デノンプレーヤー頂上対決! DCD-SX対DVD-A1UD!! 後編
やっと立ち直ってきた渡部です。
早速DVD-A1UDのXLRの設定を確認してみると、やはりゲインアップがオンになっていました。(これはやはりTHXの仕様がアンプのXLRの入力を4dB下げる為に搭載されている機能です)
これをオフにして再度視聴。音圧は揃いましたが、まだ全体的に情報量と鮮度に乏しく、のっぺりとした平坦な音で、改善とは言い難い。
こうなったら、DVD-A1UDの設定をアナログ音声出力優先にする為に、デノンリンクとHDMIの音声出力をオフにし、念には念を入れてソースダイレクトをオンにします。(こうすることによりSACD再生時には、DSD→PCM変換をせず、スピーカー設定などの回路をキャンセルするので、音の鮮度が向上します)
この状態で視聴を再開。ダイアナ・クラールの声がやっと空間に浮かび上がってきました。それぞれの音の分離も良くなり、ピュアオーディオの香りがしてきました。ジャーニーもシンセサイザーの音の鮮度が上がり、バスドラムも締まってキックのアタック音が明確になり、リズムに切れが出てきました。
このように、ユニバーサルプレーヤーで最高のアナログ音声のポテンシャルを出そうとすると、設定で手を抜いてはだめだという事が実感できました。
ただ、この状態でもなおDCD-SXとの音のクオリティーの差は存在します。ダイアナ・クラールのゾクッとするような艶かしい声のリアリティーは、DCD-SXでしか再現できず、ハイハットの定位感もDVD-A1UDでは、やや曖昧になってしまいました。
さすが2ch専用プレーヤーは違うなと、改めて見直しました。
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