イベント

2009年11月 1日 (日)

エプソン EH-TW4500イベント報告!!<後編>

引き続き渡部です。

後半はいきなりフィルムの話から。

こういう話は以前映画会社に勤めていた倉内さんならではです。映画会社時代はカラータイミングという仕事をなさっていたそうです。これはネガフィルムからポジフィルムを焼くときに、カットごとのカラーバランスをフィルターで補正して、全体の色調を統一する作業だそうです。

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フィルムのベースがガラスだったものをセルロイドに変えたのが、ジョージ・イーストマン・コダックさん(だったかな?)だそうです。たぶんコダック社の創業者だと思います。

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エジソンが映写機を作り、それまで70mmだったフィルムを半分の35mmにしたそうです。

なぜ映画って24コマなのか?という話も面白かったです。

フィルムの端に音を収録する様になると、それまで16コマ(1フィート)だったフィルムでは、回転が遅くて高い音が出せなかったので、24コマ(1.5フィート)になったそうです。

現在のフィルムの性能は下の写真のとおりです。

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実際日本の映画館で上映されているフィルムは、35世代目位のもので、コントラストも800:1位だそうです。家庭用プロジェクターの方が性能で優ってしまっています。

また、それまで映画では真っ黒というものが表現できなかったそうですが、初めて映画で真っ黒を出したのが「ロード・オブ・ザ・リング」だそうです。

だいぶ長くなってしまいましたが、フィルムを知り尽くした倉内さんがプロジェクター最終調整を行うのが、エプソンの他社には無い特徴になっています。

それでは視聴に戻ります。言い忘れましたが、視聴はメーカー推奨の「シアターブラック1」で行っています。

後半最初は「キル・ビル2」の、ユマ・サーマンが棺桶に入れられ砂をかぶせられる真っ暗なシーンです。実はこのシーン、真っ暗だと思っていましたが、2階調位の映像がうっすらと映っていて、これを再生できる黒解像度を持っているのは、ビクターのDLA-HD750とHD350だけでした。

EH-TW4500の開発では、このシーンをきちんと再生することをひとつの目標にしたそうです。その成果がこちらです。

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真っ黒coldsweats01 すみません、実際は映っているのですが、デジカメの感度では捉えきれませんでした。でも確かに演技しているのが分かります。

今回は色も徹底的に追い込んでいます。フィルムの色域に近づける為に、従来のR.G.Bの頂点3点での測定を、24点に増やしたそうです。

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「ダークシティー」の薄暗いシーンでは、黒く潰れる寸前の微妙な色もしっかり再現していました。それでいて黒には余計な色がのらないという緻密な画作りです。

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趣を変えてCS録画の「化粧師」(けわいし)より。

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この男女の肌色の違いが難しいそうです。

今回は邦画のデモが多かったですが、EH-TW4500の画作りは邦画と相性が良かったです。影をベッタリのせるよりも、黒側の情報をきちんと出すような画でした。

ここで参加者のリクエストにより、DVDを超解像で見てみました。ソフトは倉内さん持参の「デルタ・グットレム」のビデオクリップです。

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これも、被写体深度が極端に浅い映像ですが、超解像を1~3まで交互に切り替えましたが、ボケ感を損なわずキリッとした映像にしてくれます。超解像をオフにすると、やや眠い見慣れたDVDの画になってしまいました。

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またエプソンディスクに戻り「おくりびと」を再生。

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EH-TW4500の階調表現は、このような邦画の低コントラストで軟調なニュアンスを、うまく表現していました。

最後もエプソンディスクより「.HACK」というゲームソフトのムービーシーン?を、オートアイリスとフレーム補間を入れて再生。

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めまぐるしく動き、輝度の変化が激しいハイコントラストな映像ですが、映像処理に破綻を見せることなく再生していました。

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イベントを終えての感想ですが、エプソンさん凄いの作ったなと思いました。画の完成度は相変わらずですが、「フレーム補間」のレベルはかなり高いです。それと、なんと言っても「超解像」の凄さです。これは他のプロジェクターには無いアドバンテージです。

もはやこのレベルに透過型液晶の敵は無く、ライバルはソニーとビクターになりました。

エプソン EH-TW4500イベント報告!!<前編>

車で所沢付近を走行中、道に迷ってしまった渡部です(所沢って看板ないんですよね)。

恒例になりましたが、31日に行いました「発売直前!! EH-TW4500最終出荷版を徹底視聴!」の報告を行います。

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司会・進行はエプソンの映像機器事業部の豊沢さんと、おなじみ倉内さんです。

視聴の前に、パソコンを使い製品の説明があり、超解像の説明をかなり詳しくしていました。

EH-TW4500で採用されたのは、レスポンスに優れた「一枚超解像」です。複数枚の画像を使った超解像は、情報量に優りますが、いかんせん処理に時間がかかってしまいます。

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一枚超解像といっても、かなり手の込んだ処理が施されます。まずボケ部分を検出し先鋭化処理を行います。

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この先鋭化処理で使っているのが「混色分離技術」です。

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これは、従来のシャープネスと違い、シュートや疑似輪郭が発生しないというメリットがあります。

この先鋭化した映像を、いったんテレシネなどによる劣化を模した、撮像プロセスシミュレーションにより低解像度し、元の映像と比較します。

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図で説明したのがこちらです。

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ここで差異があれば、先鋭化した映像にフィードバックし出力します。

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ここまで複雑な超解像技術は、プロジェクターに搭載されるのはもとより、単体のビデオプロセッサーでもなかなかありません。

これにより、従来のシャープネスやエンハンサーで問題のあった、フォーカスがボケているところが不自然にクッキリする事を防ぐことができます。

新フレーム補間も、EH-TW4000のものよりも精度が上がり、不自然さが減少しているそうです。

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「弱」「標準」「強」があり、「弱」ではフィルムのジャダー(がたつき)を残し、映画に使用してもフィルム感を損なうことが無くなっています。

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ここからエプソンのオリジナルディスクによるデモに移ります。

コンテンツはこんな感じですdown

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最初にネイティブコントラストのデモで、草刈民代さんの「瀕死の白鳥」というバレエをみせていただきました。

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透過型液晶でこのネイティブコントラストは驚異的です。コントラスト200,000:1という数字ばかりが目立ちますが、エプソンが重視するのはあくまでネイティブコントラストで勝負できる映像です。この映像でも、黒側の解像度が上がった為、いままでは気にならなかったバックの黒に乗っているノイズが見えてしまいます。

超解像のデモでは、同じくエプソンディスク収録の「マイ フレンド ウェディング」を使いました。まずは高い周波数にしか働かない、もっとも効果の弱い「1」から。

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このような被写体深度の浅い映像では、ジュリア・ロバーツにフォーカスが合い、バックがボケますが、ボケる部分の輪郭が不自然に立つこともなく、クッキリさせたい所だけ輪郭がシャキッとします。

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効果の強い「3」に変るとやや硬い画になりますが、さほど不自然にはならず、テーブルの上のグラスや花瓶等がクッキリと浮き上がってきます。

フレーム補間のデモでは、「ほったらけの島」の予告を再生。フレーム補間は強です。

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フレーム補間はCGと相性が良いので、強でも違和感はありません。この違和感の少なさでも、フレーム補間の進化を実感できます。

フレーム補間を「弱」にして、「ウォンテッド」を再生。この映画は、映像が極端に速く動いたり、突然ゆっくりになったりと、フレーム補間にとっては厄介です。

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右半分が四角で囲まれているのに気づくと思いますが、これは右半分がフレーム補間された映像で、左半分がフレーム補間されない元の映像を見られる裏モードです。取説には載ってないので、アバックでEH-TW4500を購入された方には、やり方をこっそり教えます。

こういった実写映像でも、従来あったエラーや違和感がかなり減少しています。特に「弱」は映画に使っても十分実用的です。

エプソンディスク最後のデモは、「スイングガールズ」です。

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色を作るうえでもっとも難しい金色の質感にご注目ください。混色のバランスとコントラスト等の基礎体力がないと、こういう煌びやかなサックスの金色にはなりません。

このエプソンディスクは、最後の色決め等に使用するサンプル映像だと思いますが、なるほどと思わせる映像満載でした。

長くなりましたので、恒例の<後半>に続きます。

後半は市販のソフトをかけながら、プロジェクター開発の裏話等を紹介します。

2009年10月31日 (土)

緊急決定!! パナソニックDMR-BW970対BDZ-EX200イベント決定!

最近DMR-BW200からDMR-BW930に替えた渡部です(いやー画質も使い勝手もすごい良くなってます)。

個人的にも気になるDMR-BW970対BDZ-EX200のイベントを11月8日に行います。

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Bdzex200_01

詳しくはホームページのイベント情報をご覧ください。

久々の対決イベントなので、準備の事を考えると憂鬱になりますが、アバックのお客様は興味あると思いますので、がんばって中身の濃いイベントにしたいと思います。

やはり注目は、2台の音質がどちらが優れているのかだと思いますが、イベントでは音の良さで話題のTX-NA5007と、モニターオーディオのNEWシルバーRXシリーズを使って、じっくり比較視聴したいと思います。

もちろん画質比較もDLA-HD950を使ってしっかり行います。

今からプレッシャーで胃が...despair

2009年10月29日 (木)

マランツ UD8004のイベントの詳細が決まりました

またまた登場の渡部です。

昨日予告しました、マランツのUD8004のイベントの詳細が決まりました、

Ud8004

詳しくはこちらをご覧くださいdownwardleft

http://www.avac.co.jp/shinjuku_event11__15.html

内容を少し補足させていただきます。

F.C.B.Sは、秋葉原本店でも何度かデモさせていただきましたが、マランツのプリメインアンプを複数使い、ボリュームと入力切替を連動させる機能です。今回はUD8004のアナログマルチ出力のデモで使用します。

DV9600との比較は、DV9600からのお買い替えの参考になればという思いと、新旧ユニバーサルプレーヤーの進化の差を体感できるようにと入れてみました。

スピーカーは804のシリーズで揃えてみました。UD9004のイベントの時にCMシリーズを使いましたが、参加された方に、もう少しグレードの高いスピーカーで聴きたかったと言われたので、今回はグレードを上げてみました。

予約制のイベントになりますので、ご参加希望の方は、お手数ですがご予約の上ご参加ください。

明後日31日は、エプソン EH-TW4500のイベントです

大晦日の魔裟斗対ペトロシアンが今から楽しみな渡部です(早く拳の怪我が治るように祈っています)。

新型プロジェクターイベントとしては、トリを飾るEH-TW4500。毎年待たせてくれますが、今年は待たされても仕方ないかな、といえるような内容です。

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ここ数年のモデルは、パネルメーカーとしてのアドバンテージを生かした、他メーカーを圧倒するような性能と、緻密な絵作りで好評を博しているエプソンですが、今年のEH-TW4500は、透過型液晶の限界に挑戦しているように思います。

通常の3倍の工程を経て調整された色は、余計なところに余計な色をのせない事に、徹底的に管理されて作り込まれています。

また、個人的に以前のエプソンの印象は、ハイテク技術よりも映像の作りこみで勝負するメーカーと思っていたのですが、「超解像技術」をはじめ「新・フレーム補間技術」等、どうしちゃったのエプソンさんという位のハイテク技術満載です。

この性能をご自分の目で確認したい方は、明日のイベントにまだ多少空きがございますので、ぜひご予約の上ご参加ください。

2009年10月28日 (水)

マランツ NEWスーパーオーディオCD/ブルーレイプレーヤー UD8004

トヨタの「FT-86」が欲しいインプレッサ乗りの渡部です。

マランツのNEWブルーレイプレーヤー UD8004が発表されました。

Ud8004

それに合わせて、11月15日(日)にイベントを行います。

詳しい内容は、明日ホームページで発表できると思います。

デノンがDBP-4010UDを出した時点で、マランツも出すんじゃないかと待っていた方もいらっしゃると思いますが、大正解です!

内容的にも、UD9004と同じHDAM(R) SA2をアナログ出力回路に使い、3BOX構造シャーシやダブルレイヤートップカバーとダブルレイヤーボトムプレートで剛性を高め、2chアナログオーディオ出力端子に真鍮削りだしピンジャックを使い、ネジにも銅メッキを使う徹底振りで、特にアナログ出力の音質に期待が高まります。

映像でも、ビデオプロセッサーにDVDO EDGE等で使われている、アンカーベイの「ABT2015」を搭載しているので、ブルーレイはもちろんDVD再生画質も期待できます。もちろん1080/24p変換もできます。

UD9004と同じように、アナログマルチ派は大注目です!!

2009年10月25日 (日)

ソニー「VPL-VW85」「TA-DA5500ES」イベント報告 <視聴編>

最近この2部構成パターンが多くなってきた渡部です。

23日のブログでも紹介したとおり、TA-DA5500ESのデモはかなり面白かったです。

スピーカーの構成は、フロントL/RにパイオニアのS2EX、センターに富士通テンのTD712ZMK2S、サラウンドとサラウンドバックはJBLの4312M2、サブウーハーはビクターのSXDW75という掟破りの組み合わせで、さらにL/Rのスピーカーケーブルを逆相にしています。

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これを自動音場補正「アドバンストD.C.A.C」で測定するとこうなります。

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L/RがOut Phaseになっているのが確認できます。

最初の「A.P.M」のデモは、RのS2EXとSRの4312M2を使って、ニッキ・パロットのCDを2ch再生するというものです。普通に考えればS2EXが逆相なので、まともな音で鳴るはずがないのですが、「A.P.M」をオンにすると、普通に聴こえるから不思議です。

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いよいよマルチチャンネルのデモに入っていきます。

ブルーレイ「ミスター&ミセス スミス」のチャプター3の、ブラット・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの踊るシーンのバックで鳴る雷が、後ろから前に移動してくるのですが、「A.P.M」オフでは、まったく音が繋がりません。空間の広がり間も出ず、バラバラな印象です(当たり前ですがcoldsweats01)。

「A.P.M」をオンにすると、フワッと空間に統一感が生まれ、雷の移動もスムーズに繋がります。さらに「HD-D.C.S」をオンにすると、より空間が広がり、音に密度感と厚みが生まれます。フロントハイが無いのに、上下の音の表現ができているのが不思議です。

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TA-DA5400ESから引き続き搭載している「デジタル・レガート・リニア」は、ドルビーデジタルやデジタル放送のAACなどの圧縮音声を、エンコード時に破損した信号を修正して、オリジナルの信号に戻すという機能です。

このデモには、DVD「ワイルドレンジ」のチャプター14の銃撃シーンを使いました。最近の西部劇らしく重々しく響く銃声が、綺麗に空間に広がる感じは、ブルーレイのロスレスサウンドを聴きなれた耳にも、不足感はありません。

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ここまで映像はVPL-HW15で写していましたが、VPL-HW85ほどではないにしても、こちらもコントラストを上げて、進化をしております。

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「2001年宇宙の旅」も、白ピークの落ち込みを抑えつつ、宇宙空間の漆黒を表現できるようになって、見た目のコントラスト感が上がっていました。

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さあ真打VPL-VW85の登場です。

最初に、Qtecの画質/音質チェック用ブルーレイディスクのトーキョーナイトという映像を使い、シネマ1のネイティブコントラストをデモ。

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VPL-VW80でこういう夜景を映すと、どうしても白ピークが落ちてしまい、DLA-HD750のネイティブコントラストにアドバンテージを取られていましたが、VPL-VW85では、固定画素プロジェクター史上最高のハイコントラスト映像を見せてくれます。

同じQtecのディスクに入っている、通過する電車を映したビデオ映像で、新しい「モーションフロー」を見ましたが、フレーム補間のモーションエンハンサー弱・強ともに明確な効果が確認できます。黒映像を挟み残像感を消すフィルムプロジェクションが選べるのも、ソニーならではですが、こちらは、明るさの低下やジャダーの増加がありますので、映画向きだと思いました。

個人的に、今回のモーションエンハンサーの進化は、かなり良いと思います。VPL-VW80までは、スムーズに動いていたのに途中でガタついたり、輪郭がゆがむようなエラーが見受けられ、動きも、人間の生理に合わない過度なスムーズさがあったのですが、VPL-VW85では、ほぼ解消されています。

「オペラ座の怪人」でも、白のピーク感とともに、S字ガンマによる丁寧な陰影の描き方が、ただコントラストを上げただけではない、シネマ1のトータルバランスの良さを証明しています。

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もっともインパクトがあったのは、「ウォーリー」のウォーリーとイヴが宇宙を飛び回るシーンでした。

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見慣れたシーンですが、これほど鮮度の高い映像は見たことありません。イヴの体のツルッとしたテカリ感や、ウォーリーの体の細部まで抉り出す解像感は、VPL-VW85の独壇場です。

最後は「クリス・ボッティ イン ボストン」で、最新テクノロジー満載の音と映像を満喫して、イベント終了です。

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ソニーのVPL-VW85とTA-DA5500ESは、ともにハイテク技術で武装した印象です。

TA-DA5500ESの「A.P.M」はスピーカー選択の今までのセオリーが通用しなくなるくらいで、スピーカー選択の幅が広がります。

VPL-VW85も、ネイティブコントラストの向上を土台に、ダイナミックアイリスの動作を見直し、凄まじいコントラストを出しました。モーションエンハンサーによるフレーム補間の性能は、現行モデルでは一番ではないかと思います。

<前編>も併せてご覧ください。

昨日は目から鱗のREQSTのイベントでした!

みなさんこんにちは、アバックの福田です。

昨日はREQSTのDAC NS1Sを中心に聴き比べをするイベントがありました。REQSTのNS1Sと某社の高級DACと色々なソフトで聴き比べましたがまさに目から鱗状態でした。

DACでここまで音が変わるものなのか、私を含めてその信じられないぐらいの激変に来たお客様全て唖然としていました。音の躍動感、実体感が飛躍的に高まり音楽本来の楽しみ方を知った感じです。REQSTのDACは凄いです。

進行役はREQST代表の西野さんにして頂き、オーディオの現状からセッティングのノウハウまで興味深いお話しが聞けて非常にためになりました。

またレゾナンスチップの進化版レゾナンスピットの効果にも皆さんビックリです。

これがその話題のDAC NS1Sです、その脇に見える白い物がレゾナンスピットです。

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製品を熱く語るREQST代表の西野さん。

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ソニー「VPL-VW85」「TA-DA5500ES」イベント報告

カルピスの「グン グン グルト」にハマっている渡部です。

24日に行いました“SONY 新製品徹底視聴! 「VPL-VW85」「TA-DA5500ES」大解剖!”というイベントの、内容報告をさせていただきます。

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司会・進行はソニーのオーディオマーケティングの川崎さんです。

最初にパソコンを使って、それぞれの商品説明がありました。

TA-DA5500ESの、TA-DA5400ESから大きく変わった所は2つ有り、一つ目は自動位相マッチング機能「A・P・M」です。

これは、異なるスピーカーでサラウンドシステムを組んでいる場合に、各スピーカーの位相をL,Rスピーカーに合わせる機能です。

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特に、2チャンネルシステムからマルチチャンネルに発展させた方などにありがたい機能です。

パイオニアの「フルバンド・フェイズコントロール」と同系統の機能ですが、大きく違うのは、パイオニアの場合、ひとつのスピーカーのユニットごとの位相のズレも含め、すべてのスピーカーの位相を揃えます。

ソニーの「A・P・M」は、L,Rのスピーカーをリファレンスとして、その他のスピーカーをそれに合わせるという補正を行います。これにより、位相補正によるL,Rスピーカーの特性の変化を防ぐことができます。お気に入りのメインのL,Rスピーカーの音は絶対いじりたくないという方にお奨めです。

もう一つの新機能が、「HD-D.C.S(Digital Cinema Sound) 」です。

これは従来の「デジタルシネマサウンド」の進化版です。具体的には、測定マイクを従来の4ポイントから8ポイントに増やし、測定精度も48kHz/16bitから96kHz/24bitになりました。

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「デジタルシネマサウンド」では、ソニー・ピクチャーズ スタジオの、A:ケーリー グラント シアター、B:キム ノヴァク シアター、C:スコアリング スタジオからの選択でしたが、「HD-D・C・S」では、ケーリー グラント シアターのみになりましたが、スタジオ(狭い)/シアター(標準)/ダイナミック(広い)の3パターンを、残響音の好みにより選択できる仕様に変更になりました。(ちなみにこの「HD-D・C・S」は、24pの映像が入力されると自動でオンになる、24pオートセレクト機能も搭載しています)

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その他の変更点は、HDMIが同時2出力になり、音質の良い「for AUDIO」のHDMI入力が2つに増えました。また音質向上の為にシャーシ強化も施されています。ネットワーク機能では、パソコン内の写真・音楽データを再生できるDLNAクライアント機能と、インターネットラジオが聴けるようになったのが新しい。

つづいてはVPL-VW85の商品説明です。

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VPL-VW80からの変更点は、シネマモードが3つに増えました。(小さくて読めないので書き出します)

・シネマ1(NEW):フィルムモード=映画フィルムと同等のガンマカーブとカラースペース(色域)映画館同等の映像クオリティーを再現

・シネマ2(NEW):デジタルシネマモード=国内外で展開しているソニーデジタルシネマと同様のモード

・シネマ3:ソニーモード(従来のシネマモード)=映画等画質を決めるBVMに併せたモード

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ガンマモードも従来の7パターンから11パターン(切含む)に増え、さらに、下のように白側と黒側を微調整できるようになりました。これによりさらに映像調整の幅が広がり、好みの諧調表現に追い込む事が可能です。

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長くなりましたので後半は、視聴編につづきますthink

2009年10月23日 (金)

明日のソニーのVPL-VW85・TA-DA5500ESのイベントは凄いですよ!

引き続きパソコンの電源が落ちる症状に悩まされている渡部です。

明日のソニーのイベントの準備中ですが、かなり面白いので簡単に紹介します。

TA-DA5500ESのデモでは、今までやったことがない事をします。

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今回新たに搭載された自動位相マッチング機能「A.P.M」のデモのため、スピーカーはこんな感じです。

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なんと、フロントL/RにパイオニアのS2EX、センターに富士通テンのTD712ZMK2S、サラウンドとサラウンドバックはJBLの4312M2という、本気ですかソニーさん!?という組み合わせです。

さらにS2EXの接続を、わざと逆相にしますcoldsweats02

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はたして、このような一番やってはいけないセッティング環境で、まともにサラウンドが鳴るのかは、明日のイベントのお楽しみです。

もうひとつの主役、VPL-VW85もしっかりデモしますのでお楽しみに。今回のVPL-VW85のシネマ1は、マジで凄いですよ!(VPL-HW15もやります)

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予約はすみません一杯になってしまいましたので、立ち見でよろしければ秋葉原本店までお問い合わせください。

後日イベント報告もしますので、ご参加できない方はお楽しみにscissors

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