【横浜店】 東芝製4Kチューナーと現行テレビの対応について
2018.3.26更新:いろいろとご質問がありましたので、今回は別エントリーで回答させて頂きます。
https://blog.avac.co.jp/yokohama/2018/03/4k4k8k-399b.html
横浜店 渡邉です。
https://www.avac.co.jp/contents/spring_sale2018.html
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本題です。
先程、東芝様より4Kチューナーの発表がありました。
Phile-WEB様
東芝、新4K衛星放送チューナー今秋発売、録画対応し5万円以下で。REGZAも4Kチューナー内蔵へ
https://www.phileweb.com/news/d-av/201803/22/43570.html
・発売は秋以降。今回発表されたのは4K・シングルチューナー。録画可能。
・現行のアンテナでも右旋のBS-4Kは受信が可能。
・コピーネバーではない。
・ダウンコンバート機能あり、但し8Kダウンコンバートは無し。
・他メーカーへの接続もおそらく可能。
・構造的にはプロジェクターも可能。
seeqvaultへの対応などまだ不透明な面がありましたが、対応機種・対応レベルの情報が出てきましたので「今のテレビでどこまで対応可能か」と言う意味合いがある程度はっきりしました。
そこで、今までのブログと重複する部分がありますが、対応の問題については簡単に書かせて頂きます。
1、今のテレビでどこまで出来るか?
今回、東芝様からの発表で「どの機種がどこまで対応しているか」と言う点がそれぞれの機種レベルで発表されました。他のメーカー様の機種をお持ちの方も今回のことである程度判断ができるかと思います。
今回の発表ではBS-4Kの対応に対して、概ね5つのパターンに分けられます。これは他メーカー様の機種でも基本条件は変わらないはずです。以下、記載します。
今回のREGZA 4Kチューナーで対応可能な範囲は下記の通りとなります。
その1、フル規格 4K解像度 色域:BT2020 レンジ:HDR(HLG)対応
こちらはいわゆる「フル規格」になります。今後の放送のほぼすべてに対応可能な機種です。
REGZAとしては2017年春モデルとなりますがC310XはSDRとなります。
対応機種は Z910,Z810X,BZ710X,M510Xの各モデル
他メーカー様では「4K・HDR(HLG)対応」の表記がある機種になります。
その2、解像度・色域のみ 4K解像度 色域:BT2020 レンジ:SDR レグザ側でHDR補完
こちらは2015年春夏モデルの一部と2016年春夏の4Kモデルとなります。
HDR10のみ対応の機種、いわゆる「4K・HDR対応」と呼ばれる機種になります。放送波のHDR(HLG)は非対応です。それでもUHD-BDや放送波も4Kらしさは十分楽しめます。
HDR補完は「4KレグザエンジンHDR PRO」、M500Xは「4KレグザエンジンHDR」で対応ということになります。
対応機種はZ700X,M500X,Z20X,J20X,G20Xの各モデル
他メーカー様でも「4K・HDR」対応と言われている機種は、ほぼこの範疇に入ります。
その3、解像度のみ 4K解像度 色域:BT709 レンジ:SDR レグザ側で色域復元・HDR補完
こちらは「モニター解像度が4K」で「入力解像度も4K可能」と言うモデルで、元々はハイビジョンのアップコンバートを念頭に置いていた機種になります。
最大の差は色域がBT709と言う点で「レグザ側で色域復元・HDR補完」という表記が実際どこまで出来るのかという点になるかと思います。現状のスペックを見る限り、いわゆる「ダイナミックレンジ変換」を行うのと同じ状況となり、4Kの繊細さは出てくると思いますが、暗部コントラストの幅はいわゆる「普通」の絵になるものと思われます。この辺はどこまで想定しているか、ファームウェアなどのアップデートでどこまで再現可能なのかと言う部分でかなり差が出ますが。
接続条件はすべてHDMI3 通常モードでの接続となります。
このあたりから「何年モデル」と言う書き方が難しくなりますが、概ね2014年春夏モデルになります。
対応機種は:Z10X,J10X,Z9X,J9X
他メーカー様では「4K解像度」と言われている機種がここに該当します。
その4、解像度アップコンバート HD解像度 色域:BT709 レンジ:SDR 4K解像度へアップコンバート
ここまでくると純粋な4Kと言っていいのかどうか・・・。ちょっと微妙です。ただ「4K表示」は可能です。
最初に、ここに該当する2013年モデルのZ8Xモデルだけは接続端子で状況が変わります。
Z8Xモデルは有償でHDCP2.2対応の工事がなされておりました。
「レグザZ8Xシリーズ」をHDCP2.2対応にするための
有償アップグレードサービス開始について
https://www.toshiba.co.jp/regza/newsreport/20150615.html
このアップグレードがなされていた場合、HDMI4がHDCP2.2対応になります。
アップグレードの結果として、HDMI4端子への接続はHDCP2.2に対応し、4K解像度は維持されることになり 色域:BT709 レンジ:SDR レグザ側で色域復元・HDR補完となります。
アップグレードがなされていないZ8XはHDCP1.4のみとなり、4Kコンテンツの解像度維持は不可となることから、入力信号自体がHD解像度となり色域:BT709 レンジ:SDR 、レグザ側で解像度のみ4K相当にアップコンバートということになります。解像度については裏技がないわけではないんですが、こればかりはなんとも。
対応機種は
Z8X(アップデート済みの場合HDMI4以外への入力),XS5,X3
その5、それ以外のモデル HD解像度 色域:BT709 レンジ:SDR
その他2Kのモデルはすべて解像度がHD、色域がBT709で表示されます。
いわゆる普通のハイビジョンテレビですが、標準のハイビジョンよりは綺麗なはずです。
一般的にはいわゆる「ハイビジョン規格のHDMI端子搭載液晶テレビ」はすべてこの領域に入ります。
結果として、今回のことで「4K」「4K・HDR対応」「4K・HDR(HLG)対応」の差が表面化した印象です。
フル対応:4K解像度、HDR10対応、HLG対応まで揃っていないとダメ。
ここまでは予想されていましたが
解像度のみ対応:4K解像度のみ
この部分については「4K・HDR対応」であってもBS-4K本来の映像には対応できないことになります。この点も予想はされていましたが、皆様落とし穴ではないでしょうか。
もちろん本来のHLGは表示できませんが、それぞれのテレビに装備されている機能でHLGをどこまで補完できるかが勝負になります。もっともHDR10は問題ありませんので、UHD-BDが見られればと言う方には問題が無いことになります。
そして最後に
HDCP2.2非対応:HD解像度⇒4Kアップコンバート
このレベルは元映像を表示すること自体が不可能となりますので、ここまでくると4K解像度は形だけのものになります。
ここまでくると東芝以外の既存機種はどうなるんだ?と言う事になりますが・・・。
他メーカー様の機種に関しては先程の前提条件、特にHDR信号の処理、HDCP2.2への対応がどこまでなされているのか、画像処理回路がどの程度(ソフトウェアアップデートも含め、どこまで処理が出来るかと言う点)まで出来るかという所で対応にかなり幅が出ることになります。
具体的な機種名を上げることも難しく、ソニーのZ9Dあたりはは問題が無いかと思いますが、Panasonicの2016年上位モデルもUHD Premium対応ですがHLG対応なのかどうかは表記がありませんので「?」が付きます。シャープのLC-70/80クラスも時期に依りますが「?」です。この場合、それぞれ機種ごとにて調べる事になります。
「私には機種名がわからん!」と言う方は「本体の型番」を調べて(本体裏、正面の下の部分に小さく、説明書、保証書などに書いてあります。)当店までご連絡下さい。その場で答えることは難しいですが、お調べしてご回答・ご提案をさせて頂きます。
私個人の意見としては、たとえ4K画面であってもHDCP2.2非対応の段階で4Kの恩恵がほとんど受けられなくなりますので、ハイビジョンアップコンバートのみの「4K解像度」機種は今後がちょっと厳しいかなと言う印象です。また、放送波の4KやNETFLIXなどの配信をお楽しみいただきたい方の中で、早めに購入をして頂いた方もお考えの対象になるかと思います。HLG規格の発表のタイミングとは言え、こればかりは何とも・・・。
逆に、現在ハイビジョン機種の場合は今後予定されている4K-BSチューナー内蔵機種の発表と同時に買い替えをお考えになってよろしいかと思います。
また、「今回の発表を機に、そろそろ具体的に今度出てくるものを考えたい。」とお考えの場合も、など納品方法などいろいろと問題が出てきますので、お早目にお問い合わせください。
特にまだ具体的な情報はありませんが、8Kの88インチとか、どうやってお部屋に入れましょうか・・・。ご連絡を。
なお、プロジェクターに関しては下記のブログをご参照ください。
実は基準はおおむね同じだったりします。
【HT横浜関内店】<後編> プロジェクターの修理・寿命に関して(2018.1.11追記)
https://blog.avac.co.jp/yokohama/2017/08/ht-91b4.html
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