みなさんこんちは、アバックGraudioの福田です。
昨日は”ATCが目指したリアルATCの音を楽しむ！”というイベントが行われましたので簡単にレポートしたいと思います。
あのイギリスの老舗のスピーカーメーカーATCが去年リリースしたプリメインアンプ「SIA2-150」、セパレートアンプ「CA2、P1」を使いATCが本来目指したATCの音を検証するイベントになります。リアルATCの音とは何か！早速聴いてみましょう。
まずはプリメインアンプ「SIA2-150」とブックシェルフ「SCM11」の組み合わせでプレーヤーはEsoteric K-03を使用！
女性ボーカル：Colbie Caillat：I do
圧倒的な音離れの良さが高域から低域までしっかり表現され躍動感にとんだボーカルが楽しめる。低域の再生の骨格がしっかりしていて団子にならずある意味鮮烈さがある演奏である。
女性ボーカル：Olivia：Sometimes When We touch
エコー感豊かな甘い歌声に引き込まれる。ここでも背景のギターの分離感は素晴らしく、弦へのアタックの変化をしっかり伝えてくる。
ジャズ：Big Fat Band：Hit The Ground Running
厚みのあるシンコペーションを基盤にスリリングな演奏が展開される。定位が良いので各楽器の位置がよく分かり、グルーブ感豊かなパワーを感じる。
男性ボーカル：NE-YO：Because of You
スピーカーのサイズを超えた低音の量感に圧倒された。NE-YOの伸びのある歌声も十分に表現されパワー感みなぎる演奏をきかせる。この音は正に自分好みの音と言って良い！
ここでスピーカーをフロアースタンディングの「SCM40」に変更し試聴を再開。
チェロ：2Cellos：Smooth Criminal
カーボン製の特殊なチェロから繰り出される激烈な音に息を呑む。まるで奏者の汗までも見えるような熱い演奏はアンプの駆動力によるものである。
女性ボーカル：Amy Winehouse： Rehab
先日、急逝してしまったR&Bの歌姫を感慨深く聴いた。ATCから聴こえてくるAmyの歌声はいつに無くソウルフルだ。
ジャズピアノ：Eric Lewis：Mr Brightside
分離感豊かな厚みのあるピアノが眼前に浮かび上がり、力強さと繊細さの絶妙な表現が秀逸である。
ここでアンプをセパレートの「CA2、P1」に変更し試聴！
ジャズピアノ：Eric Lewis：Mr Brightside
先ほどと同じ曲を聴いた。プリメインよりソフトで若干おとなしい印象である。個人的にはパワー感モリモリのプリメインが好みだがこちらの方がより知的な表現のように感じる。大人の音である。
男性ボーカル：Rod Stewart：Secret Heart
深く沈んだベース音を背景にRodのハスキーボイスが哀愁たっぷりに響き渡る。曲が持つ陰影をうまく表現している。
ギター：John Tropea：Changing World
エリック・クラプトンで有名な曲だが、こちらがオリジナルとの事。インストルメンタルながら、厚みのある豊かな響きはとても説得力と実体感がある。
女性ボーカル：Ligia Piro：The Way You Look Tonigh
よく伸びた澄んだ歌声が耳に心地よい、この透明感はATCの違った側面を垣間見たようだ。
総評：リアルATCの音には一本芯が通っていて骨太であるが、音の色付けなくあくまでもナチュラル。硬派ではあるが本物志向の音と言える。
進行役をしてくださったエレクトリの小野さん、有難うございました。
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