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2010年9月20日 (月)

アズール650BD対DMP-BDT900イベント報告!! 前編

「ジュラシックパーク」のT-REXにライトを向ける女の子の行動が理解できない渡部です。

9月19日(日)に行いました「アズール650BD対DMP-BDT900」の対決イベントの報告です。

大体のポテンシャルは把握しているつもりですが、直接対決は初めてなので個人的にも興味があります。結果いろいろな新しい発見もありました。

Azur650bd_universalplayer_blurays_2

Big_picture_2 

最初に視聴環境を紹介いたします。

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スピーカーはELACの新シリーズ180LINEを5.1chで揃えました。

AVアンプはパイオニアのVSA-LX53、プロジェクターはDLA-HD550と、価格バランスも良い組み合わせです。

Index_image_lx53_02 Dlahd550w

接続は、アズール650BDはAVアンプ経由でプロジェクターへ、DMP-BDT900は映像と音声を分けて、プロジェクター・AVアンプそれぞれへ直接接続します。

接続ケーブルは、それぞれプレーヤーからAVアンプ間をサエク「SH1010」、プロジェクターへはAIM電子の「AVC-LD」を使用します。

今回はアンケートをとらせていただきましたので、イベント参加者の皆さんの評価を最初に載せたいと思います。

アンケートの集計法は、各項目「650BDが良かった」「やや650BDが良かった」「どちらとも言えない」「ややBDT900が良かった」「BDT900が良かった」を選んでいただき、「良かった」を2点、「やや良かった」を1点、「どちらとも言えない」は0点で計算します。

こちらが結果です。

Photo_2

皆さんの予想と比べてどうでしょうか?以外でしょうかそれとも予想通りでしょうか。

ちなみにプレイヤーの映像調整項目はデフォルトです。DMP-BDT900のディティールクラリティー等も0にしてあります(この辺を入れるとまた違う結果が出ていたかもしれません)。DLA-HD550の映像モードは「シアター2」をデフォルトで使用します。

それではこの結果を踏まえ、イベントを振り返ってみたいと思います。

最初は映像比較から、「The Book Of Eli」チャプター3を再生します。Deep Colorは共に12bitで出力します。

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4Kデジタルカメラで撮影された映像は、ノイズがほとんど無く、細部のテクスチャーまで崩れない高解像です。このシーンは、砂漠の日差しの強さでかなりハイコントラストですので、両機のコントラストとガンマの設定の違いが浮き彫りにされます。

アズール650BDは、コントラストレンジをやや控えめに、黒レベルをやや持ち上げて黒側の情報を見通し良くするような画です。橋の下の影の部分も奥まで見通せます。人物にかかる影も薄目です。それに対しDMP-BDT900は、ハイコントラストで黒側の引き込みも早く、陰影がクッキリしやや黒潰れ気味に見えます。この映画の画作りとしてはDMP-BDT900の方が合っていると思いますが、アンケートでは逆の結果が出ていますので、見通しの良いアズールの画が支持を集めたようです。

同じくデジタルカメラで撮影された「ゾディアック」  を再生。

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先ほどよりもやや明るめですが、それでも薄暗い店内のシーンです。被写界深度もやや浅く、背景がボケて人物との奥行きが表現できるかもポイントです。

アズール650BDは中間の黒もやや持ち上がるので、店内が少し明るめに見え、見通しが良いです。やや輪郭が強めに出ますが、それが人物を背景から浮かび上がらせます。このややクッキリし見通しの良い画がアズール650BDの解像度の評価に繋がったのかもしれません。DMP-BDT900は、店内が薄暗く、人物の影も濃い目に落ち、作品の怪しいムードに合った映像だと思います。

うちの菅原店長激推薦盤「コラライン」が念願のイベントデビュー。

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コマ撮り人形アニメは、亡きレイ・ハリーハウゼンの頃から大ファンで、その師匠ウィリス・オブライエンももちろん好きなので、特別な思い入れがあります。CGには無いなんとも言えないギクシャク感が堪りません。とそんなことはさておき、周辺までビシッとフォーカスの合った映像は、高解像でインパクトがあり、ブルーレイ規格のポテンシャルの高さを感じさせます。

周辺まで見通しの良いアズール650BDの画は、この映画の画質の良さをストレートに伝えてくれますが、細かなテクスチャーはやや太字傾向の様です。陰影が濃く表面のテカリ感が際立つDMP-BDT900の画も魅力的で、細部の精細感は感動的なくらいです。

ここでやや気恥ずかしさを隠しながら1080iビデオ収録の「ZZ TOP LIVE FROM TEXAS」を再生。

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相変わらず素敵なオヤジ達のライブですが、ビデオ系のI/P変換エラーによるジャギーやコーミングの有無、フィルムとは異なる質感のハイライトの再現力や発色などを見てみます。

アズール650BDは、プログレッシブ処理のフィルムとビデオの切り替えがありませんが、ビデオ系でも特に目立つI/P変換エラーがないので実用上は問題なし。ビデオの鮮やかな発色やハイライトも力強く再現。DMP-BDT900はプログレモードがAUTOだとやや安定感を欠き、若干の処理エラーが見受けられるので、VIDEOに切り替え再生。こちらは流石の安定感で、速いカット割りでもエラーは見られず、ジャギーも最小限に留めます。陰影のクッキリした画作りは、ドラム等の金属類の質感表現に効果を発揮していました。

映像系視聴の最後は「きみに読む物語」の冒頭、夕焼けの中ボートが移動していくシーンで、階調再現能力を主にチェックします。

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両機共に赤から黄色・赤から黒への微妙なグラデーションを破綻無く再現していましたが、赤から黒へはDMP-BDT900の方がやや黒への引き込みが早く、階調はわずかですが滑らかな感じがします。

画質では各方面から高い評価を得ているDMP-BDT900ですが、アズール650BDもかなりの再生能力を持っている事が分かりました。映像傾向は大まかに、階調のなだらかな見通しの良いアズール650BDと、メリハリ調のコントラストと立体感重視のDMP-BDT900という印象です。

長くなりそうな予感がしますので、音声比較は後編に続きます。

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