【大阪梅田店】『デジタル時代のホームシアター近代史:第1章 デジタル時代の幕開け』
最近、晩飯ご飯抜きダイエットを始めた渡部です。
9月24日の【序章】から始まりました『デジタル時代のホームシアター近代史』ですが、今回からいよいよ本編の【第1章】になります。
【序章】では1999年頃まで紹介しましたが、今回は2000年辺りからの話になります。
12月1日にはBSデジタル放送が開始されますが、それより少し前から始めていきます。
先に紹介したSONYの液晶プロジェクターVPL-VW10HTにつづき、MITSUBISHIからさらにコンパクトな液晶プロジェクターLVP-L2000が1月に発売されます。
液晶パネルは800×600ドットながら、コンパクトさとリーズナブルな価格でVPL-VW10HTと人気を2分しました。
好調な売れ行きもあり、年末には更なる高画質化を果たした後継機LVP-L2000Vも発売になり人気を博します。
また、SONYのゲーム機「プレステ2」が発売になり、DVDソフト「マトリックス」との相乗効果もあって、DVDが爆発的に普及していきます。
当時DVD「マトリクス」はVHS版よりも発売日が早く、時代の移り変わりを痛感しました。
本家DVDプレーヤーも話題のモデルを続々発売します。
従来の27MHz/10bit映像DACよりも高画質な、54MHz/10bit映像DAC搭載機の登場です
TOSHIBAのDVDビデオ/オーディオプレーヤーSD-9200は当時最高画質とも呼ばれました。
その高画質・高音質で、後で紹介するIntegra Research RDV-1のベースモデルになるほどでした。
また、54MHz/10bit映像DAC搭載ながら驚きの低価格を実現したVictorのXV-D721も話題になりました。 Victor XV-D721
このXV-D721は、デジタルからインターレースに変換することなくダイレクトにプログレッシブ処理をする、「デジタルダイレクトプログレッシブスキャン」という革新の機能も搭載しています。
この頃からしばらく、DVDプレーヤーの映像スペックとして、〇〇MHz/〇〇bit映像DACという表記が使われ、その数字を各メーカーが競争するように上げていきました。
DVDレコーダーでは、初のDVD-RAMレコーダーPanasonicのDMR-E10が発売されます。
TechnicsのDVDプレーヤーDVD-A10の筐体にレコーダー機能を載せたDMR-E10は、今のレコーダーに無い高い質感とクオリティーを持っていました。
ここからしばらく、DVD-RW対DVD-RAMのメディア競争が続きます。
AVアンプでは、BSデジタル放送開始に先立って、BSデジタル放送の音声フォーマットAACのデコーダーをいち早く搭載したPioneerのVSA-D10EX等が発売されます。
さらに、新たな6.1chサラウンドフォーマット、DTS-ES(Extended Surround)デコーダーを初搭載したDENONのAVC-A1SEが発売され、リファレンスモデルとして活躍します。
また、ONKYOが、THX、APOGEE、BAT(Balanced Audio Technology)とコラボレーションしたブランドIntegra RESEARCHを立ち上げ、RDC-7(AVコントロールセンター)、RDA-7(7chパワーアンプ)、RDV-1(DVDユニバーサルプレーヤー)を発売し話題になりました。
見た目の圧倒的な存在感と、純国産モデルには出せないスケールの大きな音は、当時の憧れの存在でした。
そしていよいよ2000年12月1日にBSデジタル放送が開始されます
BSデジタル放送は、動画圧縮にMPEG2、音声フォーマットにAAC(MPEG-2 AAC)が使われ、ハイビジョンは1920×1080i(一部民放チャンネルは1440×1080i)の解像度でした。
その映像美はDVDを遥かに凌ぎ、特にNHK BS-hiやWOWOWのハイビジョンのクオリティーはすばらしく、DVDより若干音質は落ちるものの5.1chサラウンド放送もあり、ホームシアター視聴に十分なクオリティーを持っていました。
そこで欲しくなるのはハイビジョン録画機ですが、ブルーレイの登場は2003年まで待たねばなりません。
2001年当時ハイビジョン録画機として活躍したのがD-VHSです。
既にフォーマットとしてはスカパー録画用に実用化されていましたが、BSデジタル放送開始に合わせてハイビジョン録画が出来るモデルが各メーカーから発売されました。
中でもVHSの本家Victorから発売されたHM-DH30000は、HDデコーダーやビットレートコンバーターを搭載した代表モデルとして人気がありました。
デジタル時代の到来で消えていくかに思われたVHSですが、デジタルハイビジョン放送をそのままの画質でデジタル録画できるD-VHSの登場により、ホームシアターの重要なエアチェックマシンとして、ブルーレイ登場まで活躍します。
D-VHSデッキ自体はデジタルチューナーを搭載しておらず、録画や再生(HDデコーダーの無い機種)にはi-Linkケーブルを使ってデジタルチューナーやデジタルチューナー内蔵テレビと接続する必要があります。
このi-Link(TS)という規格は、当時メーカー間の互換性が完全には取られておらず、動作検証の問い合わせをたくさんいただいたのも懐かしい思い出です。
今でもDMR-BZT9300等の背面端子にあるi-Link端子は、D-VHS等の接続にも使えます。
この頃DVDレコーダーも、2世代目のPioneer DVR-2000が発売され、より再生互換性の高い「ビデオモード」と、1回のみ書き込み可能なDVD-R録画に対応します。
さらに、今ではスタンダードになったHDD+DVDレコーダーというスタイルを確立したTOSHIBA RD-2000が登場します。
HDDの「追っかけ再生」や、編集してからDVDにダビングする機能は、衝撃的な便利さで、今後このスタイルが広まるのを予感させました。
RDシリーズの、他の追随を許さないマニアックな仕様や編集機能は、多くのエアチェックファンの心を掴みました。
若干前後しますが、BSデジタル放送開始時のテレビの状況をちょっと振り返りたいと思います。
当時、大画面のプラズマテレビもありましたが、まだ高額でしたので主流はブラウン管テレビでした。
BSデジタルハイビジョン対応のブラウン管テレビも各メーカーから発売されました。
「リアルファインピッチブラウン管」と「i-Link端子」を装備したVictorのHD-32LS1や、アパーチャーグリルピッチが最も細かい0.42~0.58mm(32型)の「スーパーファインピッチFDトリニトロン管」を搭載したSONYのKD-32HD700等が人気でした。
当時のプラズマ等の固定画素ディスプレイは、画質ではブラウン管にまだまだ及びませんでした。
2001年はBSデジタル放送の追い風もあり、ホームシアター業界も話題のモデルを数多く輩出します。
プロジェクターでは、液晶プロジェクターよりも深い黒を再現できるDLPプロジェクターが徐々に席巻し始めます。
YAMAHAのDPX-1やPLUSのHE-3100(Piano)が発売されますが、特にHE-3100(Piano)は、0.67型848×600ドットのDMDパネルながら30万円を切る価格とコンパクトなDLPということもあり絶大な人気でした。
さらに0.8型1,280×720ドットのDMDを搭載したSHARPのXV-Z9000とmarantzのVP-12S1が発売され、高画質モデルとしてのDLPの地位が確立されていきます。
液晶プロジェクターも、SONYから大ヒットモデルVPL-VW10HTの色再現とコントラストを大幅に改善した後継機VPL-VW11HTが発売されると共に、サイドショット(横台形補正)機能を搭載して設置の自由度を上げたVPL-HS1(シネザ)や、A4サイズのコンパクトなPanasonicのTH-AE100が発売され、DLPに負けてはいません。
VPL-HS1(シネザ)とTH-AE100は、価格や機能で、入門機としてプロジェクターを普及させる大きな流れを作りました。
2001年末には、各カテゴリーに重要なモデルが続々登場しました。
プラズマテレビでは、「ディープワッフル構造リブ」と「スムースCLEAR駆動法」によりコントラストと階調表現を向上させたPioneerのPDP-503HDから、映像について注目され始めます。
モニタータイプのPDP-503PROも発売され、後のKUROの高画質に繋がるPure Visionシリーズが始まります。
DVDプレーヤーも、SONYのDVP-S9000ES、TOSHIBAのSD-9500、PioneerのDV-S747Aが発売され爆発的な人気でした。
ちなみにそれぞれの映像DACは、DVP-S9000ESが54MHz/12bit、SD-9500が108MHz/14bit、DV-S747Aが108MHz/12bitと進化しています。
この辺りのモデルは、今でも中古で入荷したら欲しいと思ってしまいます。
AVアンプの革新的なモデルも発売されます。
今では当たり前になった自動音場補正の先駆、「マルチチャンネル・アコースティック・キャリブレーション・システム(MCACC)」を初搭載したモデル、PioneerのVSA-AX10です。
まだ、どのメーカーのAVアンプも搭載していなかったこの機能は、進化を続けながら現在のSC-LX87にも搭載されています。
VSA-AX10は「THX ULTRA2」「DTS96/24」にも初めて対応し、この時点でパーフェクトな仕様でした。
ここからパイオニアの先駆的なAVアンプ作りが始まります。
VSA-AX10はもちろんAACにも対応していますが、AACデコーダーを搭載していないAVアンプを使用してる方はこの時期困りました。
それを救ってくれたのがYAMAHAのAACデコーダーAD-100です。
今のAVアンプには当たり前のようにAACデコーダーが付いてますが、当時のAVアンプや海外製にはまだ非搭載が多く、しばらくは中古市場でも人気のアイテムでした。
お持ちのAVアンプに下のAACマークがありましたら、こんな事も思い出してみてください。
とここまで、かなりな長さになってしまいましたので、【第1章】はこの辺で終わりたいと思います。
【第1章】では、BSデジタルハイビジョン放送開始前後の2000年~2001年を取り上げましたが、【第2章】ではホームシアター業界も更なる盛り上がりを見せますのでお楽しみに
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