、と言う点でした。
現在、この問題については出来る限り事前の連絡などを頂いて時間を調整した上で、ドア開放などの対策を行いつつ時間を区切って対応させて頂くことで概ね対応の方向になっております。
ご来訪を希望のお客様、来年もお手数ですが事前のご連絡をお願い致します。
個人的にはふらりとお訪ね頂き、お話をして……と言う事が問題なくできる日が、出来るだけ早く来る事を待ちたいと言う思いです。

そしてもう一つ、最近ですが旭化成延岡生産センター 第二製造部の火災と言う要因が発生してしまいました。
これはいわゆるDSPや無線LAN関係チップに影響が出ています。
また、来年以降の新製品など設計変更などの対応が必要な為、いろいろな形で時間が掛かる可能性が示唆されております。
工場の再建は急がれておりますが、コロナウイルスの問題も含め、来年以降もしばらくの間はメーカー様の発表を見ながら商品のご購入には余裕を見て頂くことを強くお勧めいたします。

では全体への影響はこの辺りで終わらせて頂き、それぞれの状況について書かせて頂きます。

まず、プロジェクター関連です。

1、プロジェクター

今年のプロジェクター市場は実質的に2つに分かれた状況になりました。
それぞれについて書かせて頂きます。

一つは「映画館をご自宅に」というお部屋も含めた「映画館」としてのプロジェクター市場です。

Vplvw775Dlav9r_2こちらについてはソニーのVPL-VW775などの新製品、JVCの新ファームウェアが発表され、高いクオリティを維持した状況が続いております。

こちらの市場の来年の見通しについてですが、あくまでも嗜好品となりますので様々なものが止まってしまっている状況ではまだ何とも言えません。
ただ、皆様一番ご興味のある「8K対応」については……まだ民生プロジェクターでは厳しいかな、と言う印象です。
これは以前書かせて頂いた「DLA-V9R」の部分に重なるのですが

【横浜店】現状唯一の「E-Shift8K」搭載民生機 JVC DLA-V9Rの再紹介です。

https://blog.avac.co.jp/yokohama/2020/12/e-shift8kdla-v9-ee0e.html

すでに業務用としては8K解像度のプロジェクターは発売されております。
費用の事を考えなければ、と言う条件ですがハードウェア的にはなんとかなるはずです。

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それでも民生用としては厳しい、と言わざるを得ないのはむしろコンテンツ側です。

8Kについては現時点でNHK BS-8Kのみであることに変わりはありませんし、現時点で8KをHDMI2.1で1本出し出来るチューナーが「民生用では」ありません。
逆に言えば業務用(放送機関用)の物は存在します。

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ただ、22.2ch出力の処理などは現用の民生機では不可能であり、ちゃんとダウンミックスなどの処理が出来る物を用意しないと、民生で実売は難しいと思われます。
また、コンテンツのベースとなる映画などの作成も現時点では基本的にほとんどが4KクラスのDIで作成されていますので、4Kであれば配信などへの移行もシームレスに行われますし、UHD-BDに落とし込むことも難しくありません。
他にも8Kでの出力と言うレベルで考えた場合、配信などで行われる可能性はゼロではありませんが、必要インフラや送受信システム、そしてコンテンツの面から見て、最低でもH266 VCCクラスが実用に及ばない限り、現時点では難しいものと思います。

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ただ、本来今年はオリンピックイヤーであり、今年の状況で持ち越した機材が……有ったらいいな……8K/4K120入力対応であればいいな……と言う望みは持ってもいいのかなと言うのが本音です。
尤も、仮に8K対応で民生商品が出たとしても相当高価であることを覚悟する必要があるかと思います。

そしてプロジェクターのもう一つの流れは「お手軽大画面」と定義出来る、高機能で廉価なプロジェクターを中心とした市場です。

Lowandeasyこちらは大きな変化と言って良いかと思います。
今年は家にいる時間が長くなった事で、テレビなどの映像機器への需要が急速に増えました。
そんな中、壁面投射などの方法で「いかに手軽に自宅で大画面を実現できるか」と言う点をメインでお考えになり、プロジェクターを選択されるお客様が出てきております。

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このようなプロジェクターをお求めになる皆様は、元々大画面やプロジェクターにもご興味があったお客様が多いかと思います。
そんな状況の中、昨年末から発表され始めたPopin AlladinやViewsonic X10-4Kを筆頭としたDLP-4KをコアにLEDレーザーユニットで組み上げた短焦点プロジェクターが発売され始めました。

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これらのプロジェクターは所謂「巣ごもり需要」に対し、手軽な設置、アプリケーションによる単独での配信等への対応、ミラーリングを含むスマートフォン等との連動など、使用要件や価格の点でマッチし、既存の市場とは違う一つの市場を作り上げた形になります。

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また、いわゆる超短焦点も先程のDLP-4K系と同じコアシステムに超短焦点のレンズシステムを組み合わせたものがやはり昨年の12月ごろから発売されており、こちらも今年の市場にぴったり嵌ることになりました。

これらの機材は先程の「映画館」を作り出すというタイプのプロジェクターとは方向性が少し違います。

全体的に明るさを前に出した絵は

「壁を使って短い距離でテレビの大画面を作りたい」

と言うご要望に合わせた機材です。

55インチや65インチクラスのテレビの大画面を基準に考えられていらっしゃる方からすれば、お手軽系の機材は「必要十分」であり、どちらかと言えばテレビの先に「映画館」があるかと思います。

このような事情もあり、今年はたくさんの皆様に「テレビの大画面」を導入して頂きました。

実際に見て頂いたお客様にはわかるかと思いますが、この大画面は一度見てしまうともう元の清潔には戻れないと言えるほど「テレビのある生活」が変わります。

大画面のテレビは視聴のスタイルそのものが変わります。

人物の顔だけでなく周囲にも気が向いたり、景色を遠景で見たり……

楽しみ方としては映画館で映画を見る楽しみ方に近くなります。Dsc_2511

さらに、こちらの写真は超短焦点用スクリーンを導入した場合の画面です。電機や外光は入っておりますが、画面は全く問題なく、有機ELの様にガラスコーティングではありませんのでギラギラもなく、反射光はこの大きさでも目に優しい「てからない・でっかいテレビ」となります。

しかも遮光をした状態ではちゃんとスクリーンになります。

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今年プロジェクターを導入された皆様、来年は是非「でっかいテレビ」「映画館」のレベルアップを図ってみてください。

さて、こちらの市場の今後についてですが、コアとなるマイクロミラーの発売元である「テキサス・インスツルメンツ(TI)」の資料を見る限り、来年は劇的な変化はないのかな、という印象です。

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実はこれらのデバイス自体は2017年にはすでに発表されており、2020年末の新製品もハイビジョンのシフトで4K UHDを表現している事から、フル4Kと言う可能性もないわけではありませんが、民生に降りてくるのはまだ先であることが予想されます。
先程の8Kに対するインフラの問題も絡みますが、近々ではBS-8K以外民生レベルで4K以上の解像度で物事が動くことはなく、またこれらの機種は廉価である事も武器になりますので、コンテンツの面から見ても劇的な変化は無いものと予想されます。

他方、このクラスのプロジェクターは別の方向で変化があるかと考えています。
それは「Andoroid TV化」です。

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実は今年後半から「Andoroid TV」の端末が単体で販売され始めており、すでに一部のメーカーではAndoroidTVを別添えのトングルで搭載し、内蔵できるようにした機材が発売され始めています。

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少し前にEPSON EH-LS500の製品版でもご紹介しましたが、プロジェクターのAndoroid TV化と言うものは画面の構成もテレビのAndoroidTVと全く変わらず、実質的にチューナーなしのテレビと同じ様な構成となります。
Andoroid TVになりますのでGoogle Playの利用も可能な訳で、アプリケーションとの連動で既存の配信システムやゲームまで使用する事が可能となり、機材の使い勝手が格段に良くなります。

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これで4K放送対応のBDレコーダーを組み合わせれば、壁面を利用したオーバー100インチ、4K放送対応のBDレコーダー付大型テレビシステムとして完結する事になりますので

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来年以降はすでに一部のメーカーから発売されている機材を皮切りにさらに使い勝手が良いモデルが出てくるものと……ではなく、Andoroid TV端末は単体でも販売していますので、実は現行の商品でも端末を追加すれば問題なかったりします。
元々これらの廉価な機種はLGのWebOSなどは別として、Andoroidをベースにしたシステムを搭載していたことで汎用性を得ていましたので、独立した入力機器としてのAndoroid TV端末はすんなり入り込めるかと思います。
こうなると商品についているか、後で追加するかだけの問題になりますので、実質的な差は無くなりますね……。

来年以降も基本的には汎用部品の組み合わせで構成されるこれら廉価な機種は、WebOSを使用しているLG以外(LGのカラーホイールなし4LED光源はマイクロミラーデバイスを変更して輝度が上がれば劇的な画質変化の可能性があります)の各メーカーからいろいろなモデルが出てくるのではないかと思います。

ただし、お値段はほぼ下限なので、4K解像度以上の物はこれ以下にはならないかと思います……。

次はテレビです。

2、テレビ

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実はこちらも「日本国内」では大きな変化はありませんでした。
コロナ禍の中、商品の供給を優先するためそれどころではないというのが本当の所でしょうか。
直下型LEDなど昨年発表された機材からそれほど大きな動きはなく、オリンピックの延期が発表された3月以降、すでに動いていたもの以外ほとんどの動きが止まったと言っても過言ではないと思います。

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YouTube: 【アバック公式】vol.37~SONY”初”8Kチューナー内蔵テレビを徹底解説~#ホームシアター・オーディオのアバック

もちろん、昨年から動いていた開発状況から新機種自体はいくつか販売されていますが、これはあくまでも昨年からの動きでしかありません。
そして、こんな状況の中でも「開発自体」は止まっていません。
しかし、実際の生産まで持ち込んで新製品、と言う所で止まったものはそれなりにあるかと思います。
そのあたりが年末の新製品から徐々に各メーカー様から出始めているような印象です。
特筆するべきモデルはLGの8K液晶テレビでしょうか。

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あの値段で8Kと言うのは中々のインパクトです。

そしてもう一つは来年初頭にソニーから新製品が予定されている「マイクロLED」です。
まだ消費電力の問題が残っていますが、組み合わせ次第でどのような大画面も作成できます。

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現在はデジタルサイネージのみですが、現状でも200インチクラスの4Kは実現可能であり、1ブロックの大きさと電源の問題が解決するかを事前に検討して置けば、来年以降「オーバー100インチテレビ」を御希望のお客様への選択肢としてご提案できるかなと言う印象です。

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実はテレビに関しては先程のLGの様に日本国内の目線では変化が少なかっただけで、海外メーカーまで目を広げれば先程のマイクロLEDはIpadへの採用が予定され、量子LEDに透過型OLED、少し前に話題になったロール式のOLEDも価格はともかく(1000万円クラスです)発売の方向になっており、それなりに動きは大きい状況です。
今後についてですが、すでに世界中のメーカーで「標準装備」と言える「テレビ本体の録画機能」を備えている場合、録画した物を外に出すと言う事は余りありません。
こうなるとメーカーではなく機能の方が問題になります。
その点を踏まえた来年以降の予想、ではなく個人的な注目点ですが、テレビ自体が単に放送の受信をするだけでなく映像プラットフォームの一つとして成り立っている状況の中、ここにきてスターウォーズ系の作品で一気に動き始めた「配信界の巨人」になるであろうディズニー+やアプリケーションとして入り込み始めたApple TVなど各種配信や外部入力で接続される機器がどうなるのか?と言う点に注目しています。

この辺りは書き始めたら別の項目を作成できてしまいますので、とりあえずここまでとさせて頂きます。

次はAVアンプなどの機材です。

3、AVアンプなどのAV機器

AVアンプについてはついにDENON・Marantzで「8K/4K-120対応」と言うところまでたどり着きました。

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ただ、現時点で8K出力に標準で対応している機材は「民生機」ではありません。
それでも8Kへの対応が進んでいる事の要因として「ゲーミング」があります。
実は。PS5やXboxはすでに4K-120への対応がなされており、PCではマルチモニターで更なる高解像度も比較的一般的になっています。


YouTube: Configuring An NVIDIA RTX 30 Series Graphics Card With A Denon/Marantz Receiver for 4K@120fps Gaming

4k-120でのプレイには接続に48GbpsのHDMI2.1は必須となります。

HDMIはDSC1.2(3倍圧縮)、FRL(Fixed Rate Link)伝送方式、動的HDRフォーマット伝送、可変フレームレート、拡張ARCなどに対応し、これらの機能はゲームプレイを快適にするための機能としてHDMIVer2.1に搭載されています。
ここに機材の切り替えやサラウンドの音声を組み込むためには「8K/4K-120対応のAVアンプ」が必要になります。
放送関係の8Kへの対応はまだまだ途上ですが、別の見方をして頂くと「AVアンプの8K対応」が身近になってきたことを実感して頂けるでしょうか。

サウンドシステム面ではDolbyAtoms、Auro3D、IMAX ENHANCEDのフォーマットに大きな変化はありませんでしたが、DTS陣営ではDTS:X Proが発表されています。

Dtsx_proDTS:XPROは最大32chまで対応したことで、現在13Chクラスの上位機種アンプもDTS:Xで全力を出す事が出来る様になりました。
また、eARCなど配信関係への対応も進んでおり。現時点で発売されているほぼすべての機種がeARCへの対応がなされています。

その他、ハイエンドと言えるTRINNOV AUDIOやStorm Audioも4Kまでの対応がなされており、Storm AudioはMark2に更新されました。

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来年は機構的には4K-120への対応、ソフトウェア的にはWOWOW-4KやDisney+などコンテンツ供給側の変化が主になるかと思いますが、オリンピックイヤーにもなり、HDMI2.1関係のチップなどもいろいろ出てきておりますので、8K方面への対応も本格的に動き出すのではないかと考えています。
ハードウェアとしては旭化成の火災など問題がないわけではありませんが、歩みを止める事は無いはずです。
期待しましょう。

次はオーディオ関係です。

4、ピュアオーディオ系機器

実は今年、オーディオ関係は比較的豊作でした。

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スピーカーはFINE Audio、パラダイムの「PREMIER」、KEFのLS-50系など、パッシブのスピーカーも数多く発表されています。
ただ、輸送関係に問題がありお待たせしてしまうケースも多かったこともまた事実であり、その点は申し訳ありませんとしか言いようがない状況です。

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そして各種アンプやプレーヤーですが、今年一番の話題であろうDENONの110周年モデルを筆頭に、マランツの新筐体が話題になりましたが

それ以外にもヤマハのプリメインが三機種も発売されたり


YouTube: 【アバック公式】vol.60~YAMAHA プリメインアンプ3種~#ホームシアター・オーディオのアバック

アキュフェーズの新型アンプ、ラックスマンのL-595A Limitedや

L595aLINNのMajik DSM4

New_majikdsm_2020_frontperspective 直近ではテクニクスの新型アンプも発表になりました。

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発売された商品はそれぞれ方向性も違いますが、音楽の供給そのものがストリーミングの方に傾いている状況の中、それぞれの音源に対して「音の波としての出口」のクオリティを上げる為のアイテムがとても充実していた年になった気がします。

今年の問題の中、結果として自宅に「いなくてはならない」時間は長くなり、久々に電源を入れたら……あれ?と言うケースや、テレワークで音楽が欲しいと言うケースなど「音楽が必要な」「音楽が欲しい」という気持ちは大きくなっています。
他方、スマートフォンなどを起点にした音楽の可搬性と言う点ではもう動くことはないかと思います。これからはむしろ機材ではなく「アカウント」を基準にして音楽の可搬性は更に向上しています。

これはとても大きな変化です。

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レコードやカセット、CDやMD、DAT、MP3やFLAC、DSDなどのメディアはあくまでもそれぞれの機材に情報をスタンドアローンで保存し、単に持ち運びが可能な音源でした。

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そのような状況の中、今までの音楽の聴き方として
好きな時に好きな音楽を好きな場所で」という自宅にベースを置き、媒体をPC経由で取り込むこと集積するという変化があったものの「自分の所有する音楽を持ち歩き、それぞれを別に聞いてゆく」という方向性が出来上がっていました。

しかし、ストリーミングの場合、そのような縛りはほとんどなくなります。

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今年はこんな状況の中、半ば強制的にではありますが
好きな時に好きな音楽を好きな場所で新しい曲も古い曲もどんな曲も聴くことが出来る様になった
言う事が「結果として分かる事になった年」になったのではないでしょうか。

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その点を踏まえた来年以降のオーディオ関係についてですが
オーディオ機器、特に据え付け系の機材については、それぞれの機材に「アカウント」を入れる、またはスマートフォンなどから認証済みの音を出すなどと言う方法で機材間をシームレスに移行する動きはさらに加速し、外では手軽に、そしてご自宅ではより本格的な「空間ごと音楽を楽しむ」そんな機材や視聴の形になっていくかと思います。

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今回はハードウェア中心で今年の振り返りとちょっと先のお話をしてみました。
今年は本日12月28日まで、来年は1月7日からの営業となります。

では、後編:コンテンツ編は1月7日に公開させて頂く予定です。

今年もお世話になりました。

拙い文章ではありますが、来年もいろいろと書かせて頂ければと考えております。

色々と厳しい中ではございますが、良いお年をお迎えください。

2020年12月19日 (土)

【横浜店】Viewsonic X100-4k+ DLPプロジェクター更新の最強アイテムです。

横浜店 渡邉です。

Kao

今回は先日発表された新型プロジェクター「Viewsonic X100-4K+」のご紹介させて頂きます。

Viewsonic_x100_4k_ では、その前に……。

ブログのプラットフォームが変わりました。

2021.1.1以降のブログはこちらのアドレスで更新させて頂きます。

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https://corp.avac.co.jp/shopblog/archives/category/yokohamablog/

引き続きよろしくお願い致します。

では、本題です。

今年は今までと少し違うプロジェクター市場の中、皆様に大変御好評頂いたプロジェクターとして
Viewsonic X10-4Kがあります。

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コンパクトな筐体、固定短焦点による「置けば壁に映せる」という設置性、LED光源の長寿命、DLP-4Kによる4K-HDR10入力対応、内蔵スピーカーなどなど……

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「必要十分」「ちょうどいい」「短焦点」「壁映し」という今年の需要に合致した機材です。

しかし、実際の販売現場ではちょっとした問題が発生しておりました。

「X10-4Kって3mで100インチ出来ないんですか?」
「もう少し後ろで映せないでしょうか?」

実はお電話やメール、直接のご訪問などでこのようなご質問を多く受けております。

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今まで「通常タイプのプロジェクター」を使用していたお客様からすれば、X10-4Kの性能を知った上でこのようなご質問・ご要望が出てくるのはある程度予想されていたことです。

実は、プロジェクターには過去の三管プロジェクターから継承された「最短投射距離」と言えるものがあり、機材を更新してもシステムの変更がなされない様、レンズから画面までスクリーンサイズごとに設定された最短投射距離は概ね固定されていました。

そのようなシステムで映像をご覧になっていたお客様は

「100インチは3m程度の最短投射距離」

「120インチには3.6m程度の最短投射距離」

を念頭に投射システムが構成されています。

特にプロジェクターを天井吊りする場合は、重量物を吊るすために天井補強がなされていたり、天井吊り金具が設置されていたり、映像や電機の配管・配線がすでに回っていたりとホームシアターシステムが通常投射に対応した形で出来上がっており、投射距離の変更はシステム全体の見直しに繋がってしまいます。

しかも、過去のプロジェクターをお持ちのお客様からすれば、本体の寿命と言う点でも解像度等の問題だけでなく、交換ランプ、部品、故障など様々な理由で引退が近い状況です。

【横浜店】プロジェクターの修理・寿命に関して<前編>

https://blog.avac.co.jp/yokohama/2017/08/ht-b41b.html

ただ、ここで問題になるのは先程まで書かせて頂いた「機材の設置方法」です。

短焦点の場合、機材導入=投射距離の変更は避けられません。

ここで天井吊りを諦めてテーブル置きに変更するという場合はともかく、シアターとして天井吊りを維持したい場合、天井補強や配線の関係から金具の設置位置などの変更は、率直に言えば難しい状況です。

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これらの点から、先程の様に頂いたご質問の回答としては
「このプロジェクターは固定焦点になりますので100インチ3mはできません。3mだと160インチから170インチ相当になります」
と言うものになってしまいます。

ただ、逆に言えばX10-4Kは固定焦点ゆえにお値段を安くできた、と言う部分でもありますので、この点の変更は出来ません。短焦点で投射できる便利さは結果として100インチは1.77m、120インチは2.2mと言う投射距離の制限にもなってしまいます。
この投射距離の問題は、X10-4Kだけでなく廉価な機材共通の「仕様」と言って良いものです。
ズームレンズやレンズシフトなど、プロジェクターの設置性を高める構造は、光学的であるがゆえにごまかしがきかず、どうしても費用とスペースが掛かってしまう事で価格の上昇を招きますので、機材選定の段階で「価格」か「設置性」のどちらかを選択する必要があります。

このような問題に対して、廉価なプロジェクターでは「ちょっと足りないところ」を、最低限の価格アップで上手く解消できるプロジェクターとして発表されたのがViewsonic X100-4K+となります。

 

X1004k_lf02 Viewsonic X100-4K+

https://www.viewsonic.com/jp/products/projectors/X100-4K+.php

それではX100-4K+の概要と特徴、簡単なインプレッションをご紹介します。

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まず本体のサイズですが、幅416mm、長さ463mm、高さ183mmとX10-4Kに比べると少し大きくなっています。

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これは極限のコンパクトを誇るX10-4Kをベースにレンズシャッターとズームレンズ、レンズシフト、そしてアイリスを搭載している事が理由です。設置性向上を考えた場合、これはやむを得ないのかなと言う印象です。

また、X10-4Kとは機材のコンセプトが異なり、基本設置方法が違います。

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X10-4Kがお手元のテーブルの上に「置く」ことを想定していますが

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これに対しX100-4K+は金具を使用して天井吊りでレンズシフトやズームなどを用いて調整を行いながら設置して頂く形が基本(もちろん置き設置でも大丈夫です)となります。
ズームレンズやレンズシフトなど、基本接地システムが変わった事で設置性能は格段に向上します。

まず固定焦点のX10-4Kに対し、X100-4K+は1.2倍の光学ズームが入りました。

これで投射距離の長さと調整幅が変わります。

各サイズの投射距離は以下の通りとなります。

60インチ:約1.59m~1.91m(X10-4K:1.06m)
80インチ:約2.12m~2.55m(X10-4K:1.41m)
100インチ:約2.65m~3.18m(X10-4K:1.77m)
120インチ:約3.18m~3.82m(X10-4K:2.2m)

※:X10-4Kは投射距離固定となります。

と、先程ご要望として頂いていた「X10で100インチ、3mで!」などの御希望や120インチ3.6から3.7mという距離は所謂「通常投射型のプロジェクター」の最短投射距離ともおおむね一致し、これらの機材更新に適した機材になります。
なお、フォーカスについては自動ではありませんが電子フォーカスを装備しており、調整が可能です。

また、天井から下げる場合、位置調整にはレンズシフトや本体傾斜が必要になりますが、こちらもレンズシフトは水平(H):+/-25% / 垂直(V):+ 60%の量でシフトが可能であり、X10-4Kの様な自動ではありませんが垂直台形補正もプラスマイナス40°で適用する事が可能です。

「でも、投射距離が延びるんだからX10-4Kより画面は暗くなるよね?」

その通りですが、実はその点もちゃんと考えています。
X100-4K+は本体の投射ルーメン数を増しています。

性能を確認すると、X10-4Kが明るさ2400lmであることに対してX100-4K+は2900lmと500lm程光量が増加されております。

Ehtw7000_2
これはEPSONのEH-TW7000と同等の明るさになりますので、通常投射でも明るさの点でも概ね問題はないかと思います。

Dsc_2839
またレンズを搭載した故のアイリス(絞り)を搭載されており、アイリスを利用したダイナミックコントラスト比が 4000000:1となっております。
実は海外モデルのX100-4Kは3,000,000:1となっており、ここが「+」(プラス)の記号が付いている所以となります。

あ、あとこの機種、実はレンズシャッターもついています。

X1004k_f04_h

さて、ここまで来ると気になるのは実際の画面ですが、こんな感じです。Dsc_2868_2

Dsc_2865

Dsc_2864

X10-4Kと一番差が出たのは、実は最初のメニュー画面です。

Dsc_2856

かなりはっきりした画面なのですが、X10-4Kより明らかにフォーカスが一回り良くなっています。

また、明るさが増したせいか茶系の部分と文字の白で明らかに差が出ていました。

正直な所、同じメニューになってここまで印象が違うとは思いませんでしたし、光学系の部分はストレートに差が出てしまうな、と言うのが率直な印象です。

このように光学系の性能がかなり上がったX100-4K+ですが、レンズ周りやアイリスの性能向上した部分以外、コアシステム面ではX10-4Kとの共通性も多く、X10-4Kの「本体のみで各種配信への対応」「ミラーリング」など、とてもご好評いただいた「便利さや使い勝手の良さ」はX100-4K+でも同じように享受できます。

なお、X100-4K+には無線LANが装備されておりませんが、日本仕様のみX10-4K同じWifiトングルが添え付けられております。Dsc_2835

Dsc_2882

X100-4K+の場合、本体底面にWifiトングルを収める専用設置ソケットがあります。

こちらにWifiトングルを差し込んでふたを閉めると外観上はトングルの存在自体が見えなくなり、標準で内蔵されているものと変わらない見た目になります。

結果、Wifiの使い勝手はX10-4Kと同等となっています。

(2020.12.21Wifiの設置位置を訂正しています)

また、内蔵されているスピーカーは同じレベルですが明らかに音質が上がりました。

おそらく筐体の差だと思いますが、この辺りはとても好ましい部分です。

さて、色々と書かせて頂いたViewsonic X100-4K+の最終的な印象ですが、

手軽な設置性を重視したX10-4Kの基本システムをベースとして、既存のプロジェクター設置方法と同等の投射距離を持たせる事で運用の柔軟性を増し、より本格的な映像を追求した通常投射前提の上位モデル

とういう事になるかと思います。

Thae3000

Lvphc7000

そしてこの機材を一番にお勧めするお客様は、いわゆる「普通の」通常投射タイププロジェクター、特に日本製DLPタイププロジェクターをご利用の皆様となります。

X10-4Kは設置が変わるからちょっと……。
レーザーの機種は高いんだよね。
配信関係もやりたいけど、機材もケーブルもいろいろと変わってしまうから……。

機材の時間が経過しており、性能的にも限界が近いこれらの機種をお持ちのお客様に対して、既存のプロジェクターをX100-4K+に機材を更新して頂くと……こんなふうに変わります。
・4K-HDR10への対応(UHD-BDへの対応はシステムとケーブル総入れ替えです)
・LEDレーザーによる30,000時間の長寿命
・既存1200から1500Lmの機材に来れば、実に2900lmの明るさ
・X10-4Kでとても好評を頂いたWifiやアプリケーション、スマートフォンなどのリンク
・有線LANやWifiの接続を用いる事でNETFLIXやAmazonPrimeのアプリを「HDMIケーブルの交換をすることなく」通信環境にもよりますが問題なく使う事が可能

これらの機能が一気に追加される事で、使用環境の「品質」を大きく向上させる事が出来ます。

また、レンズシフトやズームレンズなどを装備している事から設置の柔軟性が広く、投射距離や角度などは既存のDLP系プロジェクターに近くなっておりますので、既存機種と比較して投射距離や角度などがX100-4Kの調整範疇に収まっていれば、既存の環境や天井補強をほとんど変更する事無くプロジェクターを同じ場所に導入出来、機材導入によるシステム変更が比較的少なく済むという点も大きいかと思います。

Dsc_2854_2

Viewsonic X100-4K+の導入は単に既存の機材を入れ替えるというだけでなく、既存の機能すべてを4kクラスまで一気に進化させるための機材として最適なものになるかと思います。

さて、肝心の実機ですが12/19頃から店頭での展示を開始する予定です。
当店の場合、店舗の投射距離の関係から常設設置にはできませんので、事前にメールやFAXなどで視聴の希望やご邸宅の環境などをご相談ください。視聴の準備をさせて頂きます。

特に金具の入れ替えや天吊り工事など、設置工事が伴う部分については事前の相談が肝心ですので合わせてご連絡を。

では、ご相談をお待ちしております。

さて、最後に当店へのご相談方法です。
大きく分けて
メール、お電話、お手紙・FAX、そしてオンラインの方法がございます。

その1、メール

Computer_email

まずメールですが、お近くの店舗はそれぞれ問い合わせ用のメールアドレスがございます。

横浜店の問い合わせはこちらから。
また、担当者指名のメールなどは店舗の紹介スタッフ紹介からそれぞれのアドレスにメールを入れて頂ければ対応いたします。

横浜店 スタッフ紹介はこちらから。

モバイルの場合公式アプリからのアクセスも便利です。

0310apr_bana

IOS、Andoroid両対応でございます。

AppstoreAPP STORE アバック公式アプリ

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・新製品、特価品情報に中古品やアウトレットの入荷情報などの商品関係

・実際の施工事例となる「ホームシアター施工事例」
・各種イベント、フェア情報

・各店舗の案内

すべてこのアプリで行えます。

その2、オンライン会議

0508_online_page

お勧めのオンラインです。
こちらはzoomを使用したオンライン相談システムです。

Zoom
無理なご来訪は無く、担当者と実際にお顔を合わせながら資料なども含めてご提示しながらお話する事が可能です。
個人的には資料をZoomで共有もできるのですが、モバイルデバイス同士でお話をさせて頂き、PCを横に置くとお部屋の状況を見せて頂くなど、お話がかなりスムーズに進みます。お勧めです。

オンライン相談はこちらのフォームから受付可能です。

その2、お電話・事前予約来訪

Telephone_oyaki

次にお電話については各店舗にご連絡下さい。また、横浜店ではご来訪についてはお客様同士が重ならないようにしており、基本的に事前予約が前提です。

マスクの無いお客様の来訪はお断りしております。

また、接客はドアを開放し、ソーシャルディスタンスを取った接客となっております。

それ故少し外の音が入りますが、ご容赦ください。
最近はご来訪の代わりに電話でのご相談も増えております。店舗定休日、お話し中の場合はメールなどの別手段をご検討頂くか、日程・時間をずらしてご連絡下さい。

横浜店の電話番号は045-228-9881となります。

その4、FAXなど

Fax

お手紙・FAXについては「メールが苦手」「商品の価格を知りたい」などの場合に便利です。
受信後、情報の確認の上それぞれFAX返信やお電話のコールバックなどで対応させて頂きます。

横浜店 FAX番号は045-228-7283となります。

Zoomを用いたオンライン相談、特に物販に関しては北は稚内から南は八重山まで、地域に関係なく直接ご相談が出来ます。
お会いできるのを楽しみにしております。

ご相談等、お待ちしております。

2020年12月 4日 (金)

【横浜店】現状唯一の「E-Shift8K」搭載民生機 JVC DLA-V9Rの再紹介です。

横浜店 渡邉です。

Kao

更新間隔が開きましたがいつの間にか12月、2020年もあと1カ月を切っております。

ブログのプラットフォームが変わりました。

2021.1.1以降のブログはこちらのアドレスで更新させて頂きます。

ショップブログ アバック横浜店

https://corp.avac.co.jp/shopblog/archives/category/yokohamablog/

引き続きよろしくお願い致します。

では、本題です。

さて、今年は普段とはかなり違う日常が続いております。
結果としてプロジェクターや広い意味でのホームシアターにご興味を頂く皆様方も多くなっておりま
す。大きな停滞の中、新製品関係も滞っております。

そんな事もありますので、今回は敢えて「本物のホームシアター」と言える現行ハイレベル製品を振り返ってみようと思います。

今回はJVC DLA-V9Rです。

Dlav9r_prod_l

発売当初、これまでE-Shiftと呼ばれる疑似4Kを柱としてきたJVCの各製品がついにフル4K化と言う事もあり、最上位機のDLA-V9Rに至っては
「E-Shift8K?!ついに8K対応か!」
「レンズが、大きい」
見てはいけない」
など、圧倒的な絵に驚かれたお客様も多く、発売当初はまさにフィーバーと言っていい状況でした。

当時の盛り上がった状態で書かれたブログがこちらです。

【横浜店】 JVC DLA-V9R到着しました。やはりこれは……。(2019.3.4更新)

https://blog.avac.co.jp/yokohama/2019/01/jvc-dla-v9r2019-f61e.html


YouTube: 【アバック公式】vol.02~JVC『DLA-V9R』最高画質のプロジェクターを見てみた!~#ホームシアターのアバック

ブログもYoutubeもまだまた拙く恥ずかしい内容なのですが、改めて内容を見る限りDLA-V9R単体の印象はあまり変わっておりません。

そして現在、発売から二年の月日が経過し、他メーカー様の機種も含め機材が揃っております。

そんなわけで、今回は改めてかつ少し冷静にJVC DLA-V9Rを取り巻く状況も含めて再紹介させて頂きます。

Dsc_2792

DLA-V9RはJVCの現行機種の中で性能的な面で実質的な最上位機種と言っていいモデルとなります。
皆様もお感じになる外観最大の特徴はレンズの大きさかと思います。

Dsc_2794

こちらの写真はDLA-V9RとDLA-V7を同時に収めた写真ですが、中央部分の作りが全く異なることがわかるかと思います。

正面から見てもご覧の通りで

Dlav_lenzs

明らかに「目」が違いますが、実際にはレンズ口径だけでなく枚数も異なります。

Lenz_v9r_v7v5

DLA-V9RはそれまでのJVC各機種、そしてDLA-V5/V7が搭載している口径65mm、15群17枚のオールガラスレンズに対して、実に口径100㎜、16群18枚オールガラス・オールアルミ鏡筒レンズを搭載しています。

Lens

外観から見ても如何にも「最上位機」という佇まいでありますが、単にレンズの大きい上位機種、と言うだけではなく、DLA-V9Rのレンズがここまで違うのにはもう一つ理由があります。

Dlaz1_00

 実はDLA-V9Rは業務用機材であるDLA-VS4700と呼ばれる機種のレベルをほぼそのまま民生に持ち込んだJVCの民生機としては最上位の機種である「DLA-Z1」のレンズとほぼ同じものを入れ込んでいます。

Dlaz1_2

【HT横浜関内店】 DLA-Z1 2日間限定の展示開始しました!

https://blog.avac.co.jp/yokohama/2017/01/ht-dla-z12-924a.html

DLA-Z1はDLA-VS4700と同じJVC初の0.69型ネイティブ4K「D-ILA」デバイスと、新開発のレーザー光源技術「BLU-Escent(ブルーエシェント)」を採用し、新設計された16群18枚オールガラス・オールアルミ鏡筒レンズは、大口径のレンズながらレンズシフトは上下100%、左右43%と広範囲に対応しています。

また、RGBの屈折率の違いを加味した5枚のEDレンズを搭載しており、シフト時の色収差・にじみなどを抑える機能も持っています。

Dsc_2796

これに対し、DLA-V5/V7は過去の機種であるDLA-X系のレンズをそのまま採用しております。

DLA-V9Rに比べれば光学的には1レベル下がってしまい、レンズの性能が表示能力に直結するプロジェクターとしての性能は、仮にE-Shift8Kを効かせない(純粋な4Kと言う事になります)場合でもDLAーV9Rの表示ベースである「Resolution(解像度:V9RのRに当たります。)」自体が別格の絵となります。

Dsc_2795

つまるところ、今回のDLA-Vシリーズは最初にDLA-V9Rに「DLA-Z1のレンズ」を搭載するために開発されたものであり、DLA-V5/V7などは大きさも含め、まずはDLA-V9Rありきで各モデルが作り出されていると言っても良いかと思います。

Eshift_technology

DLA-V9R最大にしてもう一つの特徴、それは先程書かせて頂いた通り民生機唯一の8K相当表示能力である「E-Shift8K」の搭載です。

8k_eshift_logo2

実はE-Shift8Kも業務用の機材からのフィードバックとなります。

Dlavs4700_prod_l
先程から紹介しているDLA-VS4700は新設計の0.69型ネイティブ4K「D-ILAデバイス」3枚を使用してE-Shift8Kです。サイネージやプロジェクションマッピングなど「8Kの解像度が必要な」状況に投入されます。

069

これに対し、外観はほとんど変わらないDLA-Z1と言う機種は、ほとんど同時に開発されたDLA-VS4700が「必要なので」E-Shift 8Kを入れた機種であるのに対して、発売時点は8Kの必要性がないDLA-Z1は業務用の機材をベースにし、必要な物(レンズやレンズシフトはVS4700ではオプションです)で仕上げる事で民生機のレベルを超える画質とパワーを持った本格的な機種となったわけです。

Dlav9r_first

今回のDLA-V9Rはこれら業務用の4K機、業務用の8K機、新開発の0.69型D-ILAなどベースの物があった各機種の延長線上で成り立っており、そこから「発売時点での民生機として必要、かつ4Kを超える最良である事」と「民生機としてはまだ必要でない事」を吟味した上で「民生機として最良のさらに上」を狙った機種と言う事になります。

それゆえの4K入力E-Shift8Kと言うわけです。

このことからDLA-V9RはHDMI2.0 18Gbpsの信号をプロジェクター内部で8Kにアップコンバートし、画素ずらしと言う手法を用いて7680x4360相当の解像度で映し出すことが可能となっています。

Eshift_image
色々と文言を並べましたが、ここで改めてDLA-V9Rを視聴し、レビューをし直させて頂きます。

Dsc_2800

Spears&Munsil UHD BENCHIMARKはYoutubeではよく使わせて頂いておりますが、DLA-V9R発売当初はまだなかったアイテムです。これを使います。

Dsc_2804

Dsc_2807

Dsc_2808

冷静に見るとまずその「情報量」に圧倒されます。

Dsc_2809

 この山岳の遠景は「スクリーンから先が実際の景色」です。

言い方を変えれば「枠の中にも空間が続いている」と錯覚できるレベルの映像、と言うべきでしょうか。「枠」から足を入れれば入れそうな、と言う言い方もできるかと思います。

もう一つ。

Dsc_2811

この薔薇の映像も大きさは120インチなのですが、視聴位置から見れば「手を出したら触れられる」と錯覚してしまうまさに「裸眼立体」になります。

何でこんな「感覚」になるのか?

理由は単純です。

「8K相当の映像は視覚として目に入る情報量が多すぎるから」です。

既存のE-Shiftはハイビジョンの画質からシフトを掛ける前提で構成されていますが、画素の元はあくまでハイビジョンであり、これをシフトするとどうしてもぼやっとする部分が出て来ます。

既存のDLA-X系が画像の輪郭を強調する傾向が強かったのはそのような問題を解消する意味が合いもありました。

Dsc_2807

これに対し「E-Shift8K」は元画素が4Kの段階ですでに画素が小さく、これでシフトを行ってもシフト幅の不鮮明さとして出てくる部分は人間の目にはほとんど分からないレベルとなります。
さらにシフトにより8K相当となった映像にはそれぞれ処理が働き、表示された画素すべてに対してそれぞれ色相や彩度、そして階調が入ります。
結果、表示されるすべての素材の情報量が通常視聴距離の範疇(仮に120インチの場合、ハイビジョン視聴距離である画面の0.75倍で1.12m、これがドットを認識できる距離と言う前提です)を越えて視聴する事がほとんどなります。 Dsc_2812

現実的には見る方の視力と元素材にもよりますが、ほとんどの場合、E-Shift8K表示時のドット単位の大きさは、仮に100インチクラスでも人間の視力で判別できるレベル(最小分離閾)以下と言う事になります。
最小分離閾を越えると目に入る映像の情報が多くなる事で、錯覚を含めた奥行きな大量の情報を「感じて」しまいます。何か変な事のように思えるかもしれませんが、これは窓から外を見た状態と同じ「裸眼立体」と同じ状況です

Dsc_2815

また、プロジェクターには黒の表現である「黒の沈み込み」が重要なポイントですが、この点に関しても、DLA-V9Rはアイリス(絞り)を使用しないネイティブコントラストの段階ですでに1:100000と高い数字を誇っており、先程書かせて頂いた情報量の問題から考えても、過去の機種がフルハイビジョンベースのE-Shift4Kに対してフル4KのE-Shift8Kは実質的に16倍の情報量がそれぞれ「黒は黒」であり「白」に至るまでに最低でも4X4それぞれ白と黒としても16倍の情報量がある、と言う事になります。

Dsc_2804

特に8K相当の映像を4K表示し、再び8K相当にアップコンバートした場合、映像は他の機種と比べると情報量の「密度」が比較になりません。
所謂「1920X1080のフルハイビジョン」は画素数にして207.3万画素になるのに対して、E-Shift8K動作時の画素数は実質3538.9万画素となります。
DLA-V9RはあくまでE-Shiftと言う事で「ネイティブ8K」ではありませんが、現在、
業務用を含めてほとんどの8K対応のプロジェクターは8K表示には画素ずらし(シフト)を用いている状況を鑑みると、純粋に「色調表現や階調表現を突き詰めた画」として考えた場合、現時点の民生用としてこれ以上のプロジェクターはありません。

Dsc_2793

もっとも、実際にお話をお伺いすると「大きい」「レーザーじゃない」「この機種は8K入力ができない」というご指摘はありますが、DLA-Z1のレンズシステムをほぼそのまま搭載してこの大きさになりますので、レーザー光源などの差はありますが、映像のクオリティと比較した場合はむしろ小さく仕上がっており、実は本体レンズ部が出っ張った分、ほんの少しだけ投射距離も短くなっています。

レーザーは……今後は可能性がなくもないですが、価格が大変なことになるのではないかと。

Logo_bs_8k
後は8Kですが、大前提としてDLA-V9R発売時には民生用8Kのケーブルや伝送にHDMIの認証自体がなく、当時は対応のしようがない状況でした。

Sharp_8k後は映像送出側である8Kレコーダーなどの機材がHDMI2.1で現実的な物と出てこないと何とも言えませんが、現時点では基本的にテレビの表示装置と一体化したものしかありません。チューナーやレコーダーは単体で現実的な物はまだないのが実情です。

 また、現実的には世の中の大半の映像素材が4Kまでと言う状況であり、備えている分にはとてもいいのですが「8Kって実際どこまで使うか?」と考えた場合、機材はともかくおそらく2025年前後までは素材・映像の点で「?」の状態が続きます。

Dlav9r_main_visual

個人的には「現在の放送・配信システムの中で最も高いレベルを得る一機種」と言う点ではDLA-V9Rが一番上に当たるのだと思います。

Hdr発売から二年目に入り、品質的にも落ち着き、すでに2回の大型ソフトウェアアップデートが行われており「Frame Adapt HDR」や「Theater Optimizer」の搭載と言う2回の大型アップデートが行われております。時期から考えてもおそらく今年はこれ以上の変化はないと推測しております。

「本物のホームシアター」を狙われるのであれば、DLA-V9Rを是非ご検討いただきたいと思います。

今回はJVC DLA-V9Rの再紹介をしてみました。

コロナ禍の中、なかなか外出と言うのは難しいかとは思いますが、ご相談をお待ちしております。

さて、最後に当店へのご相談方法です。
大きく分けて
メール、お電話、お手紙・FAX、そしてオンラインの方法がございます。

その1、メール

Computer_email

まずメールですが、お近くの店舗はそれぞれ問い合わせ用のメールアドレスがございます。

横浜店の問い合わせはこちらから。
また、担当者指名のメールなどは店舗の紹介スタッフ紹介からそれぞれのアドレスにメールを入れて頂ければ対応いたします。

横浜店 スタッフ紹介はこちらから。

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IOS、Andoroid両対応でございます。

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・実際の施工事例となる「ホームシアター施工事例」
・各種イベント、フェア情報

・各店舗の案内

すべてこのアプリで行えます。

その2、オンライン会議

0508_online_page

お勧めのオンラインです。
こちらはzoomを使用したオンライン相談システムです。

Zoom
無理なご来訪は無く、担当者と実際にお顔を合わせながら資料なども含めてご提示しながらお話する事が可能です。
個人的には資料をZoomで共有もできるのですが、モバイルデバイス同士でお話をさせて頂き、PCを横に置くとお部屋の状況を見せて頂くなど、お話がかなりスムーズに進みます。お勧めです。

オンライン相談はこちらのフォームから受付可能です。

その2、お電話・事前予約来訪

Telephone_oyaki

次にお電話については各店舗にご連絡下さい。また、横浜店ではご来訪についてはお客様同士が重ならないようにしており、基本的に事前予約が前提です。

マスクの無いお客様の来訪はお断りしております。

また、接客はドアを開放し、ソーシャルディスタンスを取った接客となっております。

それ故少し外の音が入りますが、ご容赦ください。
最近はご来訪の代わりに電話でのご相談も増えております。店舗定休日、お話し中の場合はメールなどの別手段をご検討頂くか、日程・時間をずらしてご連絡下さい。

横浜店の電話番号は045-228-9881となります。

その4、FAXなど

Faxお手紙・FAXについては「メールが苦手」「商品の価格を知りたい」などの場合に便利です。
受信後、情報の確認の上それぞれFAX返信やお電話のコールバックなどで対応させて頂きます。

横浜店 FAX番号は045-228-7283となります。

Zoomを用いたオンライン相談、特に物販に関しては北は稚内から南は八重山まで、地域に関係なく直接ご相談が出来ます。
お会いできるのを楽しみにしております。

ご相談等、お待ちしております。

2020年11月 8日 (日)

【横浜店】いよいよWOWOW 4K開局日発表です。視聴方法は?

横浜店 渡邉です。

Kao

ブログのプラットフォームが変わりました。

2021.1.1以降のブログはこちらのアドレスで更新させて頂きます。

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https://corp.avac.co.jp/shopblog/archives/category/yokohamablog/

引き続きよろしくお願い致します。

では、本題です。
つい先日の事ですが、株式会社WOWOWより「WOWOW 4K」の開局が発表されました。

Wowwow4k

ニュースリリース 「WOWOW 4K」 チャンネル名決定のお知らせ
https://corporate.wowow.co.jp/news/info/3581.html

放送開始は2021年3月1日 正午(午後0時)
チャンネルはBS 191ch(リモコン番号9)となります。

肝心の料金ですが
「既加入者様に対しては、追加料金なし(一部条件あり)」となりました。
一部条件ありが若干気になりますが、ありがたいお話です。
じゃあ、これからどうすれば?と言う事になりますが、この辺りは現状の視聴状態に対するCASの状態次第で、手続きが変わることが推定されます。

あ、そう言えば手続きのお話をする前に「衛星アンテナ」の問題について先に書いておきます。

今回のWOWOW 4Kは「BS左旋」の放送です。
今まで4K放送の受信をお考えのお客様には「アンテナを変えなくても基本的には見られますよ」とお話しておりましたが、今回からはそうは行かなくなります。

Bs_antennaここまででお話した「今までのBSアンテナ」は基本的に「BS右旋」のアンテナです。
BS/CS110 右旋のアンテナは今までの衛星放送周波数の中でなされており、アンテナをそのままにしても、NHK BS4K、BS日テレ4K、BS-TBS 4K、BSテレビ東京4K BSフジ4K、BS朝日 4Kまでの在京キー局の4Kは試聴可能でした。

Bs4k_right

しかし、BSには左旋回という新しい周波数帯(3224Mhz)で放送を開始した局もあり、WOWOW 4Kもこの「BS左旋」に当たります。

Syuuhasuu31
BS左旋の対象局は今回のWOWOW 4Kとザ・シネマ4K、ショップチャンネル4K、4K QVC、そしてNHK-BS8Kとなり、同時にCS110度の4K放送であるJ SPORTS1から4までの4チャンネル、日本映画+時代劇4Kチャンネル。STAR Channel 4K、スカチャンの1と2の4K(すべて有料放送)が見られるようになります。

Bs4k_left

但し、これらの放送をご覧頂くには、受信アンテナのLNBと呼ばれる受信部(アンテナのお皿ではなくその先にある機械)が新しい周波数帯故に今までの物とは異なります。

Lnb

結果として「今までずっと使っていたBSアンテナ」では見る事が出来なくなります。
過去のブログ

【横浜店】 4K・8K放送・放送開始からどうでしょう(2018.12.1版)

https://blog.avac.co.jp/yokohama/2018/11/8k20181117-fed6.html

でも紹介しましたが、結論として

BS4K/8K放送開始時にアンテナを変えた、またはアンテナを新設したお客様は概ね問題ありません。

逆にBS4K放送開始時にアンテナを変えなくても見られたお客様は、今回アンテナを更新する必要が出て来ます。

じゃ、うちの環境はどっち?
比較的簡単な方法として4Kの番組表を出して「ショップチャンネル」「4K QVC」が受信できなければ今までのアンテナ、出来れば概ね問題はありません。見られなければアンテナ交換です。

うちはフレッツ・テレビなんですが……。

Photo_3

Dokomoフレッツ系FTTH経由の場合は「周波数変換パススルー」コンバーターを介する必要があります。

Spcv32d光対応 新4K8K衛星放送アダプター
https://www.skyperfectv.co.jp/service/kiki/
機材の内容としては諸事情によりスカパープレミアムで使用されていた帯域をBS4Kと入れ替えるようになります。

Function_img_10

なお、販売ページにはDXアンテナ製とミハル通信製の物がありますが、基本的に性能は変わりません。こちらをフレッツから伸びるアンテナ配線と受信機材の間に挟み込む形で追加してください。
番組表でBS左旋、CS左旋が見られるようになるはずです。

ここからは受像機側になります。

Dsc_1355
若干複雑なのですが、簡単に。
まず、すでに4K放送受信可能なテレビ・レコーダー持っている場合、もし左旋を受信できていなくても、基本的にアンテナやフレッツコンバーターの更新だけ済むはずです。
当店にご相談いただくか、お近くの電気店などでご相談ください。
アンテナがベランダ設置などであればD.I.Yも出来ない訳ではありませんので……。
(屋根の場合は絶対にご自分で行わず、必ず専門店にご相談ください!)

次に今まで4Kを入れておらず、今回から4K/8Kテレビやプロジェクター、レコーダーなどを入れ替える場合です。

Kj65x8500c

この場合、実際には機材だけでは済まないケースがほとんどとなります。

先程の話と重複しますが、4K左旋/8Kは基本的に既存のシステムが「帯域外」としている電波(むしろ雑電波として扱われています)を使用しています。

001特にアナログBSなどから配線を変更していないハイビジョンベースのシステムの場合は、アンテナだけを変えてきているはずですので、昔の配線加工、タコ足配線やシールドの足りない分岐、4K8K対象外の分波器などで生じる「電波の漏洩」により「電波の品質」が低下する事で、4K化した場合上手く映らないケースが出て来ます。

Dispimage ※このアンテナはパンチングメタルで風速70m対応という凄いアンテナだったりします。

このようなケースの場合、基本的には新しくBSの配線をを引き直しする事になります。
実際には元の配線を利用できるケースもあるのですがBS左旋はそのままBS-8Kにも繋がっていますので、ここは一気に入れ替えを考えたほうがよろしいかと思います。

Dlav9r_prod_lまた、受像機であるテレビやプロジェクター、アンプ、プロジェクターの場合は長尺HDMIケーブルなど、システム全体の入れ替えが絡んできますので、部分部分の購入ではなく、機材を横断的に扱える弊社にご相談ください。

なお、機材入替に際してはこちらのブログを参考にして頂ければよろしいかと思います。

【横浜店】今年こそ!「ホームシアター・アップグレード」のおすすめ

https://blog.avac.co.jp/yokohama/2018/08/post-bb18.html

では、最後のケースです。

「自分のテレビは『4K』なんだけど、追加したらちゃんと見られるの?」

「自分のプロジェクターは『4K』なんだけど、追加したらちゃんと見られるの?」

確かに少し前には『4K』のテレビやプロジェクターが多く発売されました。

自分の機材はアンテナとチューナーだけで何とかなるのか?それとも買い替えか?実はこのあたり製品の発売時期によって異なりますので、回答はそれぞれです。

テレビについては4K放送開始前に東芝様の場合を事例にしたブログ(他メーカー様も基準は概ね変わりません)がございますので参考にして頂ければと思います。現実問題として4K放送にフル対応していない機種は機材の買い替えをお勧めします。

【横浜店】 東芝製4Kチューナーと現行テレビの対応について

https://blog.avac.co.jp/yokohama/2018/03/4k-c213.html

プロジェクターの場合はこちらをご参照ください。テレビよりはハードルが低いかと思います。

【横浜店】 プロジェクターの修理・寿命に関して<後編>(2019.11.10変更)

https://blog.avac.co.jp/yokohama/2017/08/ht-91b4.html

プロジェクターの場合、HDMIケーブルやアンプの更新、後はスクリーンの更新が必要な場合がありますので、先程のホームシアター・アップグレードの項目も目を通しておいてください。

さて、配線や機材関係の問題が解決したら、後はCASの問題です。
具体的には今まで使用していたB-CASカードからA-CASに契約を入れ替えます。
この部分も今までの契約状況によって変わります。

ご注意:現状では手続き方法が成されておりません。発表をお待ちください。

その1、現状のWOWOW契約がA-CASで行われている皆様

このケースはネット上の手配のみ、または何の手配もなく視聴が可能になるかと思います。
https://www.wowow.co.jp/support/tetsuzuki/

その2、現在B-CASでWOWWOWの契約を行っており、これを機にテレビを買い替える、またはレコーダーを買い替えるお客様

Gallery02_pc

現状のB-CASの契約情報を買い替えた機材のA-CASに情報を移し替える必要があります。
「え?A-CASカードってどこ?」
実は今回のA-CASから本体内チップ内蔵になりますので、カードはありません。
ただカードがなくても入替の方法自体は変わりませんのでご安心を。

まず最初に元のB-CASの背面に掛かれている16ケタの数字をメモするかカメラで保存します。
次に新しいレコーダーやテレビを購入した後、説明書やガイドを見ながら指示に従って「A-CASの番号」を表示します。
B-CASと同じ16桁の数字です。
これを保存してからWOWWOWの「B-CASカード番号/ACAS番号変更」で番号の変更を行えば情報は引き継がれます。
実際の切り替え手続きなどはWOWOWのサポートにお伺いください。

その3、今のテレビ単体でも見たいし、4Kはレコーダーを追加して観たい!
実はこれ、出来ないんです。

WOWOWの契約は1チップ(カード)に付き1契約です。
A-CASに情報を映した段階でB-CAS側の契約は消えてしまいます。
B-CASの契約をそのままにしたまま4K(A-CAS)での視聴をすることは出来ません。
どっちかです。
それでも何とかしたい!と言う場合は
WOWOW 追加契約
https://www.wowow.co.jp/join/add_on/index.html
が必要です。
なお、2台目以降の機材は1台当たり月額¥990(税込)となります。
ちょっと負担は増えますが、好きな映像機材でお楽しみいただけます。
今回のWOWOW 4K放送を機にどっちの機材も4K化した場合、契約はどちらかの機材のみにしか行きませんのでご注意。

Tzlt1000bw最後にケーブルテレビの場合ですが、これは各事業者様にご相談ください。
ケースバイケースですがFTTH型と従来の方式で方法が根本的に異なります。
まずはケーブルテレビの会社でご自身の状況を確認した後、それぞれのご相談に入ってください。

ここまでWOWOW 4Kの受信方法についてご紹介しました。
ともあれ

「年末までに4K化!」

とお考えにならない限り、まだ時間はあります。
下見ののちに動くことになりますので早めのご相談をお願い致します。

そうでした。もう一つ。
システム更新をする場合、有線LANは必ず引いて下さい。

Photo_2_2
4Kのシステムを入れると「必ず」4Kの配信も気になり始めますので。
正直無線だと厳しいケースが多いのが実情です。

システムを入れ変えた場合の実例はこちらからどうぞ。

【横浜店】SONY BRAVIA 8K KJ-85Z9Hシステム設置完了しました!(2020.03.26写真追加)

https://blog.avac.co.jp/yokohama/2020/03/sony-bravia-8k--5517.html

では、ご相談をお待ちしております。

さて、最後に当店へのご相談方法です。
大きく分けて
メール、お電話、お手紙・FAX、そしてオンラインの方法がございます。

その1、メール

Computer_email

まずメールですが、お近くの店舗はそれぞれ問い合わせ用のメールアドレスがございます。

横浜店の問い合わせはこちらから。
また、担当者指名のメールなどは店舗の紹介スタッフ紹介からそれぞれのアドレスにメールを入れて頂ければ対応いたします。

横浜店 スタッフ紹介はこちらから。

モバイルの場合公式アプリからのアクセスも便利です。

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IOS、Andoroid両対応でございます。

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・新製品、特価品情報に中古品やアウトレットの入荷情報などの商品関係

・実際の施工事例となる「ホームシアター施工事例」
・各種イベント、フェア情報

・各店舗の案内

すべてこのアプリで行えます。

その2、オンライン会議

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お勧めのオンラインです。
こちらはzoomを使用したオンライン相談システムです。

Zoom
無理なご来訪は無く、担当者と実際にお顔を合わせながら資料なども含めてご提示しながらお話する事が可能です。
個人的には資料をZoomで共有もできるのですが、モバイルデバイス同士でお話をさせて頂き、PCを横に置くとお部屋の状況を見せて頂くなど、お話がかなりスムーズに進みます。お勧めです。

オンライン相談はこちらのフォームから受付可能です。

その2、お電話・事前予約来訪

Telephone_oyaki

次にお電話については各店舗にご連絡下さい。また、横浜店ではご来訪についてはお客様同士が重ならないようにしており、基本的に事前予約が前提です。

マスクの無いお客様の来訪はお断りしております。

また、接客はドアを開放し、ソーシャルディスタンスを取った接客となっております。

それ故少し外の音が入りますが、ご容赦ください。
最近はご来訪の代わりに電話でのご相談も増えております。店舗定休日、お話し中の場合はメールなどの別手段をご検討頂くか、日程・時間をずらしてご連絡下さい。

横浜店の電話番号は045-228-9881となります。

その4、FAXなど

Faxお手紙・FAXについては「メールが苦手」「商品の価格を知りたい」などの場合に便利です。
受信後、情報の確認の上それぞれFAX返信やお電話のコールバックなどで対応させて頂きます。

横浜店 FAX番号は045-228-7283となります。

Zoomを用いたオンライン相談、特に物販に関しては北は稚内から南は八重山まで、地域に関係なく直接ご相談が出来ます。
お会いできるのを楽しみにしております。

ご相談等、お待ちしております。

2020年10月22日 (木)

【横浜店】Marantz SR8015展示開始しました!

横浜店 渡邉です。

Kao

本日はMarantz SR8015のご案内です。

その前に一つご案内。

ブログのプラットフォームが変わりました。

2021.1.1以降のブログはこちらのアドレスで更新させて頂きます。

ショップブログ アバック横浜店

https://corp.avac.co.jp/shopblog/archives/category/yokohamablog/

引き続きよろしくお願い致します。

本題です!

お問い合わせの多かったMarantz SR8015の展示を開始しました!

今年のDENON・Marantz系AVアンプとしては一番最後の発売になりましたが、その音楽性が高い評価を頂いた前モデルSR8012の後継機となります。

箱はこのような感じです。
開封します。

Dsc_2705

Dsc_2707

箱から出しました。

Dsc_2708

背面の写真です。

Dsc_2709


ざっとした見た目は変化が内容に見えます……が
こちらがSR8012の背面です。

Xl_sr8012_f_b_re

そしてこちらがSR8015。

Xl_sr8015_f_b_re 
見た目からだいぶ違うのがわかるかと思います。

一番の違いはスピーカーの端子数です。

Sr8015_speaker
横一列で11ch分だったSR8012に比べ、一番右が二段になり接続可能なスピーカー数が最大13CH分に増えています。
実際に駆動できるのが11ch分になりますので、残りの2chはフォーマット方式による切り替えとなります。
また、よく見るとアナログ部分の配置は左右に広がっています。

Dsc_2714

Dsc_2715

PRE OUTは13.2CH分となり、それ以外の端子もいろいろとやりくりをして全部並べています。

設置を行いました。
SR6015と並べています。

Dsc_2725

見た目の違いが判るでしょうか。

Dsc_2729

Dsc_2730

蓋を開けて見るとディスプレイの分厚みが違います。
尤も実際には筐体の作りがまるで違いますので重さや質感は全く別物です。

では、肝心の音です。
実は

「AVC-A110とはどの程度違うんですか?」

「AVC-X6700とはどの程度違うのですか?」

というお問い合わせを複数いただいております。
そんなわけで今回は分かりやすいタイトルで比較します。

Scindlers_list

シンドラーのリスト Ultra-HD Blu-Rayです。
このタイトルは元々DTSフォーマットで作成され、Ultra-HD Blu-Ray化の際、DolbyAtomsにリマスタリングされました。
このような音響の変更、実はオールドタイトルのUltra-HD Blu-Rayではこの手法が良く使われるのですが、このタイトルは元々5.1ベースでクラシック調の音、白黒の映像と言う事もあり、個人的にはどうしても違和感が生じておりました。

ではSR8015です。

強烈なシーンの多い作品なので、あえてそうでないものを使います。ご勘弁を。

Scindlersliast02
元々Marantzのアンプは高音の響きが良く、比較的クリアな音が特徴なのですが、こちらのタイトルもその傾向はしっかり出ています。
全体的には「澄んだ響きが個々のスピーカーからそれぞれ音が出ている」と言う印象です。

Avcx6700h

AVC-X6700Hの様な良い意味での丸さと太さとは違い、コーラスの声やバイオリンの響き、ピアノの軽快さが前面に出て来ます。

Images

静かなシーンの足音や、発砲音とその残響などもしっかり分離して響いてきます。
逆に燃え盛る炎や車輪の響きなど響く様な音については比較的引っ込むような印象です。
まだやっておりませんが、サブウーファーのクロスオーバーを少し上げ、重さを補う方向で考えてもいいかもしれません。

Avca110次にAVC-A110との比較ですが……これは比較をするのがちょっと間違いかな?と言う印象です。
あえて連続して聞いた比較は書きませんが、AVC-A110で同じものを鳴らすとDENONの音色でそれぞれの音がオブジェクト型にもかかわらず完全に繋がります。
作り出す世界が明らかに違い、かなり大きな差を感じざるを得ないというのが本音です。
ただ、音の繋がりは重さや厚みになりますので、AVアンプらしい音と言う条件ですが、クリアさの点ではそれなりに近い位置にいるのではないかと思います。

簡単ですが、こんなところです。
シンドラーのリストについてはAVC-A110で効果が大きく変化しましたので、こちらでも追加しようかと思っております。
さて、実機の展示は開始しましたが、今週末は

Dlav9r_prod_lJVCのDLA-V系プロジェクターに新しく搭載された「TheatherOptimaizer体験会」が優先となります。

20200902_bana

https://www.avac.co.jp/contents/topics/jvc-projecter-202009.html

アンプの切り替え自体は可能になりますので、試聴希望の場合は人が重ならない様、必ず事前のご連絡と予約状況の確認をお願い致します。

ご相談をお待ちしております。

さて、最後に当店へのご相談方法です。
大きく分けてメール、お電話、お手紙・FAX、そしてオンラインの方法がございます。

その1、メール

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その2、オンライン会議

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お勧めのオンラインです。
こちらはzoomを使用したオンライン相談システムです。
無理なご来訪は無く、担当者と実際にお顔を合わせながら資料なども含めてご提示しながらお話する事が可能です。
個人的には資料をZoomで共有もできるのですが、モバイルデバイス同士でお話をさせて頂き、PCを横に置くとお部屋の状況を見せて頂くなど、お話がかなりスムーズに進みます。お勧めです。

オンライン相談はこちらのフォームから受付可能です。

その2、お電話・事前予約来訪

Telephone_oyaki

次にお電話については各店舗にご連絡下さい。また、横浜店ではご来訪についてはお客様同士が重ならないようにしており、基本的に事前予約が前提です。

マスクの無いお客様の来訪はお断りしております。

また、接客はドアを開放し、ソーシャルディスタンスを取った接客となっております。

それ故少し外の音が入りますが、ご容赦ください。
最近はご来訪の代わりに電話でのご相談も増えております。店舗定休日、お話し中の場合はメールなどの別手段をご検討頂くか、日程・時間をずらしてご連絡下さい。

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その4、FAXなど

Faxお手紙・FAXについては「メールが苦手」「商品の価格を知りたい」などの場合に便利です。
受信後、情報の確認の上それぞれFAX返信やお電話のコールバックなどで対応させて頂きます。

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2020年10月 9日 (金)

【横浜店】DENON AVC-A110の「音」について書かせて頂きます。(2020.10.16更新)

横浜店 渡邉です。

Kao

お待たせしました。DENON AVC-A110音の部分について書かせて頂きます。

その前に一つご案内。

ブログのプラットフォームが変わりました。

2021.1.1以降のブログはこちらのアドレスで更新させて頂きます。

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https://corp.avac.co.jp/shopblog/archives/category/yokohamablog/

引き続きよろしくお願い致します。

本題です!

DENON AVC-A110につきまして、皆様からたくさんのご質問を頂いております。今回は特にお問い合わせの多かったAVC-A110の「音」について簡単にレビューさせて頂きます。
比較はフェアでのお問い合わせの多かった「ベース機材」と言えるAVC-X8500Hとなります。

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展示までの状況はこちらをご覧ください。

【横浜店】DENON AVC-A110、展示品到着しました!

https://blog.avac.co.jp/yokohama/2020/10/denon-avc-a110-69eb.html

2020.10.16更新:Youtubeも上がりました。


YouTube: 【アバック公式】vol.78~DENON AVC-A110比較試聴~#ホームシアター・オーディオのアバック

今回の内容はシステムとしてはフェアで使用するシステムと同じ物、機材の大まかなご案内と2ch再生とチャレンジとしてAuro3DのAuromaticを使った7.1.4CH疑似サラウンドを流しており、ベースモデルのAVC-X8500Hと比較しております。自分でも聞いてみましたがイヤホンやヘッドホンをお持ちになると差がでますので、試聴の際は準備をお勧めします。

音響システムは今月行う試聴フェアで使用を想定している

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 https://www.avac.co.jp/contents/event/yokohama-20201016.html

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ベースレイヤー5chをB&W700シリーズの702Signiture、HTM71S2、705Siginiture、703S2で固め

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サブウーファーはTD520SW、トップスピーカーにPiega AP1.2を使用した7.1.4chとなります。

では、試聴レビューを開始します。

今回は内容や構成の違う3つのタイトルを聞いてみました。

その1、Gratest Showman

Gratest_showman

ミュージカル系の映画で華やかさがあり、如何にもDolbyatoms!という目立った効果はそれほどでもありませんが、オブジェクト型の多スピーカーで鳴らす空間表現性の印象が深い部分です。

今回流したのは一番印象的なチャプター1となります。

Thegreatestshowman

今回は特にしっかり確かめる為、機材をAVC-A110→AVC-X8500H→もう一回AVC-A110の順で繋ぎ変え、同じ曲を聞いてみました。

Dsc_2605

まずAVC-X8500Hで聴いてみました。

Dsc_2627

最初の足踏みのシーン、比較的高音が鋭く立ち同時に低音がドン!と言う形で大きめに響きました。

この音は今までのAVC-X8500Hそのものです。
パワー感を前に押し出した音質は比較的サブウーファーの使用頻度が多く、観客の足踏みやバーナムの張り上げた声、バックミュージックについても特定の音が大きくなる印象です。

オープニングが終わりましたので、印象が頭の中に残った状態で機材を差し替えます。
今度はAVC-A110です。

Dsc_2628

20th FOXのロゴまでは余り差を感じませんでしたが、後は圧倒的な差でした。

まず音自体の評価ですが、頭の中にAVC-X8500Hの印象はまだ頭に残っていますので、高音部の音色自体はDENONの音であり、基本的に同じであることは確認しました。
ただ、響きは同じなのですが全体的に少し目立たなくなっています……と思ったのですが

もう少し聞くと、実際にはもっと複雑で繊細なものでした。

ツィーターから流れる高音音域自体はそのままの様に聞こえています。

しかし実際にはそれだけではなく、スピーカー入力がターミナルで分離され、スコーカーが担当する事になった「高音からは微妙に下の部分の音」がぐっと膨らんでいました。

元の「音成分」対してその周囲にある同質の「音成分層」と言える複数の音がが元の音と同じ方向、同じタイミングで重なるように纏わり付いた事で、高音自体が柔らかく幅広く広がり、同じ様な事が中低音にも起こったことから音像が全体的に膨らんだ、という所かと思います。

具体的にはバーナムの声に掛かるエコーと力強さがそのままに綺麗に伸びるように聞こえる、と言う表現でいいでしょうか。

Dsc_2631

また、ジェニー・リンドの歌唱シーンではセンタースピーカーで司る声の「伸び」が左右のスピーカーから鳴る音と合わせ広いホールに響き渡る残響感がAVC-X8500Hが比較的すっと終わる音なのですが、AVC-A110は上質な香りがずっと空間に残る様な音に変わります。
結果としてAVC-X8500Hでは比較的目立つ音になっていた部分それぞれが滑らかに繋がり、音の一体感が増しています。
また、高音~中音、中音~低音それぞれが全体的に力強く、且つ一回りふくよかに膨らみ、全体の音が高いレベルで持ち上がることから、サブウーファーが良い意味で目立たなくなりました。
音全体の質量が増したことから高・中・低音に変化していく音が連続性も明らかに増した印象です。
「AVC-A110はまるでピュアオーディオの音だ」と言うご意見を多くいただくのですが、その通りだと思います。そして実際にはこれが11CH分響くわけで……音で全部埋まってしまいます。

その2、JOKER

Joker_jp

映像的にも音響的にも優れたタイトルであり、暗い雰囲気を醸し出す音は何とも特徴的です。

今回使用したのはチャプター4後半、電車の暴行から射殺、そして公衆トイレに至るアーサー最初の狂気の部分となります。

Dsc_2422
様々な音成分が重なったシーンと、後半の舞踏のシーン両方が見られる事からよく使っております。
こちらも先にAVC-A110→AVC-X8500H→AVC-A110の順で差し替えで聴く事にしました。

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最初、駅に到着しウエインの社員が乗り込んでくるシーンから、空気感が随分違いました。
電車の持つ制御機器の音や空調、制動子と車輪の擦れる音、ドアが開いた時の流れこんでくる空気で中の空気が動き出す感覚。

それぞれの音の成分が細かいところまで表現されていました。

Dsc_2421

少し飛ばしてアーサーが発砲するシーンですが、一番印象的だったのはAVC-X8500Hと比較して「残響音」の伸びがかなり変わった事です。
発砲音は炸薬の炸裂する瞬間の破裂音、銃口からガスの放出された時に生じる空間変化に伴う音、そして発射ガスが拡散していく残響音がそれぞれありますが、発砲音が前から後ろ(発砲するものの位置関係で変わります)への破裂音はそのままなのですが、そこからの空気の動き、特に残響音の移動がとてもしっかり出ていました。
後でAVC-X8500Hを聴き直しましたが、決して悪い事は無いのですがAVC-A110と比べるとどうしても響きが「甘い」ように思えました。

Dsc_2636

そして公衆トイレまで走ったアーサーの舞踏シーンですが、AVC-A8500HとAVC-A110ではバイオリンの響き方がかなり変わります。
バイオリンの弦を弾く瞬間の響き自体はとても似ている(当たり前ですが)のですが、弦を弾いた後に残る音の伸びが比較にならず、音の「腰」自体も少し上に上がった事から、下で響くコントラバスのベース部分の重みも二回りぐらい違います。
全体的に音が膨らみ音が繋がっている事で、単に劇場音楽と言うだけでなく、サラウンドとして音楽的に成り立っている、5.1CHSACDの様な重みと響きがあるような印象でした。

その3、メアリと魔女の花

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この作品はUltra-HD Blu-RayがDTS:X7.1.4CHでオブジェクトオーディオが「すべて作られた音」になります。
作られたものである以上、クラシック系や実写映画に比べ比較的音が分離しており、サラウンドの効果や音の広がりを感じやすい作品です。

使用するシーンは最初のチャプター1です。

Dsc_2618
まず最初の「夜間飛行」で流れるハンマーダルシマーという特徴的な音を醸し出す楽器から流れる「甘美な旋律」がまるで別でした。
AVC-A110は音が響いた後の残響が長く、スーッと空間を響かせ続けます。実際に収録した場所の空間を感じてしまうような音でした。

Dsc_2620
逆にAVC-X8500Hは単独の楽器としての表現はしっかりしており、音自体が鋭く響く感じです。
実際にはハンマーダルシマー以外で重ねている音それぞれが中低音を中心に膨らみますので、結果として作られた音の音域が重なり合い、それぞれの音に一体感が出て来ます。
AVC-A110は音の幅、奥行き共に一回り大きくなった印象です。

Dsc_2621
効果音も特に厚みのある音は随分印象が変わりAVC-X8500Hがインパクトを中心に感じる部分も、AVC-A110ではそこに「重さ」が加わる感じと言えばいいでしょうか。

Dsc_2622

もう一つ、DTS:Xらしい広がりは、ハイトスピーカーに対しても音の膨らみや重みが追加されますので、音場そのものが移動する、と言うより連結するような印象です。

セリフについてはハイトスピーカーの音が増したことから音自体に高さが加わり、天海祐希さんの「何をやっているの!追いなさい!」というセリフが明量感をそのままに場面での立ち位置の差を出しているように思えました。

では最後にシステムを変更して最後の一枚を確かめようと思います。

サラウンドシステムを5.1.4CHに変更し、AVC-X8500H以上でないとできないカスタムモードを使用します。

Dsc_2608
カスタムモードではスピーカーアサインを柔軟に変更出来ますので、今回はスピーカー出力をこのように変更ました。

Dsc_2610

5.1.4ch、フロントLCRを2出力で実質的な Bi-Ampにします。
では、鳴らしてみます。

その4、ジョン・ウィリアムズ ライヴ・イン・ウィーン [限定盤]

Photo 
CDはUHDQ-CDにMQA音源、Blu-Rayには2Ch、5Ch、そしてDolbyAtomsの3種類の音源が収録された、これぞリファレンスと言うタイトルです。

Dsc_2623

もう言う事ないです……。

シングルワイヤの後でBi-Amp状態で聴いてみましたが、どの曲も音の分離と圧がさらに増しました。

率直に言って、これは素直に楽しいです。
ここまではAVC-X8500HもAVC-A110もすべて-20dbの条件で鳴らしていたのですが、ぱっとした印象で音が小さくなった様な感じでした。十分ハイレベルな音のはずだったのですが、高音の響きがさらに綺麗になったせいか、煩くありません。

Dsc_2624

再生途中で音源を変更すると2chでピュアオーディオの音5chでSACD5chと同レベルとなる抜群のオーディオサラウンド、そしてDolbyatomsで完全に映画館の中で聴く音に変わっていきます。

もう一つ。Youtubeでもご紹介しましたがAuro3Dを掛けると「定位があるのに全体に音が広がる」というよりレベルの高い音を作り出すことができます。

AVC-A110が「本気」を出すと、こういう表現をするしかないと思います。

実際、この音量で煩くないというのはAV8805に804D3とPOAを繋いだ時以来です。
そこで更に5db音を上げ、-15dbまで音量を上げます。
全体的な圧がさらに増しているのですが、それでも「煩い」と言う事はありません。

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一歩間違えれば煩いレベルになるスターウォーズのメインテーマの音圧が単に心地よくなり、むしろこれで「ちょうどいい」と言うレベルの音になりました。
音の「包まれ感」はさらに増し、全方向から音で囲まれているような感覚です。
これは本当に贅沢な感覚です。

では、全体的な感想です。

Dsc_2551

AVC-A110、響き自体はAVC-X8500Hと同じ方向性ですが、高・中・低それぞれの音に柔らかくかつ幅が出ており、音自体の重なりがマルチチャンネルであればあるほどピュアオーディオシステムでサラウンドを組んだような音になっています。

Dsc_2563

Dsc_2550

AVC-A110の方向性と言える「AVC-X8500Hのパワー+ピュアオーディオのアナログ処理周り」というシステム構成が素直に出たという印象です。
また、ホームシアターシステム全体としての感覚的な感想は

Dsc_2567
「これはもはやホームシアターの音ではなく映画館の音」です。
映画館はあの広さでもシステム的に計算され、どの座席に座っても音は全体的に包まれる状況にあります。流石に映画館の「重さ」をすべて表現するのは難しいのですが、

音の雰囲気、特に同じシステムであるはずの特にサラウンドの音を強く感じる事の出来る「音に包まれる感覚」は実際の映画館にかなり近いものを感じました。

AVC-X8500Hが「鋭さ」と「パワー感」で押し出してくるのに対して、AVC-A110は「音」そのものがそれぞれ脹らむ事でそれぞれの「音」がくっついて「音場そのもの」として向かってくる感じです。特にオブジェクト型の音源では音場同士が重なっていく事で、オブジェクト型のはずなのに空中でチャンネル型のピュアオーディオの様に響きます。
率直に言って「単体AVアンプでここまで来たか……」と言う印象です。あえてAVC-X8500Hと素直に比較すれば全体のレベルが違い過ぎ、完全に別物と言うしかありません。

正直な所、これはB&W700クラスではなく800クラスでないと力を出し切れないんじゃないか、と言う気がしております。今度行うAVC-A110フェアはフロントとリアの展示を変えるかもしれません。

じゃあ、それぞれの機種から買い替えたほうがいいのか、悪いのか?  

言う事になりますが……。

前回のブログでも書かせて頂きましたが、この「質」はそれなりに費用が掛かります。
それでも
AVC-X8500Hや6700クラスから、それ以上の「厚み」や「質」を求めるお客様

それ以前のピュアオーディオベースのハイパワーAVアンプから「最新システムへの更新」を求めるお客様

オーディオとビジュアルのシステムを統合したいお客様
AV8805などをベースにされているシステムから「更なる深み」を求めるお客様

CX-A5200/MX-A5200系のシステムから「映画らしさ」を更に高めたいお客様

StormAudioクラスまでは費用が出せないけど、出来る限り「映画館」の音を作りたいお客様
(ハイトスピーカーの追加をお願いします)

これらの点でお考えの皆様には十分買い替えに値するものだと思います。

今回はベースマシンと記念マシンと言う比較が難しい機材でのレビューでした。

個人的な印象を中心としたもので読みにくい部分もあったかと思いますが、いかがでしょうか?

2020.10.16更新:Youtubeをアップいたしました。


YouTube: 【アバック公式】vol.78~DENON AVC-A110比較試聴~#ホームシアター・オーディオのアバック

今回の内容はシステムとしてはフェアで使用するシステムと同じ物、機材の大まかなご案内と2ch再生とチャレンジとしてAuro3DのAuromaticを使った7.1.4CH疑似サラウンドを流しており、ベースモデルのAVC-X8500Hと比較しております。自分でも聞いてみましたがイヤホンやヘッドホンをお持ちになると差がでますので、試聴の際は準備をお勧めします。

横浜店では展示を開始しております。
ご相談等お待ちしております。

なお、ご試聴希望のお客様はご来者同士の「三密」を避けるため、必ず事前の連絡をお願いします。

当店では商品購入をご希望されるお客様が試聴して頂くには、出来るだけ安心できる環境を作らせて頂ければと考えております。

趣旨を御理解頂き「メール・電話での事前連絡」で時間調整させて頂いた上、自分のお気に入りのディスクを片手に感染症対策をしっかり行ってご来訪ください

さて、最後に当店へのご相談方法です。
大きく分けて
メール、お電話、お手紙・FAX、そしてオンラインの方法がございます。

その1、メール

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まずメールですが、お近くの店舗はそれぞれ問い合わせ用のメールアドレスがございます。

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また、担当者指名のメールなどは店舗の紹介スタッフ紹介からそれぞれのアドレスにメールを入れて頂ければ対応いたします。

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・実際の施工事例となる「ホームシアター施工事例」
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その2、オンライン会議

0508_online_page

お勧めのオンラインです。
こちらはzoomを使用したオンライン相談システムです。
無理なご来訪は無く、担当者と実際にお顔を合わせながら資料なども含めてご提示しながらお話する事が可能です。
個人的には資料をZoomで共有もできるのですが、モバイルデバイス同士でお話をさせて頂き、PCを横に置くとお部屋の状況を見せて頂くなど、お話がかなりスムーズに進みます。お勧めです。

オンライン相談はこちらのフォームから受付可能です。

その2、お電話・事前予約来訪

Telephone_oyaki

次にお電話については各店舗にご連絡下さい。また、横浜店ではご来訪についてはお客様同士が重ならないようにしており、基本的に事前予約が前提です。

マスクの無いお客様の来訪はお断りしております。

また、接客はドアを開放し、ソーシャルディスタンスを取った接客となっております。

それ故少し外の音が入りますが、ご容赦ください。
最近はご来訪の代わりに電話でのご相談も増えております。店舗定休日、お話し中の場合はメールなどの別手段をご検討頂くか、日程・時間をずらしてご連絡下さい。

横浜店の電話番号は045-228-9881となります。

その4、FAXなど

Faxお手紙・FAXについては「メールが苦手」「商品の価格を知りたい」などの場合に便利です。
受信後、情報の確認の上それぞれFAX返信やお電話のコールバックなどで対応させて頂きます。

横浜店 FAX番号は045-228-7283となります。

Zoomを用いたオンライン相談、特に物販に関しては北は稚内から南は八重山まで、地域に関係なく直接ご相談が出来ます。お会いできるのを楽しみにしております。

ご相談等、お待ちしております。

2021.6.12最後に……ちょっと追加します。

ホームシアターで見る「閃光のハサウェイ」は凄まじいですよー。
公開中に付き具体的な部分は書けませんが、ホームシアター、特にハイレベルなアトモスシアターには最高のDiskになりそうです。
個人的には横からの音が下から上に90°回りながら縦回転すると言うのはちょっと初めてです。
やはり初めから作った音は凄い!
なお、先行販売のBDは通常のBlu-Rayですが、おそらくガンダムでは初となる最初からDolbyAtoms収録です。
映画館で是非ご覧いただき、先行販売のBDもぜひ手にお取りください。
これは応援していい作品です!