ザ・ファイナル大商談会 in 秋葉原本店イベント報告!!後編
後半も渡部が担当します。
3番目はデノンで、DBP-4010UDとAVC4310を中心に、フロントワイドを使ったデモやDVD-A1UDとの比較です。
司会は、いつも無理な相談でお世話になっている弊社担当の川北さんです。
技術解説に、ブルーレイプレーヤーの開発をされた大塚さんにも加わっていただきました。開発者ならではのマニアックな解説ありがとうございました。
まずは挨拶代わりに、フロントワイド収録の「ヘアスプレー」をDBP-4010UD+AVC-4310で再生。フロントワイドが加わることで、横の音というのが収録されているのが分かります。まだまだフロントワイド収録ソフトは少ないですが、今後増えていくかもしれません。
DVD「ラストサムライ」の、雨の中でトム・クルーズと真田広之が木刀で対決するシーンでは、AudysseyDSXのフロントワイドONとOFFで比較。やはりONの方が雨や雷の包囲感が上がり、重苦しくも激しい感情表現がうまく伝わってきます。
Audysseyは、元々THXにいたスタッフが作ったので、「ティンバーマッチング」等の技術が応用されているそうです。
「アクロスザユニバース」のラストの屋上で歌うシーンで、デノンリンク4thのON、OFFを比較。冒頭の空気が動く「フワッ」とした感じや、声が空間に広がり反響する感じが、まるで違います。これを聴いてしまうと、もうデノンリンク無しでは聴けないかも。
ここで大塚さんよりデノンリンク4thの解説が入りました。ここで使われているクロック制御の技術の元は、過去のCDトランスポーターとD/Aコンバーター「DP-S1」と「DA-S1」で使われていたものだそうです。ただし、この時使われていたクロック周波数は、音のみなので24MHzですが、ブルーレイ等の映像になると27MHzになるので、24MHz⇒27MHz変換器を特注してDVD-A1UDとDBP-4010UDに搭載してあるそうです。
ここでDVD-A1UDとDBP-4010UDのアナログ2ch出力対決を、アンプをPMA-SXに替えて行います。接続はDVD-A1UDがXLR、DBP-4010UDがRCAです。DVD-A1UDはバランス構成で回路を組んでいるので、アナログ2ch出力はXLRを使うほうが良いそうです。
ソフトはPCM2ch収録のアンジェラ・アキの武道館ライブから「さくら色」を再生。どっしりとしたバランスで、しっとりと聴かせるDVD-A1UDと、やや軽めですが音が小気味良く鳴るDBP-4010UDという印象でした。この辺りはAdvanced AL32 ProcessingとAdvanced AL24 Processingの違いもあると思います。
それぞれの基盤を持ってきていただいたのでお見せします。
<DVD-A1UDのアナログ音声基盤>
<DBP-4010UDのアナログ音声基盤>
<DBP-4010UDのメイン基盤>
特にアナログ2ch出力基盤の物量の違いが凄いです。
大塚さんにも確認しましたが、アナログ出力の場合は、HDMI音声をミュートして、ソースダイレクトをONにした方が、音質が上がるとのことです。
最後は「ダークナイト」で、DVD-A1UDとDBP-4010UDをHDMI接続で比較。アナログ程大きな差異は感じませんでしたが、アナログ接続と同じ様な傾向の印象です。DVD-A1UDの映像はクッキリ感と解像度で上位機種の優位性を見せていました。
思いのほか長くなってしまいましたので、続きは「完結編」にてパイオニアとソニーを紹介します
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