【大阪梅田店】オンキョーTX-NR5010イベント報告!!
毎朝『梅ちゃん先生』を見て元気をもらっている渡部です。
8月4日(土)に行いましたイベント「TX-NR5010でAVアンプが到達した最高峰のサラウンドサウンドを聴く!!」 を簡単に紹介します。
まずはオンキョーの当店担当の佐藤さんよりTX-NR5010の解説がありました。
今のオンキョーAVアンプのラインナップのそれぞれのモデルのベースは、TX-NR616がTX-NA709、TX-NR717がTX-NA809、TX-NR818がTX-NA1009と、ひとクラス上の前モデルになっているそうです。
もともとクラス以上のクオリティーを持ったオンキョー製AVアンプですが、今のモデルのポテンシャルの凄さが想像できると思います。
今回は、192kHz/24bitまでのWAV、FLACの対応やDSDフォーマットの再生対応により、音質クオリティーの底上げをする必要があったそうです。
TX-NR818以上のモデルに搭載されているデジタル・プロセッシング・クロスオーバー・ネットワーク(長い)も話題の機能です。
古いオーディオファンにはデジタルチャンネルデバイダーと言った方が分かりやすいかもしれません。
スピーカーとの接続は通常のバイアンプと同じです。
ですが、デジタル・プロセッシング・クロスオーバー・ネットワークでは、高域と低域で完全に周波数を分けます。
その場合、アナログフィルターによる緩やかなカットオフではなく、デジタルによるシャープなカットオフによって分けますので、クロスオーバー付近の不要な音の重なりがほとんどありません。
これがデジタル・プロセッシング・クロスオーバー・ネットワークと呼ばれる所以です。
まずは、このデジタル・プロセッシング・クロスオーバー・ネットワークとバイアンプの違いからデモに入りました。
試聴機材は、プレーヤーにOPPO BDP-95使います。
スピーカーは、メカリアの新しいリファレンスになりましたELACの240LINEの、FS249BE(L,R)、CC241BE(C)、BS243BE(SL,SR,SBL,SBR)を使い、サブウーハーのみヴェロダインのOptimum12を使います。
全部黒くて分かりにくいですね
デジタル・プロセッシング・クロスオーバー・ネットワークとバイアンプを交互に切り替えて、クラシックと女性ボーカルを試聴しましたが、明らかにデジタル・プロセッシング・クロスオーバー・ネットワークを使った方が音像がクリアーに聴こえます。
ただ、例えばボーカルが軽めに聴こえたり、空間に漂う音の密度が薄く感じられたりする場合もあるので、セッティングで追い込む必要があります。
その為、デジタル・プロセッシング・クロスオーバー・ネットワークの設定は、かなり細かいところまで調整が可能です。
一番重要なクロスオーバーの設定ですが、使用するスピーカーのクロスオーバーに合わせるのがコツだそうです。
今回のFS249BEの場合、ウーハーとミッドレンジで500Hz、ミッドレンジとツイーターで3kHzがそれぞれのクロスオーバーです。
聴き比べると、500Hzに近い方が良かったので、イベントでは630Hzにしました。それでも若干すっきりし過ぎな感じがしましたので、時間があればもう少し追い込んでみたいです。
イベントではハイレゾやDSDはHDDをUSBで接続して再生しましたが、もちろんネットワーク経由での再生も可能です。
ネットワーク経由でのDSDの再生方法はこちらをご参照ください。
今回改めてDSDファイルの音を聴いてみて、独特な音の厚みとリアルな質感は、ワイドレンジと鮮度感が特徴のハイレゾとはまた違った魅力を感じました。
ドルビーTrueHD(.mlp)ファイルの再生も先進の提案ですが、どれだけ魅力的なソフトを揃えられるかが課題だと思います。
ここから本番とも言うべきブルーレイのマルチチャンネル再生のデモに移ります。
『ノー・カントリー』でアントン・シガーがモーテルに殺しに来るシーンでは、前半の静まり返った緊張感溢れる部屋の中で聴こえる微かな車の音や、シガーの足音と共に徐々に間隔が短くなる探知機の音などの微小信号の再現と、後半のシガーの圧縮空気銃?から始まる銃撃戦の、恐怖感すら感じさせる銃声や着弾音のリアリティーは、TX-NR5010のポテンシャルを十分感じさせます。
問題は次の『ジュラシック・パーク』です。
私の一番苦手なシーンでのデモになりました。
T-REXが大暴れするところです。
普通あの場面ではライトは着けないでしょう
そうですあなたのことです
「だから早くライト消せってゆーの」
とそんなことはさておき肝心な音の方ですが、全編に流れる雨の音の車内と車外の描き分けはもちろんですが、これほど水を感じさせる雨音はあまり聴いたことがありません。
ともすると、ノイズや記号的なデジタル音臭くなりやすい雨音ですが、リアリティーが上がるとこのような再現になります。
これだけリアルだと、先のライトの件も我慢できます。
T-REXの咆哮と足音の重量感の再現も怖さを感じさせ、抜かりはありません。
この後、ザ・フライ教授のせいでトイレに逃げ込んだおじさんがT-REXに食べられる事は見逃すわけには行きません
最後の『MTV Unplugged 絢香』も、「みんな空の下」の熱唱は高音歪が起きやすいところですが、綺麗に再現していました。活動休止前の感極まった感じも良く出ていたと思います。
今回のTX-NR5010の試聴を通して、音の定位とチャンネルセパレーションの良さを感じました。それは、一体型AVアンプではなかなかなく、PR-SC5509+PA-MC5501で感じた印象に近い、非常にオーディオ的な音です。
大阪梅田店では、TX-NR5010をはじめオンキョー製AVアンプを全ラインナップ展示しておりますのでご試聴可能です。
ご来店お待ちしております。