名古屋店 明石(あかし)です。
こちらのブログでも以前ご紹介した
アリ・アスター監督作品『ミッドサマー』
※「ミッドサマー」の作品紹介はコチラ↓
YouTube: 【アバック公式】vol.34~『ミッドサマー』映画担当なほの話題映画作品をご紹介~#ホームシアター・オーディオのアバック
のUHD国内発売が決定。(9月9日発売)
5パターン発売されるパッケージソフトのうち
『UHD+Blu-ray豪華版3枚組(スチールブック仕様・初回生産限定版)』に収録されます。
UHDが発売されるのは、日本以外ではイタリアだけのようです。
(※現在北米でのUHD発売予定なしとのこと)
『天気の子』といい、1万円越えの「豪華版」にだけUHDが収録されるのも、
「ちょっとなあ」とは思います。
『パラサイト 半地下の家族』
は、国内発売がDVDとBlu-rayのみ。(7月22日発売)
4K UHD はプライムビデオで先行配信(6月19日から)されています。
(北米版UHDは発売済)
先日、新宿店店長菅原が嘆いていたように、
Disney+の日本での4K&DolbyAtmos配信が見送られた件といい、
最近はパッケージソフトとストリーミング(配信)で、
各国の状況いろいろですね。
ホームシアターユーザーとしては、クオリティが高いものを観たい!
ということだけなんですけどね。
★
さて、ホームシアターユーザーの方には、「4K」はもうだいぶ一般的になってきており、導入されている方も多いかと思いますが、
それと付随する映像規格のひとつ
HDR(ハイダイナミックレンジ)
について、改めて考えてみたいと思います。
特にホームシアタープロジェクターでの
HDR(ハイダイナミックレンジ)再生について、です。
「プロジェクターではHDRを再現する輝度がそもそもないので意味がない」
「HDRは暗い」
果たしてそうでしょうか?
「HDR(ハイダイナミックレンジ)」は、
要するに「映像の輝度レンジ(幅)を広げましょう」という規格です。
従来の映像の輝度レンジ(幅)は、
SDR(スタンダードダイナミックレンジ)
とされ、0.1~100nits(ニッツ)という輝度幅で運用されてきました。
HDRでは、これが 0~10,000nits
という輝度幅で表現することが可能に。SDRの約100倍となります。
人間が判別できる輝度幅が0~20,000nitと言われていますので、
改めて人間の眼の能力にも驚かされますが、HDRが、いかに人間の眼に近づいたかがお判りいただけるかと思います。
ただ、現在のホームプロジェクターの明るさ 1,500~3,000ルーメン程度では、
ホームシアターの主流サイズ100、120インチでも、
到底10,000nitsなどという輝度は出せません。(※1,000nitsも難しい)
そこで、
「プロジェクターではHDRを再現する輝度がそもそもないので意味がない」
などという意見も出てくるのですが、
実際にHDR10のUHDディスクやNetFlixの映像と、
従来のSDRであるBlu-rayディスクの映像を、
プロジェクターで見比べてみると、明らかに映像に違いがあります。
最大値が出ていなくても、輝度幅が広がったことにより、
1枚の画のなかの「明るいところ」と「暗いところ」が、お互いに影響しあわず存在することが出来るようになり、
より人間の眼に近い表現、すなわち実在感の高い画、が出画されます。
従来のSDRがどちらかというと「明るいほう」に影響された画だったため、
「HDRは暗い」
という評価をされることがあるのですが、
人が感知できる輝度幅に照らし合わせると、そもそも画のなかで「暗く表現されるべき箇所」だっただけです。
ただ、ここでもうひとつ問題になってくるのが、
「ガンマ補正」と「トーンマッピング」です。
「ガンマ補正」は、色と階調の最適化とでも言いましょうか。
「トーンマッピング」は、コンテンツの輝度情報を映像表示デバイスの特性に応じて変換する処理のことです。
これらをうまく処理できていないディスプレイですと、
本来あるハズの色と階調が表現されず、
「HDRは『ただ』暗い」
という評価になりかねません。
残念ながら、エントリーな価格帯の4Kプロジェクターでは、
この「ガンマ補正」と「トーンマッピング」の関係から、
HDRが適切に処理されているとは言い難い状態かと思います。
(※意味がないというわけではありません)
やはりHDRの真の姿を体感したいのであれば、
ハイエンドなプロジェクターがお勧めです。
JVC の上位モデルで採用されているD-ILAパネルは、
反射型液晶パネルで、ネイティブコントラストの高さがウリ。
もともと輝度差を表現するHDRには「強い」仕様ですが、
当初「トーンマッピング」という意味では改善の余地がありました。
そこで登場したのが、
Panasonic DP-UB9000
と
JVC のHDRコラボです。
JVC ネイティブ4Kプロジェクター Vシリーズ(DLA-V9R/V7/V5)
には、
UHDのHDR情報に内包される最大輝度を感知し、適切なトーンマッピングを行う、
「オートトーンマッピング」
という機能があったのですが、
これは、UHDディスクに内包されている
MaxCLL(Maximum Content Light Level コンテンツの明るさの最大値)
と、
MaxFALL (Maximum Frame Average Light Level フレーム毎の平均最大輝度)
に基づき、自動調整でトーンマップを最適化する機能でした。
ただ、
すべてのUHDディスクにこのMaxCLLとMaxFALLが設定されているわけではありません。
(※当初は設定されていないディスクのほうが多いくらいのイメージでした)
そこで Panasonic DP-UB9000 は、
プレイヤー側でターゲット輝度を設定(プロジェクターの場合だと500nit or 300nit)することで、
HDR10すべてのコンテンツで「オートトーンマッピング」が使用可能に。
さらに Panasonic DP-UB9000 には、
通常、ディスプレイ側で行う「トーンマッピング」をプレイヤー側で行う
「HDRトーンマップ」機能が装備されています。
これを「入」とし、
さらに詳細設定の「HDRディスプレイタイプ」で、
「高輝度のプロジェクター」
または、
「ベーシックな輝度のプロジェクター」
を選択。
JVCプロジェクター側のカラープロファイル
「Pana_PQ_HL(高輝度のプロジェクター)」か、
「Pana_PQ_BL(ベーシックな輝度のプロジェクター)」
を選択することで、
JVCプロジェクター に最適なHDRトーンマップ処理が行われるというわけです。
アバック限定で復活した
コントラストモンスター
(※ネイティブコントラスト驚異の160,000:1 )
JVC DLA-X990R(A)
は、本来搭載されていなかった、
「Panasonic DP-UB9000専用カラープロファイル」
を搭載したスペシャルモデル。
Panasonic DP-UB9000
との組み合わせで最高の実力を発揮します。
『JVC DLA-X990R(A) 最終超特価セール』
こちらのアイテムも残り少なくなってまいりました。
★
今月最終土日となる
6月27日(土)
6月28日(日)
には、
最新のVシリーズ3機種
DLA-V5
DLA-V7
DLA-V9R
と、
JVC DLA-X990R(A)
さらに旧モデル DLA-X700R (HDR非対応)
とも、比較視聴できる環境を準備致します。
ぜひ導入のご参考にしてください。
当店は、Panasonic DP-UB9000 常設展示を行っておりますので、
JVC DLA-X990R(A)
アバックカスタムモデルの目玉
「Panasonic DP-UB9000専用カラープロファイル」の画も、もちろんご体感いただくことが出来ますよ。
★
Panasonic DP-UB9000 以外のプレイヤーでも、
このHDRコラボと同等もしくはそれ以上のHDR効果を得ることが出来るのが、
『Frame Adapt HDR』(フレームアダプトHDR)
です。
これは、コンテンツのシーン毎、あるいはフレーム毎に異なるピーク輝度を、
独自のアルゴリズムで瞬時に解析し、
プロジェクターの映像投写に最適なダイナミックレンジに自動調整する機能。
前出したMaxCLL/MaxFALL が設定されていないコンテンツでも解析可能なため、
プレイヤーを選びません。
個人的にも昨年(2019年)最も衝撃を受けたファームアップでした。
このJVC ネイティブ4Kプロジェクター Vシリーズ(DLA-V9R/V7/V5)にのみ搭載された、
『Frame Adapt HDR』(フレームアダプトHDR)
も、もちろん当店でご体感が可能です。
この夏、JVCプロジェクターをご検討の方は、
ぜひ今月最終土日となる
6月27日(土)
6月28日(日)
に、アバック名古屋店へ足をお運びください。
★
HDRについては、アバック公式YouTubeでもご説明しておりますので、ご興味ある方は、こちらもぜひご覧ください。
YouTube: 【アバック公式】vol.36~ホームシアターのHDRとは~#ホームシアター・オーディオのアバック
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