Nu ForceのReference9 V3 SEでドリームシアターのNewアルバム「ブラック・クラウズ&シルヴァー・ライニングズ」を聴いちゃいました
今回は大分自己満足に走ってしまった渡部です。
大好評のNu Forceフェアも終わり、機材も明日撤収されてしまうので、もったいないと思い、閉店後最近お気に入りのCDを聴いてみました。(これもオーディオショップ店員の特権です)
ジャーンこちらです
ドリームシアターの「ブラック・クラウズ&シルヴァー・ライニングズ」通常版です。SHM-CDで出ると期待していましたが、残念ながら普通のCDでした
システムはこちらです。MAJIK CD、P-9、Reference9 V3 SE(SEでした)、TC50です。
1曲目「A Nightmare To Remember」の冒頭、雷のS.E.がサラウンドの様に、上下左右から後ろまで広がります。若干ドラムの音が大きいかな?と思いましたが、聴いているうちに気にならなくなりました。しかしこのバスドラムの重低音を連打されたら、低域の制動力の無いアンプだと辛いだろうなと思いましたが、Reference9 V3 SEの制動力は半端じゃありません。もたつく事無くリズムを刻んでくれます。
今回のアルバムは、久しぶりに意欲を感じさせる出来です。毎回高水準のアルバムを作ってくる彼らですが、それでもマンネリ化の影が忍び寄ってました。このアルバムは過去に使ってきたメロディーやコード進行、お得意の展開等がほとんど無く、新鮮味のある音とメロディーで構成されています。それは、メタリック度満載の「A Rite Of Passage」のギターリフやパワーバラード「Wither」のアルペジオでも顕著です。
ドラムのマイク・ポートノイの亡くなる寸前の父親に向けて作った「The Best Of Times」は、歌詞とシンクロして聴くとグッと来ます。この曲でもそうですが、今回ジョン・ペトルーシのギターソロが熱いです。機械的で無機質なソロを弾くことが多い彼ですが、意図的に中域をブーストしたギターの音が、バックの演奏とコントラストになって、エモーショナルに浮かび上がります。
音の悪いシステムでは、こもって不明瞭になりやすい音ですが、このシステムではサウンド設計の意図が非常に良く伝わります。またこの曲のバスドラムは、他の曲よりやや重低音が抑え気味に録音されてますが、Reference9 V3 SE+TC50は気持ちよく腹に響かせて鳴らしてくれます。
最後の「The Count Of Tuscany」は19分という大作ですが、まったく長さを感じさせず、良い曲と良い音という至福の空間を堪能させていただきました。
Reference9 V3 SEの音は、V2 SEからさらにS/Nが良くなり、クリアネスが上がった事により、音と音の間に空間が生まれ、空間表現力がかなり上がっています。モンスター級の制動力は相変わらずですので、このようなロックも聴けてオールマイティーに使えます。
下はReference9 V3 SEの電源からアースをP-9のボディーに落としているところです。
Nu Forceのアンプは、このように電源周りに気を使ってあげると、リニアに反応しノイズが減り音質が激変しますので、使ってる方は参考にして下さい。
またTC50の下に敷いているボードは、Nu Forceの代理店フューレンコーディネートで扱っているFボードです。
こちらも低域を締め、解像度を上げ、全体の音色を整えてくれますので、マジでお奨めです。(見た目も綺麗でかっこいいし)スピーカーに隠れて見えませんが、Fホールが二つ空いています。これもデザインだけでなく音に効いているそうです。
キルスウィッチ・エンゲイジ、オーペス、トリビアム等がいるメタルレーベルの老舗、ロードランナー・レコード移籍第二弾のアルバムですが、最近はサーカス・マキシマスばかり聴いていた私に、久々にガツンと来る傑作でした。
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