【HT横浜関内店】 PlaystationVRとホームシアター
HT横浜店 渡邉です。
日本時間の6月14日 11:00より「 E3 2016 | Electronic Entertainment Expo」が始まっておりますが 注目のアイテムについて発表がありました。
「PlaystationVR」です。
今回はちょっと通常の趣旨から外れますが、
「PlaystattionVRのスクリーン機能はどうなっているか?」
「大スクリーンホームシアターの代換品になりうるのか?」
という点で書かせて頂きたいと思います。
PlaystattionVRの公式ページはこちらですが http://www.jp.playstation.com/psvr/
この中に
仮想空間内の大迫力のスクリーンでPS4R用ソフトウェアタイトルや映像コンテンツなどを楽しめるシネマティックモードも搭載! とあります。
この表記では
「2.5m先に最大226インチ相当の大画面が現れます。」
と書かれています。
単純にいえば最大226インチのスクリーンが目の前に出てくるという事です。
実に幅:4m98cm、高さ2m80cmの大スクリーン!
ホームシアターにスクリーンもプロジェクターも必要なし!
弊社のホームシアターにとっては脅威です・・・
・・・と言いたいところですが、そううまくは行きません。
現実的には大きな問題点があります。
一つ目は解像度の問題です。
PlaystationVRの場合、OLEDの5.7インチで1920X1080の解像度を左右の目に2分割して出します。VR稼働時は左右の目それぞれに960×RGB×1080の映像を表示する形になりますので、厳密にはフルHDとは言えません。
但し、内部構造的には1920X1080。映像としては問題がありません。かなり目が疲れますが。
問題は4Kクラスには対応できないという事です。UHD-BDはダイナミックレンジ変換を掛けて2Kで楽しむことになります。
二つ目は音声です。こちらの方が深刻です。
PlaystationVRの場合、五感を刺激し没頭するためには現実からの遮断が必要です。
また、頭や体を動かすケースが多いので、耳の位置に連動した音の起点が必要になります。 このためVRタイトルは例外なくヘッドフォンを使用します。
つまり音声という点ではDolby HeadphoneやDTS:Headphone Xなどのバーチャルサラウンド以上の音声は実現が出来ないという事です。
DolbyAtomsやDTS;Xなどは現実的に難しいという事になります。サブウーファーの振動も難しいですね。
では
スピーカーを外部に設置して音声だけサラウンドにしてみればいいじゃないか!
とお考えの方もいらっしゃるかと思いますが、シネマティックモードの場合はVR機能が働きません。 つまり首を動かした段階で音声の起点が変わりますので、サラウンドがおかしなことになります。 上なんか向いたら音が下から来ます。
610gのヘッドセットを付けて視点2時間固定なんて考えたくもありません。
これらの点から考えると
PlaystationVRのシネマティックモードはかなり魅力的ですが
本格的なホームシアターの代換品にはなりえない
あくまでご自分の周囲で完結する一人用システム
ホームシアターシステムとの「両立」は可能。
という事になります。
普段は家族一緒に迫力のシアターで。
深夜にお一人で楽しみたい時はヘッドフォン+PlaystationVRで
入力端子としてHDMIがありますので、BDや各種機器は共用可能です。
私個人としては、むしろホームシアターシステムの入門にちょうどいいのではないかなと考えています。 大きなスクリーンで映画やテレビやゲームを楽しめることに一度はまってしまうと離れることは難しいです。
お部屋全体で感じることのできるホームシアターとはスケールが違います。
発売を機にホームシアターを考えていただける方が増えればいいなあと思います。
発売日は10月13日。6月18日より予約開始になります。 お値段がカメラ付きで¥49,980(税抜)。VRにはPlaystation Cameraが実質的に必須です。
本体を合わせると10万円ぐらいかと。私にはちょっと手が出ないですね・・・。
週末は「本格的なシアターの体験に」是非ご来訪ください。
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