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2010年7月25日 (日)

Pioneer VSA-LX53イベント報告!!

8月のWOWOWで放送の「インデペンデンス・デイ」を絶対忘れずに録らなきゃと思っている渡部です。

NHK-hiの「スターウォーズ」が、クオリティー的に今一つなので、WOWOW版「インデペンデンス・デイ」のクオリティーに期待しています。

それはさておき、恒例のイベント報告です。

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司会・進行はパイオニアの鈴木さんです。話題のVSA-LX53のイベントということで、1部・2部共に満員で、ご参加いただいた方ありがとうございました。

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このVSA-LX53は、機能も盛り沢山なのでデモ内容も密度が濃いです。

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プレーヤーは、コンビを組むBDP-LX53とBDP-LX91を適時切り替えます。

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スピーカーはSERIES 8で5.1chを組みました。

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まずはアンプとしての素性を見る為に、BDP-LX91によりCDを2chで聴いてみます。

イーグルスの再結成ライブより、ご存知「ホテル・カリフォルニア」です。イーグルスのライブのPAにTADが使われたことで、TADが有名になったという縁があるそうです。

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ハイエンドアンプのようなゾクッとするようなリアリティーまではいきませんが、アコースティックギターの明瞭度、低域の制動力はクラストップです。音の骨格がしっかりしているのは、駆動力がある証拠です。スピーカーのS-81もこのサイズとは信じがたい低音を出します。

VSA-LX52からの変更点は、機能的なものにとどまらず、内部回路にもメスが入れられています。大きなところでは、アナログ回路用のトランスと別にデジタル回路用のトランスを搭載し、トランス2基使いになりました。また、アースの見直しも行っているそうです。これがS/Nの良さと、駆動力アップに繋がっていると思われます。

音声回路だけじゃなく、映像回路も進化しています。特に1080/24p変換機能の搭載は嬉しいところです。DVD「恋に落ちたシェイクスピア」で確認しましたが、BDP-LX91と遜色の無い24p変換を行っていました。

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もちろんデジタル放送等の1080/60iからの24p変換も可能です。

Bluetooth対応も新しくなった機能です。BluetoothアダプターのAS-BT100を背面に差し込めば、iPod等のBluetooth対応機器とワイアレスで通信が出来ます。

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Bluetoothはデータを圧縮して伝送しますので、音質劣化は避けられませんが、新搭載のS.R AIR(サウンドレトリバー エアー)で音質を改善できます。このS.R AIRは従来のサウンドレトリバーをBluetooth用にしたものです。iPodにアップルロスレスで収録されているジェニファー・ウォーンズの「エイント・ノー・キュアー・フォー・ラブ」を聴いてみましたが、こんなに音を変えちゃっていいの?という思いもありますが、ダイナミックレンジが改善され、音圧感・鮮度感が向上します。

iPhone/iPod touchの専用アプリ「iControlAV」も先進的です。

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セリフ・重低音の調整をする「EMPHASIS」と、マルチチャンネルのスィートスポット調整を行う「BALANCE」は、実用性よりも遊び的要素が強い印象ですが、AVアンプとブルーレイプレーヤーを操作する「CONTROL」は十分リモコンとして使えます。

「EMPHASIS」の画面です。iPodを傾けることによりセンタースピーカーとウーハーの音量を視覚的に調整できます。

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「BALANCE」の画面です。ボールを移動させることで前後左右の音のバランスを変えます。

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「CONTROL」のAVアンプの操作画面です。音量・電源のON/OFF・入力切替・サラウンドモード切替などが出来ます。レスポンスも思ったより速く問題無しです。

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視聴に戻って、ブルーレイ「2012」の崩れる街中をリムジンで逃げるシーンですが、振幅の大きい信号を正確に再生し、轟音の中の細かなガラスの割れる音などもクリアーに聴こえます。

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「バーチャルハイト」も今回の目玉です。パイオニアはドルビープロロジックⅡzの搭載が他メーカーより遅れましたが、ただ遅れただけじゃないのはさすがです。実際のご家庭ではフロントハイトスピーカーの設置が難しいケースが多く、この機能はより現実的な提案だと思います。

セリーヌ・ディオン ライブ・イン・ラスベガスの「IT'S ALL COMING BACK TO ME NOW」の冒頭の雷が鳴るシーンで、「バーチャルハイト」の有/無を比較してみましたが、有りにすると上方向の空間の広がりを感じます。バーチャルによる音質の劣化も感じないので、十分実用に使えるレベルです。

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このVSA-LX53は、「バーチャルハイト」のみならず「バーチャルサラウンドバック」も搭載していますので、5.1chスピーカーシステムでバーチャル9.1ch再生も行えます。フロントワイドスピーカーを加えれば、最大11.1ch再生が行えます。

このバーチャル9.1chに、圧縮音声の音質補正技術A.S.R(アドバンスド・サウンドレトリバー)forマルチを加えて、DVD「スターウォーズ エピソード1」のポッドレースを再生します。このソフトは、ご存知のようにサラウンドバックの信号をサラウンドチャンネルにマトリクス収録した、サラウンドEX音声収録になっています。

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ポッドレーサーの前から後ろに抜ける音や、サラウンド側の音の横移動もスムーズで、マトリクスデコードの効果が実感できます。

この「バーチャルサラウンドバック」も、パイオニア独自のモードですが、従来のバーチャル系のものよりも音質の面で優れていると感じます。位相の違和感も無く、S/Nの劣化も感じません。DVDがこの位のクオリティーで再生できれば、ブルーレイに慣れた耳でも不満は感じないのではないでしょうか。

前モデルからの機能PQLSマルチサラウンドのデモも、2部ではリクエストをしてやってもらいました。今回も残念ながらビットストリームには対応せず、リニアPCM伝送時のみですがそれでも効果は絶大です。

レジェンド・オブ・ジャズ~ライブ・アット・ブルーノート東京から、先ごろ亡くなったハンク・ジョーンズのトリオ演奏でPQLSの有/無を比較してみました。

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冒頭の外の喧騒音の微小音の数や空間情報量が、PQLSをオンにした方が多くなります。演奏ではピアノの音色がリアルになり、和音弾きの1音1音が聴き取れるようになります。

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最近のパイオニアと関係の深い「Air Studios」が音声の編集を行った「007 慰めの報酬」冒頭のカーチェイスを再生。ズンと重い銃声の中にカン高いエキゾーストノートがクリアに響きます。

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バーチャル9.1chのままデビット・フォスター HITMANより「THE PRAYER」を聴いてみます。もともとはセリーヌ・ディオンとアンドレア・ボチェッリのデュエット曲ですが、セリーヌ・ディオンの代わりにキャサリン・マクフィーが歌っています。こちらのバージョンも悪くありません(ルックスはこちらの方が好みですhappy01)。

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細かな音の表現力により、歌いだしのキャサリン・マクフィーの緊張感が伝わってきます。声量がある分厚いアンドレア・ボチェッリの声がスケール大きく広がり、キャサリン・マクフィーの綺麗な声が溶け込みます。

最後はダニエル・バレンボイム/ニューイヤー・コンサート2009から「ラデツキー行進曲」を再生。
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ダニエル・バレンボイムの指揮にも笑わせてもらえますが、オーケストラの演奏の中に混じる観客の笑い声等がしっかり聴こえ、9.1chによりホールの広さもリアルに感じ、実際に会場に居るような感覚で鑑賞できます。これぞサラウンドの醍醐味というサウンドです。

最近のこのクラスのAVアンプのクオリティーアップと機能の充実度には目を見張る物がありますが、VSA-LX53はその代表的な存在です。

このあと出てくるであろうSC-LX82、72の後継機、さらには最上位機種SC-LX90の後継機への期待も自然と高まります。

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