デノン DVD-A1UD高音質化計画その② アポジー ROSETTA 200をさらに聴き込んでみる
ベルセルクの登場人物ではコルカスに感情移入してしまう渡部です。
前回のブログで紹介させていただいた「ROSETTA200」ですが、返却の日が迫ってきましたので、もう少し聴き込んでみました。
視聴環境を簡単に紹介します。
DVD-A1UDからROSETTA 200を経由し、AVP+POA-A1HDにXLRケーブルで繋ぎ、プラチナムPL300を鳴らします。
前回はPL100でしたので、グレードアップしてみました。
まずは、DVD-A1UDの設定をアナログ音声出力用に変えます。そのままでも音は出ますが、この設定変更をすることによって、アナログ出力音声のクオリティーが上がりますので、お持ちの方は試してみてください。
デノンリンクで繋いでいる場合は、デノンリンクをオフにします。
さらにHDMIの音声出力もミュートにします。
アナログ音声出力のソースダイレクトをオンにします。こうすることによりSACDのDSDをPCMに変換することなく、さらにスピーカー設定等の回路をパスできるのでCDの音質向上にもなります。
AVP-A1HDと繋ぐ場合は、音量レベルを合わせるのとS/Nを良くする為、XLRのゲインアップもオンにした方が良いと思います。
ここまででやっと準備完了です。
それでは視聴に入りたいと思います。視聴ソフトはビル・チャーラップの「スターダスト」です。
視聴にはよく使いますが、この人のことはほとんど知りませんホーギー・カーマイケルという人のカバーアルバムのようです。(JAZZではカバーとは言わないか)
まずは10曲目のタイトルトラック「スターダスト」を聴いてみます。最初はROSETTA 200のサンプルレートを176.4kHzに設定します(ビットレートは24Bit固定になります)。
この曲には、シャーリー・ホーンという女性ボーカルがゲスト参加していますが、そのボーカルの音像がROSETTA 200を通す事により、フォーカスがビシッと合い、バックのピアノよりもやや前にクッキリ浮かび上がります。ピアノの音も、一音一音がはっきりと聴こえます。
サンプルレートを44.1kHzにして、再度「スターダスト」を聴いてみると、ダイレクト感が増して聴こえます。音像がクッキリするのは共通ですが、より生々しさが出ます。176.4kHzの音は、ミキシングルームで綺麗に整えられた音を聴いている感じで、44.1kHzの音は、レコーディングルームで生音を聴いている感じです。
一応ROSETTA 200を外し、DVD-A1UDとAVP-A1HDを直接繋いで、DVD-A1UDのアナログ出力の音も確認しましたが、ユニバーサルプレーヤーとしては悪くない音ですが、ボーカルのフォーカスが曖昧になり、音の存在感が希薄に聴こえます。ボーカルがやや引っ込んで、ピアノとの奥行き感も減少します。
曲を1曲目の「ジュビリー」に変えて、同じように視聴してみましたが、音数の多いこちらの方が、より音像のフォーカスと音の分離の違いが明確に表れます。176.4kHzの音は、やはりバランス良く整えられた感じで、44.1kHzの音は、生々しいですが若干荒々しいです。ROSETTA 200を外すと、全体的に音がごちゃっと混ざり合ってしまい、奥行き感も平面的に聴こえます。
今回の視聴では、ROSETTA 200のリミッターや、キャリブレーションによるレベル調整はオフにしてあります。
ブルーレイやSACDの場合、CDの様に簡単にDACを繋いでという訳には行きませんが、こんな方法もありますので、ご参考になれば幸いです。
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