DENON AVR-4311イベント報告!!
「天体戦士サンレッド」ではムキエビ先輩が好きな渡部です(ヘンゲル将軍も捨てがたいですが)。
デノンの新AVアンプ「AVR-4311」のイベントが終わりましたので、早速報告します。
スピーカーは、DALIの新シリーズIKONのMK2で9.1chを組みました。
構成はIKON7 MK2(L,R)、IKON VOKAL MK2(C)、IKON6 MK2(SL,SR)、IKON2 MK2(SBL,SBR)で、フロントエフェクトにIKON2 MK2をニッシャの突っ張りポールで設置しました。
ブルーレイプレーヤーはもちろんDBP-4010UDをデノンリンクで接続します。
(すっかり機材の写真を撮り忘れてしまった)
それではイベントの中身を紹介します。
接続は基本的にHDMI+DENON Link 4thです。
CD「VOICESⅡ」の1曲目、藤田 恵美さんの「Desperado」で2chの音質を確認しましたが、カサつき感もなく唇の濡れた感じが良く出ていました。アンプの素のクオリティーが試される2ch再生ですが、かなりの進化が実感できます。以前のDENON製AVアンプにあった、高域の明瞭度不足が解消されていました。
今回大きく変わった点は、振動発生源のトランスを中心に置き、ヒートシンクが左右シンメトリーになり、それを支えるボトムシャーシもより厚く強固になっているそうです。
このあたりがS/Nとクリアネスの良さに効いていると思います。
背面の端子の位置を見ても、中身が別物とひと目で分かります。
試聴はブルーレイに変わり、LEGENDSのライブから「Going Down Slow」を、Audyssey DSXによるフロントワイドの有/無で比較しました。
フロントワイドをオンにすると、ステージ側の音場が左右に広がります。ライブハウスからホールの広さに変わった感じで、こちらの方が実際の会場の雰囲気に近いと思います。
ニューヨーク・フィルの平壌コンサートでも、フロントワイドの有/無を比較しました。
ここでもステージ側の音場が広がり、観客の拍手が後ろまでぐるっと囲まれる感じです。前面に凝縮されていた音が、フロントワイドのオンにした途端、フッと拡散する感覚は面白い体験でした。
映画ソフト「ドリームガールズ」チャプター9では、ステージの3人の位置関係がより明確になる効果も出ていました。L/Rの広がり成分がフロントワイドにまわり負担が軽くなることにより、音像の明瞭度が増すのかもしれません(個人的な印象です)。
Audyssey DSXのフロントワイドは、ソフトにより合う合わないがありますが、うまくハマれば効果的です。
ここで、フロントワイドに使っていたIKON2 MK2をフロントハイの位置に戻して、「第9地区」チャプター14を再生。
冒頭の頭上に浮かぶ宇宙船の高さ表現もいいですが、個人的に一番効果的だと思ったのは、屋内の反響音でした。屋内と屋外のサラウンド感の違いがより明確になります。
「エネミーライン」でも、コックピットの閉塞感がより強調され、緊張度もアップ!!
「マンマ・ミーア」では、逆に屋外で歌う開放感が出て、フロントハイの対応範囲の広さを感じました。
ネットワーク機能も強化され、AVR-3311に続きFLACの96kHz/24bitに対応になりました。
イベントではFLACで収録のUSBメモリーThe Beatles In Jazzから「Norwegian Wood」(ノルウェーの森)を96kHz/24bitと44.1kHz/16bitで再生しました。
96kHz24bitのハイレゾの音は、出だしのハイハットの醸し出す空気感から全然違います。AVアンプでも違いがちゃんと出ます。これでプレイリストが作れるようになれば完璧ですが、それは今後に期待ということで。
忘れてましたがiPodでも操作が出来る「Denon Remote App」も装備しています。
(写真とりわすれました)
純正リモコンはこのように変わりました(上:AVC-4310、下:AVR-4311)。フツーになった感じでしょうか。コストダウンかな?
無線LANルーターとの接続が必要になりますが、iPod Touchのコントローラーがかなり実用的ですので、 このリモコンを使いたくなければiPod Touchで操作しましょう。
ブルーレイに戻り、「アバター」チャプター30でAudyssey DSXとDolby ProⅡzのフロントハイトの音の違いを聴きました。
サラウンドの音から高さ成分を作り出すDolby ProⅡzは、自然ですが効果はやや控えめで、サスペンス系のリアルなドラマ向きかもしれません。反響音などを付加するAudyssey DSXは、分かりやすい派手目な効果ですので、こういう派手なアクションシーンに向いている感じがします。
最後はデーブ・マシューズのライブでDENON Link 4thの有/無による音の変化を聴きました。
この比較は何度も聴いていますが、音のクリアネスが上がり、立体的になるのを聴くと、HDMIにクロック制御は不可欠だと改めて思います。DENON同士じゃないと使えないのが残念。将来的に各メーカー互換性のある規格を作って欲しいと切に思います。
不要な部分を削り、音質と機能面を確実にグレードUPしたため、定価据え置きというのも嬉しいところです。
「AVR-4311」はデノラーの期待に応えた隙の無い1台に仕上がっていました。
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