【大阪梅田店】ECLIPSE TD510zMK2/TD508MK3イベント報告!
食べ過ぎても黒烏龍茶を飲んでおけば大丈夫というポジティブシンキングな渡部です。
5月19日に行いましたイベント「TD510zMK2/TD508MK3徹底試聴会!!」を簡単に報告いたします。
司会はECLIPSE TDシリーズ開発者の小脇 宏さんです。
まずは、U2のプロデューサーBrian Eno氏との交流から始まったECLIPSE TDシリーズの歴史から紹介していただきました。
Brian Enoを始めJim Anderson、佐久間 正英、大西 順子、村治 佳織(敬称略)など国内外のミュージシャンやエンジニアなど、実際の音を知っている方に愛用者やファンが多いのがECLIPSE TDシリーズの特徴です。
それは、ECLIPSE TDシリーズが原音に限りなく近い音を再生しているからに他なりません。
技術的には、インパルス応答の正確な再現を重視しているそうです。インパルス(時間が無限小、振幅が無限大の信号でパチッという音に聴こえます)の正確な再現は、スピーカーの口径が大きくなったり、マルチウェイになるほど難しくなります。というかほとんど無理です。
ECLIPSE TDシリーズがフルレンジスピーカーユニットを採用しているのはその為です。
他のスピーカーが周波数特性のみを重視しているのとは一線を画します。
ここにECLIPSE TDシリーズの独自性と、唯一無二の魅力があります。
技術解説の後、満を持してTD508MK3の試聴が始まりました。
すぐに前モデルTD508-2とは別物という印象を受けます。高域側、低域側それぞれに広がった再生周波数帯域と、サイズを超えるパワー感が、フルレンジ・コンパクトというのを感じさせず、スケールの大きな音のステージを目の前に浮かび上がらせます。
続くTD510zMK2では、TD508MK3で僅かに感じた低音の不足感が無くなり、サブウーハー等のサポート無しで2chシステムとして成立しています。
両モデルに共通して感じる、ワイドレンジ化とパワー感の向上、それにインパルス応答の正確性の向上は、エンクロージャーの内部容積のアップ(TD510MK2で14%、TD508MK3で37%)と、電気回路の磁束密度4.5%向上等により実現しているそうです。
このスピーカーを聴いた後に一般的なマルチウェイスピーカーの音を聴くと、ゴチャっとした猥雑な音に聴こえてしまうので、如何にいつも不正確な音を聴いているのかと気付かされます。
しかしオーディオの世界はそう単純ではなく、まだ正確な音=良い音という認識が薄いという現実があります。実際は自分の好きな音=良い音と認識している方が多いと思います(私も含めて)。
それは決して間違いでは無いし、それもひとつの考え方だと思います。
しかし、ECLIPSE TDシリーズの音に触れると、正確な音=良い音という認識が多数派になる時代が来るのではないかと思わずにはいられません。
このイベントを通して、それを確信させる音を聴くことが出来ました。
同じCDが通常CDとSACD以上に差が出たのに驚かされました。
優秀録音盤を聞けばとても楽しそうで購入意欲が刺激されてしまいました。
ただ、録音の悪いものは悪いまま音が出てきそうで即時購入には踏み切れなかったのですが。
アンプやプレイヤーの力もあったのでしょうが、非常に魅力的な音だったので、夏ボーナスでの購入を検討しています。
投稿: イベント参加者の一人 | 2012年5月22日 (火) 14:45