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2010年3月14日 (日)

「最新USB対応D/Aコンバーター比較視聴会」報告!!前編

子供の頃なりたかった職業は「トラック野郎」の渡部です。

昨日3月13日に行いました「最新USB対応D/Aコンバーター比較視聴会」のイベント報告をさせていただきます。

イベントの概要につきましては12日のブログをご参照ください。

司会進行は完実電気の弊社担当中谷さんです。

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今回のイベントは、秋葉原本店のPC&iPodオーディオコーナー開設を記念しまして、人気のUSB対応D/Aコンバーターを、グレード別に用意して比較視聴するという、盛りだくさんな内容です。

当日は10名を越える人数がこの狭い部屋に入っていましたので、いろんな意味でかなり熱いイベントになってしまいました。参加者の方どうもすみませんでした。

さっそくイベント本編に入っていきたいと思います。

最初はベーシックグレードとしてNuForce「ICON uDAC」とFostex「HP-A3」の比較です。

Iconudac Hpa3

両方ともPCからUSB接続での視聴になります。使用するUSBケーブルはフルテックの「GT2 USB」です。

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まずはCDからPCにリッピングしたUncompressed World Vol.1より「Sambienta」で聴いてみます。

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サックス?を中心に様々な楽器や効果音の入った曲ですが、「ICON uDAC」の再生は十分ピュアオーディオとしての鑑賞に堪える音です。PCオーディオ入門機としてもお奨めです。

「HP-A3」に替えると、音に力が出てきて躍動感と生々しさが感じられます。ダイナミックレンジが広がり低音の力感もアップします。

つづいてリファレンスレコーディングスのHRxのデータをPCにコピーしたドヴォルザーク「Polonaise from Rusalka」を再生。このHRxというのは176.4kHz/24bitの非圧縮WAVデータをDVD-Rに焼いたディスクです。

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現在のUSBは上限96kHz/24bitでの伝送ですのでダウンコンバートされますが、それでも未体験の高音質サウンドを聴かせてくれます。

「ICON uDAC」のUSB入力は48kHz/16bit対応ですが、それでもCDとは別次元の情報量が実感できます。密度の濃い音ですが、一つ一つの音が埋もれずに明瞭に聴こえます。十分PCオーディオの醍醐味が味わえます。

「HP-A3」に替えると、さらに密度感と明瞭度が増し、音がダイナミックになります。ちなみにUSB入力は96kHz/24bit対応です。

ミドルグレードの比較の前に、今回飛び入り参加になったtangent「NET-200」が、輸入代理店のポーカロラインさんより紹介ありました。

Tangent_net200eu

この「NET-200」はインターネットラジオ/メディアプレーヤーという名称が付けられてますが、ネットワークに接続することによりインターネットラジオが聴ける他、ネットワーク内のPCやNASに保存してある音楽データを、プレイリスト化して再生できます。また前面のUSB端子(Aタイプ)にUSBメモリーを差し込んで音楽データの再生も出来ます。

iPod TouchやiPhoneのソングブックにも対応しているので、iPod Touchで操作する事も可能だそうです。

再生可能フォーマットは、Real audio,MP3,Windous media streams,OGG vorbis,AAC,WAV(16bit/44.1kH,48kHz),AIFF and AUで、48kHz/16bit処理になります。Apple Losslessは未対応になります。

イベントはミドルグレードの比較に移ります。比較するのはFostex「HP-A7」とPS Audio「DL-3」、それと飛び入り参加のCambridge Audio「Dac Magic」です。

Hpa7  Dacmagic_usbdaconverter_cambridgeau

Dl3

3台とも同軸デジタル(S/P DIF)入力がありますので、まずはCDプレーヤーからの同軸デジタル接続での比較を行います。CDプレーヤーとして使うのはMarantz「SA-13S2」です。

Sa13s2

まずは「SA-13S2」単体でCDのTiffanyの「Itsukino Komoriuta/Summertime」を再生。

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音のリアリティー、S/Nともに悪くないです。ボーカルに実在感があり、音が空間に綺麗に広がります。

同軸デジタルで「Dac Magic」に繋ぎD/Aコンバーターとして使ってみます。やや音がおとなしくなった感じがし、全体的に整えられた音という印象です。「SA-13S2」単体で聴いたときに、やや粗く聴こえたところが改善されて、綺麗に再生します。

「HP-A7」に替えると、ガラッと変わってエネルギッシュな音になります。ストレートで生々しく、切れのある音という印象です。この辺りは業務機を扱うFostexらしく、曖昧さと味付けの無い音です。

「DL-3」も非常に生々しい音ですが、しなやかで一番音に厚みを感じました。

同じくCDのHYPSの「蒼い風」を順番を逆に「DL-3」から聴いていきましたが、最初になかなか良いと思っていた「SA-13S2」を最後に聴いたら、音が粗く聴こえてしまいました。

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この辺りの7万~8万円クラスのD/Aコンバーターでも、音質グレードアップに導入するのも有りだと思いました。

次にPCにコピーしたHRxのRimsky Korsakovの「Dance of the Tumbers」で、USB接続の音を比較します。

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「Dac Magic」はCDの時と同傾向ですが、ソースの音質が上がった事によりCDの時よりもダイナミック感が増した感じがします。

「HP-A7」も同傾向で、ストレスやロスが無く音が出てくる感じがします。ソースの音質が上がった事がストレートに伝わります。

「DL-3」も基本的にはCDの時と同じ印象ですが、音の粒子がさらに細かくなり、音に艶が出てきました。

最後に参加者の皆さんに、挙手でどのDACが良かったか聞いてみましたが、一番支持されたのは「HP-A7」でした(ちなみに私もpaper)。

長くなってきましたので、前半はここまでにさせていただいて後半に続きます。

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