「Ayre DX-5 日本最速視聴会!!」を終えて
運動中に右太ももの裏の筋肉を傷めてしまった渡部です(皆さんも無理な運動は禁物です)。
歩くことのままならない体に鞭打って行った、「Ayre DX-5 日本最速視聴会!!」の感想を少し書きたいと思います。具体的な中身は、製品インプレッションで近々公開予定です。
本筋は製品インプレッションに任せるとして、ここでは裏話的なものを中心に話したいと思います。
このイベントは当初、OCTAVEのパワーアンプMRE130を使ったマルチチャンネルのイベントとして企画されました。前回MRE130を使った2009年4月12日の「ハイエンドシステムで聴く 音楽Blu-Ray」というイベントでは、センター無しの4.0chでしたので、MRE130を3台使った5.1chのイベントを一度やってみたいと思っていました。
タイミング良くAyre DX-5というハイエンドブルーレイプレーヤーが発売されるという情報を得ましたので、タイミングを見計らっていましたが、ようやく形にすることができました。
イベント使用機材はこんな感じです。
AVプリアンプ:DENON AVP-A1HD
パワーアンプ:OCTAVE MRE130(L/C/R)、RE280MK2(SL/SR)
スピーカー:JBL Project K2 S9900(L/R)、HC5000(C)、S4600(SL/SR)
サブウーハー:KEF MODEL 209
プロジェクター:Victor DLA-HD950
これを繋いで一通りAVアンプの設定を終え音を出してみましたが、最初から良い音が出ないのはこういったハイエンドシステムの常です。
具体的には、L/C/Rのバランスが悪く、全体的に音に切れが無く、高域がうるさい割には抜けが良くない。ここから原因を探っていきました。
その中で分かったのは、この強力すぎるウーハーの低音が全体の音をスポイルしてしまっている事でした。
最初はAVアンプのスピーカー設定をすべて「大(ラージ)」、クロスオーバーを「40Hz」に設定し、サブウーハーはローパスフィルターの利かないLFE入力に接続していました。これでもまだクロスオーバー付近の音が被り気味でした。
AVP-A1HDのクロスオーバー周波数は40Hz以下に設定できない為、サブウーハーの接続をLFE入力からLINE入力に変えてローパスフィルターが使えるようにし、音を聴きながら最適な遮断周波数を探り、30Hzに落ち着きました。
ローパスフィルターを通すことにより、若干低音がもたついて聴こえるので、AVP-A1HDの距離設定を、ウーハーのみ実際の倍くらい長めに設定し、各スピーカーとのタイミングを合わせます(これはお奨めの裏技です)。
また、ウーハーのMODEL 209は付属マイクの測定による空間補正機能がありますので、事前に測定済みです。
チャンネルレベルをもう一度取り直し、センターチャンネルレベルを若干上げて、音を確認しセッティング完了です。
これで鳴らした音が、イベントで聴いていただいた音です。
手前味噌ですが、MRE130とS9900の組み合わせはやはり格別の物があります。MRE130には強化電源のスーパーブラックボックスを使っていますが、S9900を軽々ドライブし、音が前に飛んでくるようです。
それに負けず劣らずのインパクトがあったのは、急遽参戦のKEF MODEL 209です。
45cmウーハーが生み出す低音は、聴くというよりは体感するといった方がいいかもしれません。体に直接振動が伝わる体験はなかなか出来ません。あまりの凄さにウーハー自体が徐々に後ろに下がり、インシュレーターが外れてしまいました(みんなビックリしましたが)。
一応イメージした音にはしたつもりですが、参加された方は満足していただけたでしょうか?
Ayre DX-5は、9月8日(水)まで秋葉原本店メカリアに展示がありますので、イベントに参加できなかった方でもしお時間があれば、聴きにいらしてください。
製品インプレッション公開しました!!
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