【HT横浜関内店】シャープ8Kモニター・チューナー発売に関して
HT横浜関内 渡邉です。
昨日、シャープより8Kモニターが発表されました。
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/170412-a.html
各社様から記事も出ております。
シャープ、8K/HDR対応70型液晶モニター「LV-70002」。8K試験放送受信チューナーも(Phile-Web様)
http://www.phileweb.com/news/d-av/201704/12/40929.html
シャープ、初の8K/HDR対応70型液晶。約800万円、「8K市場の導火線に火を」
(AV WATCH様)
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1054519.html
構成としては8K/HDR対応の液晶モニター「LV-70002」と
4K/8K試験放送受信用のチューナ「TU-SH1050」
の組み合わせです。
70インチ8Kモニターは、85インチモニターから見た場合、重量が半分の44Kg、厚みも9.2cm、消費電力も470Wとサイズを考えると非現実的なシステムではなくなっています。
スペックとしても地デジ・BS/CS110°チューナーは内蔵されており、HDR・HLG対応。HDMIは4系統、ARCもあります。おおよそ8Kテレビの実像が見えてきたような気がします。
ただし、8K入力はHDMI2.0x4・・・。単純計算して18Gbps×4で72Gbps。昔のREGZAで4Kの似たようなシステムがありましたね・・・。
実際の映像レートはともかく、これだけの速度がないと規格としては8K試験放送(無圧縮8K/120を前提にしています)の受信ができないということです。
また、チューナー部分は過去に発売されたものとほとんど変化がないように見えます。
一応「4Kダウンコンバート機能」は入ってますので
試験放送をどうしても受信したいという方はチューナーの購入もあり得ますが、おそらく700万円。無理じゃないかと・・・。
音声出力もかなり問題です。
HDMIが3つ分。チャンネル数は22CH分。上層・中層・下層に分かれます。図をご覧ください。
厳密に考えればサウンドスクリーン内にフロントLCR、さらにその配置同一線上外側に壁掛けLR、サラウンドに2本、そしてリアLCR。これで中層。下層でフロントLCR、フロントハイトでLCR、リアハイトもLCR、最後に中間位置に天吊りLCRで上層。あ、ウーファーが2台。で22.2CH。ホームシアターの構築としてはありがたいお話ですが、デコード方法はともかく物理的には11.2CHアンプが最低2台必要になります。
フロントはなんとも。特にセンターはBtFCを水平に、FLc、FC、FRcの部分は斜めにして対応か、やはりサウンドスクリーンに3つか。考えるところです。
FL・FRは既存のものベースで何とかなりそうです。2chとの共存もできそうです。
配置的には既存のAtomsやDTS:Xへの対応は(拡張が必要かとは思います。)問題なさそうですし、Auro3Dの配置ともかぶりますので、ハイエンドシアターという点では構築の意味合いがあるかと思います。構築方法は相当変わることになるかと思いますが・・・ただ、一体いくらになるんでしょう・・・。
もしかしたら本格的システム用として2入力でトールボーイのような長さの壁掛けや壁埋め込みで上層と中層を兼ねるようなスピーカーが出てくるかもしれません。
今回のシステムの最終的なお値段は80インチ8Kシステムの半分、おおよそ1500万円。
音を含めると・・・・2000万円ぐらいですか。
今回のシステムは今年のNHK技研2017の目玉になると思いますが・・・
やはり「まだ」ということでしょう。
結論としては、今回のシステムは発売はされましたがまだ現実的ではない印象です。ここまで書くとお分かりかと思いますが、実際に8K放送が始まるまでには映像ケーブルは1本の接続システムになることは自明です。また今回のディスプレイはあくまでモニターでしかなく、画像補正などは基本的にありません。また、22.2CH音声も論文を読む限り実際にはいくつか合わせられるとの表記もありますので7.1.4CH程度でダウンミックスとバーチャルを併用すれば実現は可能になるかと思います。
ただこれらの問題に関しては今年中には動きがあるかとは思います。
CASの問題も(BS4Kチューナー搭載のめどが立つのも)今年かとも思います。
詳細は以前書きましたこちらのブログをご参照ください。
【HT横浜関内店】 BS4K・CS4K放送について
https://blog.avac.co.jp/yokohama/2017/01/ht-4k-5d3e.html
とりあえずNHK技研2017を待つべきかと思います。今年は5月25日からということになります。
https://www.nhk.or.jp/strl/open2017/
HDRやHLGもここから本格的な展開を見ていますので、ぜひ見てみたいですね。
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