【USED&OUTLET本店】ヴィンテージSPの牙城! TANNOY AUTOGRAPH (オートグラフ) 襲来!! 解体編!
ヴィンテージからハイエンドモデルまで アンプ、スピーカー、アナログ、その他、故障品も買取りいたしておりますUSED&OUTLET本店 津嶋です。
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今回は新入荷の TANNOY オートグラフをご紹介させていただきます。
今回入荷のオートグラフはいわゆる、HPD385A TEAC版と言われるものです。オリジナルのオートグラフは1974年に生産完了しておりますが、1976年にTEACが英国TANNOY社の厳密な品質管理をパスし、復活させた、非常に完成度の高いモデルです。
ご存じのように、オートグラフの最大の特徴として、3つのホーンで動作するオールホーン構造となっています。最低域を複雑な音響迷路を持つ有名なバックロードホーンが受持ち、中低域を前面のショートホーンが、高域はHPD385Aのホーントゥイーターが直接受持っています。またエンクロージャーは三角形のコーナー型で、部屋の角に配置するため、壁面と床でイメージホーンを形成し、バックロードホーンの延長として低域を補強しています。何よりも芳醇な香りの乗った豊かな響きは、オートグラフでしか聴けないものがあります。
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今回入荷のHPD385Aは、御覧のようにエッジがボロボロ。全体的に保存の良いものでしたが、エッジに関しては40年近くも経つと仕方ありませんね。
もちろんHPD385Aは、フェライトではございません。アルニコマグネットでゴザル。
今回はメンテナンスのために、山形県へと旅立たせる、HPD385Aを取り出す部分の内部構造を、ご紹介させていただきます。
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そろそろ中が気になりますよねっ。さっそく開けてみまスた。 まず、前面グリルを外します。
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グリル上部は御覧のように2つのダボでピッタリ止まるようになっています。
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前面グリルを取り外すと........ 、 横向き画像です。
こんな感じで大開口部が現れます。スミマセン。肝心のユニットが収まった画像を撮り忘れてしまいました。
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ショートホーンを外した本体側には、
ユニットを取付ける土台が見えてきます。ここにユニットが収まります。
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さらに、開口部両サイドのスリット前面と
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後部のネジを抜くと、
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スリットが外れます。
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この両サイドのホーンから出る響きが、包まれるような感じをもたらします。
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メンテナンスに出す際は、ネットワークも外して一緒に送ります。これはウーハーと違い、TANNOYユニットはツイーターを内包した同軸なので、修繕後の音出し確認は必ず専用ネットワークを通します。ネットワークを介さず、そのまま低域の入っているアンプの出力を通してしまうと、同軸のツイーター部分をぶっ飛ばしてしまいますよね。
.ネジを外すと簡単に取れます。
もちろんロールオフとエナジーの調整が可能です。ロールオフは、5kHz以上の周波数を4段階に減衰可能で、エナジーはツイーターの1kHz~20kHzまでのレベル全体を5段階に調整可能です。
コンデンサ類はVIMA等の、ヨーロッパ製のパーツを使用しています。次回、完成編で詳しくご紹介いたします。
.ネットワークとSP端子ベースを取り除いたところです。
以上、内部構造の触りだけですが、いかがでしたでしょうか。久しぶりに解体したので、思い出しながら、所要時間約50分で終了。山形行きのユニットはメンテナンス完了まで約2か月。次回、ネットワークパーツ、インプレッション含め、完成編をお送り致します。
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