【秋葉原本店】JVC LX-UH1イベントレポート!
こんにちはAVAC秋葉原本店の桜庭です。
本日はJVCのプロジェクターの新製品「LX-UH1」のイベントがございました
国内メーカーでDLPのチップを使ったシアター用のプロジェクターは三菱以来でしょうか。DLPの映像が好きな方も多いので、注目の製品でもあります
DLPの4K対応の製品はBenQやOptomaなどが先に出しておりますが、映像処理エンジンやレンズのグレードなどやや物足りなさもあり、今回のJVCはどれぐらいのクオリティーで仕上げてこれるのかが非常に興味があるところです。
まずは入力処理段で4K HDR対応の18Gbpsに対応してきたのが他のDLPとは大きな違いです。
10.2Gbpsまでの回路ですと、4K HDRソースではグラデーションで「階調割れ」が出てきやすくなりますが、18Gbpsですとそのような内容が発生する割合が大幅に減ります。
もともとDLPのパネルのコントラストが足りずに出てしまうところもありますので「階調割れ」が全く出ない事はありませんが、こういったシーンにおいてUH1は、ほとんど感じられませんので映像の調整の追い込みもちゃんと仕上がっていると思います。
実写以上に階調割れが出やすいのがCGグラフィックのゲーム系です。PS4proやXBOXで4K HDRのゲームもいろいろ出始めてきましたので、この辺りも10.2Gbps対応か18Gbps対応かで階調割れの出る頻度も大幅に変わってきます。
このUH1の最大の魅力はDLPの利点でもあるフォーカスの良さを最大限に引き出している所でしょう。
JVCはDILAのパネルでe-shiftという擬似4Kをいち早く製品に組み込み現行は5世代目に進化しております。そちらと比べてもフォーカス感ならUH1の方が上に見えるでしょう。
DLPは3枚板の液晶系より画素ズレが少ないです(レンズ収差のみ)
DILAのe-shiftとDLPのe-shiftでは処理の仕方がやや異なりますが4Kのデータをオリジナルに近い情報で表示できます。
個人的に一番の驚きは4K UHDのラ・ラ・ランドの映像でした。
もともとフィルムグレインのノイズが最近のソフトにしてはハッキリ入れてある画作りなので、JVCの上位モデルのX590RやX990Rではノイズが目立ちやすくフォーカス感もちょっと甘い感じの印象になってしまうソフトです。
それが、UH1ですとフィルムグレインのノイズが非常に細かくなり、そのおかげで手前から奥までかなりクリアな映像に感じます。
30万を切る価格帯でこの映像は反則かもしれません。
更に、レンズにおいてはオールガラスレンズで1.6倍ズームやレンズシフトも使えます。DLPはもともと設置性が悪い機種が多いのですが、この価格帯でこの光学系の仕様はコストパフォーマンスとして相当高いです。
UH1の価格帯近辺には4K対応でエプソンのEH-TW8300、また少し下の2KクラスですとソニーのVPL-HW60やエプソンのEH-TW6700などもありますが、そのあたりの製品をお考えの方でしたら一度LX-UH1の映像をご覧頂けたらと思います