【新宿本店】オススメDolby Atmos UHDソフト「イコライザー」
アバック新宿本店の菅原です。
日々最高のサラウンドを追い求め続けている「サラウンド放浪者」の私が、最近聞いた中でグッときた1枚を紹介致します。
それは、デンゼル・ワシントン主演「イコライザー」です。もうすぐ続編も公開する2014年公開作品。
元CIAの凄腕トップエージェントが「19秒で世の中の悪を成敗する!」必殺仕事人的なお話。
UHDにのみ「Dolby Atmos」収録で、これがまぁ凄いのなんの。トップスピーカーの活躍がハンパありません。
録音されている音のクオリティも高く、最近見たガンアクションの中では群を抜いています。「ザ・ガンマン」や「ジョン・ウィック」も良いですが、自分の中では軽く超えちゃいました。
特にラスト、ホームセンターの決闘シーンは「Dolby Atmos」の最大の見せ場で、全チャンネルが大活躍。その中でも活躍するのがトップリアスピーカー。このスピーカーが「Dolby Atmos」で盛大に鳴る映画ってあまり無いんですよね。最近だと「レディ・プレーヤー1」はジャンジャン鳴らしているので例外ですが。
この映画のサウンドデザインの凄さは、何と言っても正確な位置関係をちゃんとサラウンドしている事。例えば、ホームセンターの照明が消えて行くシーンでは、パチッパチッという照明が消える音が前方上の方から後ろへトップスピーカーを使ってサラウンドされます。
敵を欺く為に投げた小物が、リアスピーカーのみを使い左から右へ後ろだけでコロコロ転がっていくサラウンドは、今までに聞いた事が無い効果音でアトモスらしさが出ています。
銃撃戦の弾道のサラウンドも良く出来ています。自分の真横や上を通り抜け、銃弾に当たった商品がリアトップスピーカーで破裂音として鳴ります。銃弾が自分に向けられているようなサラウンドデザインなので、思わず首をすくめてしまい銃撃戦の凄さを体感出来ます。
その後は、天井の照明がつき明るくなる先程と逆パターンのサラウンドや、スプリンクラーが作動し上から水が降り注ぐAtmos効果の高いシーンもありサラウンドのオンパレードなので、音的な観点から見ても最後まで飽きさせません。
極めつけは、最後一見落着した後の何気ない街での会話シーン。環境音のサラウンドがさりげなく全チャンネルから鳴り、平和になり安心した彼女の心境を表しているような印象的なシーンにサラウンドが一役買っています。
【注意】ただ・・・。
このソフト「アンレイテッドバージョン」で残虐なシーンがあり、一般向けではないんです。サラウンドが効くホームセンターのシーンも人によっては目を背けたくなるシーンが出てくるので、万人向けではありません。
この点だけが残念です。イベント等でデモし難い・・・。
その辺が大丈夫な方で、Dolby Atmos環境が整っている方には是非体感して頂きたいソフトです。こういった良く出来たソフトを鑑賞すると、「Dolby Atmos」聞いていない方はモッタイナイなぁと感じます。
※国内版はスチールブック仕様で既に販売終了している所もあるようです。北米版は「日本語字幕」付きで日本アマゾンでも販売しています。
今回の視聴機材
DENON 「AVC-X6500H」/Pioneer「UDP-LX500」
ミドル級AVアンプでコンパクトサイズながら、迫力のある骨太なサウンドを楽しませてくれました。