「シネスコ・シアター体験イベント」第2弾が終わりました!
優木まおみさんの熱愛報道で動揺を隠せない渡部です。
11日に行いました「シネスコ・シアター体験イベント」第2弾のイベント報告をしたいと思います。
今回は、12/27の第1弾のカーブドスクリーンではなく、平面スクリーンを使ったさらに現実的なシステムで構成されています。
スクリーンはオーエスの張り込みスクリーンPAの120インチシネスコタイプで、生地はピュアマットⅡプラスの物を使います。
ベロア調のフロッキー加工を施したフレームが、光の反射を抑え、高級感を演出します。
もう一つ今回のシステムの核になる機材が、パナモーフ社製アナモフィックレンズです。
これをVPL-VW85のトリガー端子②に、3.5mmミニピンケーブルで繋ぎます。(トリガー端子①はスクリーン用で、電源オンにすると12V電流が流れます)
こうすると、VPL-VW85のアスペクトを「アナモフィックズーム」にした時だけ、自動でアナモフィックレンズが、VPL-VW85の正面にスライドします。
アスペクトをそれ以外にすると、アナモフィックレンズがスライドして外れます。
アナモフィックレンズが無い状態の映像↓
Vストレッチ+アナモフィックレンズを通した映像↓
パナモーフ社製のアナモフィックレンズは、シュナイダーの物と違い、細かな調整機能は無くカーブドスクリーンには向かないですが、プリズム型ですので設置が簡単で、歪みや色付けも殆どありません。プロジェクターに12Vトリガーが無くても、付属のリモコンで操作が出来ます。
またプロジェクターの12Vトリガーは、メーカーによりVストレッチONで電流が流れる物と、OFFで電流が流れる物がありますので、パナモーフ社製アナモフィックレンズでは、リモコンで切替が出来るようになっています。
イベントでは、20世紀FOXのシネマスコープの歴史をなぞるように、映画ソースを紹介しました。
20世紀FOXが、フランスで発明されたシネパラノミーク技術を買収し、ボシュロム光学社と共同開発でアナモフィックレンズを製作し、シネスコ初作品として1953年に公開した「聖衣」のDVDを最初に再生しました。
シネスコの画角をこれでもかと使った大作映画ですが、シネスコだとスケール感が良く出ます。ちなみにこの映画のアスペクト比は現在の2.35:1と違い2.55:1なので、シネスコスクリーンでも上下に若干の黒帯が出ます。
続いて「クレオパトラ」の失敗で経営難に陥った20世紀FOXを救った「サウンドオブミュージック」を再生。
シネスコ一杯に広がるアルプスの山々をバックに唄う、主人公マリアのオープニングシーンは、通常の16:9のスクリーンで見るのとは印象が異なります。
フレームにピッタリ収まる気持ち良さは、実際見てみないとなかなか実感できないと思いますが、フロッキー加工により乱反射を抑えたフレームにより切り取られた画面が、空間に浮き上がり、映画の世界に吸い込まれていきます。
個人的にも大好きな映画ですが、もう一度シネスコスクリーンで最後まで見たくなってしまいました。
このあと「猿の惑星」「スターウォーズ」の新旧名作SFを再生、やはりシネスコは大作が似合います。アナモフィックレンズの、画面の大きさ対比での輝度の高さと、画面の上下に光が漏れないというメリットが、宇宙空間のシーンで効果を発揮します。
ビスタサイズ収録の「シカゴ」の再生では、VPL-VW85のアスペクトを「フル」に変更。自動でアナモフィックレンズがスライドして外れ、シネスコの中に16:9の画面が収まります。
個人的に最もシネスコで見たい映画NO.1「インデペンデンス・デイ」は、仕事を忘れて見入ってしまいました。
こういうハッタリの効いたスケール感も、シネスコならではです。「そんなばかな」という突っ込みも、シネスコの迫力に押し潰されてしまいます。
今後も引き続きシネスコイベントはやっていきたいと思いますので、今回参加できなかった方も、ぜひ一度ご体験ください。
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