【横浜店】現状唯一の「E-Shift8K」搭載民生機 JVC DLA-V9Rの再紹介です。
横浜店 渡邉です。
更新間隔が開きましたがいつの間にか12月、2020年もあと1カ月を切っております。
ブログのプラットフォームが変わりました。
2021.1.1以降のブログはこちらのアドレスで更新させて頂きます。
ショップブログ アバック横浜店
https://corp.avac.co.jp/shopblog/archives/category/yokohamablog/
引き続きよろしくお願い致します。
では、本題です。
さて、今年は普段とはかなり違う日常が続いております。
結果としてプロジェクターや広い意味でのホームシアターにご興味を頂く皆様方も多くなっておりま
す。大きな停滞の中、新製品関係も滞っております。
そんな事もありますので、今回は敢えて「本物のホームシアター」と言える現行ハイレベル製品を振り返ってみようと思います。
今回はJVC DLA-V9Rです。
発売当初、これまでE-Shiftと呼ばれる疑似4Kを柱としてきたJVCの各製品がついにフル4K化と言う事もあり、最上位機のDLA-V9Rに至っては
「E-Shift8K?!ついに8K対応か!」
「レンズが、大きい」
「見てはいけない」
など、圧倒的な絵に驚かれたお客様も多く、発売当初はまさにフィーバーと言っていい状況でした。
当時の盛り上がった状態で書かれたブログがこちらです。
【横浜店】 JVC DLA-V9R到着しました。やはりこれは……。(2019.3.4更新)
https://blog.avac.co.jp/yokohama/2019/01/jvc-dla-v9r2019-f61e.html
YouTube: 【アバック公式】vol.02~JVC『DLA-V9R』最高画質のプロジェクターを見てみた!~#ホームシアターのアバック
ブログもYoutubeもまだまた拙く恥ずかしい内容なのですが、改めて内容を見る限りDLA-V9R単体の印象はあまり変わっておりません。
そして現在、発売から二年の月日が経過し、他メーカー様の機種も含め機材が揃っております。
そんなわけで、今回は改めてかつ少し冷静にJVC DLA-V9Rを取り巻く状況も含めて再紹介させて頂きます。
DLA-V9RはJVCの現行機種の中で性能的な面で実質的な最上位機種と言っていいモデルとなります。
皆様もお感じになる外観最大の特徴はレンズの大きさかと思います。
こちらの写真はDLA-V9RとDLA-V7を同時に収めた写真ですが、中央部分の作りが全く異なることがわかるかと思います。
正面から見てもご覧の通りで
明らかに「目」が違いますが、実際にはレンズ口径だけでなく枚数も異なります。
DLA-V9RはそれまでのJVC各機種、そしてDLA-V5/V7が搭載している口径65mm、15群17枚のオールガラスレンズに対して、実に口径100㎜、16群18枚オールガラス・オールアルミ鏡筒レンズを搭載しています。
外観から見ても如何にも「最上位機」という佇まいでありますが、単にレンズの大きい上位機種、と言うだけではなく、DLA-V9Rのレンズがここまで違うのにはもう一つ理由があります。
実はDLA-V9Rは業務用機材であるDLA-VS4700と呼ばれる機種のレベルをほぼそのまま民生に持ち込んだJVCの民生機としては最上位の機種である「DLA-Z1」のレンズとほぼ同じものを入れ込んでいます。
【HT横浜関内店】 DLA-Z1 2日間限定の展示開始しました!
https://blog.avac.co.jp/yokohama/2017/01/ht-dla-z12-924a.html
DLA-Z1はDLA-VS4700と同じJVC初の0.69型ネイティブ4K「D-ILA」デバイスと、新開発のレーザー光源技術「BLU-Escent(ブルーエシェント)」を採用し、新設計された16群18枚オールガラス・オールアルミ鏡筒レンズは、大口径のレンズながらレンズシフトは上下100%、左右43%と広範囲に対応しています。
また、RGBの屈折率の違いを加味した5枚のEDレンズを搭載しており、シフト時の色収差・にじみなどを抑える機能も持っています。
これに対し、DLA-V5/V7は過去の機種であるDLA-X系のレンズをそのまま採用しております。
DLA-V9Rに比べれば光学的には1レベル下がってしまい、レンズの性能が表示能力に直結するプロジェクターとしての性能は、仮にE-Shift8Kを効かせない(純粋な4Kと言う事になります)場合でもDLAーV9Rの表示ベースである「Resolution(解像度:V9RのRに当たります。)」自体が別格の絵となります。
つまるところ、今回のDLA-Vシリーズは最初にDLA-V9Rに「DLA-Z1のレンズ」を搭載するために開発されたものであり、DLA-V5/V7などは大きさも含め、まずはDLA-V9Rありきで各モデルが作り出されていると言っても良いかと思います。
DLA-V9R最大にしてもう一つの特徴、それは先程書かせて頂いた通り民生機唯一の8K相当表示能力である「E-Shift8K」の搭載です。
実はE-Shift8Kも業務用の機材からのフィードバックとなります。
先程から紹介しているDLA-VS4700は新設計の0.69型ネイティブ4K「D-ILAデバイス」3枚を使用してE-Shift8Kです。サイネージやプロジェクションマッピングなど「8Kの解像度が必要な」状況に投入されます。
これに対し、外観はほとんど変わらないDLA-Z1と言う機種は、ほとんど同時に開発されたDLA-VS4700が「必要なので」E-Shift 8Kを入れた機種であるのに対して、発売時点は8Kの必要性がないDLA-Z1は業務用の機材をベースにし、必要な物(レンズやレンズシフトはVS4700ではオプションです)で仕上げる事で民生機のレベルを超える画質とパワーを持った本格的な機種となったわけです。
今回のDLA-V9Rはこれら業務用の4K機、業務用の8K機、新開発の0.69型D-ILAなどベースの物があった各機種の延長線上で成り立っており、そこから「発売時点での民生機として必要、かつ4Kを超える最良である事」と「民生機としてはまだ必要でない事」を吟味した上で「民生機として最良のさらに上」を狙った機種と言う事になります。
それゆえの4K入力E-Shift8Kと言うわけです。
このことからDLA-V9RはHDMI2.0 18Gbpsの信号をプロジェクター内部で8Kにアップコンバートし、画素ずらしと言う手法を用いて7680x4360相当の解像度で映し出すことが可能となっています。
色々と文言を並べましたが、ここで改めてDLA-V9Rを視聴し、レビューをし直させて頂きます。
Spears&Munsil UHD BENCHIMARKはYoutubeではよく使わせて頂いておりますが、DLA-V9R発売当初はまだなかったアイテムです。これを使います。
冷静に見るとまずその「情報量」に圧倒されます。
この山岳の遠景は「スクリーンから先が実際の景色」です。
言い方を変えれば「枠の中にも空間が続いている」と錯覚できるレベルの映像、と言うべきでしょうか。「枠」から足を入れれば入れそうな、と言う言い方もできるかと思います。
もう一つ。
この薔薇の映像も大きさは120インチなのですが、視聴位置から見れば「手を出したら触れられる」と錯覚してしまうまさに「裸眼立体」になります。
何でこんな「感覚」になるのか?
理由は単純です。
「8K相当の映像は視覚として目に入る情報量が多すぎるから」です。
既存のE-Shiftはハイビジョンの画質からシフトを掛ける前提で構成されていますが、画素の元はあくまでハイビジョンであり、これをシフトするとどうしてもぼやっとする部分が出て来ます。
既存のDLA-X系が画像の輪郭を強調する傾向が強かったのはそのような問題を解消する意味が合いもありました。
これに対し「E-Shift8K」は元画素が4Kの段階ですでに画素が小さく、これでシフトを行ってもシフト幅の不鮮明さとして出てくる部分は人間の目にはほとんど分からないレベルとなります。
さらにシフトにより8K相当となった映像にはそれぞれ処理が働き、表示された画素すべてに対してそれぞれ色相や彩度、そして階調が入ります。
結果、表示されるすべての素材の情報量が通常視聴距離の範疇(仮に120インチの場合、ハイビジョン視聴距離である画面の0.75倍で1.12m、これがドットを認識できる距離と言う前提です)を越えて視聴する事がほとんどなります。
現実的には見る方の視力と元素材にもよりますが、ほとんどの場合、E-Shift8K表示時のドット単位の大きさは、仮に100インチクラスでも人間の視力で判別できるレベル(最小分離閾)以下と言う事になります。
最小分離閾を越えると目に入る映像の情報が多くなる事で、錯覚を含めた奥行きな大量の情報を「感じて」しまいます。何か変な事のように思えるかもしれませんが、これは窓から外を見た状態と同じ「裸眼立体」と同じ状況です。
また、プロジェクターには黒の表現である「黒の沈み込み」が重要なポイントですが、この点に関しても、DLA-V9Rはアイリス(絞り)を使用しないネイティブコントラストの段階ですでに1:100000と高い数字を誇っており、先程書かせて頂いた情報量の問題から考えても、過去の機種がフルハイビジョンベースのE-Shift4Kに対してフル4KのE-Shift8Kは実質的に16倍の情報量がそれぞれ「黒は黒」であり「白」に至るまでに最低でも4X4それぞれ白と黒としても16倍の情報量がある、と言う事になります。
特に8K相当の映像を4K表示し、再び8K相当にアップコンバートした場合、映像は他の機種と比べると情報量の「密度」が比較になりません。
所謂「1920X1080のフルハイビジョン」は画素数にして207.3万画素になるのに対して、E-Shift8K動作時の画素数は実質3538.9万画素となります。
DLA-V9RはあくまでE-Shiftと言う事で「ネイティブ8K」ではありませんが、現在、業務用を含めてほとんどの8K対応のプロジェクターは8K表示には画素ずらし(シフト)を用いている状況を鑑みると、純粋に「色調表現や階調表現を突き詰めた画」として考えた場合、現時点の民生用としてこれ以上のプロジェクターはありません。
もっとも、実際にお話をお伺いすると「大きい」「レーザーじゃない」「この機種は8K入力ができない」というご指摘はありますが、DLA-Z1のレンズシステムをほぼそのまま搭載してこの大きさになりますので、レーザー光源などの差はありますが、映像のクオリティと比較した場合はむしろ小さく仕上がっており、実は本体レンズ部が出っ張った分、ほんの少しだけ投射距離も短くなっています。
レーザーは……今後は可能性がなくもないですが、価格が大変なことになるのではないかと。
後は8Kですが、大前提としてDLA-V9R発売時には民生用8Kのケーブルや伝送にHDMIの認証自体がなく、当時は対応のしようがない状況でした。
後は映像送出側である8Kレコーダーなどの機材がHDMI2.1で現実的な物と出てこないと何とも言えませんが、現時点では基本的にテレビの表示装置と一体化したものしかありません。チューナーやレコーダーは単体で現実的な物はまだないのが実情です。
また、現実的には世の中の大半の映像素材が4Kまでと言う状況であり、備えている分にはとてもいいのですが「8Kって実際どこまで使うか?」と考えた場合、機材はともかくおそらく2025年前後までは素材・映像の点で「?」の状態が続きます。
個人的には「現在の放送・配信システムの中で最も高いレベルを得る一機種」と言う点ではDLA-V9Rが一番上に当たるのだと思います。
発売から二年目に入り、品質的にも落ち着き、すでに2回の大型ソフトウェアアップデートが行われており「Frame Adapt HDR」や「Theater Optimizer」の搭載と言う2回の大型アップデートが行われております。時期から考えてもおそらく今年はこれ以上の変化はないと推測しております。
「本物のホームシアター」を狙われるのであれば、DLA-V9Rを是非ご検討いただきたいと思います。
今回はJVC DLA-V9Rの再紹介をしてみました。
コロナ禍の中、なかなか外出と言うのは難しいかとは思いますが、ご相談をお待ちしております。
さて、最後に当店へのご相談方法です。
大きく分けて
メール、お電話、お手紙・FAX、そしてオンラインの方法がございます。
その1、メール
まずメールですが、お近くの店舗はそれぞれ問い合わせ用のメールアドレスがございます。
横浜店の問い合わせはこちらから。
また、担当者指名のメールなどは店舗の紹介⇒スタッフ紹介からそれぞれのアドレスにメールを入れて頂ければ対応いたします。
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その2、オンライン会議
お勧めのオンラインです。
こちらはzoomを使用したオンライン相談システムです。
無理なご来訪は無く、担当者と実際にお顔を合わせながら資料なども含めてご提示しながらお話する事が可能です。
個人的には資料をZoomで共有もできるのですが、モバイルデバイス同士でお話をさせて頂き、PCを横に置くとお部屋の状況を見せて頂くなど、お話がかなりスムーズに進みます。お勧めです。
オンライン相談はこちらのフォームから受付可能です。
その2、お電話・事前予約来訪
次にお電話については各店舗にご連絡下さい。また、横浜店ではご来訪についてはお客様同士が重ならないようにしており、基本的に事前予約が前提です。
マスクの無いお客様の来訪はお断りしております。
また、接客はドアを開放し、ソーシャルディスタンスを取った接客となっております。
それ故少し外の音が入りますが、ご容赦ください。
最近はご来訪の代わりに電話でのご相談も増えております。店舗定休日、お話し中の場合はメールなどの別手段をご検討頂くか、日程・時間をずらしてご連絡下さい。
横浜店の電話番号は045-228-9881となります。
その4、FAXなど
お手紙・FAXについては「メールが苦手」「商品の価格を知りたい」などの場合に便利です。
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お会いできるのを楽しみにしております。
ご相談等、お待ちしております。