シネスコシアターシステム体験イベント報告!!
日本の女優では麻生久美子さんが好きな渡部です。(衝撃告白)
12/27に行いました、オーエスプラスe&ビクター共同プレゼンツの「シネスコシアターシステム体験イベント&相談会」が終わりましたので、いつものように報告したいと思います。
スクリーンは、オーエスより新しく発売された、シネスコサイズの張り込みカーブドスクリーン「PA-LCシリーズ」です。
今回使用したのは「ピュアマットⅡプラス」を使った120インチです。サイズのラインナップは120、130、140、150インチが有ります。(参加された方もこの横からの眺めを見て唸っていました)
この他に、イーストンのTHX認証のサウンドスクリーン「E2S」も選択できます。(将来的にはスクリーンリサーチの生地も使用できる予定だそうです)
裏側はこんな感じです。
今回はスタンドを使って設置しました。
プロジェクターには、ビクターのDLA-HD950を使い、シュナイダーのアナモフィックレンズ「CDA1.33x」を通して映します。
このシュナイダー製のアナモフィックレンズは、映像をただ横に広げるだけでなく、カーブドスクリーンのカーブ率に沿ってフォーカスを合わせます。また歪みや傾きの微調整も行える様になっています。
プレーヤーはBDZ-EX200、アンプはDSP-Z11、スピーカーは最近プロジェクタースタジオのリファレンスになったモニターオーディオのシルバーRXシリーズです。
オーエスさん司会の前半は、様々なアスペクトに対応するために、アンカーベイ製DVDOブランドのビデオプロセッサーiScanVP50PROを使います。
DVDO EDGEの上位機種になりますが、こちらは様々なアスペクトに対応するために、アスペクトレシオをメモリーできるのが大きな違いです。もちろんエンハンサーを始めとする映像処理や、1080P/24Hz変換等も行えます(1部初期モデルはバージョンUPの必要あり)。
始めにCGアニメ「カーズ」を再生して、カーブドシネスコの魅力を体感していただきました。
シネスコがぴったり収まる気持ち良さは、実際見ていただかないとなかなか実感できませんが、まさに映画館!という気分にしてくれます。
続いて「ウォーリー」を使い16:9とシネスコの比較を行います。iScanVP50PROのアスペクトのメモリーを使って切り替えます。
まずは16:9
続いてシネスコ
やはりピッタリ収まることにより映像が締り、より自然に映像に集中でき、画面に引き込まれていきます。(このアスペクトが変わる時のスムーズな動きがカッコいい)
又、WOWOW等の映画で問題になる、黒帯に字幕がはみ出る場合用のアスペクトもiScanVP50PROのメモリーを使って対応できます。
若干画面が小さくなりますが、カーブドシネスコの魅力は十分有ります。
別の提案として「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」の様なビスタ収録も、iScanVP50PROのボーダー(マスキング)機能を使うことで、シネスコに切り出して映すことも出来ます。
ただし、この場合字幕も切れてしまうので、邦画やアニメに使うと良いかもしれません。(そういえばシネマスコープって20世紀FOXの登録商標で、正式にはワイドスクリーンと言うそうです。知ってました?)
後半はビクターのデモで、これぞシネスコというソフトをこれでもかとかけました。
まずはDVD「スターウォーズ エピソード3」冒頭のコルサント艦隊戦を再生。やっぱりこれでしょう
やっぱりカーブドシネスコで見る「スターウォーズ」はかっこいいなー(低レベルなコメントですみません)
これまたシネスコに合いそうな「ブレードランナー」チャプター2を再生。
うーん雰囲気出ますねー(ブレブレですが)。言い忘れましたが、後半のビクターさんのデモは、iScanVP50PROを通さず、DLA-HD950のVストレッチを使って行いました。iScanVP50PROの様な細かいアスペクトの変更は出来ませんが、シネスコのソフトのみの場合はこれで十分です。
続いてお馴染み「ノーカントリー」チャプター3を再生。
全体的に輝度レベルのかなり低いシーンですが、シネスコにより黒帯が無い分、さらに黒が沈んで見えます。
やや古めの作品が続いたので、最新作「スタートレック」を再生。
やはりこういう大作映画はカーブドシネスコが合いますねー。
Vストレッチ+アナモフィックレンズにするメリットとして、1920×1080画素を使ってシネスコを映すので、輝度が下がりません。120インチシネスコですと、16:9の幅に換算すると130インチ弱になりますが、輝度不足をまったく感じません。
次はまた古くなって「ダーティーハリー」の44マグナムで銀行強盗を撃つ名シーン。
古さを感じさせない高画質ソフトですが、隅々までフォーカスがビシッと合ったカーブド+アナモフィックの良さが良く出ていました。真ん中と周辺のフォーカスが合う事で、カメラでボケているところとの対比ができ、より奥行き感と立体感が生まれます。
スクリーンがカーブする事によりレンズとスクリーンの距離が等距離に近くなりますが、それは人間の目にも当てはまります。
最後は有馬記念に先駆けまして「シービスケット」を再生。
フロッキー加工の太い枠で囲まれると、カメラのフレームが明確になり、カメラワークがより分かりやすくなります。シネマスコープを使った広々とした構図は、映画の醍醐味を思い出させてくれます。
シネスコカーブドスクリーンは、パネルタイプじゃなきゃならなく、アナモフィックレンズも安いものではありません。「現実的に導入は無理かなー」と思っていた方が、少しでも導入に心が動いてくれたら、イベントをした甲斐があります。
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