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2015年7月 5日 (日)

【横浜店】レコードハイレゾ音源化「TASCAM Hi-Res Editor」

横浜店 渡辺です。

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11日の

「LUXMAN L590AXⅡ 発売記念視聴会」

イベントですが、ご視聴頂けるCDの中にこんなものを追加しました。

ピアノ協奏曲第5番『皇帝』 ギーゼキング(1945年ステレオ)

Gieseking 「タモリ倶楽部」~フルトヴェングラー生誕125年記念 クラシック名盤「(秘)音」鑑賞会でグランプリを取ったCDです。最近海外から入手しました。

1945年1月23日(かつては1944年秋とされていました)、戦時下のベルリンでおこなわれたマグネトフォンによるステレオ・レコーディングで、クラシック音楽のまとまった作品全曲のステレオ・テープ録音としては、現存する最古のものとされています(光学式も含めると1940年のステレオ商業録音であるストコフスキーのファンタジアが最初)。聞いてみると何とも鋭い音という印象です。もっとも、いつ爆弾が落ちてくるかわからないのですから当然でしょうか。トラック4、開始2分の所で「ボン・ボン」という音が聞こえてきます。高射砲の音です。この後も何度か響きます。お時間があればお聞きにいらしてください。

さて本題です。

先日、ぼーっとAV WATCHを見ていたところちょっと気になる記事を見ました。

無料のDSD 11.2MHz編集/変換ソフト「TASCAM Hi-Res Editor」。レコードDSD化にも対応。

Main

古くからのオーディオマニアの皆様から、

「古いカセットやレコードを音源にできないか?」 とお尋ねがあります。

ただWAVE-PCM音源で取り込むだけであればUSB端子付きのレコーダーで取り込めばいいのですが、44.1khz/16Bitの精度になります。レコードプレーヤーの味やレコードの針の音まで音楽として取り込むまで・・・・はどうなのかなと思っておりました。

そこでTASCAM Hi-Res Editor」です。PCからDSD11.2Mでの保存が可能なソフトの登場となります。

実はいままでもKORG AudioGateを使ってPCM→DSD変換はできたのですが、(シンセサイザーなどを生産しているメーカーです。あまりご存じないかもしれません。)Twitterのアカウント作成の条件と変換は最大DSD5.6Mまででした。

こんな記事もあります。

DSD波形編集対応で無料! 「TASCAM Hi-Res Editor」をAudioGateと比較

そこで今回のソフトです。

「出来るだけお手軽にできるだけ高音質で昔のレコード・カセット音源をハイレゾ音源で保存する」方法

を考えてみました。

現時点ではあくまで理論上になりますが、手順は以下の通りです。

まずは、フォノイコライザー内蔵のUSB-DAC

FURUTECHのGT40α(Alpha)

Gt40a_を使ってPCに PCM 192kHz/24bitで入力して頂きます。これでベースのファイルのクオリティは確保できます。

そして、保存用のDSD変換です。 「TASCAM Hi-Res Editor」を使って編集・DSD変換を行えばOKです。 とりあえず現時点で最高の音質であるDSD5.6/11.2Mでのアップコンバート保存が可能です。

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問題は変換精度ですが・・・。DSD 5.6MまでならUSB-DAC内蔵のほとんどのピュアアンプ/最近のAVアンプ、WALKMAN ZX2やAstell&Kernなどで再生が可能ですので、再生用としては最大5.6Mで行って頂ければよろしいかと思いますDSD11.2Mはあくまで保存用で考えていただければとよろしいかと思います。

ご参考までに、GT40α(Alpha)で取り込んだPCM 192kHz/24bitファイルですが、LINNのユーザー様はそのままPCMないしFLACで保存して頂ければ問題ありません。Andoroidスマートフォンの方は「ONKYO HF PLAYER」、WALKMAN ZX1の方そのままFLACでご使用ください。

iphone/iPadのお客様ははWAVからALACに変換してお使い下さい。モバイルでお聞きになるならこれでOK。

しかし、どうしてもうちのスピーカーで再生したい!というお客様。 DSD11.2Mは、今のところPCでの再生が現実的です。(「TASCAM Hi-Res Editor」で再生します。) もしピュアオーディオとして再生するには、現実的な機種としてはTEACのUD-503OPPOのHA-1JPとHA-2になります。

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Ha1jplarge

Ha2_front_3

 

もっともここまでやってしまうとこの2機種自体が高価なUSB-DAC(フォノイコライザーはありません。)ですので、本末転倒になってしまいます。

正直なところ、ご予算があれば

フォノイコライザー+TEAC UD-503 or OPPO HA-1JP or HA-2

(11.2M DSD、384Khz PCMまで取り込めます。再生もできます。)

で一気にDSD/PCM化するという方法があります。

今回はあくまでレコード・カセットの音質を、お手軽な方法でライブラリーとしてPCM/DSD化する方法のご紹介ですので・・・。ご容赦いただければと思います。

「TASCAM Hi-Res Editor」は連続した音源の分割などもできる機能もあります。カセットなどを取りこんでも今後の劣化を考えずに高音質で残しておけるソフトです。

ご要望が多ければ実演イベントを企画いたします。PCを使いますのでちょっとハードルが高いかと思いますが、昔のものを残したい・・・。とお考えのお客様にはご一考いただけるものかと思います。

文章の問題点はメールでご質問ください。不勉強な点もありますので・・・。

よろしくお願い致します。