【横浜店】「マルチパーパススピーカー」DALI ALTECO C1について
横浜店 渡邉です。
今回はこちらの
【横浜店】天吊り・壁掛けスピーカーってどうですか?(2019.9.10更新)
の補完エントリーとしてDALIのALTECO C1を独立したブログとして作成することにしました。
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【横浜店】天吊り・壁掛けスピーカーってどうですか?(2019.9.10更新)
では、DALI ALTECO C1の解説です。
DALI ALTECO C1
https://dm-importaudio.jp/dali/l3/l4/Vcms4_00000887.html
最初の印象は「独特の形」または「これ、イネーブルドスピーカーですか?」という形をしています。
このような傾斜のついた形は、本来DolbyAtomsの「イネーブルドスピーカー(天井に反射させるためな斜め上を向いています)」として用いられるので当然の印象だと思います。
しかし今回のALTECOの場合
「この形状ならイネーブルドスピーカー以外にも使えるのではないか?」
と言う発想から、あえてイネーブルドスピーカーとしての呼称や認証を行わず、いわゆる「マルチパーパス」(多目的の・万能の)と呼ばれるタイプとしたスピーカーです。
DALIとしては7つの使い方を提案しています。
1、フロントスピーカーの上に置いたDolbyAtoms用のイネーブルドスピーカーとして
一番スタンダードな使い方です。
イネーブルドスピーカーの場合、スピーカーの周波数を制限する必要があるのですが、通常のスピーカーとして扱う事により「イネーブルドスピーカーとしても」使う事が出来るというスタンスになっています。この使い方の場合、通常は天井の高さが2.4mから2.7mを想定しており、最大4.3mの高さでも理論上は対応可能です。
2、フロントスピーカーの上に壁掛けしてフロント・ハイトスピーカーとして
こちらはかなり幅の広い使い方です。
先程のイネーブルドスピーカーとしての使い方では対応できない吹き抜け天井や、傾斜天井などで壁の方向にスピーカーを設置する場合に便利なシステムです。
構造的に下を向いていますので天吊りスピーカーで角度を付ける事と同じ下向き20度以上の角度も付き、すべてのシステムに対しアンプで修正可能な範囲で対応できます。
スピーカー横のスイッチを切り替える事により、さらに25度下に音を出すことも可能です。
これは実際の設置にかかわってきますが、いわゆる「天吊り」の場合、アームやブラケットを用いて下に向けて角度を付けます。
Altecoの場合イネーブルドスピーカーとしての使用を「上下をひっくり返す」事により同じ機能を持たせることが可能です。
もっとも個人的には「天吊り・壁掛けスピーカーってどうですか?」でも書かせて頂きましたが、AltecoC1を2セット使用し5.1.4CHとすることで、サウンドシステ的はDolbyAtoms・DTS:X、Auro3D、IMAX Enhancedの各システムに共通して対応可能なスピーカーとして使用できる点も大きいかと思います。
3、横壁面に壁掛け設置し、7.1chのサラウンド(サイド)スピーカーとして
4、後方壁面に壁掛け設置し、サラウンドバック用、またはリアハイトスピーカーとして
この2つは先述した「フロントスピーカーの上に壁掛けしてフロント・ハイトスピーカーとして」の応用です。壁掛けスピーカーとしてサラウンドやサラウンドバック、リアハイトスピーカーとして使用します。少し脱線しますが、ハイトスピーカーやトップスピーカーは2本より4本が断然お勧めです。上でも音が移動するんですね。
そしてもう一つ。
7、デスクトップでのニアフィールド・モニターとして
パソコンのモニターの横に設置を行い、画面のすぐ近くで鳴らす方法です。
先日発表されたソニーのSA-Z1(こちらはアクティブの専用機ですが)の様な使い方を提案しています。
クリエイター系の方でディスプレイが大きくて近い使い方の場合、画面の中心線より下から音を出す場合は悪い使い方ではないかと思います。
先程のスイッチ切り替えなども試して頂き「床置きなのに真正面に近い音の出し方」もできるのではないかと思います。
ここからは少し苦しいのですが
5、テレビの横に正面壁面に設置し、フロントスピーカーとして
6、面壁面に、横向きに設置し、フロント・ワイドスピーとして
いずれもテレビのフロントスピーカーとして使用する方法です。
5はこういうケースがあるんでしょうか……。6の方が現実的なような気がします。
まさに「マルチパーパス」な使用が可能なALTECO C1ですが、スピーカーとしてちゃんとした形を取っておりますので、音質面でも問題はありません。
ホームシアターでいわゆる「イマーシブオーディオ」を行う際、音質や各種フォーマット、そして価格のバランスにこだわったシステムとしてお勧めできます。色も黒とウッドだけでなく白もありますので、先日生産の終わったLINNのUNIKの代用にも使用可能かと思います。
難点はあくまで壁掛けであること、そしてちゃんとした形をしている故出っ張ってしまう事です。
埋め込みスピーカーのシンプルさとは離れてしまいますが、各種システムへの適応性やAuro3Dなど音楽フォーマットも含めた将来性を鑑み「オーディオも良くしたい」と言うご要望に応えたシステムの構築にはお勧めできる商品です。
残念ながら横浜店に常設展示はありませんが、お時間をいただければ視聴ご準備可能な商品かと思います。ご連絡下さい。
壁掛け設置の場合は、金具などの設置方法にもよりますが、荷重の掛かり方が下方向に固まりますので、設置条件は同じかむしろ厳しいものとお考えください。
最後に、天吊り・壁掛け設置の条件についてですが
建物の工法など条件によってかなり変わります。このため
新築の場合は建築部分が密接にかかわりますので、事前のご相談
既築の場合は下見の段階でそのまま設置可能か・補強等が必要かの概ねの判断をさせて頂き、工事費用のご提示から(配線方法を含みます。)工事の流れになります。
新築でインストーラーが入った場合は、別途補強方法などを指示させて頂きます。
天吊り、壁掛けは最初のご相談が早い程、事前のアドバイスで設置条件が良くなります。ご新築の場合は早めの相談を、既築・リフォームの場合は下見のご相談をお願い致します。
なお、お問い合わせはメール・お電話でも可能です。
メールの場合はこちらのお問い合わせフォームから!
https://www.avac.co.jp/contents/yokohama_inquiry.html
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