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2017年1月 5日 (木)

【HT横浜関内店】 CES 2017情報について その1(コア技術編)

HT横浜 渡邉です。

Kao

あけましておめでとうございます。 2017年もホームシアター横浜関内店は皆様のご期待に答える店舗として、日々努力してまいります。 今年もよろしくお願い致します。

さて、早速ですが平常運転に戻らせて頂きます。

今回は2分割になります。こちらはコア技術編です。

年末のブログでもご紹介しました「CES2017」が始まっております。

Ces2017logo 現段階ではテレビ関係の発表が多いようです。が・・・ あえて最初に上げさせて頂きたいのが新しいコア技術です。

最初に上げさせて頂きたいのが「Qualcomm Snapdragon 835」です。

Snapdragon835

Snapdragonはご承知の通りスマートフォンのCPUとして有名ですが、今回ついにDSDネイティブと4K(4:2:0)・HDR10に正式対応しました。

スペックは下記のリンクから確認していただきたいのですが

qualcom Snapdragon835

https://www.qualcomm.com/products/snapdragon/processors/835

至れり尽くせりのスペックです。

消費電力も少なく組み込みを前提にしているのでどんな機器にも組み込むことが可能です。当然、テレビ・プレーヤーなどへの組み込みも可能であり、スマートフォンやタブレット・VRデバイスは据え置き型ネットワークプレーヤー並の機能を持つことが可能になります。

これが今年の春ないし夏のスマートフォンには搭載されるわけです。空恐ろしい状況です。

後述のHDMI 2.1も含めると「4Kまでの自分の見たいもの・DSDまでの聴きたいものはすべて持ち歩くことが出来る」状態と「ちゃんと見たい時にはテレビやプロジェクターをリンクすればいい」と言う方向になりそうです。便利ですからね。もう一つの方向性である車はかなりのインテリジェントを獲得します。 ただ、メモリーカードがどのくらいになるのかという問題がありますが・・・。まあこれもクラウドで何とかなりますか。

もう一つは・・・やはり出てしまいました「HDMI 2.1」です。

Hdmi21

8K/60Hz、4K/120Hzサポート

(「複数本数を使用」と言う条件ですが、理論値では10Kまで対応、)

48Gbps転送

ダイナミックHDR対応(シーンによって範囲を可変するHDRです。)

eARC対応(機器やオーディオフォーマットの自動検出)

ゲーム用VRRモード(可変リフレッシュレート)

なんですが、現段階ではほとんど意味がありません。 記載されているほとんどの機能は現用機器ではまだ未実装です。

Nhk_super_hivision

また、8Kに関してはスーパーハイビジョンの場合無圧縮8K/120Hzですので、1本48Gbpsでは転送レートが足りません。ただ、圧縮したものは通りますか・・・。

また、一番の問題はケーブルの長さによる減衰について記載がないことです。

ご承知の通り8Kクラスになるとかなり大きい画面でないとあまり意味がありません。そうなるとプロジェクターではケーブルの長さが問題になります。 実経験ですが10mを越えるとメタルケーブルでは4Kの伝送が難しくなるケースがあります。(特に4:4:4の場合。)この問題にどう対応するのか記載がありません。光HDMIについては・・・正式なものがないように思えます。

そもそもどうやって放送を送るのかディスクメディアではもう難しいので、メディアがどうなるかなどなど・・・。

このあたりは規格でしかないのでまだ大風呂敷ですね。現段階でどうこうという段階ではないかと思います。

その2「新製品編」へ続きます。

【HT横浜関内店】CES 2017情報について その2(新製品編)

https://blog.avac.co.jp/yokohama/2017/01/ht-ces-2017-5c13.html