三菱の3Dプロジェクターのイベント報告!!
正体が実は東研作の方ではないかと噂のある渡部です。
まだまだベールに包まれた三菱の3Dプロジェクター「MODEL-X(仮名)」のイベントを、本日行いました。1部、2部共に満員御礼ということで、注目度の高さを実感しました。
このプロジェクターの最初の印象は、「デカッ!!」でした。
重量感抜群の外観は、設置スペースを取りますが、所有欲を満たしてくれること間違いなしです。
イベントの司会はお馴染み、堀切さんと三菱の佐藤さんのコンビです。今回も掛け合いスタイルの司会で楽しませていただきました。
当日設置という強行軍でのイベントになり、試作機ということで細かなトラブルがあり冷や汗をかきましたが、無事イベントが開催されました。
こちらがオプション扱いになる3Dグラスです。
軽くて締め付け感もなく快適でした。パナソニックと互換性があるそうですので、ビエラ用の物も使用できます。
トランスミッターもオプション扱いで、前置き用の15mと後ろ置き用の短いケーブルが2本付属されるそうです。
最初の視聴は「モンスターVSエイリアン」の3Dソフトです。
3Dモードにすると、明るさが上がり、ガンマも補正が掛かる為、黒潰れも無くバランスの良い3D映像を見せてくれます。始めは多少暗く感じますが、慣れればそれ程気にならなくなります。
某社の物より輝度の落ち込みも少なく、黒潰れも少ないと感じました。
続いて同じく3Dの「アリス・イン・ワンダーランド」より。
こちらは、2D素材をステレオグラファーと呼ばれる職人が3D化した作品ですが、3Dを想定したカメラワークにより、なかなかの3D効果を体験させてくれます。平均輝度の低いシーンでも見通しの良い映像でした。明るさは慣れますので、3Dで重要なのはガンマだと実感しました。
3D最後は、ご購入特典ディスクより「クリスマスキャロル」の予告編を再生。
流石においしいところを抜粋しているので、計算されつくした3D映像に魅了されます。
板状に見えることの多い3Dですが、しっかり丸みや自然な奥行き感が表現できていたので、3Dの可能性を感じました。
余談ですが、約20名の参加者全員の3Dグラスに信号をロックいただくのに結構苦労し、場所を変えてもらったり立っていただいたりと、ご面倒をお掛けしました。
ここから2Dの視聴に移ります。
今回のもう一つの注目機能に、三菱プロジェクター初のフレーム補完があります。
この映像処理には、私の意見を取り入れていただき、NXP製の最新プロセッサーを採用したそうです。
まずはビデオ映像で効果を見る為、バンクーバーオリンピックの浅田真央選手の演技でチェックします。
浅田選手の腕の動きや背後の文字、スピンなどで動画ボケの改善が確認できます。またフレーム補完の副産物として、人物が浮き上がって見える奥行き感が出てきます。
しかし、このプロセッサーが本領発揮するのはフィルム素材です。
「ビームービー」では、白ピークのパワー感や発色の鮮やかさと共に、適度にジャダー(がたつき)を残した絶妙なバランスのフレーム補完を体験しました。
必要最小限のジャダーを残したフレーム補完は、フィルム感を損なうことなく、決して邪魔をせず、適度に動きを滑らかにしてくれます。
このモデルには、堀切さんの希望で、邦画用の色温度6000Kという設定があります。
その色温度を使って、「伊豆の踊り子」を視聴。
ここでもジャダー残しのフレーム補完が見やすい画面を作り、良い感じの奥行き感が出ていました。
また、吉永小百合さんの着物の赤やシアンの発色も鮮やかに再現され、デジタルレストアされた映像のような錯覚を覚えます。
最後に「ダークナイト」を再生。
冒頭のビルに寄っていくシーンも安定感のある映像処理ですが、香港の摩天楼を俯瞰で映したシーンは、吸い込まれるような立体感と、解像度感がありました。
このような細かな縦線や横線が多いシーンは、映像処理の精度が問われますが、エラーのほとんど無い安定したフレーム補完は、最高峰と言っても過言ではありません。
パネルはVPL-VW90ESと同じ0.61型SXRDで、ほとんど格子が見えません。フォーカスもネイティブコントラストも優秀です!!
今回のモデルは、設置性も向上し、レンズシフト縦100%・横45%という広さを誇ります。
また、キーストン(台形補正)も、今回はHQVの「Reon VX」を使うことで画質が向上しているそうです。
本体の色は、黒と白の2色が用意されるので、リビングシアターにも溶け込みます(ちょっとデカイですが)
と発表前なので、どこまで書いていいものかハラハラですが、オフレコということでお願いします(無理でしょ)。
P.S. DMR-BWT3100対BDZ-AX2000のイベント報告は、只今製作中ですのでもうしばらくお待ちください。
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