【秋葉原本店】昨日はトライオードの超弩級パワーアンプ”TRX-M845のイベントがありました!
みなさんこんにちは、本日2発目のアバックGraudioの福田です。昨日はトライオードの最新モデル”TRX-M845”のイベントがありましたので簡単にレポートしてみたいと思います。
B&W802と比べるとその大きさにびっくりします。
まずはTRX-M845について:
2011年後半ついにトライオード初のフラッグシップモデルTRX-M845リファレンスが登場しました。
18年間の技術蓄積から生まれトライオードとして決して妥協しない全段3極管構成とし最大供給電圧960Vで2本の出力段845をドライブします。その前段には広帯域のドライバートランスを介しドライバー段の845には860Vを加圧しています。前段と出力段の電源回路は独立していて電圧変動の影響を排除しました。
このことにより定格スペック以上のA級動作で64Wまで余裕をもって出力することが可能です。また同梱の211真空管で211サウンドも楽しめる究極のパワーアンプです。
と製作者の山崎社長の思い入れもひとしおです。
まず最初は最新の2台のプリメインアンプを試聴しました。
TVR-88SERの試聴。(スピーカーB&W802DIAMOND、SACDエソテリックK-03)
こちらはベースのTVR-88SEにMMフォノ入力とリモコンを装備したモデルになります。出力管はその名前のとうりKT88ビーム管を使用、AB級動作で45Wの出力を誇ります。
クラシック:バッハ:G線上のアリア
やわらかく、響きが美しいピアノとB&W802からかなりしっかりした低音が聴けた。パワー感もしっかり伝わりこれはこれで十分ありだと思う。
そしてアンプをTVR-A300SERの変更。
こちらは300B3極管を使用、純A級シングル作動で8Wの出力を誇ります。
曲は同じくG線上のアリア
先ほどよりスリムですっきりした印象、見通しが良くなり音の粒立ちが上がった。この辺は好みの範囲だと思う。
曲を替えて女性ボーカル:井筒 香奈江:マイ・ ラグジュアリー・フライト
S/Nの良さが良く分かる。歌声には十分な透明感とうるおい感があり、息継ぎのリアルな感じもよく伝わる。
ここからよいよ主役登場パワーをTRX-M845に替える(プリOCTAVE HP300MK2)
女性ボーカル:井筒 香奈江:マイ・ ラグジュアリー・フライト
音離れが抜群に良くなった。音場が前後、左右に拡大しスケール感に溢れる音に圧倒された。先ほどとはレベルが明らかに違うハイエンドの音が聴けた。
ジャズ:バッハ:G線上のアリア
低音の分解能が上がり明瞭になった。音数が増えた分、全体的により繊細になり、なんとも言えない艶も加わった。ここでも音の分離感が凄い。
クラシック:バッハ:ボロネーズ
定位が良いのでそれぞれの楽器の位置が良く分かる。表現に余裕が感じられメインのフルートが軽やかに踊っている。
クラシック:バッハ:メヌエット
バイオリンの繊細さがよく出ている。微妙な弦のタッチを克明に伝え、音楽の陰影をよく表現している。
ジャズ:八城 一夫トリオ:SIDE by SIED
ウッドベースの胴鳴りがしっかり表現され、とても軽やかに演奏が繰り広げられる。音の粒立ちが良い、楽しい演奏が聴けた。
クラシック:TCHAIKOUSKY:Valse
ダイナミックレンジが大きい曲でもしっかりと表現する。前後に広がる楽器類が演奏に壮大さを与え聴くものを引き込む。
女性ボーカル:スーザン・ボイル:アメージング・グレース
圧倒的なS/Nの良さが実感出来る。透明かつ繊細な歌声がなんとも心地良い。しばし聴き入った。
POP:ケニーG,TUBE:プロポーズ
表情がとても豊かなサックスが情熱的な歌声をしっかり支え素晴らしいコンビネーションが味わえた。芳醇で濃厚な音である。
クラシック:小澤 征爾:弦楽セレナード
重圧かつ壮大な演奏である。指揮者の気迫が伝わって来るようなパワー感に圧倒された。
総評:今までにない凄味を感じる音であり、物量を投じたハイエンドの音である。低音の解像度、そして音の分離感に圧倒された。真空管アンプの新しい境地とも言える。このパワーアンプと対になるプリを切望する。
進行役をして頂いた株式会社トライオードの山崎社長、有り難うございました。
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