みなさんこんにちは、アバックGraudioの福田です。
昨日はLUXMANの最新プリメインアンプL-550AXの試聴会がありましたので簡単にレポートしたいと思います。
主役のL-550AX
CDはD-05
スピーカーはB&W803DIAMOND
このL-550AXは新しいXシリーズの第二弾で事実上フルモデルチェンジとなります。この上に上級機のL-590AXが存在します。同じ純A級アンプでもその音は兄貴分のL-590AXとはかなり違い、L-550AXの音はより官能的で芳醇感を持ち合わせています。出力は8Ωで20W×2。大きな特徴はやはり高価な電子ボリュームLECUAを上級機同様搭載しているところです。
それでは早速聴いてみましょう。
女性ボーカル:Winter Play:Billie Jean
十分伸びたウッドベースの重低音の中からハスキーな歌声が浮んでくる。粘りの効いたボリューム感ある歌声に引き込まれる。
バイオリン:MASAYUKI KINO:BACH
艶やかなバイオリンの音色がホールトーンを含む美しい響きで流れる。とても実体感がある音である。
ピアノ:仲道 郁代:CHOPIN PIANO CONCERTOS
芳醇なピアノが軽快に展開、背景のオーケストラの壮大さも手伝ってとてもコントラスト感が高い演奏である。
女性ボーカル:HILARY KOLE:HOW DO YOU KEEP THE MUSIC PLAYING
しっとりした重心の低いピアノの音に包まれて、感情豊かな歌声に魅了される。とてもドラマティックである。
ギター:Rodrigo and Gabriela:天国への階段
バツグンの音離れであるが、しなやかさもしっかり兼ね備えている。美しい倍音を含む情熱的なギターを楽しんだ。
ピアノ:KAZUNE SHIMIZU:CHOPIN NOCTURNES
微妙なタッチの音の差も克明に表現され情報量の多さに驚く。奏者の感情までもが伝わってくるようだ。
ジャズ:角田 健一:SING SING SING
低音の音圧に圧倒される、まさにフルスイングの演奏の熱気を伝えてくる。ホーンセクションの吹き上がり感も申し分なくご機嫌な演奏を聴かせる。
ここで近日リリース予定のアナロクプレーヤーの紹介。
まだプロトタイプだそうですが数少ない国産のアナログプレーヤーの中で貴重な存在ともいえます。
外観もしっかりしていてカッコ良い。
ジャズ:GERRY MULLGAN MEETS WEBSTER:WHO'S GOT RITHM
CDより明らかに音の線が太く濃厚さが増した。音の角がとれよりまろやかになった。
CDの試聴に戻る。
バイオリン:HILARY HAHN:BACH CONCERTOS
音の彫りがとても深く、聴く者に沁み込んでくるようである。ここでもバイオリンは十分潤い、官能的な音色を聴かせる。
総評:芳醇かつ熱気溢れる音は他のアンプにはない魅力である。
商品説明に熱が入るLUXMANの小嶋さん
今年は、デビッド・ヘイ対クリチコ兄弟が楽しみな渡部です。
3月5日(土)に行います「BDP-93 Nuforce Edition最速視聴会!」も、残り座席僅かとなってまいりました。ご予約はお早めにお願いします。
前回の反省から、今回はオーディオプレーヤーとしての側面も大きくフューチャーすべく、音の試聴にもたっぷり時間を割きたいと思います。
今や貴重になってきた、アナログマルチチャンネル音声出力による接続で、どのような音を奏でてくれるのか、乞うご期待!!
パワーアンプReference18による、サラウンドサウンドにも要注目!
まずはC22が国内限定100台で再販された背景を説明いたします。
今回の主役C22
オリジナルC22は全段チューブアンプで1963年発売され、パワーアンプのMC275とのコンビで大絶賛されました。1995年に一回目の復刻モデルが再販され、2009年にMC275とのゴールデンコンビで創立60周年記念モデルとして二回目の復活を飾ります。そして多くのリクエストに答えるため日本限定100台モデルとして三度目の復活をしたのが今回のモデルになります。もちろん現代的なアレンジを施してあるそうです。一番の違いは当時のC22は真空管を9本使っていたのに対し今回のモデルはフォノ部分も入れて6本で入力段にはオペアンプを使用しているそうです。
相棒のMC275
システム全体
それでは早速試聴してみましょう。
女性ボーカル:Jane Monheit:Misty
管球アンプ独特の艶があり、歌声は色香を感じさせます。またとても温度感がある音で思わず音楽に引き込まれる。
バイオリン:五嶋 みどり:Encorel
バイオリン特有の繊細なタッチもしっかり表現され。伸びのある美音を堪能した。
クラシック:展覧会の絵
十分な量感を伴い音離れがいい低音が素晴らしく、30cmウーハーをしっかりグリップしている。
ここでマッキントッシュの特許でもあるユニティカップルド回路についての説明。
この回路、管球式パワーアンプ全てに搭載されているそうで、真空管パワーアンプの殆どの回路では真空管からの4000Ωの信号を出力トランスに入力しこれをトランス内にて4~16Ωの通常の信号へと変換します。
この方法ですと、出力トランスに大きな負担がかかり、電気的な信号ロスはかなり大きなものとなります。周波数帯域は狭くなり(~1.5kHz程度)、歪みを伴う音になりがちです。
マッキントッシュのユニティカップルド回路ではトランスへの入力を980Ω(より低いインピーダンス)で行なうことが可能になります。
この方法ですと、出力トランスへの負担は減り、信号ロスも少なくなります。周波数帯域はより広く(6kHz以上)、可聴周波数帯域での歪みは殆どなくなります。
コントラバス:GARY KARR:Aranjuez
ホール感を伴った伸びのあるコントラバスの音が部屋全体に響きわたり聴く者を引き込む。重低音も十分でスケールの大きい演奏を聴かせる。
ギター:LAGE LUND TRIO+1:スターダスト
ウオームで響きが美しいギターの旋律が印象的である。サックスとギターのアンサンブルが秀逸。
ジャズ:オスカーピーターソン:Quiet Night of Quiet Stars
コロコロと転がるようなピアノが実に軽快で、量感タップリのウッドベースと共にご機嫌な演奏を展開。
ピアノ:HANK JONES:NICA'S DREAM
リズミカルかつスリリングな演奏である。パカーションの歯切れの良さが抜群な熱気溢れる演奏を楽しんだ。
女性ボーカル:The Count Basie Orchestra:Travelin' Light
ビッグバンドを背景に強烈なビブラートが特徴のボーカルが浮かび上がる。全体の広がり感が素晴らしい。
バイオリン:Hilary hahn:PAGANINI
切れ味バツグンのバイオリンが適度な艶と共に展開され、聴く者を引き込んでゆく。奏者の情熱が伝わってくるようだ。
ここで60周年記念モデルの一体型オーディオセットMXA60の紹介。
真空管のプリ部を持つCD,チュナー搭載の高級オーディオセット。
その顔はまさにマッキンである。
再度C22の試聴へ戻る。
POPS:BEATLES:YESTERDAY
古い録音だがライブ録りの生々しさが凄い。まさに目の前で演奏しているかのようだ。
トランペット:Miroslav Kejmar:陶芸家の家
重厚かつヌケのよいトランペットが壮大に広がる野原のように展開、聴く者をゆったりと包む。
総評:往年の名機の再来である濃厚かつ壮大な音は、非常に魅力的であり現代的な音とは別物である。まさしくそれはマッキントッシュの世界である。
R35GTRでニュルブルクリンク北コース6分28秒の渡部です。
今度の日曜日2月20日は、「3Dプロジェクター視聴会」です。
3Dに造詣の深い、AV評論家の本田雅一氏をお迎えし、3Dプロジェクターをデモさせていただきます。ここでしか聞けないお話もあるかもしれません。
3Dプロジェクター4機種を時間で区切り、それぞれ個別に紹介させていただきます。
予約制となっておりますので、ご予約はこちらのメールかお電話でお申し込みください。
ご希望の回も併せてお知らせください。もちろん全部参加する事も可能です。
最近指先に潤いが無くなり、紙をめくるのが困難になってきた渡部です。
発売が待望されている三菱の「LVP-HC9000D」のイベントが、本日行われましたので、参加できなかった方の為に簡単に紹介します。
毎回盛況の三菱イベントは、今回も大盛況でした。入れなかった方すみませんでした。
三菱イベントではおなじみの、堀切さんと三菱の佐藤さんのコンビによる司会・進行です。この2人のお話を目的に参加されている方も多いのではないでしょうか。
今回も3人でわいわいイベント準備をしましたが、佐藤さんの掛けた3Dメガネだけ、エミッターと同期しないという症状が起こり、私の提唱する「機械も人を選ぶ」という説が実証されました。堀切さんにもお墨付きをいただきました。
そんな胡散臭い話はさておき、こちらが今回の主役LVP-HC9000Dです。
相変わらずの重厚感です。
プレーヤーは、メーカー開発者にも好評のDMR-BWT3100を使います。
今回も堀切さん流セッティングが施されていました。同軸デジタル出力から伸びているのは、アコースティックリバイブのグラウンディング・コンディショナーRGC-24かな?
前置きはコレくらいにして、本編の紹介に入りますが、前回10月のイベントと被らないところを中心に紹介します。
今回シネマフィルターを搭載して、グリーンとシアンの色域を拡大ししています。シネマフィルターを入れた色は、まさに3管式を彷彿とさせます。
フィルター有↓
フィルター無↓
また、100%以上の白も再現できるスーパーホワイトもオン・オフできるようになりました。
オンにすることにより100%以上の白信号が入っているようなソフトでも、階調の描き分けが出来ます。3Dなどのコントラストレンジの狭いソフトの場合はオフにできます。
シネマフィルターとスーパーホワイトをオンにしたまま、ブルーレイソフト「愛を読むひと」を見ました。
不幸を表現するシアンと、対極にあるオレンジの対比が見事に表現されています。
次に、初のビスタビジョン映画「ホワイトクリスマス」では、肌色と赤を中心に見ます。
カメラでは色が変わってしまってますが、肌と赤の発色の美しさと、階調の滑らかさが印象に残ります。スーパーホワイトによる白の微妙な階調も凄い!
前回も紹介しましたが、このプロジェクターの売りの一つである映画用フレーム補完True Filmを入れて「シャッターアイランド」を再生。
色数の多いシーンの微妙な色合いの再現力は、近年のプロジェクターの中でも出色の出来だと思います。0.61型SXRDパネルの素性の良さもありますが、このあたりは三菱開発陣の職人芸とまじめなものづくりに対する姿勢がうかがえます。
また、フレーム補完の出来は、歴代のプロジェクターの中でも最強ではないでしょうか。余計なガタつきは抑えつつも、フィルムの質感を壊すことは決してしないので、いままでフレーム補完を積極的に映画に使わなかった方も、納得していただけると思います。
ビデオ収録の「クロスロード・ギターフェスティバル」では、ビデオ用フレーム補完True Videoを使います。
映画よりもコントラストが上がりますが、ジェフ・ベックのギターとシャツの階調も、飛ばずに再現します。True Videoもしっかり効いているのが分かります。普通あまりビデオ素材では、フレーム補完の効果がわかりづらいのですが。ちなみのTrue Videoを映画に使うと、流石に滑らか過ぎますが、エラーの少なさには度肝を抜かれます!
このLVP-HC9000Dは、基本的には、輪郭を立てず階調も滑らかな柔らかい映像ですが、細かなディティールは、きっちり再現する解像度を持っています。それでもクッキリ・ハッキリした映像にしたい場合は、Reon VXを使ったディティール・エンハンスメントと、-50~50まで細かなピッチで調整できるシャープネスを使うことにより、輪郭のキリッとした、また違う画作りも可能です。ちなみに堀切さんお奨めは、ディティール・エンハンスメント「LOW」、シャープネス-20です。
毎回度肝を抜くような高画質ソフトを紹介してくれる堀切さんですが、今回の「The Eclipse」(日本未公開)も凄まじいです! 4Kデジタルカメラで撮影し焼いたフィルムから、テレシネしているそうです。
細部のディティール、フォーカス感、ノイズの少なさ等、笑ってしまうくらいの凄まじさです。興味のある方は、アマゾンなどで買ってみてはいかがでしょう。映画も凄いけど、それを再現しきるLVP-HC9000Dも凄い!
前日のイベントで、堀切さんと佐藤さんの涙腺を破壊したという「幸福の黄色いハンカチ」では、邦画用に搭載した色温度6000Kで再生。
良い感じの肌色になり、健さんの男前度もUP。また、セットアップレベルを3.75IREにすることにより、やや浮き気味に見えていた黒レベルも、良い感じになります(良い感じばっかりだな)。
2D最後は、「恋に落ちたシェイクスピア」で締めました。スキントーンを基調に、各色を貼り付けていった作品だそうで、2人の微妙な肌色の違いに注目。
堀切さんもおっしゃってましたが、LVP-HC9000Dの映像は、3管時代の滑らかで柔らかい映像と、高解像度なデジタル映像の融合と呼ぶにふさわしい映像です。3管時代からプロジェクターを作ってきた三菱だからこそ、作れるプロジェクターではないでしょうか。
3Dもさまざまな作品を再生しましたが、やや暗さはあるものの、白飛びや黒潰れの無いしっかり階調が表現された映像は、前回よりも明るさとクロストークが改善され、2Dと同様しっかり作りこまれています。
トピックスとしては、ビクターやソニーでは出来なかった3D+Vストレッチが出来ますので、アナモフィックレンズによる3Dシネスコ再生が可能です。
LVP-D2010以来、久々の三菱によるハイエンドプロジェクターですので、待っていた方も多いと思いますが、その期待に応えるだけの製品に仕上がってますのでご安心を。同じSXRDパネルを使うVPL-VW90ESも力作ですが、中身はまったくの別物と思ってください。
アバックでは絶賛予約受付中です!!
みなさんこんにちは、アバックの福田です。昨日はマランツのNA7004を使った”PCオーディオは難しくない”と言うイベントがありましたので簡単にレポートしたいと思います。
ここ10年から15年の間に急速に伸びてきたPCオーディオ!一昔前のMP3音源から飛躍的に高音質になり、色々なメーカーから関連機器がリリースされまさに今が旬といえます。
ではよく聞くPCオーディオ、ネットワークオーディオとは一体何を指すのか。
PCオーディオとは、PCからUSB接続で音楽を配信する事。
ネットワークオーディオとは、LAN経由でネットワーク上にある機器から音楽を配信する事。
ではまずは簡単に出来るPCオーディオから始めます。
PCのHDDに入れた音楽情報をUSB経由でNA7004に繋ぎDACとして使います。
この場合PCにどんなフォーマットでエンコードされていてもLPCM変換されてPCから出力されNA7004は単純にDACとしての役割だけをはたします。
では音を聴いてみましょう。
ウインドーズメディアプレーヤーを使いWAV(CDの音を圧縮しない)形式で入れた音を聴いてみます。
女性ボーカル:透明感がある水々しい音でCDと比べても遜色ない高音質です。
このWAVは1番高音質なコーディクですがアルバム名、アーティスト名、ジャケット画像などのメタデータが付加出来ないので使い勝手があまりよくないのが欠点です。
PCオーディオを分かりやすく説明して頂いたマランツの奥田さん
次に1番よく使われているFLAC(50%ぐらい圧縮するが100%で解凍)でエンコードされた音をフーバー2000というソフトと使って聴いてみます。
女性ボーカル:ライブの臨場感が良く出ていて十分HIFIで先ほどWAVとの音質差は感じません。
なぜこのFLACが人気かというと先ほどのWAVでは付加出来なかったアルバム名、アーティスト名、ジャケット画像が取り込めとても便利だからです。
それではPCが手元に無くても音楽が聴けるNASを使ったネットワークオーディオの音を聴いてみます。これがよく言われるDLNAです。FLACでエンコードされた音源をNA7004でデコードしLPCMに変換してからアナログに再変換してアンプへ。
男性ボーカル:SNがとてもよく奥行き感が良く出ている、CDと同じくらい音が良い。
もちろんPCで操作するのですが無線LANを使ってi-Phoneやi-Pod Touchでも遠隔操作が可能なのが最大の特徴。離れた所から楽々アクセス!
ピアノ、バイオリン:音に十分な艶がのり、SNが良いので響きがとても綺麗に聴こえる。
さらにE-オンキョーさんから購入した96kHz,24bitのハイサンプリング音源を聴く。
エレクトリックギター:とても滑らかで聴きやすい音で耳に心地よいHIFIな音である。
最後はデモ機のNA7004がアップルのAir Playに対応(有償でバージョンUP可)しているのでiTunes内のアップルロスレスの音源をAir Playを使って再生。
クラシック:音の広がり感が良く表現され全体に非常にまとまりがある。
同じ曲を無線LANで再試聴、音全体が薄くなり、まとまり感も減少。
明らかに有線LANの方が音が良かった。
総評:音はCDと殆ど変わらないぐらい高音質であり、使い勝手を考えれば明らかにネットワークオーディオの方が便利である。だが腰を据えて音楽を楽しむには私はまだCDの方を選ぶ。用途用途で使い分けたいと思う。
ローソンで500mlの「ぐんぐんグルト」の取扱いが始まって喜んでいる渡部です。
本日行いましたイベント「オーエスの新スクリーン生地WF203とBU202を徹底比較!!」の報告をしたいと思います。
司会は、軽いノリが持ち味のオーエスプラスeの増田さんです。
まずは新しいスクリーンの説明がありました。
SEP(電動)、SMP(手動)はスーパーフラットをコンセプトに、凸凹のないデザインになっています。
特徴でもあるフロントパネルは白と黒があり、垂れ壁のような見た目で、収納時にはスクリーンの存在を感じさせません。また、このパネルを外すとローラーが剥き出しになり、天吊のまま簡単に生地交換が出来るようになっています。
見えないところでは、ローラーの径を10%太くして、巻きしわを少なくしているとのことです。
テンションアジャスト機構付きの下パイプは、収納時にはピッタリ収まります。希望により黒仕様も注文できます。
新しい生地WF203(ピュアマットEX)は、幕面の素材やバックコーティングはWF202と同じものの、塗装の仕方の違いにより繊維感の隙間を無くし、光の透過を極力少なくして光の反射率を上げ、3°ゲイン0.97を実現。それとともに、解像度と肌理の細かさもアップしています。
前置きが長くなりましたが、実際の映像で比較してみます。
「スーパーHIVI CAST」のカラーバーを使います。
WF202は、バックコーティングの黒が若干透過しますので、各色やや黒ずんで見えます。WF203の方が白ピークも伸び、発色もクリアーに感じます。
ホワイトトンネルで白側の比較をします。
やはりWF202の方がくすんで見えます。WF203の方は白飛びも無く白階調もきちんと再現します。
ブラックトンネルの比較画像は、デジカメでは映らないので割愛しますが、WF203はWF202と比較してもほとんど黒浮きを感じさせません。
「オペラ座の怪人」で比較しても、白ピークが伸び、発色が鮮やかになるので、立体感と生々しさが向上します。
「アバター」では、画面では分かりづらいですが、肌のテカリ感が出て、より質感がリアルになります。
このようなシーンも、より幻想的な雰囲気になります。
休憩を挟んで、後半はBU202(ウルトラビーズ・プレミアムグレー)の視聴です。
今までのビーズスクリーンは、表面のコーティングが剥がれやすく、やや取扱いが難しいイメージがありましたが、このBU202は、従来のコーティングのような神経質さが無く、マットと同じように扱えます。
マットより視野角は狭いですが、迷光にも強く、5°ゲイン1.5の明るさは、マットとは明らかに異なる鮮烈な映像を見せてくれます。
「スーパーHIVI CAST」のカラーバーでWF203と比較します。
言うまでも無く下がBU202です。かなりの明るさですが、極小光学ビーズが均一に敷き詰められている為、従来のビーズよりもギラつきを感じません。
ホワイトトンネルではさらに強烈な白ピークが眩しいです。
ブラックトンネルは同じくデジカメには写らないですが、ビーズなのにほとんど黒浮きが気になりません。それよりも白ピークの伸び幅の方が大きいので、凄まじいコントラスト感です。
「オペラ座の怪人」でも、装飾品の煌きや白いドレスが鮮烈です。
「ウォーリー」のようなCGアニメとは相性抜群で、金属のツルッとした質感が良く出て、宇宙空間に噴射される消火器が綺麗です。
そして最後は、いよいよ「アバター3D」の再生です。雰囲気だけお楽しみください。
少しでも明るさを稼ぎたい3D再生では、5°ゲイン1.5は相性抜群です。3Dによる立体感と、リアルな質感が相俟って、いままで見たことも無いような臨場感が体験できます。まさにそこに居るような感覚です。
現在ほとんどのメーカーのプロジェクターは、ゲイン1.0のマットを基本に画作りをしていますので、ナチュラル派はWF203がお奨めです。3D重視や派手な映像が好きな方には、BU202は麻薬的な魅力があると思います。
この2つのスクリーン生地は、常時秋葉原本店に展示してますので、ぜひご自分の目でご確認ください。