オンキョーの新フラッグシップAVアンプTX-NA5007イベント報告!
今度地上最強のオーディオショップ定員として、SASUKEに出場しようと思っている渡部です。
27日にONKYO新型AVアンプ TX-NA5007徹底紹介!! というイベントを行いましたので紹介します。
黒で重厚な外観は、フラッグシップの風格十分です。
最初に今回のラインナップで重視されている、ネットワーク機能からデモが始まりました。今回から正式にDLNA対応になり、Windows Media Player11と合わせて、PC内の音楽ファイル(WAV/WMA/WMA DRM/WMA Lossless/MP3/AAC/FLAC/Ogg Vorbis/LPCMフォーマット)を再生できるだけでなく、vTuner Internet Radio経由で全世界のインターネットラジオが聴けます。
また、TX-NA5007とTX-NA1007はWindows® 7に対応してますので、PC側から操作をしてTX-NA5007を再生機器として音楽を流す事が可能です。
次のデモはかなり面白く、分かり易いので大好評でした。TX-NA1007と同価格帯の他社製AVアンプ2台(ご想像にお任せします)を用意して、3Hzの矩形波を流しウーハーの動きを比較するというものです。この信号を再生すると、ウーハーは前に出て止まり、後ろに引っ込んで止まるという動きを繰り返します。つまり動き出しの速さと、きちんと止めるという制動力が一目瞭然に分かります。
他社製アンプではウーハー動き出しが遅かったり、きちんと止まらずブルブル揺れたりしているのですが、TX-NA1007はカチンカチンと音がしそうなほど規則正しく、動いて止まってを繰り返します。オンキョー独自の3段インバーテッドダーリントン回路による低インピーダンス設計が、この制動力を実現してるそうです。
あと面白かったのは、各社ピュアダイレクトのON、Offでも制動力がかなり変わった点です。ここでもTX-NA1007が一番変化が無く、他社製AVアンプはもう話しにならない程で、特に止める方が出来ていません。S/Nが良くなると思っていたピュアダイレクトモードが、スピーカー制動力にもこれほど影響があるのは、新しい発見でした。
いよいよここから本格的な視聴に入っていきます。使用機材はプレーヤーにDMR-BW970、プロジェクターはDLA-HD750、スクリーンはスチュワートのウルトラマット、スピーカーは全てエラックで統一。L/RにFS248、センターにCC241、サラウンドとサラウンドバックにFS247、フロントハイトにBS243、そしてウーハーにSUB2060D(あれ、ESPか?)という豪華なシステムです。
フロントハイトはニッシャの突っ張りポールで固定しています。
オープニングはお馴染み「Legends of Jazz」からマーカス・ミラー、リー・リトナー等による「The Panther」。
先ほどのデモでも実証されたスピーカー駆動力 が、マーカス・ミラーのベースをビン、ビンとはじける様に再現します。
続いて「ダイハード4.0」の高速道路での戦闘機とトレーラーのバトルシーンを再生。
ここもかなり凄まじい低音が出ますが、先ほどの様な締まった低音だけでなく、こういった迫力と量感たっぷりの分厚い低音も、ウーハーに負けずにL/Rスピーカーからも出力していました。
さらにフロントハイトを使ったドルビープロロジックIIzのデモを、「U571」の水深200mの艦内で爆雷に怯えるシーンで行いました。
水圧で船体が軋む音が、高さの表現が加わるとより臨場感が増し、頭上で爆発する爆雷の音もリアルで、船内にいるような錯覚を覚えます。
「イノセンス」のお馴染み雑貨屋のシーンでも、ドルビープロロジックIIzの有りと無しで再生。
空気感と広がり感がまったく違います。ドルビープロロジックIIzを入れるとフワッとより立体的に音が広がります。
最後は「セリーヌ・ディオン ライブ」のマイハート・ウィル・ゴー・オンで締めました。
観客の拍手、ホールに広がる声がドーム上に包み込む様に広がり、コンサート会場にいる様な感覚になります。フロントハイトスピーカーのみなのに、後ろ側の音も高さ方向へ広がるのは、サラウンドバックも含めた9.1ch再生の恩恵かもしれません。
イベントが終わる頃には、フロントハイトスピーカー無しでは物足りない、と思ってしまうくらいに魅力を感じてしまいました。
今回デモ出来ませんでしたが、TX-NA5007はフロントL/Rスピーカーを、バイアンプだけでなくBTLで接続できるというマニアックな仕様ですし、映像回路もReon VXにより、AVアンプ初のHDMIで1080/24p変換出力ができるという、地味に凄い機能を満載しています。
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