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2010年3月14日 (日)

「最新USB対応D/Aコンバーター比較視聴会」報告!!後編

後半も引き続き渡部が担当します。

当日はFostexの開発の方がいらっしゃてましたので、「HP-A7」「HP-A3」の解説とデモをしていただきました。

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プロ用機材を扱っているFostexは、映画のレコーディング機材にも使われているそうです。最近の「007」や「世界の中心で、愛をさけぶ」でも使われたそうです。

またUSBの最低限の規格を検証するUSBコンプライアンステスト機等の高価な機材を導入して、製品開発を行っているそうです。

さらに最近注目を集めている旭化成のDACも昔から使っており、コンデンサーもニチコンを使用するなど、純国産にもこだわっているそうです。ちなみにHP-A7で使用しているDACは「AK4392」、HP-A3は「AK4390」でともに32bitです。これを使いデジタルフィルターの演算を32bitで行っています。

デモではCDのV.S.O.P「Autumn Leaves」をSA-13S2+HP-A7で再生。

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目指すところは色付けの無い音とおっしゃってましたが、ストレートではっきりした音はまさにそのとおりの音でした。

次にUSBメモリー版のビートルズ「Get Back」のデータをPC上にコピーし、USB接続で再生しました。

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ここまで鮮度の高いビートルズは聴いたことがありません。明らかにCDの音質を上回ります。マスターテープよりも音が良いんじゃないかと思ってしまいます。いや明らかに良いでしょうnote

いよいよメインイベントのアッパーグレード比較です。

始めにESOTERICの「D-07」の視聴です。ほんとはP-05を持ってきたいところですが、ミドルグレードとの比較の意味でSA-13S2を使います。

再生するCDはiroha(彩花)というJazzボーカルの「What a Wonderful World」を使います。

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ESOTERICらしい骨格のしっかりした音は、情報量もアップしてさすがにクラスの違いを感じさせます。HP-A7と同じ旭化成AK4392を、デュアル・モノ構成で使用していますが、ストレートなHP-A7と違い官能的と言えるような響きまで感じさせ、音楽がさらに楽しくなるような気さえします。

次にミドルグレードでも使用した、PCにコピーしたHRxのRimsky Korsakovの「Dance of the Tumbers」を再生。

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ここでもクラスの違いは歴然、音の密度感、実在感、音色のリアリティー、もうCDなんて聴いている場合じゃないと思ってしまいます。

最後はAudiophile Jazz Prologueの「Barbados」の192kHz/24bitのFLACを再生。

ロスレスとはいえ、CDを超える圧倒的な情報量を堪能しました。

視聴会のトリは、PS AudioのPerfectWave SYSTEMです。

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このシステムを簡単に説明すると、CDトランスポートのPWT(PerfectWave Transport)は通常のCDプレーヤーと異なり、いったんディスクのデータを内臓メモリーにリッピングします。その際エラーが発生した場合は、再度読み込みをすることで、正確なデータを抽出します。リッピングソフトは高音質で有名な「Exact Audio Copy」を使っているそうです。リッピングされたデータは、別のディスクを入れると消去されます。

そしてD/AコンバーターのPWD(PerfectWave DAC)にHDMIケーブルを使いI²S(アイツーエス)接続することでクロックを同期し、さらに内臓メモリーからの再生なので回転体が無くなりジッターを極限まで減らします。

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またHRxディスク(176.4kHz/24bit WAVファイルのDVD-R)をPCを使わず再生できる唯一のプレーヤーです。

まずジッターレスの再生がどういうものかを比較する為に、「SA-13S2」と同じCDを再生してみます。

再生するCDは上松美香さんというハープ奏者のカーペンターズのカバー「Close to You」

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「SA-13S2」の再生は、聴き慣れたいつものCDの音ですが、「PWT+PWD」に替えたとたん、大げさではなく音の佇まいが激変しました。ジッターレス再生とはこういうものかと実感しました。言葉で説明するのは難しいですが、具体的には明瞭なのにきつくなく、静かなのに地味じゃない。音が空間に満ちている感じですがまだまだ言葉が足りません。これは聴いてもらうしかありません。

つづいてHRxのRimsky Korsakovの「Dance of the Tumbers」のディスクをそのまま再生します。

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PCからUSBで接続する場合は最大96kHz/24bitまでですが、PWTで直接ディスクを再生する場合は176.4kHz/24bitそのままで再生ができます。

その音は、いままでこんなリアルな音はSACDやDVD Audioでも聴いた事がありません。これが現在の究極の再生方法ではないでしょうか。

最後はAudacityというソフトでアナログプレーヤーの音を取り込んだGeorge Winstonの「Long Love」を再生。

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情報が間引かれる事なく、元のアナログっぽさを残した生々しい音は、アナログレコードのデジタル化としてはかなり有効だと思いました。これも一つのPCオーディオの面白さでしょう。

PerfectWave SYSTEMについて少し補足すると、LANでネットワークに接続することで、ジャケット写真やタイトル情報を入手できます。1度入手したものは本体に記録されますので、ディスクを入れるとこのように表示されます。

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またSDカードによりファームウェアの書き換えが可能で、将来的なバージョンアップにも対応します。

つい最近ネットでCDが買える便利さにハマっていましたが、時代の流れはもっと先を行ってました。これからは音楽も配信の時代になって来るでしょう。

多分私は取り残されてしまいそうですが...coldsweats01

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