【新宿本店】SONY「KJ-85Z9H」ご紹介その③
アバック新宿本店の菅原です。
8Kテレビ「KJ-85Z9H」の続きです。3回も分割してしまいスイマセン。
「4K映像」に続き、少しだけ「BD」のアップコン映像を。
もしかすると、ハイビジョンのアップコン映像クオリティが他メーカー8KTVとの「大きな差」になるのでは?
デモするBDソフトは、まだ4K化されていない映画から 「サウンド・オブ・ミュージック」。
今から55年年前のフィルム映像は8Kアップコンされるとどうなるのか・・・。
さすがに8K・4Kと見慣れてきた映像と比べれば 若干解像感は落ちますが、フィルムグレインも適度にありつつ、色のりも良く、55年前の古さを感じさせない映像クオリティを映します。
主人公マリアの着ている服の質感や「ドレミの歌」を歌う草原のシーンなどパッと見、2K解像度だと思えません。
もう1つ、今度はBDアニメを。
ジブリアニメから「ハウルの動く城」の1シーン。
よくアニメをアップコンした時に見られる「線」の太さも さほど気にならず ノイズも抑えられ、TVの輝度の高さを生かした発色の良さがアニメにピッタリ合います。アニメとの相性はバツグンです。
と、いう事で、8Kテレビ「KJ-85Z9H」でのBD視聴は十分に耐えうるクオリティ※で、今持っているソフトはちゃんと生かされます。※もちろんソフトのクオリティに依存しますので例外な作品もあるでしょう。
次に「PS4PRO」で「4Kゲーム」を視聴。
今はゲームも4Kの時代です。映画に匹敵するクオリティのゲームが多数あります。
「KJ-85Z9H」の画質モードは「ゲームモード」。
デモするゲームは小島秀夫の「デス・ストランディング」。
ゲームの難解さは置いといて、実写と見間違う程のグラフィックと臨場感のあるサラウンドは、HDR効果も相まって「もはや映画を超えた!」と言っても過言ではありません。
「ウォーキング・デッド」でお馴染みのノーマン・リーダスのモーションキャプチャーは完璧で、本人そのものが動いているよう。所々CGというのを忘れてしまう程リアルです。
4Kから8Kのアップコンでのゲームは、全く違和感が無く、しかもゲームモードにすれば遅延が少ないので、最強のゲーム体感が楽しめます!!動きボケに関してはプロジェクターよりは少ないです。4K/60Pならばさらに気になりません。(ゲームタイトルによりけり)
そもそも、大画面のゲームは迫力があって最初は良いのですが長時間のプレイには目も疲れ向きません。(暗くしないといけないのも要因の1つ)
その点、85インチというサイズは、長時間のゲームにもギリギリいけるサイズのような気がします。また照明を付けてのプレイが可能というのもあるでしょう。(あくまで個人的感想ですが)
そういえば、これから発売のこのゲームも大画面で楽しみたい!ゲームの1つですよね!
ちなみに「Xbox ONE X」の4K映像も見ましたが、こちらの方がより4K映像はクオリティ高く、タイトルによっては「Dolby Atmos」も収録されていますので、好きなゲーム作品があるなら後者をオススメします。
最後、音について。
「KJ-85Z9H」はTVのスピーカーだけでも高音質で、さらにはサラウンド※も楽しめるようになっています。
※3次元のリアルな立体音響を実現する「ドルビーアトモス」や、横から後ろへと音が移動する立体的な音場を体感できる技術「S-Force フロントサラウンド」があります。
また、通常のTVはスピーカーが画面外側の左右や下にありますが、この製品は下図のように画面内にスピーカーがあります。※
※まるで音が映像から聴こえる。新感覚の視聴体験を実現する「アコースティック マルチオーディオ」
これでも十分楽しめるのですが、やはりホームシアター用途でしたらTVのスピーカーでは限界がある為、
もっと良い音でホームシアターを楽しみたい場合、外部スピーカーの設置が必要です。しかし厄介なのがセンタースピーカーの設置位置です。
TVラックの中あるいは前置きになるので、センタースピーカーの置き場に困ってしまいますし、センター音がどうしても画面より下から聞こえてしまいます。(これはプロジェクターでもサウンドスクリーンでないと同じ悩みになります)
それを解消するのが「センタースピーカーモード」です。
このモードはセンタースピーカーの音をTVのスピーカーから出すというモードなので、
センタースピーカーを用意しなくて良いという事になります。
また「アコースティック マルチオーディオ」によりセンターの音が画面より聞こえてきますので、画とセンターの音のリンクがバッチリ合っているのです。
TVの背面にセンタースピーカー用のバナナプラグも使える端子があります。AVアンプのセンタースピカー端子からスピーカーケーブルを直接この端子に繋ぎます。
今回は「B&W/700シリーズ」をフロント、リア、ウーファーに使いマルチチャンネルを鳴らしています。
フロント:B&W 703S2
リア:B&W 706S2
ウーファー:B&W DB3D
B&W 700シリーズ(703S2)のセンタースピーカーが「HTM71S2」なので、「KJ-85Z9H」の内蔵スピーカーでは さすがに同等のクオリティとまでは行きませんが、爆音を鳴らさない限りは「ホームシアター」の試聴としてセンターの役割は十分だと思います。
なにより画面真ん中からセリフなどの音声が聞こえますので、それだけでも「センタースピーカーモード」を使う価値はあるでしょう。
【総評】
「KJ-85Z9H」は「85インチ」という大きさと「8K」という高解像度により映像機器としてトップクラスの商品で、照明を付けた明るい部屋と照明を落とした暗室どちらの環境でも高クオリティに映り、マルチチャンネルにも対応した、まさに「ホームシアター」向けの究極のTVと言えるでしょう。