「アニメブルーレイの究極再生に挑戦!!」イベント報告
今年の楽しみはマニー・パッキャオ対フロイド・メイウェザーの渡部です。
「アニメブルーレイの究極再生に挑戦!!」というイベントでどんな事をやったのか紹介します。
第二弾もやろうと思いますので、面白そうだと思った方はぜひご参加ください。
機材はプロジェクターにVPL-VW85を使い、BDZ-EX200を再生機として使用します。
アンプはTX-NA5007を使う予定でしたが、イベント30分前に突然HDMIを認識しなくなるというアクシデントが起こり、フォースを使って復旧しようと試みましたが直らず、急遽TX-NA1007に変更いたしました(楽しみにされてた方申し訳ございません)。TX-NA1007は立派に代役を務めてくれました。
かなり冷や汗をかくとともに、既にバテバテになってしまいました。
スピーカーは、フォーカルの800シリーズを使い、フロントハイを使った9.1chのシステムを組みました。
TX-NA1007のサラウンドモードは、全てのデモでドルビープロロジックⅡzにし、フロントハイトスピーカーを使います。VPL-VW85のモーションエンハンサー(フレーム補完)は「弱」に設定します。
TX-NA1007にはAudysseyDSXもありますが、ややフロントハイトスピーカーが目立ちすぎる嫌いがあるので、今回はドルビープロロジックⅡzの自然なサラウンド感を選択しました。
最初に挨拶代わりに再生したのが「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」チャプター33のヤシマ作戦のところです。
ほぼTVシリーズのストーリー通りに展開する「序」ですが、作画レベルはHDクオリティーに作り直されています。第五使徒ラミエルも、ひし形からいろんな形に変化して、楽しませてくれます。
音声もドルビートゥルーHD6.1chで収録され、サラウンド感・音圧感は桁違いに進化しています。
特に綾波レイが零号機で盾になるシーンは、作画と音質がグレードアップしたおかげで、凄まじい臨場感になっておりました。
エヴァは謎解き本まで買ったほどハマりましたが、TV版・旧劇場版共に私の心は補完されませんでした(新劇場版では補完してもらえるだろうか)。ちなみにフレームは補完されておりました(しょーもな)。
つかみはOKということで、次は「アキラ」チャプター18の、下水道でのフライングプラットホームとの戦闘シーンです。
192kHz/24BitのドルビートゥルーHD音声に、フロントハイトスピーカーが加わった事で、下水道内の反響音がうまく再現できていたと思います。サラウンドが効いたBGMも、効果音に埋もれず綺麗に再生されていました。
映像は究極の作画枚数ですが、ブルーレイになっても十分凄みがあります。
ここで唯一のWOWOWエアチェック「交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい」を使い、BDZ-EX200のCREAS 2 plusのHDリアリティーエンハンサーの中にある「アニメ・CGリマスター」の効果をデモ。
髪の毛に見えるザラッとしたMPEG圧縮に伴うノイズが、4にすると目立たなくなります。
この「交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい」はWOWOWの放送の中でも、AACとしては割と高音質な方だと思います。非常に派手なサラウンドで空中戦が展開されます。
大画面で縦横無尽に画面と音が移動する様は、ライド系のアトラクションに乗っているようで爽快です。
ストーリーはアラフォーの私にはついていけませんでしたが。
ここで押井守監督作品を2作デモします。「うる星やつら」の頃から押井守作品は見てますが、個人的にはTVシリーズの「君去りし後」が最高傑作だと思います。
そんなことはさておき「攻殻機動隊 2.0」チャプター12です。
2.0になり映像だけでなく、音声もドルビートゥルーHD6.1chにグレードUPしています。銃声も横から後ろから鳴り響き、幻想的なBGMもフワッと空間に広がります。
多脚戦車のガトリング銃の音も、重低音を伴って迫力が違います。
もうひとつは「イノセンス(アブソリュートエディション)」チャプター8の、食料品店のシーンです。
DVDの頃から再三デモしてきたシーンですが、DVD⇒ブルーレイになり、さらにアブソリュートエディションのロスレス音声に進化して、まさに絶対的な音質になりました。
ドルビートゥルーHD6.1chとDTS-HD MA6.1chが収録されていますが、ここではDTS-HD MA6.1chで再生します。DTS-HDの方が音に力があります。この辺はDVDの頃のドルビーデジタルとDTSの傾向に近いものがあります(ロスレスなのにこんな差があって良いのだろうか?)。
DVDから比べると、より一つ一つの音のリアリティーが上がり、空気が動くような表現もうまく再現されています。
この2作は押井守作品だけあって、何度見ても味わいがあります。
雰囲気を変えて「劇場版カウボーイビバップ 天国の扉」チャプター35のソードフィッシュ対火星軍のドックファイトを再生。
エウレカセブンと同じような空中戦のシーンですが、AAC音声と比べてドルビートゥルーHDのこちらの方が迫力があります。ダイナミックレンジが圧倒的に違います。菅野ようこさんの音楽もご機嫌に鳴っておりました。
伝説のアニメーター板野一郎さんの「板野サーカス」を彷彿とさせる空中戦は、かなり楽しませてもらいました。フロントハイトスピーカーも大活躍!!
個人的にはカウボーイビバップはTVシリーズの方が好みです。30分の中に凝縮されたストーリーが秀逸でした。特にビシャスの登場する回は痺れます。
続いて「エクスマキナ(海外版)」を再生。
音声はドルビーデジタルなので、ロスレスに比べると一歩劣りますが、フルCGで描かれた映像は、フレーム補完と相性が良く、滑らかでガタつきやブレが無いアクションシーンを見せてくれます。アクション演出は、ちょっとやりすぎの感がありますが。
またまた雰囲気を変えて「サマーウォーズ」チャプター20を再生。
現代のインターネットやゲームを風刺するような内容ですが、予想を覆す壮大なストーリーで楽しませてくれます。
当然作画や音声のクオリティーも高く、特にフルCGで描かれる仮想空間のOZ内部は、ハイビジョン再生環境を想定した非常に細かな描写になっています。
打撃音の音圧と細かなS.E.の描き分けに、ロスレス音声のポテンシャルを感じます。
ラストは新旧ガンダム対決をやってしまいました。
まずは「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」です。
約18分からの再生です(チャプターが大雑把過ぎ)。音声はなんとリニアPCM2.0chです。オリジナル音声を重視しているからかもしれませんが、AVアンプで9.1chに変換して再生しても、マルチチャンネル音声収録の物に比べると、クオリティーの差はいかんともし難いものがあります。
映像も、当時としてはレベルの高い作画でしたが、ハイビジョン環境で見ると、古さを感じてしまいます。人間の要求はドンドン贅沢になっていきます。
内容は、大好きなアムロが久々にガンダムに乗って活躍するので、結構好きです。ファーストガンダムから続くガンダムサーガも一応の完結を迎えます。
いよいよ最後は お待ちかねの「機動戦士ガンダムUC エピソード1」です。
ストーリーは「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」の3年後ですが、作画と音声のクオリティーは隔絶の差があります。
4分過ぎから始まる、クシャトリア対ジェガン特務機との対決は、今までに無い操作系の細かな描写も有り、臨場感抜群です。モビルスーツ同士の戦いは、こんな感覚なのかと実感します。
コックピットのパネルもハイビジョン解像度です。
この作品の本当の魅力は、大画面とサラウンドで見てこそ実感できると思います。製作者サイドもかなりそれを意識しています。
こんなのを見てしまうと、シナンジュが登場するエピソード2以降に自然と期待が高まります。
こんな感じで第一弾アニメイベントは終わりましたが、アンケートでいただいた作品や内容を参考に、第二弾も近いうちに開催したいと思いますので、ご期待ください。
「エヴァンゲリヲン破」や「マクロス」なんかもやりたいなー
交響詩篇エウレカセブン ポケット
の劇場の映画館で見るような再現は
SC-LX72と安物のスピーカーだけでは
駄目だなあと感じましたよ
スピーカーの存在て大きいですね
投稿: boosukakingu | 2010年11月 3日 (水) 22:59