デノン DBP-4010UDイベント報告 後編
引き続きDBP-4010UDのイベント報告 後編をお送りします。
後半はDVD-A1UDとの比較です。こちらも映像調整は「標準」にしてあります。
<BDソフト1080i収録画質比較>
「ZZTOP Live From Texas」③Jesus Just Left Chicago
両機とも出力は1080p60Hzです。
このソフトはジャギーやI/P変換エラーがふんだんに出る、かなりいやらしいソフトですが、DVD-A1UDのRealtaは流石に強いです。引きの画では完全には抑えられませんが、ミドルショットからアップにかけてはジャギーはほぼ無くなります。
DBP-4010UDでは、ミドルショットのギターやベースのネックの部分で、若干ジャギー気味になりますが、よく見なければ気にならないレベルです。ビデオ素材の再生能力は僅差でDVD-A1UDの方が勝ってる感じでした。
<BDソフト1080/24p収録画質比較>
「コンスタンチン」チャプター④
このシーンでは、背景の建物や教会内部の細かな情報に注目。お互いの映像処理回路の違いか、Realta搭載のDVD-A1UDは切れのある輪郭で、情報を抉り出してくる様。アンカーベイで処理しているDBP-4010UDは、あくまでナチュラルに再現。DVD-A1UDは最新のデジタルシネマで、DBP-4010UDはフィルム上映の映画館といった趣です。
<CDアナログ2ch比較>
「ジーナ・ロドウィック Getting To Know You」①A Groovy Kind of Love
先ほどと同じくジーナ・ロドウィックから1曲目をチョイス。AL32 Processing対AL24 Processingの興味深い対決です。
両機とも設定はデノンリンクとHDMIをオフにし、さらにソースダイレクトをオンにしてあります。
DVD-A1UDは流石に上級機だけあって、S/Nと音の粒子の細かさでDBP-4010UDとの差を見せます。「サ」行の音も滑らかに再生し、ギターの音の消え際も綺麗です。DBP-4010UDの大らかで太めの音も、ソフトによってはハマると思います。
<SACDマルチチャンネル比較>
「ダイアナ・クラール The Look of Love」①S’Wonderful
両機とも接続はデノンリンクです。
DVD-A1UDの音はボーカルと楽器が綺麗に分離して、定位も安定し非常に質感の高い音を聴かせますが、この曲には少しストイック過ぎるかな?と思ってしまいました。DBP-4010UDの方がリラックスした感じが出てて曲には合っている感じがしました。
対決はここまでで、最後はDBP-4010UD単体のデモです。
ブルーレイソフト「アイアム レジェンド」チャプター②を使って、デノンリンク4thの有り・無しの違いを試聴。
この手の試聴ではお約束のソフトですが、分かり易いので使ってしまいました。
デノンリンク4th無しでは、やや空間が狭く音像がぼやけます。有りにすると空間が広くなり、スピーカーの繋がりも良くなるので、空気が動くようなサラウンド効果も再現するようになります。音像定位もしっかりし聴こえなかった微小な音も聴こえてきます。
ラストは秋葉原店初のフロントワイドスピーカーを使った「ヘルボーイⅡ」の7.1ch再生です。
チャプター⑨をフロントワイド有り・無しで再生。無しだとフロント側の音の密度が薄くなり、リア側への音の繋がりも悪くなります。有りにするとフロントからサイドにかけて音の壁が出来るような感じがします。フロントワイド用にディスクリート音声が収録されてますので、鳥みたいな生物が脇を通り過ぎたり、人?とすれ違ったりする時の、画面の動きとのシンクロ率が上がります。
フロントワイドを有りにしたままチャプター⑫を再生。巨神兵のような生物とヘルボーイの対決を、迫力満点に再生し、イベントは終了しました。
当日のDBP-4010UDはデモ機の為、詳しい製品インプレッションは、出荷が開始になってからやりたいと思います。
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