【大阪梅田店】SC-LX86の視聴会を終えて
WOWOWのカウボーイ・ビバップのハイビジョン放送が楽しみな渡部です(なつかし~)。
11月3日(土)の『SC-LX86の最先端技術を徹底解剖する!!』という視聴会を終えての感想です。
パイオニアAVアンプ技術の集大成ともいうべきSC-LX86の各機能を、徹底的に試聴してみようというのが視聴会の趣旨です。
内容はおのずとマニアックになりましたが、かなり興味深い試聴になったと思います。
期せずして、パイオニアAVアンプの歴史を辿るような内容でした。
思えば自動音場補正技術『MCACC』が初搭載されたVSA-AX10から、パイオニアAVアンプの現在に続く高音質再生の探求が始まったように思います。
今では当たり前のように各メーカーのAVアンプに搭載されている自動音場補正ですが、最初に始めたのはパイオニアでした。
設定が自動で出来るだけではなく、音の調整も自動で行えるのは画期的でした。
SC-LX86に搭載されているのは、VSA-AX10Aiから搭載された進化版『Advanced MCACC』で、それまでの周波数と音量レベルに加え、時間軸を加えた三次元方式の補正になり、より精度の高い音場補正が可能になりました。
更に進化は続き、今度は低域のLFEチャンネルの音声信号がローパスフィルターを通る時の遅延にメスを入れ、その遅れを解消する『フェイズコントロール』をVSA-AX4AViから搭載しました。
当時パイオニアはこの『フェイズコントロール』のライセンスを行い、ハードウェアやソフトウェアへの対応を呼びかけるという徹底振りでした。
当時、スタジオジブリの『ハウルの動く城』はフェイズコントロール技術を使ってDVDが制作され、パッケージにフェイズコントロールのマークが付いてました(持っている方は確認してみてください)。
そして、今のSC型番直系のクラスDアンプを初搭載した超弩級AVアンプSC-LX90には、一つのスピーカーのユニットごとの位相とタイミングのズレを補正する『フルバンド・フェイズコントロール』が搭載され、パイオニア補正技術ここに極まれりと思いました。
ところが、実際のサラウンド再生では位相のズレが完全には解消していない。
何故なら、機器側が完璧でも、ブルーレイ等のソフト制作段階でLFEの遅れが発生しているからです。
機器側が完璧だからこそ、この問題が浮かび上がって来たと言っても良いかもしれません。
この問題を解決する為にVSA-LX55に初搭載されたのが、『フェイズコントロールプラス』です。
これでソフト側のLFEの遅れを補正した音は、低域の厚みや重みがまるで違って聴こえます。
そればかりでなく、中高域の音色や音の定位まで改善してくれます。
ただ、『フェイズコントロールプラス』の難点はマニュアル設定という点で、ソフトのLFEの遅れが何msecかを事前に把握している必要があります。
これは、一般のユーザーにはなかなか難しいことですので、アバックではホームページ上で公開もしております。
でも、これだけ多くのタイトル数にはなかなか追いつかないのが現実です。
そこで今回のSC-LX86、SC-LX76、SC-LX56、SC-2022に搭載されたのが、『オートフェイズコントロールプラス』です。
自動で補正してくれるだけではなく、位相が反転しているソフトの補正も行えるようになりました。
これでやっと正確なサラウンド再生が行えるようになったという点で、SC-LX86は一つの到達点ではないかと思います。
と、ここまで紹介した技術を、SC-LX86はそれぞれ個別にオン/オフが行えるので、視聴会では歴史に沿って徐々にオンにしていくという試聴を行いました。
まずは、何も補正を行わない裸の状態でスティングのライブブルーレイを試聴しました。
つまり、『Advanced MCACC』『フェイズコントロール』『フルバンド・フェイズコントロール』『オートフェイズコントロールプラス』全てオフです。
この状態ですと、高域が部屋に吸われて明瞭度が落ちます。さらに音がやや引っ込んでスピーカーにへばりつく感じがします。
『Advanced MCACC』をオンにすると、高域の明瞭度が増し、音が空間に浮かび上がる感じがします。
『フェイズコントロール』をオンにすると、低域の量感が激変し、ライブ感が増します。
今回の視聴会のスピーカーには、L、C、RとSWにパイオニア製、サラウンド、サラウンドバックにELAC製を使っているので、『フルバンド・フェイズコントロール』による効果もかなり大きく、オンにしたときの位相がピタッと合った気持ち良さは、なかなか経験できる物ではありません。
音に包まれるという感覚はこういうものかと納得できます。本来サラウンドとはこういうものだと再確認してしまいました。
TOTOのライブブルーレイでは、『オートフェイズコントロールプラス』の効果を検証しましたが、オンにしたときのベースとバスドラムの重厚感のある低音と、ピシッと位相の揃った音を聴いてしまうと、『オートフェイズコントロールプラス』をオフにした音は、低音がスカスカで物足りなく、位相も狂って気持ち悪く聴こえてしまいます。
SC-LX83から搭載された『32bitDAC』と『Hi-bit 32 Audio Processing』はSC-LX86にも継承され、細かな情報を抉り出すように再生してくれました。
機能も、USBメモリーによるDSD(dsf、dff)再生やMHLに対応したりと死角は無く、果たしてこの先の進化はあるのかな?などと思ってしまいますが、パイオニアは新たな課題に取り組み、今後もその名の通り先進の技術を開発してくれるに違いありません
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