【秋葉原本店】三菱LVP-HC7800Dイベント報告!!
ご飯おかわり自由の言葉に弱い渡部です。
11月19日に行いました「三菱LVP-HC7800D視聴・商談会」の報告です。
1部、2部共に満員で、いつもながら大盛況の三菱イベントでした。
LVP-HC7800Dは仮設天吊で、スチュワートのHD170-5Dの120インチに映しました。
今までのLVP-HC3800等の金具と穴の位置が同じですので、流用が可能です。また高位置設置金具も発売するそうです。
司会・進行は、説明不要だと思いますが、三菱の佐藤さんとAV評論家の堀切さんです。
挨拶代わりに2Dデモからスタートしました。
過去の三菱イベントでもおなじみ「シューター」で2D画質の進化を検証します。
DLPが苦手とされる暗部の階調がしっかり出ているのと、中間階調部にウニョウニョ蠢くような誤差拡散ノイズがほとんど見えないのが印象的です。白のピーク感も三菱の歴代DLPの中で最強です。
「ランゴ」では、DLPならではのクリアーな解像感に思わず笑ってしまうほどです。
画素ズレとは無縁のワンチップDLPの良さが活き、余計な縁取りの無いキレのある輪郭は、液晶系ではなかなか再現が難しい部分です。
デジタルカメラRed Oneで撮影した「ツリー・オブ・ライフ」では、35mmフィルムにプリントしたシーンと、65mmにプリントしたシーンを使いました。
35mmのシーンでは滑らかな肌の階調表現に目が行きます。これは3D左右用に2基搭載したパネルドライバー「DDP3021」を2Dでもパラレルで駆動し実現しているそうです。
過去にはマランツのDLP高級機が「DDP3021」を2基使っていましたが、あちらは100万円オーバーの機種でした。LVP-HC7800Dではさらに、FRC(フレームレートコンバーター)用にトライデント社のPXN5130を搭載するという贅沢仕様です。
「ツリー・オブ・ライフ」の65mmフィルムのシーンでは、凄まじい解像度を余すところ無く再現します。
木の間から差し込む光の表現は、進化した階調表現に支えられています。
LVP-HC7800DのDLPパネルは従来から使っている「0.65型DarkChip3」ですので、黒レベルには限界がありますが、白ピークを伸ばしながらの黒の再現性も健闘していると思います。見た目のコントラスト感は従来機よりもかなり上がっています。オートアイリスもLVP-HC7000の物をDLP用にチューンして搭載されています(三菱製DLPでは初かな?)。全閉時の黒レベルはまさに漆黒と言えるほどです。
2D画質については、2基のパネルドライバー+DLP初のFRC搭載(しかも5段階調整可能)+オートアイリスという初物づくしでの組み合わせで、現在最強のDLPプロジェクターになっていました。
3Dデモの前に前回ブログのおさらいを図解付きで
通常DLPプロジェクターで使われるTI方式では、6セグメントのカラーホイールの3セグメント分を3Dメガネのシャッター切換時のブランキングとして使用します。対してLVP-HC7800Dではセグメントの境目(Spoke)をブランキングとして使用します。
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この狭い部分をブランキングに使えば2Dからの輝度落ちは無くなりますが、通常のTN液晶メガネのシャッタースピードではこの間に切り替えるのは不可能です。そこで登場するのが強誘電性液晶という高速シャッターのメガネです(あ、また写真取り忘れた)。
他のプロジェクターと比較すると圧倒的にブランキング時間が短いのが分かると思います(ほとんど線ですから)。
この短いブランキング時にシャッターを切り替えるのでクロストーク(海外ではゴースティングと言うそうです)が発生しません。
またLVP-HC9000Dバージョンアップでお馴染みのFRCを組み合わせて3D立体視の弊害になるジャダー(ガタつき)を抑えます。
と説明はこれくらいにして怒涛の3Dデモが開始されます。
まずはLVP-HC9000Dバージョンアップイベントでもやった「美女と野獣」でのFRCのデモです。
背景の横に流れる木のガタツキがFRCを入れると滑らかに流れる様子に、参加された方も「おー」と関心されていました。それでも変な違和感を出さないところがこのFRCの優れているところです。
堀切さんがナンバーワン3Dソフトに選んだ「トイストーリー3」で、早くもLVP-HC7800Dのポテンシャルが分かります。
明るくクロストークの無い映像がこんなにも心地良いのかと驚き、自然に物語の中に没入できます。
続く「モンスターVSエイリアン」はかなり視差の強いソフトで、クロストークの多いプロジェクターには厳しい映像ですが、LVP-HC7800Dで見るとまったく違和感がありません。
ここで2D-3D変換のデモを挟みます。
LVP-HC7800Dの2D-3D変換は、通常の方式と異なり、動きベクトル解析技術による変換方式ですので、階層的な立体表現が出来ます。
「スターウォーズ・エピソード3」冒頭の艦隊戦では、コルサント上空の戦艦の浮遊感や船体の立体感が3Dソフトかと思えるほどのクオリティーで再現されます。
往年の名作「ベンハー」では、飛び出し率の設定を抑えて戦車のシーンを再生。
この抑えた3D表現もなかなか有りだと思いました。解像度の高い2D映像を再生すると人物などが背景から浮き上がって見えますが、それに近い感覚があります。
3Dブルーレイ再生に戻って、浜崎あゆみのライブ「A 3D ayumi hamasaki ARENA TOUR 2009」の冒頭を再生。
激しいレーザー光線や目まぐるしく変化する照明など、クロストークが目立ちそうな映像ですが、LVP-HC7800Dはものともしません。
その後「グリーン・ランタン」「ルイスと未来泥棒」「キャプテンアメリカ」「カーズ2」と最新3Dソフトを中心に怒涛の再生ラッシュでしたが、どれも今まで見てきた3D映像が何だったんだ!と思ってしまうほどのクオリティーでした。
最後は「アバター」をたっぷりと堪能しました。
代表的なシーンを数シーン見せてもらいましたが、冒頭の冷凍睡眠?から覚めた後の船内のシーンでは、パースがピタッと揃うことにより奥行き感が凄まじいです。
作戦会議のシーンでは、軍人達が綺麗に階層的に並んで見えます。
森のシーンでは、クロストークが無いことにより小さな葉っぱ一枚一枚が綺麗に立体視でき、飛んでいる小さな虫の数もいつもより多く感じます。
“衝撃の”などと言うと誤解されてしまいますが、LVP-HC7800Dの3D映像は、これ見よがしなものではなく、あくまで自然な映像が特徴です。
上記の「クロストーク」「ジャダー」「輝度落ち」にもうひとつ加えて「フリッカー(ちらつき)」が無くなると、違和感の無い見ていて疲れない3D視聴が可能になります。3Dの理想形に限りなく近いのがLVP-HC7800Dの映像です。
次にこのLVP-HC7800Dが見られるのは、11月26日、27日の池袋大商談会です!!
見逃した方は是非ご来場下さい。
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