4K2Kに浸った一日 CEATEC JAPAN 2011
SASUKEを見て挑戦したくなっている渡部です。
行かれた方もいらっしゃると思いますが、10月4日~10月8日まで幕張メッセで開催されている、CEATEC JAPAN 2011に行ってきました。
お目当てはもちろん4K2K※関連製品です。
※4K2K:今のハイビジョンの解像度1920×1080の4倍、3840×2160解像度
メインはソニーの4K2Kプロジェクター「VPL-VW1000ES」ですが、メインイベントは最後にとっておいて、東芝の4K2K液晶ディスプレイ「55X3」から行きましょう。
4K2Kのビデオソースを再生していましたが、その解像度とリアリティーは凄まじい物がありました。夜景などは気持ち悪いくらいに細部まで見通せます。55インチの4K2K恐るべしという感じです。
現在のHD画像から4K2Kにアップスケーリングする「QFHD超解像技術」のデモもおこなっていましたが、精細感よりもややクッキリ感に振っている感じで、もう少し情報量が欲しいなと思いました。
「フェイストラッキング機能」を搭載したグラスレス3Dも期待していたのですが、個人的には今のクオリティーでは厳しいんじゃないかと思います。画質クオリティーは明らかにメガネを使うフレームシーケンシャル方式の方が上です。
シャープの4K2K液晶ディスプレイ、4K AQUOSも展示してありました。
こちらはHD画質の映像を、通常のフルHD ディスプレイと4K2Kディスプレイにアップスケーリングした物を比較視聴していました。
アップコンバート技術の第一人者 近藤哲二郎氏率いるアイキューブド研究所の「ICC」チップを使ったアップスケーリングは、4K2Kの精細感や質感のリアリティーが確認でき、先ほどの東芝の物よりも好印象でした。
シャープのブースでは、85インチの8K4K(スーパーハイビジョン)のデモも行っていました。
パネルの年式が古いのか、黒の再現性が今ひとつのような感じがしたのですが、そんな事を吹き飛ばすような凄まじい映像でした。解像度が高いのはもちろんですが、何より凄いのは奥行き感と立体感です。まるで3D映像を見ているように、人垣が階層的に浮き上がって見えます。
ここまで来ると、実際自分の目で見ている映像より綺麗と言えるレベルです。
そしていよいよメインのソニー「VPL-VW1000ES」の登場です。
比較用にペンを置いてみました。思ったよりは小さいですが、VPL-VW200より一回り大きいです。
120インチスクリーンで映し出された、デジカメで撮影された4K2Kの静止画の解像度・質感・発色、もはや何もいうことはありません。
続いて映し出された、ブルーレイソフト「バイオハザード4」「ツーリスト」からのアップスケーリング映像は衝撃的でした。明らかにHD画質とは違う解像度から生み出される質感とリアリティーは、4Kパネルを使うことの優位性を納得させるに十分です。
最後の、4K2Kカメラで撮影された「アメイジングスパイダーマン」のトレーラーは、確かに凄かったですが、アップスケーリングもかなり近い質感になるなという印象でした。
ちなみにVPL-VW1000ESの端子周りはこんな感じです。
ハイビジョン以上しか相手にしないと言わんばかりに、Sとコンポジット端子は潔く外されています。
今後しばらくはアップスケーリングされた映像が4K2Kパネルのメインソースになると思いますが、思った以上にクオリティーが高かったです。これなら4K2Kの放送やソフトが出てくる前でも、4K2Kパネルを使う意味はあると思いました。
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