インテグラDHC-80.1とニューフォースV3のイベント報告!
スイーツの中ではハウスの「シャービック」(牛乳で溶かしたバージョン)が一番好きな渡部です。
1月30日に、インテグラのAVコントロールアンプ「DHC-80.1」とニューフォースの「リファレンス9V3SE」×3台と「STEREO8.5V3」×3台を使った9.1chのイベントを行いましたので、簡単に紹介いたします。
フロントL,C,Rをモノラルパワーアンプ「リファレンス9V3SE」で鳴らし、フロントハイ、サラウンド、サラウンドバックを「STEREO8.5V3」で鳴らします。とはいえこの大きさなので、上の写真のようなラックに収まってしまいます。
スピーカーはピエガのTPシリーズをメインに、フロントハイも含めた9.1chを揃えました。
今回も前日の準備段階では結構苦労しました。
接続を終えて1発目の音出しでは、正直「あれっ」という感じでした。音が前に出てこなく薄っぺらい音で広がり感もなく定位も曖昧。いくらピエガが4オームだとしても、駆動力に定評のあるニューフォースでこんな筈は無いと、セッティングの見直しをしたところ、いろいろ出てきました。
パワーアンプに使っていた電源タップがノイズフィルタータイプだったので、これをフィルターの無いものに替えてみたら、グッと音に厚みが出て、前に出てくるようになりました。もしこのような症状がありましたら、タップを外して直接壁から電源を取るなどしてみると、解決する場合があります。
それでもまだ音がしっくりこないので2chで音を出してみたら、致命的なミスをしておりました。L,Rの片方が逆相になっていました。
接続を直して時間が経過するにつれ、徐々に音がまとまってきました。ニューフォースのアンプは、スピーカーもネットワークの一部として駆動し、繋いだスピーカーに合わせてバイアスを調整しますので、スピーカーに馴染むと音が激変します。繋ぎ変えて直ぐはベストの音ではないので、しばしお待ちください。
と前置きが長くなってしまいましたが、イベント本編に移りたいと思います。
最初に、大人気のiPod/PCトランスポート「ND-S1」の紹介から始まりました。
ここから同軸デジタルでDHC-80.1に繋ぎ、音楽を再生しながら参加者をお迎えしました。
このND-S1、何が凄いかというと、通常のiPodドックと違い、デジタル音声出力が出来る点です。ここからさらに別のD/Aコンバーターに繋ぐこともでき、iPodからより純度の高い音声信号が出力できます。
同じような物にワディアの170Iトランスポーターもありますが、あちらは値段が4倍以上します。しかもND-S1はUSB端子を装備し、PCのUSBDACとしても使えます。さらにこのままiPodを外すことなく、iPodとPC内のiTunesを同期させることもできます。
いよいよというかやっとDHC-80.1のデモに入ります。
その前にちょっとだけインテグラの紹介を、もともとオンキョーのピュアオーディオアンプの名称だった「インテグラ」をカスタムインストール向けのブランド名にしたのが、今日の「インテグラ」ブランドです。日本よりもインストール先進国のアメリカでは、業界シェアNO.1です(CE Pro調べ)。見え辛いですが一番左がインテグラです。
ここで「トランスフォーマーリベンジ」を視聴。
森での戦闘シーンの、フロントハイを加えた9.1ch再生は圧巻です。前日の音が嘘のようにまとまりのある音です(ちょっとウーハーの音量が大きかったかな?)。ど迫力な衝撃音の中に細かな金属音が含まれていますが、その両方の音を描き分けます。この辺は一体型AVアンプでは出せない世界です。
おなじみ「U571」の、水圧の恐怖で緊張する潜水艦内のサラウンド描写も、情報量と空間表現力の高さで、臨場感抜群です。見てるこっちまで水圧で押しつぶされそうです。フロントハイも効果抜群で、息苦しさを倍加してくれます。
「ノーカントリー」では、モーテルの部屋で息を潜める主人公に、殺し屋が迫る緊張感を、細かなS.E.を積み重ねてリアルに再現。BGMが無いのでドキュメンタリーの様なリアリティーが生まれます。この表現力はV3基盤になってよりS/Nと空間表現力が上がったニューフォースも一役買ってます。
このS/Nの良さは、「MTV アンプラグド綾香」の「みんな空の下」でも、ピアノをバックに歌う綾香の感情がこもった歌声を再現します。フロントハイが加わる事により、より会場の広さが明確になり雰囲気がでます。
ここでネットワークとウィンドウズ7のデモ。
ネットワーク機能はあまり珍しくなくなりましたが、ウィンドウズ7対応はまだオンキョーだけです。なにが今までと違うかというと、今まではAVアンプ側で操作しPCの音源を再生していましたが、ウィンドウズ7では、PC側の「リモート再生」という機能で、AVアンプを再生機として指定し再生します。しかもウィンドウズ7は搭載PCが一台あれば、ネットワーク内のPC音源をそのPCを中心にコントロールしてAVアンプで音楽再生できます。
後半で印象に残ったのは「ノウイング」の飛行機墜落のシーンです。
このシーンは駆動力、情報量、定位感などの総合的な能力が必要になります。翼が地面に擦れる「ギ~」という音から始まり、爆発して部品がこちらに向かって飛んでくる移動感、ざわついている野次馬たちの声などが合わさり、まるで本当に目の前で飛行機が墜落したかのような臨場感です。
最後にセリーヌ・ディオンのライブより「マイハート・ウィル・ゴーオン」を聴いてイベントは終了です。
DHC-80.1とニューフォース&ピエガの組み合わせは、予想通り大成功でした。ニューフォースとAVプリの組み合わせはお奨めです(スペース的にも)。
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