【大阪梅田店】DENON AVR-4520視聴会!!報告
今更ながら『24』にハマっている渡部です(WOWOWで一挙放送中です)。また長い1日になりそうだ...
10月6日に行われました『DENON AVR-4520視聴会!!』の報告です。
DENON久々の重厚感溢れる筐体は、約2年間待たされたDENONファンを納得させる風格十分です。
コンパクトさも重要ですが、このクラスはやはりこのくらいのサイズは欲しいと思います。
背面端子群もアナログ系を含めて充実してます。
使用するスピーカーは、メインにELAC FS249BE、センターCC241BE、サラウンド・サラウンドバック・フロントハイがBS243BEというAVアンプ視聴会ではお馴染みのシステムに、サブウーハーにVelodyne Optimum12を加えた9.1chシステムです。
司会のD&Mホールディングスの上田さんよりAVR-4520の解説をはさみ視聴会がスタートしました。
AVR-4520のコンセプトは「クラスで一番音の良いアンプを目指す」だそうです。
多機能時代にDENONが最も重視したのは『音の良さ』です。
当たり前のようですが、『多機能』を疎かにせずに『音の良さ』を実現するのは、なかなか簡単ではありません。この2つは相反する要素だからです。
まずは挨拶代わりにジェニファー・ウォーンズのCD『ハンター』から、オルガンの綺麗な7曲目『Lights Of Lousianne』を再生。
ごまかしの聴かないピュアダイレクトモードでの2チャンネル再生ですが、AVR-4520はアンプとしての素性の良さを感じさせます。
ボーカルの実体感、定位の良さと空間表現力などは、並みのAVアンプではないことを感じます。
『音の良さ』を実現する為にアンプ部で行っているのは、DENONのピュアオーディオ機でもお馴染みのダイレクトメカニカルグラウンド・コンストラクションです。
ヒートシンクはフットの真近に配置しボトムシャーシに直接固定され、電源トランスはベースプレートを介しシャーシに固定され不要な振動を排除します。
左右シンメトリーに配置されるのはDENONのAVアンプの伝統です
更にパワーアンプ部をディスクリート構成にするモノラル・コンストラクション・パワーアンプは、従来のものから進化し、各パワーブロックと電源トランスをそれぞれ直接繋ぎ、アースも独立してあるそうです。
これにより他社製AVアンプを凌駕するチャンネルクロストークの少なさを実現しています。
パワートランジスタも、ピュアオーディオアンプのUHC-MOSとまではいきませんが、DENONお得意のハイパワートランジスタをAVR-4520用にカスタマイズした『DHCT』を搭載します。
電源部は、定格15Aのショットキーバリアダイオードや、不要振動を抑えるため大口径、低重心設計されたブロックコンデンサーなど、このクラスでは異例なほどのハイスペックな物を使っています。
『音の良さ』を実現する為に、パワーアンプ部だけでもこれだけの技術と物量が投入されています。
この辺りがどう音に反映するのか、ブルーレイ『ハートロッカー』を再生して検証です。
前半の爆弾を運ぶ静かなシーンでは、細かな効果音が緊張感を高めます。
最後の爆発のシーンでのエネルギー感もパワーアンプの非凡なクオリティーを感じさせます。
静と動の表現力の幅を見せつけてくれます。
音を良くする為にD/Aコンバーターも32bitになりました。
SACDプレーヤーDCD-1650RE(定価¥189,000)と同じもの(バーブラウン製)が7個搭載という贅沢仕様です。
それに伴いAL32 Processing Multi Channelを内包したD.D.S.C.-HD32が初搭載されました。
これにより音の情報量と質感表現は格段に向上しています。
そのあたりを『ヒューゴの不思議な発明』の冒頭のシーンで確認します。
時計の音や機械音がフロントとサラウンドに溢れんばかりに収録されていますが、音のリアリティーと明瞭度がもの凄く、密度の高い音に包まれる印象です。
ハイブリッドPLLジッターリデューサーによるHDMIを含むデジタル信号の音質向上も『音の良さ』に繋がります。
他社がマスタークロックのみを処理しているのに対し、ハイブリッドPLLジッターリデューサーではマスタークロックに加え、ビットクロックとワードクロックも再生成される為、より正確な再生が可能になります。
こちらがジッター量と再生歪率の他社比較です。
A社、B社、C社ってどこだ?
それに加えDBT-3313UDとの接続では、DENON LINK HDが使えますので、より音質の向上が可能です。
こちらはHDMI入力のみに働きますが、DENON LINK 4thと違い、DVD、CD(SACD)、DVD-Audio、オンラインストリーミングにも対応します。
ジッターによる歪とクロックの同期状態は図を見れば一目瞭然です。
『クリスボッティ・イン・ボストン』のヨー・ヨー・マとの競演による「Cinema Paradiso」を使って、DENON LINK HD有り・無しを比較しました。
やはりDENON LINK HDを使った方が、音の定位や音像の明確さ、余韻が空間に広がっていく感じが綺麗に再現されます。
ただ、以前のDENON LINK 4thの時の比較に比べると差が少なく感じます。
これはDENON LINK HD無しの時の音質が、ハイブリッドPLLジッターリデューサーにより向上したと思われます。
以前はDENON LINKを外すと、楽器の音色まで変わってしまう程劇的な差がありました。
『音の良さ』にこだわったAVR-4520ですが機能の方も充実しています。
■HDMIを使ったマルチゾーン機能
■スマートフォン等のMHL対応
■複数の入力機器を小画面によりモニターできるDENON独自のインスタプレビュー
■NASなどのネットワーク機器を最短接続できるスイッチングハブ機能搭載
デモに戻り、DENON LINK HD有りの状態で、続けて映画『ハンナ』を再生。
CIAの取調室の中の反響する音と包み込む効果音が、クリアー且つ高密度に再現され、圧迫感を感じるほどです。
LD⇒DVD⇒Blu-rayとメディアとともに進化してきた『タイタニック』を再生。
沈没シーンのスペクタクルを、細かな音の積み重ねとダイナミックなエネルギー感で再現していきます。
水中の息苦しいサラウンド再生もリアルです。
3Dが話題ですが、2Dもかなり良いです。画はさすがに古さを感じさせますが、音はロスレス化により過去のものとは隔絶の差があります。
今回リモコンも大幅に改善されました。
外部パワーアンプの追加により、最大11.2ch再生が可能。また、アンプアサインの自由度が上がりました。
LFEチャンネルの遅延を補正するBase Syncは後追いの感がありますが、いよいよDENONもここに踏み込んできました。
4K対応も「パススルー」「GUIオーバーレイ」「アップスケーリング」と完全対応です。
4Kアップコンバーターも、多くのメーカーが採用しているマーベル製ではなくアナログデバイセズ製とのことで、かなりの高画質が期待できます。
最後は『バーレスク』のエンディングを再生しました。
うまく再生しないと下品な低音になってしまい、細かな音も収録されている意外と難しいシーンですが、ゴージャス感をうまく再現していました。
低音は量感を出しつつも邪魔にならず、メインボーカルとコーラスもきちんと分離され、ドラムの音がぐるっと一周するところでは音の移動も明確で強くて鋭いアタック音も実体感十分でした。
<イベントを終えて>
ここ最近のデノンのAVアンプにはやや地味な印象を持っていましたので、AVR-4520の音を聴くまではそれほど注目していませんでした。しかし、実際の音に触れてから考えが一新されました。
オートセットアップ機能のAudysseyにもあまり良い印象は持っていませんでしたが、Audyssey MultEQ XT32の測定精度は、手を加える必要が無いほど正確でした。
大袈裟かもしれませんが、このモデルからデノンAVアンプの新しい流れが生まれるような予感がします。
『音の良いAVアンプ=デノン』という公式が再び一般に浸透していく日も近いかもしれません。
そのくらいの強い印象を与える音をこの日のAVR-4520は出していたと思います。
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