【横浜店】閑話休題:今年のアカデミー賞についてちょっとだけ。(2020.2.7予想追加)
2020.2.7:なほさんの予想が出ましたので、私も予想してみます。
なお、完全に独断と偏見です。(敬称略)
作品賞:1917 命を懸けた伝令⇒パラサイト 半地下の家族
国際長編映画賞:パラサイト 半地下の家族
(あえて二番目に上げます)
監督賞:サム・メンデス⇒ポン・ジュノ
主演男優賞:ホアキン・フェニックス
主演女優賞:レニー・ゼルウィガー
助演男優賞:ブラッド・ピット
助演女優賞:ローラ・ダーン
脚本賞:ポン・ジュノ
脚色賞:ストーリー・オブ・マイライフ/私の若草物語⇒ジョジョ・ラビット
撮影賞:1917 命を懸けた伝令
メイクアップ・ヘアスタイリング賞:スキャンダル(期待籠ってます)
作曲賞:ジョーカー
歌曲賞:I’m Gonna Love Me Again「ロケットマン」
パラサイトは「ちゃんと基準を適用した結果」として外して悔いなしです。書きませんでしたが編集賞は意外でした。NETFLIXからの受賞は助演女優賞のローラ・ダーン、そしてドキュメンタリー賞の「アメリカン・ファクトリー」のみ。この辺はアカデミーらしい抵抗感なんですかね。
賞レースを踏まえて、思った以上に保守的だったアカデミーらしい選び方をしています。
NETFLIXは……バランス取りになってしまい、表舞台に出るのはまだ厳しい様ですね。
後は「2019年にロサンゼルス郡内の映画館で連続一週間以上有料公開された作品」という基準を当て嵌め、「パラサイト」を(心情的に)アメリカ映画として挙げるのか、外国語映画として見るかどうかが一番のポイントになるのかなという印象です。
仮に「パラサイト」が作品賞を取った場合、監督賞もポン・ジュノになるかと思います。
正直、自信が持てるのは主演男優賞だけだったりします。
御参考まで。
横浜店 渡邉です。
キャッシュレス還元行っております。
https://www.avac.co.jp/contents/cash-less.html
先日からVPL-VW745のフェアを開始しております。
【横浜店】 SONY VPL-VW745新機能体感フェア開催!(2020.1.17内容変更)
https://blog.avac.co.jp/yokohama/2020/01/sonyvpl-vw74520-7d1b.html
モデルチェンジの必要がない程完成されVPL-VW745がさらに機能アップしております。常設展示は中々していない機種です。画質の確認、DLA-V9Rなどとの比較に是非ご来訪ください。
https://www.avac.co.jp/contents/event/yokohama0118.html
なお、アバックチャンネルでは簡単ですがVPL-VW745の動画も作らせて頂きました。
YouTube: 【アバック公式】vol.10~4KレーザープロジェクターSONYのVPL-VW745を見てみた!~#ホームシアターのアバック
店舗ではもう少し落ち着いております。
またBLUESOUNDについても解説をさせて頂きました。
YouTube: 【アバック公式】vol.12~ストリーミングミュージックプレーヤー『BLUESOUND』のご紹介~#ホームシアターのアバック
ここまでが本題です。
後は息抜きの様なものですが、お時間潰しにでもお読みください。
今年もアカデミー賞のノミネートがありました。
全体の印象としては、特に作品賞は「アカデミーお好みの作品」と「興行成績などで評価された作品」そして「映画館でない場所であっても評価された作品」に分かれてきているような印象です。年末に長々と書かせて頂いた「配信」と「配給」の境界は、おそらく今回の結果次第でなくなるのかなと言う気がしています。
今年一番の注目点はNetflix作品の多さです。
昨年の段階で「ROMA」がアカデミーの慣例を打ち破る寸前まで来ていましたが
YouTube: ROMA | Official Trailer [HD] | Netflix
今年のリストは圧巻でした。
Netflixからのノミネート作品は以下の通りです。
『アイリッシュマン』
https://www.netflix.com/jp/title/80175798
作品賞、助演男優賞(アル・パチーノとジョー・ペシのお二方)、監督賞、脚色賞、撮影賞、視覚効果賞、衣裳デザイン賞、美術賞、編集賞
『マリッジ・ストーリー』
YouTube: 『マリッジ・ストーリー』予告編 - Netflix
https://www.netflix.com/jp/title/80223779
作品賞、主演男優賞、主演女優賞、助演女優賞、作曲賞、脚本賞
『二人のローマ教皇』
YouTube: 『2人のローマ教皇』予告編 - Netflix
https://www.netflix.com/jp/title/80174451
アカデミー主演男優賞、助演男優賞、脚色賞
が前に出てきておりますが、実はそれ以外にも何作品かノミネートがあります。
『アメリカンファクトリー』
YouTube: American Factory | Official Trailer | Netflix
https://www.netflix.com/jp/title/81090071
長編ドキュメンタリー賞
『ブラジル -消えゆく民主主義-』
YouTube: The Edge of Democracy | Official Trailer | Netflix
https://www.netflix.com/jp/title/80190535
長編ドキュメンタリー賞
『眠りに生きる子供たち』
YouTube: Life Overtakes Me | Official Trailer | Netflix
https://www.netflix.com/jp/title/81034980
短編ドキュメンタリー賞
『失くした体』
長編アニメ映画賞
https://www.netflix.com/jp/title/81120982
『クロース』
長編アニメ映画賞
https://www.netflix.com/jp/title/80183187
実に作品数で8タイトル、ノミネート数に至っては24!
出演俳優も『アイリッシュマン』では監督がマーティン・スコセッシさん、主演ロバート・デニーロさん(この人が何で主演男優賞にノミネートされないのかが不思議です)、助演にアル・パチーノさん、ジョー・ペシさん。
『マリッジ・ストーリー』ではスカーレット・ヨハンソンさん、アダム・ドライバーさん。
『二人のローマ教皇』に至っては主演にエリオット・カーヴァーさん(007の悪役で有名です)となんとアンソニー・ホプキンスさん!
作品賞クラスの作品でも全員ハリウッドで主役を張れるレベルの俳優さんと監督さんです。
こうなると昨年の「ROMA」のアルフォンソ・キュアロン監督も含め「配信作品はマイナーなものが多い」という話は完全に過去の物になるかと思います。
しかもこれらの作品は
「Netflixでしか見る事が出来ない(後日劇場と言う事はあります)」
と同時に
「世界各国どこでもほぼ同時(字幕があれば関係ありません)」
「これらの作品を見る為に映画館に行く必要はない」
「ハリウッド型の作品の様な制作費用は掛からない(この点は今後変わると思います)」
「マイナーな作品でも『良い物』なら世界中で見て頂ける」
いう、今までの配給型の映画は全く異なる強烈な方向性をもっています。
収入の面ではサブスクリプション型で一回当たりの収入は下がりますが、人数がケタ違いです。
配給にかかる費用、映画館側の利益など全体の収入を考えると極めて近いところまで近づいているか、作品にかかる費用によっては上回るケースも出てきているケースも多いと推測されます。
また、配信系の作品は双方向になりますので、インターネット上の宣伝や視聴傾向などを収集して「おすすめ」などで誘導を図ることでそれぞれの顧客に対してオールド・メジャー・マイナーに限ることなく「よりいい物」をお勧めし、視聴回数を増やす事ができます。
事実、今回は全ての作品リンクを張っておりますが、ご加入になっていない方でも無料期間中の間Netflixノミネート作品を「すぐに」「すべて」作品を見る事が出来ます。
もちろんNetflix作品以外にも「フォードvsフェラーリ」「ジョジョ・ラビット」「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」「1917 命をかけた伝令」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」「パラサイト・半地下の家族」そして「ジョーカー」など素晴らしい作品はたくさんあります。
ただ、アカデミー協会の審査員の皆様(改善はされていますがいろいろと偏りがあり高年齢の方が多いです)がお好みになる作品は保守的な物(それがアカデミー賞の醍醐味でもありますが)が多く、Netflix作品や「ジョーカー」の様な「刺さる」作品については拒絶反応が強いのが実情です。
しかし、すでに昨年あたりからパラダイムシフトは起こり始めており、昨年の「ROMA」がいわゆる「アカデミー賞」的な作品でもありましたので、その拒絶と言っていい昨年のアカデミー賞は物議を起こしていました。
今回最右翼と言われている「アイリッシュマン」などはベテラン俳優が多く出演したまさに「ハリウッド」の作品なのですが、この辺りを会員の皆様がどのように考えるかで今年の受賞作は決まりそうです。
なんとなくですがアカデミーが保守的なものを選んでもNetflixを選んでも「2020年度アカデミー賞授賞式」は「既存の映画が目を背けていたパラダイムシフトを見る事になる」一つの目安になるのではないかと思います。
もっとも作品賞に「ジョーカー」を選んだら懐の深さにびっくりするとは思いますが……。
今回の発表後、おそらく配給から配信へのシフトはますます拡大する事になります。
結果としてそう遠くない将来「映画館」の在り方やコンテンツの選定など、もう少し根本的な点で今までと違う試行錯誤が始まる事になるかなと思っています。
もちろん場所、音響、スクリーンの大きさ、雰囲気もありますので、非日常の体験と言う点で映画館に価値がないという事は絶対にありません。
しかし、正直な所最新のシアターシステムに関わっていると「その気になれば近いものを家に揃える事が出来ます」と回答出来るケースがある事も事実です。
この場合、一番大事なのはスクリーンの大きさですが、極端にクオリティを追求しなければ工事費や設計を抜いて100万円程度で機材は揃ってしまいます。
(工事費・設計費を入れた場合の費用は異なります)
特に昨年から今年にかけて「つけっぱなしの出来る比較的安価なレーザー光源搭載プロジェクター」が複数出てきました。
これはテレビ代わりにもできますし、暗くすれば映画館にすることもできます。
しかも解像度が4Kに届いた今、費用次第で画質は「映画館以上」というものも十分作り出すことが可能です。その気になればすぐに一般のご家庭で入手できてしまいます。
また、部屋の作りから防音も含めちゃんと費用を掛けて一からシステムを組めば「ホームシアターですが大きさ以外の点では実質的に映画館クオリティ」そのものを作ることも可能になってきています。
しかも最新の作品も配信で手に入る……となると、先日少し書いた「利便性」という部分だけでなく、映画などを作る側からみた「収入モデル」自体が変わることになるのかもしれません(アメリカではすでにこの方向に進み始めています)
こうなるとやはりパッケージは厳しいですね……。
(特に「パラサイト・半地下の家族」は時間がかかるかもしれません)
結果として日本でも家庭での映画視聴もテレビと同格になる「パラダイム・シフト」に入ったのかもしれません。
個人的には今年以降のホームシアター構築はその点も含めてお勧めが出来ればと考えております。
あ、今年もいろいろと作品が出てきます。
洋画では「野生の呼び声」「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」「ブラック・ウィドウ」「トップガン・マーベリック」「TENET」など目白押しです。
邦画では」「シン・エヴァンゲリオン劇場版」「るろうに剣心 最終章 The Final」、そして8K収録の時代劇「帰郷」なども楽しみです。
これらのタイトルがどのように配給され、配信され、最終的にパッケージまで至るのか気に掛かる所です。
さて、そうこう言っている間に2月10日は来てしまいます。
発表が楽しみでもあり、怖くもあります。
WOWOWのご契約のお客様は生中継で見る事も出来るかと思います。
注目してみたいと思います。
あ、そういえばラジー賞も1月20日に候補が発表されています。
http://www.razzies.com/index.html
発表はアカデミー賞の前日2月9日になりますが、まだ出ていないようですね。
しかし、アカデミー賞でのジェームズ・コーデン&レベル・ウィルソンは爆笑でした。
リンク先を見て頂ければ強烈な自虐を噛まされます。
あの姿は本人がラジー賞に出てくるのと同じぐらいのインパクトがあります。こういう方法があったか……。
「視覚効果について我々以上にその重要性を理解している人はいないんです!」
はい!その通りです。ただ拍手です。ラジー賞でも称賛されるでしょう。
賞の内容についてはノーコメント(あくまでジョークとして弄ることが目的の賞です)ですが、個人的にはハル・ベリーさんやサンドラ・ブロックさんの様な方が出てきてくれればいいなあなどと思っております。
ラジー賞については何もお答えできませんが、商品やホームシアターの事前お問い合わせはメール・お電話でも可能です。
メールの場合はこちらのお問い合わせフォームから!
https://www.avac.co.jp/contents/yokohama_inquiry.html
お電話はこちら!
045-228-9881 (営業時間 11:00~20:00まで)
※火曜・水曜は定休日になります。
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045-228-7283
(24時間受付:定休日の場合は翌営業日以降の対応) となります。
ご来訪・ご連絡をお待ちしております。
なお、横浜AVAC座については
お申込みはこちらから
https://www.avac.co.jp/contents/avacza/yokohama/room.html
お問い合わせはAVAC座お問い合わせフォーム
https://www.avac.co.jp/contents/avacza/yokohama/contact/
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ご来訪・ご連絡をお待ちしております。